「前橋育英大学の学生ボランティア 大活躍」 7月23日(木)
7月23日、育英大学の学生ボランティア8名が、花壇と教材園の草むしりのボランティア活動に来校してくださいました。お話を伺うと、全員が大学1年生で、サッカー部・駅伝部・レスリング部に所属しているとのことでした。若さとパワーを活かして、てきぱきと作業を進め、花壇と教材園は、みるみるうちにきれいになっていきました。
また、学生の1人が本校の卒業生であり、弟さんが現在も敷島小に通っていると知り、大変うれしく感じました。彼の姿からは、敷島小が目指す児童像である「人の役に立つことを進んで行う子」が、小学校卒業後も意識されていることが伝わってきました。この目指す児童像は、小学生の間だけでなく、生涯を通しての目標です。彼の後輩である本校の子どもたちにも、卒業してもずっと「人の役に立つことを進んで行うことができる人」であり続けてほしいと願っています。
休憩中に学生たちと話をしていると、ほとんどの方が教員採用試験を受ける予定とのことで、将来、教職員として再会できる日が来るかもしれません。
猛暑の中、熱心に活動してくださった学生ボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。
「夏休みに向けて ~“じぶん先生”と過ごす夏休み~」 1学期終業式 7月18日(金)
熱中症対策として、1時間目に体育館で終業式を行いました。終業式では6年生の指揮とピアノ伴奏で校歌を歌い、その後、代表児童の3人が作文発表をしてくれました。(作文の内容は、学校だよりで紹介しています)
1学期の約4か月、敷島小の子どもたちは、勉強に運動に学校生活に、みんな一生懸命取り組んできました。担任の先生方が書いた通知表の所見にも、その頑張りがしっかりと書いてありました。
1学期終業式の私の話の中で、子どもたちに「夏休みは、“じぶん先生”と過ごそう」というお話をしました。“じぶん先生”とは、自分の中にいるもう一人の“じぶん”で、自分を励ましたり、計画を立てたり、時には反省させてくれたりする存在のことです。
学校では、先生やチャイムが「今はこれをやる時間だよ」と教えてくれますが、夏休みは自分で自分や時間を管理し、自分で行動する力が求められます。
これは、子供たちにとっては一見“ピンチ”のように感じるかもしれませんが、実は“チャンス”です。自分で考え、動く力を育てる絶好の機会だと思います。夏休みには「起きる時間を決める」「宿題の計画を立てる」「読書や日記に挑戦する」など、日々の中で“じぶん先生”を育てるチャンスがたくさんあります。うまくいかないこともあるでしょうが、その経験が、大きな学びになり、“じぶん先生”を成長させることにつながります。
2学期の始業式には、「夏休み、こんなことに挑戦したよ!」「こんなことを頑張ったよ」と、話してくれることを楽しみにしています。
今回の終業式では、校内研修のテーマを「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」と関係づけた話をしたいと考え、子供たちにこのようなお話をしました。私の後に、”夏休みの過ごし方”について生徒指導担当が、具体的な場面を挙げてお話をしてくださいました。
長い夏休みになります。保護者の皆さまにおかれましても、引き続き温かく見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。
「慌てず、浮いて待つ」 5・6年 体育 7月17日(木)
5・6年生は、今年度最後のプールの授業で着衣泳を行いました。今日の目標は、「水中における着衣状態での動きづらさを体験する」「浮いて助けを待つことの大切さを知る」です。
子供たちは、初めて着衣のままプールに入ったため、先生からの「水の中を歩行してごらん」という指示に「重っ!上手く歩けない」「力を入れても全然前に進まない」と声が上がります。続いて、「プールサイドに上がりましょう」と指示が出ると「あれっ!!上がれない。ちょっと手伝って!」と、たっぷり水を吸って想像以上の洋服の重さにびっくりしていました。次に、「仰向けで浮いてみよう」という指示に、やってはみるものの、いつものように体が浮かびません。泳ごうとすると、さらに体が沈んでしまいます。次に、持参したペットボトルを抱いてちょうど海に浮かぶラッコのよう浮いてみると、ペットボトル1本でも体は楽に浮くことができました。こうした活動を通して、「慌てず、浮いて助けを待つことの大切さ」を実感していました。
