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一人一人の個性が輝く うれしい表彰朝礼 3月19日(木)
本日の朝行事では、全校児童の前で表彰朝礼を行いました。今回は、「第58回手紙作文コンクール」をはじめ、「ごみの散乱防止と5Rを進めるための標語コンテスト」「前橋市中央公民館人権作品展」「前橋市小中学校書初め作品展」「第44回全国児童画コンクール」「理科研究発表会優秀作品展」「税に関する絵はがきコンクール」「読書感想画中央コンクール群馬県審査」と、実に多岐にわたる分野での表彰となりました。
作文、絵画、標語、理科研究など、さまざまな分野において、本校の多くの子供たちが活躍していることを大変うれしく感じています。どの表彰も、日頃の学習の積み重ねや、一人一人がコツコツと努力してきた成果が認められた証です。
私が子供の頃は、人口が増え続ける時代であり、社会全体として「同じようにできること」や「効率よくこなすこと」が重視されていたように思います。しかし、現在は人口減少が進み、社会の在り方も大きく変わっています。これからの時代は、他人には真似できない資質や能力、すなわち一人一人の個性がより重要視される時代と言われています。
そのような時代を生きる子供たちには、今回表彰された子供たちのように、自分の中にある良さや可能性に気付き、それを大切に伸ばしていってほしいと願っています。得意なことは人それぞれであり、比べるものではありません。小さな「好き」や「得意」を大切に育てていくことが、将来の大きな力につながっていきます。今後も子供たち一人一人のよさに目を向け、それぞれの可能性を広げていけるよう努めてまいります。
廊下いっぱいに広がるありがとう 3月18日(水)
敷島小の廊下は、6年生の卒業を祝う気持ちであふれています。
6年生が玄関から校舎内に入り、階段を上がって2階に行くと、最初に目に入る図書室の入り口には、6年間の授業に登場した絵本や本の表紙がすべて貼られた掲示物があります。これは図書館司書の先生がコツコツと準備してくださり、数日前から掲示されています。
また、6年生が理科室や家庭科室に向かう際に通る廊下には、卒業を祝う会に合わせて作られた手紙やカードを貼った模造紙が、あちこちに掲示されています。一つ一つ読んでみると、後輩たちからの祝いのメッセージや、6年生へのエール、お世話になったことへの感謝などが、子供たちの言葉で丁寧に書かれています。
体育館に行く際に通る保健室前の廊下には、養護教諭が作成した、保健の視点から見た6年間を「数字で見る6年間」と題した掲示物があります。「6年間で打った心臓の回数」や「のびた爪の長さ」などが示されており、掲示物をめくると答えを見ることができる、クイズ形式のものもあります。
校内を歩きながらこうした掲示物を見ていると、本校の目指す児童像「あたたかい子」が育っていることを感じるとともに、目指す教職員像「教育愛にあふれる教職員」が具現化されていることも実感します。今日は太陽が隠れ、少し肌寒い一日でしたが、心は温かくなりました。
背中で伝える最高学年 卒業式予行練習の様子 3月17日(火)
16日(月)の3時間目に、卒業式の予行練習を行いました。
当日は参列しない4年生にも参加してもらい、卒業式に臨む6年生の立派な姿を見てもらいました。そして、自分たちが卒業する日までの歩みを少しでも思い描いてもらえたらと考えました。
6年生の1回目の卒業式練習のときに、私は次のような話をしました。
「卒業式をドラマにたとえるなら、会場にいる5年生や先生方は主役を支える脇役です。そして主役は、6年生49人です。さらに、会場にいる家族にとっての主役は、自分の子どもただ一人です。先生たちも家族も、皆さんに主役らしい立ち振る舞いをしてほしいと思っています。主役らしく、自信をもって行動してほしい。6年生は、この1年間、先生たちの想定している姿を毎回大きく超えてきました。だからこそ、今回も大いに期待しています。」
今日の予行練習では、6年生が卒業証書を受け取る所作や、椅子に座る姿勢、式に臨む表情の一つ一つに、敷島小の最高学年としての誇りを感じました。
教室の“窓”がつなぐ絆 6年生 同窓会入会式 3月16日(月)
本日4校時に「敷島小同窓会入会式」を行いました。この行事は、「卒業を目前に控えた時期に、敷島小学校の栄誉と伝統を胸に、卒業後の敷島小学校との関わりについて考え、立派な同窓会員となる心構えをもたせること」を目的として、毎年この時期に実施しています。