この授業が役立つようなことがあってはなりませんが、いざという時のために、こうした体験は重要です。もうすぐ夏休み、海へ川へと出かけることもあるかと思いますが、決して自然を侮ることなく、「大丈夫だろう」ではなく、「もしかしたら・・・」といった気持ちを大切にし、大いに夏の楽しい思い出を作ってもらいたいと思います。
「いっしょに おさんぽ!!」 1年1組 図工 7月16日(水)
1年1組の教室では、子供たちはとても楽しそうに粘土を使って作品づくりをしていました。作品を見て回ると、「見て見て!これはね、『イルカに乗った私』」「これは『ヘラクレスオオカブト』、目が少し大きめだけどね」と、次々に自分の作品を説明してくれました。
今日の授業は、図画工作「いっしょに おさんぽ」という単元で、誰かと楽しく散歩する様子を思い浮かべ、その様子を粘土を使て自由に表現する活動です。粘土は、丸めたり、のばしたりして形を自由に変えたり、作った形を積んだり、くっつけたりすることが簡単にできるため、子供たちの自由な発想を表現しやすい素晴らしい材料です。粘土をトントンたたいて薄くのばしたり、手のひらでコロコロして球をつくったり、粘土板の上で棒をつくったりと、子供たちは夢中になって制作していました。
作品が完成すると、自分のタブレットで撮影し、そのデータを先生に提出して、大型モニターを使ってお互いの作品を鑑賞しました。1年生にタブレットを配ってから約2カ月ですが、もう「写真を撮る」「写真を提出する」といった基本操作は、身に付けました。1年生のICTの活用能力も高まってきています。
自己理解を深めるキャリアパスポート 5年2組 7月15日(火)
5時間目に5年2組の教室にお邪魔すると、4月に考えた目標を振り返り、キャリアパスポートを書いていました。
キャリアパスポートとは、小学校から高校までの学習や活動を記録し、自己理解を深め、将来のキャリア形成に役立てるためのポートフォリオのことです。キャリアパスポートは、小学校から高校までの学習や活動を記録・蓄積するツールです。学級活動で振り返り、自己評価を行います。小学校段階におけるキャリアパスポートの主な目的は、次の通りです。
(1)自己理解と自己肯定感の育成:
児童が、自分の興味や関心、得意なこと、頑張ったことなどを記録することで、自己理解を深め、自己肯定感を高めることができます。
(2)学習意欲の向上:
過去の記録を振り返ることで、自分の成長を実感し、次の目標を設定することで、学習意欲を高めることができます。
(3)将来の目標設定と計画:
キャリアパスポートの記録を基に、将来の目標を考え、その目標を達成するために必要な行動を計画する力を養います。
(4)主体的な学びの促進:
自分のキャリア形成を主体的に考え、行動する力を育みます。
(5)教師との連携:
キャリアパスポートの記録を教師が共有することで、児童一人ひとりの状況に合わせた指導や支援を行うことができます。
5年生が、書いたキャリアパスポートは、いったん学校で保管し、11月頃に家庭に持ち帰る予定です。
想像力・聴き取る力・集中力
1・2年生 7月14日(月)
本日、読み聞かせボランティアさんによる紙芝居が、行われました。紙芝居は、昔も今も小学生に人気があります。紙芝居は「絵(静止画)」と「読み手の声」だけで物語が展開します。似たものに絵本の読み聞かせがありますが、紙芝居は絵本と違い文字が見えないため、子どもにとっては演劇を観る感覚に近いかもしれません。私も桃井小学校からの帰り道に立ち寄った市立図書館で、定期的に行われていた紙芝居をワクワクしながら観ていたことを思い出します。
紙芝居の絵はアニメと違って動かないので、子どもたちは読み手のセリフや物語の説明を聞きながら頭の中で登場人物や景色を動かすように想像し、「想像力」が高まります。また、読み手の声が中心となるため、子どもたちには「聴き取る力」や「集中力」が養われます。さらに、読むことが少し苦手なお子さんでも、楽しみながら物語の世界に入り込めます。
紙芝居というと一世代前のものというイメージがあるかもしれませんが、子どもの知育という視点で見直すと、このように大きな効果が期待できる教材です。本日行われた紙芝居では、ボランティアの皆さんが役割を分担し、声色を変え、まるで声優のように紙芝居を演じてくださいましたので、子どもたちは絵の世界に引き込まれ、物語にじっと耳を傾けていました。