同窓会長様にもお声がけしたところ、この行事のために時間を割いてくださり、同窓会入会式に来賓としてご出席くださいました。ご挨拶の中で、
「『同窓会』という言葉の真ん中にある『窓』は、敷島小のどの窓でしょうか。それは、教室の窓です。みなさんと私の間では年齢はだいぶ離れていますが、同じ敷島小の教室の『窓』のもとで学んだ仲間です。ともに敷島小がすばらしい学校であり続けることを祈り、仲間としてお互いに助け合っていきましょう」と、同窓会員として新たに迎え入れることになった6年生に温かいお言葉をいただきました。
私も市内の学校に何校か勤務しましたが、同窓会長様にご出席いただき、このように同窓会入会式を行っている学校はありませんでした。これは、敷島小学校に長い歴史があり、本校の卒業生であることに誇りをもっているからこそ、この式が受け継がれているのだと感じました。
未来の子どもたちへつなぐ音色 3月13日(金) 卒業生からのグランドピアノ寄贈
本校の卒業生の方より、このたび心のこもった大変貴重な贈り物として、グランドピアノをご寄贈いただきました。本日、そのお披露目会を朝の時間に音楽室で行いました。
寄贈してくださった卒業生の方は、敷島小学校の3年生だった頃の出来事を今でも鮮明に覚えていらっしゃるそうです。当時、学校にはオルガンしかなく、そこへ新しくグランドピアノが届いたとき、全校の子どもたちが大喜びしたとのことでした。教室いっぱいに響く美しいピアノの音色に、友達と一緒にうっとりと聴き入った思い出が心に残っているそうです。「もし学校のご迷惑でなければ、自分が子どもの頃に味わったあの感動を、今の敷島小の子どもたちにも感じてほしい」という温かい思いから、今回グランドピアノをご寄贈くださいました。
本日のお披露目会には、6年生と1~3年生の児童が参加しました。会の中では、音楽の先生から新しいピアノについて紹介があり、その後、この日のために準備してくださった演奏を披露してくれました。演奏されたのは、子どもたちにも親しみのある「My Favorite Things」と、ドビュッシーの「月の光」の2曲です。
音楽の先生は、寄贈者の気持ちに応えるためにも、この素晴らしいピアノの音色を子どもたちにしっかり届けたいという思いから、約1か月前から練習をしてくれました。新しいピアノの豊かな響きと、先生の思いのこもった演奏が重なり、音楽室はやわらかく美しい音色に包まれました。子どもたちも静かに耳を傾け、うっとりと聴き入っている様子がとても印象的でした。私は、音楽の専門家ではありませんが、これまでのピアノとの音色の違いは、はっきりと感じることができました。新しいピアノの響きは、まさに優美で、きらびやかという言葉がぴったりの素晴らしいものでした。
演奏の後には、新しいピアノの伴奏に合わせて、6年生が卒業式で歌う予定の曲を披露してくれました。卒業式には参加しない1~3年生にとって、6年生がこの歌を歌う姿を見るのは、今日が最後の機会となります。目を閉じてその歌声を聴いていると、思わず胸が熱くなる瞬間もありました。
寄贈してくださった方の、敷島小学校への深い愛情が込められた素敵なグランドピアノです。この大切な楽器を、これからも子どもたちの学びや思い出とともに大切に受け継いでいきたいと思います。このたびは、本校の子どもたちのために素晴らしいご厚意を賜り、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
「もうすぐ2年生!!」~るなぱーくで見た頼もしい姿~ 3月12日(木) 生活科 1年
1年生と一緒に「るなぱーく」に行ってきました。
一見すると、1年生が遊園地に遊びに行く行事のように見えるかもしれません。しかし、敷島小学校では、教育課程に位置付けられています。今回の「るなぱーく体験」は、生活科の単元「もうすぐ2年生」の学習の一環です。この単元では、1年間の成長を振り返りながら、友達と協力して活動する力を育てるとともに、2年生へ進級する自覚を高めることをねらいとしています。
1年生は2学期に、2年生との合同遠足で、1・2年生混合の班をつくり、伊香保グリーン牧場で班別活動を経験しました。このときは、2年生が班のリーダーとなり、下級生をまとめながら活動を進めてくれました。その経験を生かし、今回は1年生だけで班をつくり、自分たちで考えながら班別行動に取り組む活動となっています。
1・2年生がこのような施設に来るとき、多くの場合は家族と一緒に訪れます。その場合、見たいものや乗りたい乗り物は、自分の希望どおりに選ぶことができることが多いと思います。
しかし、班で行動すると事情が変わります。見たいものや乗りたい乗り物について、友達と意見が分かれることがあります。そのようなときには、話し合いをして折り合いをつけなければなりません。また、トイレに行きたい友達がいれば、班のみんなで移動して待ち、その後に次の場所へ向かう必要もあります。
私は写真を撮りながら、1年生の子供たちの様子を見ていました。すると、どの班も相談しながら、乗り物に乗る順番をしっかり決めていました。自分の「見たい」「乗りたい」という気持ちを少し我慢し、友達に合わせようとする姿も見られました。
また、乗り場の前では、「誰とペアになるか」「どの乗り物に乗るか」などを自分たちで話し合いながら、落ち着いて順番を待つことができていました。さらに、トイレに行きたい友達がいると、班のみんなでトイレの前まで移動し、外で待つこともできていました。
こうした子供たちの姿を見ていると、生活科の単元名の通り、1年生は確実に「もうすぐ2年生」へと成長しているのだと実感しました。
明治6年から受け継ぐ伝統と笑顔 3月12日(木) 開校記念集会
3月12日の朝活動の時間に、開校記念集会を行いました。
敷島小学校は、1873年(明治6年)に開校しました。群馬県内の開校順では第四番目の小学校となります。第一~第三番小学校はその後校名が変更されているため、敷島小学校は群馬県内に残る中で最も古い校名を持つ学校となります。
このような長い歴史と伝統をもつ敷島小学校では、毎年開校記念日に集会を行っています。小学校で開校記念集会を行っている学校は大変珍しいと思っています。学校の歴史を振り返り、先人たちの苦労を偲び、現在の自分たちの幸せに感謝するとともに、敷島小学校の一員としての誇りを育てること、そして学校のよき校風を大切にしながら、これからの発展を願う気持ちを高めることを目的としています。
記念集会のはじめに私から「これまでにこの学校を卒業していった2万4千人を超える卒業生の皆さんは、敷島小学校がいつまでも素晴らしい学校であり続けてほしいと願っています。これからの敷島小学校をよりよい学校にするのも、残念ながらそうでなくしてしまうのも、今この学校で過ごしている皆さんと先生たちです。私たちには大きな責任があります。みんなと先生で力を合わせて、これからもよりよい敷島小学校をつくっていきましょう。」と呼びかけました。次に 6年生が、全校の児童を代表して作文を発表してくれました。とても立派な作文でしたので、後ほど原文のまま紹介します。
続いて5年生が、「総合的な学習の時間」で調べた敷島小学校の歴史について発表しました。校長室にある資料や年表、卒業アルバムなどをもとに調べた内容をスライドにまとめ、クイズも交えながら全校児童にわかりやすく伝えてくれました。1組も2組も、発表の構成や話し方、スライドの使い方など、プレゼンテーションの基本がしっかりと押さえられており、下級生にとってよい手本となる素晴らしい発表でした。発表を聞いていた子どもたちの中には、「自分も5年生になったら、あんなふうに発表してみたい」と感じた子も多かったことと思います。
集会の最後に、『開校記念の歌』を全校で歌って開校記念集会を終えました。
【児童代表作文 6年】
ぼくたちの敷島小学校、創立153周年、本当におめでとうございます。明治時代から敷島小学校には、先輩方や先生方の優しさがたくさん詰まっていると思います。
それを一番実感できるのが、この学校の誰もが知っている「七つの心」です。ただ普通に「おはようございます」と言うのは、誰でもできます。しかし、地域の人と交流したり、友達と楽しく生活したりするうえでは、笑顔で明るい挨拶が欠かせません。 敷島小学校の廊下で元気な挨拶が響く光景は、この学校の誇りです。そして、敷島小の児童が「七つの心」を日々の生活で大切にしている証拠だと感じます。「七つの心」があったからこそ、ぼくたちは今日まで笑顔であふれた学校生活を送ることができました。この素晴らしい伝統を、これからもみんなで未来につないでいきましょう。そして、これからもこの敷島小学校が、みんなの笑顔で輝き続けることを願っています。
本物の工場だからこそ気付くこと 3月10日(火) 5年 社会科見学
3月5日(木)、5年生が社会科見学でSUBARU矢島工場を訪れました。この社会科見学は、「人々の工夫や努力の意味を考え、国土の環境や産業を理解する」という社会科の学習の一環として行ったものです。