「のりものに のろう!」 2年1組 生活科 7月11日(金)
今日は、生活科の学習「のりものに のろう」の校外学習で、子供たちと一緒に鉄道の乗車体験に出かけてきました。生活科では、「活動や体験を通して、生活上必要な習慣や技能を身に付けること」「身の回りには、みんなで使うものがあることや、それらを支える人がいることを知り、安全に気を付けて正しく利用すること」などを目標としています。
子供たちとバスで群馬総社駅まで移動し、JR上越線の電車に乗り、新前橋で降りてJR両毛線に乗り換え、前橋駅で降りました。移動の際に使った公共交通機関でのマナーは事前に学習していたため、みんなマナーを守って行動することができました。
JR前橋駅に到着すると、JR東日本の職員の方々が出迎えてくださりました。職員の方の案内で改札やフォームなどに移動し、電光掲示板や改札の仕組み、点字ブロック、切符の買い方などについて丁寧にご説明いただきました。職員の方のお話を通して、毎日たくさんの人が利用する駅には安心安全のための工夫がたくさんあることや、安全な電車の運行がたくさんの人の努力によって支えられていることを学ぶことができました。
JR前橋駅の職員の皆さまには、お忙しい中、子供にも分かりやすく丁寧にご説明いただき、また、子供たちの素朴な質問にもたくさんお答えいただきました。子供たちにとって大変貴重な学びの場となりました。本当にありがとうございました。
「カツカツ、カツカツ」 6年1組 国語 7月10日(木)
学期末ということもあり、どのクラスの授業でも単元テストや1学期のまとめのテストが増えています。6年1組の5時間目は、1学期に習った漢字50問テストを行っていました。5時間目が始まる前、昼休み中の各クラスの様子を見に行ったところ、6年1組のある女の子が「漢字テストで絶対に満点を取ってやる!」と、休み時間を使って一生懸命練習していました。
担任の先生がテスト開始の合図を出すと、教室全体の集中力が一気に高まり、6年1組の教室に響くのは、扇風機の「ブーン」という音と、鉛筆を走らせる「カツカツ、カツカツ」という音だけになりました。
テストが中盤に差しかかると、あと1問の漢字がどうしても思い出せず、思わず天井を仰ぐAさん。自分の書いた字形に納得がいかず、何度も漢字を書き直すBさん。50問すべてを見直し終えたCさんからは、安堵のため息がこぼれました。
漢字には得意・不得意があると思いますが、テストの点数は、概ねそのためにかけた努力の時間と比例するものだと思います。
ちなみに、群馬県の公立高校入試に出題される漢字の書き取り問題は、基本的には小学校で習う1,026字の漢字の範囲内で出題されます。これらの漢字は、小学校を卒業するまでに確実に身につけておきたいものです。
子供たちの安全を確保する「安全対策協議会」 7月9日(水)
本日15:30より、校長室で、地域からは、各町の自治会長様、交通指導員様、PTA会長様、PTA校外部正副委員長様にご出席いただき安全対策協議会を行いました。
この会は「学校区内及び通学路の危険個所の確認と安全対策を協議する」「登下校の児童の様子について意見交換する」「学校と地域が連携して子供たちの安全を確保する」ことを目的としています。
学校で行っている安全対策やPTAの校外部として行っている「敷島小安全マップ」「朝の旗振り指導」などについて情報共有を行いました。また、交通指導員さんや自治会長さんからは、子供たちの登下校の様子や通学路の様子について報告していただきました。
敷島小では、昨年度に引き続き登下校に関わる交通事故0が続いております。このような成果は、近年の厳しい交通事情や各地で報じられる痛ましい事故を踏まえると大変意義深く、学校・家庭・地域の皆様の連携の賜物であると深く感謝申し上げます。
大変暑い中、安全対策協議会にご参加いただきました皆様、本日は大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
「これは事実だけど、あれは意見だよね」 6年2組 7月8日(火)
6年2組では、国語の領域「書くこと」の学習をしています。自分たちのデジタル機器の使い方を振り返り、グループで話し合って取り上げたいテーマを考え、情報を集めて、提案する文章をGoogleスライドにまとめていました。
単元の目標は、「読む人に説得力をもって伝わるように書く」です。「デジタル機器の使い方」という身近なテーマなのでアイデアがどんどん出て、班のテーマも素早く決まり、作業に取り掛かっていました。今日の授業は、子供の活動が中心だったので、担任は班を回りながら、進捗や文章の構成を確認したり、アドバイスをしたりしています。
私も、スライドを作り始めた班の話し合いに耳を傾けていると「これはさ、事実だけど、あれは意見だよね」などと友達に確認する声が聞こえてきました。また、「こっちを先に書いた方がいいんじゃない?」という声も聞こえてきます。
この単元の目標である「読む人に説得力をもって伝わるように書く」のは、大人でもなかなか難しいことですが、子供たちも文章に説得力をもたせるために、一生懸命考えて取り組んでいました。
授業の「企画書」兼「レシピ」を書いて目指した授業 7月7日(月)
本校では、「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」を目指し、放課後の時間を活用して、校内研修を行っています。研修では、目指す児童像の共有やお互いの実践を交流しながら、よりよい授業づくりに努めています。
今回は、そうした授業を前橋市教育委員会の指導主事の先生方にご参観いただき、貴重なご指導・ご助言を頂戴しました。
先生方は、授業の「企画書」兼「授業のレシピ」ともいえる「指導案」(A4でおよそ5~6枚)を作成し、それをもとに授業を実施しました。授業後の研究会では、その1時間の授業について、多面的に分析し、指導主事の先生方とともに改善点を話し合いました。私も指導案を読み、授業を参観しましたが、今年度の研修テーマに沿って、児童の発達段階に応じた様々な手立てが盛り込まれており、意欲的に実践が行われていることが伝わってきました。
授業後には、指導主事の先生からは、専門的な知識と豊富なご経験に基づいた具体的な助言をいただきました。また、子どもたちの様子についても「授業への取組がとても意欲的だった」「気持ちの良い挨拶をたくさんしてくれた」「友達同士の交流から意見を深めることに慣れている」など、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。
先生方の授業づくりに対する真摯な姿勢や、子どもたちへの熱い思いを改めて感じるとともに、今後も「校内研修をやってよかった!」「実践を交流することで成長できた!」「自分がアップデートできた!」と思えるよう、実践的で意義ある校内研修を目指していきたいと強く思いました。研修主任を中心に、教職員一人ひとりが主体的に取り組みながら、校内研修のさらなる充実を図っていきます。
本日、指導主事の先生からいただいたご指導を今後の糧とし、職員一同スキルアップを目指していきます。研修の様子は、今後も「学校日誌」でも紹介できればと考えています。
「熱中症に気をつけよう!!」 児童集会 7月4日(金)
本日の児童集会では、保健委員の子どもたちが「熱中症に気をつけよう」というテーマで発表を行いました。内容は、手作りの紙芝居やクイズを交えて、1年生にもわかりやすいよう、やさしい言葉で丁寧に説明してくれました。
プレゼンテーションの全体構成は、養護教諭がCanvaを使って美しく仕上げてくれましたが、紙芝居のセリフやイラストは、保健委員の子どもたちが休み時間に保健室に集まり、一生懸命作ったそうです。
特に驚かされたのは、学習用端末(iPad)で描いたイラストの完成度の高さです。まるで本物の絵本のようで、思わず「iPadをこんなに上手に使いこなしているなあ」と感心してしまいました。
熱中症予防については、日頃から担任が教室で話をしたり、養護教諭が全校放送で注意を呼びかけたりしていますが、今日のように児童集会で子どもたち自身が全校に呼びかける機会も、とても大切な学びになっています。
子供が子供に教えることの効果には、大人も驚かされることがあります。たとえば、算数の時間に問題が解けず困っている子が「先生に教わるより、友達に教わる方が分かりやすいや」と話すことがあります。言われてみれば、私たち自身も子供の頃に同じような経験をしていたことを思い出します。
今日の集会では、スクリーンを真剣な表情で見つめる子どもたちの姿がとても印象的でした。保健委員の子どもたちの思いが、同じ子ども同士だからこそ、よりしっかりと伝わっていたのではないかと感じました。