バスを降りると、子供たちは「工場の中にトラックがめちゃくちゃ多い!」「トラックがどんどん入ってきて、どんどん出ていく」と工場ならではの光景に目を輝かせていました。工場内の見学でも「たくさんの人が黙々と、すごいスピードで作業している」「ロボットの腕が一斉に動いている」など、本物ならではの迫力に思わず感想がこぼれていました。
こうした児童の気づきは、教科書だけでは決して得られないものです。工場内に響く音や独特のにおい、ひたむきに車を組み立てる人の表情、働く人の数の多さ、そして工場の広大さ。さらに矢島工場の周辺に多くの関連工場があることなども、現地に足を運んだからこそ実感できたことでした。
また、児童一人一人がVRゴーグルを装着し、車が組み立てられていく様子を迫力ある映像で見学させていただきました。VRを使うことで、工場内のフロアからの視点や、組み立て途中の車の内部からの視点で見ることができ、通常の見学ルートからでは味わえない臨場感を体験することができました。迫力ある映像に、子供たちは思わず手を伸ばしたり、よけたりしながら、バーチャルな世界の中でも多くの気づきを得ていました。
最後に、人を事故から守る仕組みを解説するブースを見学しました、ここでは、エアバッグの仕組みやアイサイトの働きについて学びました。普段、車に乗っているときにはあまり意識することのない安全装置の仕組みについて、分かりやすく説明していただきました。
SUBARU矢島工場の皆様、お忙しい中、日程の変更にも応じていただき誠にありがとうございました。子供たちにとって、大変貴重な学びの機会となりました。ありがとうございました。
1年生の成長は、やっぱり大きい!! 3月9日(月) 学習参観1年2組
延期となっていた1年2組の学習参観を行いました。今回の授業は、子供たちがこの1年間でできるようになったことを「ニコニコ2組の1日」と題して発表する内容でした。発表は、とても盛りだくさんで、元気なダンスや、国語の音読、縄跳びの実演、鍵盤ハーモニカの演奏、そして学校生活の紹介など、多彩な内容が次々と披露されました。子供たちは少し緊張した様子も見られましたが、どの発表もとても上手で、練習の成果がよく表れていました。
全ての発表が終わった後に、「最初に通して練習したときには、45分の授業時間では終わらないのではないか。延長しなければならないかもしれないと心配していた。ところが今日の本番では、子供たちが落ち着いて次々と発表を進め、なんと30分ほどですべての内容が終わりました」と担任からうれしい報告がありました。
発表の間、教室では保護者の皆様が温かく見守り、発表が終わるたびに大きな拍手が送られていました。その拍手に励まされるように、子供たちはさらに自信をもって発表しているように見えました。すべての発表が終わったあと、少し時間が残ったので担任が子供たちに感想を尋ねると「本番が一番うまくできた」「たくさん見てくれている人がいて緊張した」「でも楽しかった」といった声が聞かれました。
1年前にはまだできなかったことが、今ではたくさんできるようになっています。子供たちの発表を見ながら「1年間の成長のスピードは、1年生が一番大きいのかもしれない」と、改めて感じました。これからのさらなる成長も、とても楽しみです。
保護者の皆様には、お忙しい中ご参観いただき、また温かな拍手で子供たちを励ましていただき、ありがとうございました。
笑いと拍手、そして感動 ~ 届け!6年生への感謝の思い ~ 3月6日(金)
先日、本校体育館において3・4時間目を使い、「卒業を祝う会」が行われました。体育館に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、1年生から5年生までの児童一人一人が心を込めて作った6年生へのメッセージや絵、そして紙で丁寧に作られた色とりどりの花々でした。壁いっぱいに飾られたそれらの作品によって、体育館はまるで温かな祝福に包まれた特別な会場へと生まれ変わっていました。
これまで学校行事では、最高学年である6年生の運営委員が中心となって準備や進行を担ってきました。しかし、この「卒業を祝う会」は、次に最高学年となる5年生が中心となり、企画・準備から当日の司会進行までを担当しました。少し緊張した面持ちながらも、責任感をもって役割を果たす5年生の姿から、最高学年へ向かう自覚が感じられました。