「はじめてのこふで」 3年1組 毛筆 7月3日(木)
昼休みに教室で過ごす子どもたちの様子を見に行ってみると、3年1組では、ほとんどの子どもたちが外に出て元気に遊んでいました。5時間目は、書写の時間のため、教室の机の上にはすでに習字道具がきちんと準備されていました。
授業が始まると、今日は初めて小筆を使って自分の名前を書く練習に取り組むようです。教科担任は、小筆の使い方や墨の付け方を大型モニターに筆先をアップで映しながら丁寧に説明し、子どもたちは画面に集中していました。筆先が大きなモニターに映ることで、その細かい動きまでよく伝わるものだと感心しました。
実際に子どもたちが小筆で文字を書き始めると、力加減が難しく、文字の太さがまちまちになってしまい、「むずい!」「4文字入りきらない!」「今度は細すぎた!」と、苦戦している様子でした。それでも繰り返し書くうちに、線の太さは少しずつそろい、文字のバランスも良くなってきました。「1回目よりも2回目の方がうまくなっているね」と声をかけると、「確かに。少しうまくなっているかも」と、嬉しそうにうなずいてくれました。
何ごとも、初めてやることは、たいてい思うようにはいかないものです。それでも、あきらめずに続ければ、うまくなるスピードに個人差があっても、多くのことは上達していきます。私は習字が苦手で具体的な指導はお手伝いできないので、昨年の朝礼で子どもたちに伝えた「友達と比べず、前の自分と比べながら頑張ろう!」と声をかけて回りました。
「もうすぐ七夕 願いを込めて」 7月2日(水)
敷島小の廊下では、子どもたちと先生方の工夫により、七夕の雰囲気が高まっています。学習室1組の前には、流れ星を模した掲示物が飾られ、学習室2組では、竹のレリーフのような掲示物の作成が進められており、もうすぐ完成する予定です。
4年生の教室前には、短冊に願い事が書かれた美しい色合いの図工作品が並んでいます。4年生の願いには、「将来の夢がかないますように」「もっと英語で話せるようになりますように」など、自分の将来の目標に関するものが多く見られました。
保健室前には、模造紙に描かれた竹林が現れ、廊下を通る誰もが願い事を短冊に書いて飾れるよう、短冊やペン、机が用意されています。それに気づいた子どもたちは、さっそくペンを手に願い事を書いています。「ピアノがじょうずになれますように」「わるい心を おいはらえますように」「せかいが へいわに なりますように」など、子どもたちの願いは実にさまざまです。
七夕飾りの短冊を読んでいると、願い事を書くことが「自分は将来どうなりたいか」「どんな人になりたいか」「世の中をどうしたいのか」など自分の将来を考えるきっかけとなり、また、お互いの短冊を読むことが、クラスや学年を越えて思いを共有する機会にもなっているのだと、改めて気づかされました。
「清掃」と「目指す児童像」 清掃の時間 7月1日(火)
敷島小では、給食の片付けが終わると掃除の時間になります。年度初めに、各クラスに清掃場所が割り振られ、さらにその場所をいくつかの班で分担し、ローテーションしながら掃除を行っています。清掃中の子供たちの様子を見に行くと、みんな一生懸命、自分たちの担当場所を掃除していることに気付きます。清掃用具でふざけて担任や私に注意される子は、ほとんどいません。
小学校で、自分たちが使う場所を自分たちで掃除することには、大きく二つの価値があると思います。一つ目は、掃除を通して「きれいな環境で過ごせるのは当たり前ではない」と子供たちが気づけることです。そして、自分で掃除をするからこそ、日常の環境やそれを支えてくれている人々への感謝の気持ちが芽生えるのだと思います。二つ目は、友達と分担しながら声をかけ合って掃除を進めることで、自然と協力する力やコミュニケーション力が養われることです。これらの力は、将来社会で必要とされる力の土台となり、キャリア教育でも大切にされている内容です。
敷島小では、目指す児童像として「人の役に立つことを進んで行える子」「相手の立場がわかり、協力して助け合える子」を掲げています。友達と協力しながら掃除に一生懸命取り組む姿は、まさに目指す児童像が具体化された姿であり、担任の先生方の日々の指導の成果だと思います。そのため、掃除中の子供たちの頑張っている姿を見ると、頬が思わず緩んでしまいます。