会の始まりでは、5年生の司会のもと、6年生がアーチをくぐりながら入場しました。柔らかな笑顔を浮かべながら歩く6年生を、在校生が大きな拍手で迎えます。全校児童で校歌を歌った後、在校生から6年生へ感謝の気持ちを込めて花が贈られました。
その後は、各学年からの出し物です。劇や歌、クイズ、さらには縄跳び対決など、どの学年も工夫を凝らした発表で会場を盛り上げました。学年ごとの個性がよく表れ、会場は笑顔と歓声に包まれました。6年生は、出し物を見ながら友達と顔を見合わせて笑ったり、思わず声を出して応援したりと、とても楽しんでいる様子でした。時には参加を促され、6年生全員が一緒に活動する場面もあり、会場全体が一体となりました。
もちろん、こうした発表の裏側には、各学級での準備と努力があります。小道具を手作りしたり、教室で繰り返し練習したり、体育館でリハーサルを行ったりと、どの学年も時間をかけて準備を進めてきました。担任の先生方も、子供たちが「自分たちでやり切った」と実感できるよう、任せるところは任せ、必要なところでは助言や指導を加えながら、子供たちと共に出し物を作り上げてきました。
そして最後は、在校生へのお礼として6年生の発表です。二人の軽快な司会によって進められたのは、敷島小学校での6年間を振り返る劇とクイズでした。息の合った掛け合いはアドリブとは思えないほど見事で、会場からは何度も笑いが起こりました。劇には6年生全員が参加し、途中にはクイズを入れて1~5年生を巻き込むなど、さすが最高学年と思わせる工夫が随所に見られました。改めて6年生の頼もしさを感じる発表でした。
今回の発表を通して感じたのは、どの学年の児童も「自分のため」ではなく「見ている人のため」に一生懸命取り組んでいるということです。その姿は、本校が目指す児童像である「あたたかい心をもつ児童」を体現するものであったと思います。
この行事のねらいは、「お世話になった6年生の卒業を在校生が歌や劇などの出し物で祝うこと」、そして「友達と協力して活動する楽しさを味わうこと」です。別の視点から見ると、この行事はキャリア教育の一つの大切な機会でもあります。学級活動の内容の一つである「現在や将来に希望をもって生きる意欲や態度の形成」にもつながると考えるからです。
例えば5年生にとっては、「どんな6年生になりたいか」という目標を考える大切な時期にあたります。下学年の発表を見ながら、子供たちは1年前、2年前の自分を思い出し、どんな経験を重ねて今の自分があるのかを振り返ります。そしてこれから先、どのような出会いや経験を通して上学年へと成長していくのかを思い描くと思います。まさに、自分たちが歩んできた「轍(わだち)」と、これから進んでいく道筋を感じ取る時間でもあったのではないでしょうか。こうして下学年から上学年へとつながっていく成長の轍を感じられるところも、小学校のこの行事の大きな価値であり、子供たちの未来を育むキャリア教育の大切な基盤になると感じています。
憧れのまなざしの中で ~6年生が奏でた「L-O-V-E」~ 3月5日(木)音楽集会
朝の行事として音楽集会を行いました。集会の幕開けを飾ったのは、6年生による学年合奏「L-O-V-E」です。爽やかなジャズ・スタンダードとして知られ、CMなどでも耳にすることの多い親しみやすい楽曲です。演奏では、木琴や鉄琴、スネアドラム、シンバル、リコーダー、シンセサイザー、オルガン、鍵盤ハーモニカなど、実に多彩な楽器が使われました。子どもたちは、息の合った演奏を披露してくれました。
49人による合奏は、体育館いっぱいに広がる音の厚みがあり、まるでJAZZのビッグバンドのような迫力と格好良さを感じさせるものでした。1年生から5年生までの子どもたちは、憧れのまなざしで6年生の姿を見つめ、美しい音色に静かに耳を傾けていました。演奏が終わると、大きな拍手が体育館に響き渡り、「もう一回聞きたい!」という声も上がりました。6年生の堂々とした姿は、下級生にとって大きな目標になったことでしょう。
その後、1年生から5年生までの児童が、6年生への感謝の気持ちを込めて合唱「きみとぼくのラララ」を贈りました。この歌は、別れの寂しさと再会への希望をやさしく歌い上げた曲で、卒園や卒業の場面にもよく歌われる感動的な合唱曲です。温かな歌声が体育館に広がると、聞いていた6年生の表情にも、もうすぐ訪れる卒業への思いがにじんでいるように感じられました。
音楽を通して、6年生への憧れや感謝の気持ち、そして6年生は、仲間と一緒に作り上げる喜びや近づく卒業を改めて感じたのではないかと思います、心に残る朝のひとときとなりました。
校内研修のまとめ 3月4日(水)
研修主任が中心となり、今年度の校内研修のまとめを行いました。その概要をご紹介します。
4月に私たちが立てた校内研修の目標は、次の5つでした。
①目指す児童像を明確にする
②全員が参加し、全員がインプットし、全員がアウトプットする
③教科横断的に取り組める研修にする
④成果を検証する(児童への質問紙調査、CRTやCBT検査、成功例も失敗例も共有する)
⑤楽しめる研修にする
まず取り組んだのは、「目指す児童像」を考える話し合いです。小グループに分かれ、それぞれが取り組みたい教科の視点から、「どんな子どもを育てたいか」を話し合いました。そこで見えてきたのが、「自ら考え、自ら動き出す児童」という姿でした。
夏休みには、先生方それぞれの得意分野を生かし、互いに教え合うミニ研修も行いました。先生自身が講師となり、ICTの効果的な活用方法を学び合う機会になりました。
また、授業実践では、3つのグループに分かれて研究を進めました。手立てについて意見交換を行い、実際に授業で試し、その結果を中間発表として共有しました。今年度は、教科を限定せず「資質・能力」に視点を当てた研修にしたため、養護教諭は保健の授業で、担任外の先生も担当教科で実践を行いました。まさに、全員で取り組むことができた研修でした。
成果の検証として、子どもたちへのアンケートも実施しました。テストでは測りにくい「学習への意欲」や「自分で決めて行動する力」などについて、6月と1月で比較しました。結果を見ると、学年によって大きく伸びた項目もあれば、あまり変化のなかった項目、逆に下がった項目もありました。しかし、すべての項目の平均は、1~6年生すべての学年で上昇していました。年度当初、「成功例も失敗例も共有しながら改善していこう」と確認していたため、下がった項目についても、課題として前向きに受け止めることができています。
先生方への振り返りアンケートでは、「実践授業の交流」や「得意分野を生かしたミニ研修」が特に好評でした。一方で、「授業の中での振り返り」については、まだ十分に実践できていないという課題も見えてきました。
CRT検査(学力検査)の結果から研修の効果を見てみると、算数よりも国語で大きく表れました。国語では、2年連続で学校平均を伸ばすことができました。また「知識・技能」「思考・判断・表現」「学習に取り組む態度」の3観点で経年変化を見ると「学習に取り組む態度」は、国語・算数ともに成果が見られました。
こうした結果を踏まえ、来年度も「自ら考え、自ら動き出す児童」という目指す姿は変えずに取り組んでいきます。具体的には、
・今年度効果が見られた手立てを、さらに検証する
・それぞれの先生が感じた課題に挑戦する
・学校で使用するICTシステムの変更に向けた研修を充実させる
といった点を全員で確認しました。
来年度も、子どもたちのよりよい学びにつながるよう、互いの実践を学び合う校内研修を続けていきたいと思います。
卒業目前の今だからこそ考えたい「よりよく生きる」とは 3月3日(火)道徳 6年2組
6年2組では、題材名「ゴゴ 九十四歳の小学生」をもとに道徳の学習を行っていました。本時のねらいは、「知りたい」「もっとよくなりたい」という人が本来もっている思いに気付き、その思いを大切にしながら、より良く生きようとする心を育てることです。
授業のはじめに、子供たちは「よりよく生きるとはどういうことか」について自分の考えを出し合いました。友達の意見を聞く中で、「人のために役立つこと」「あきらめないこと」「自分らしくいること」など、さまざまな考えが広がっていきました。
その後、九十四歳で小学校入学を決意したゴゴの思いについて考えました。「なぜ今からでも学ぼうと思ったのだろう」「寄宿舎の設立を訴えたのは、どんな願いがあったからだろう」と問いを重ねながら、子供たちは自分自身の生き方と重ね合わせていきました。
卒業を目前に控えたこの時期に、「何歳になっても学ぶことをあきらめない」というゴゴの姿に触れたことは、これからの人生を考えるうえで大変意味のある時間となりました。最後には「自分の中にある、より良く生きたいという思い」を一人一人がプリントに書きました。自分の心とじっくり向き合い、真剣に言葉を紡ぐ姿が印象的でした。
2月の朝礼で話題にした「アンパンマンのマーチ」の歌詞にある「何のために生まれて、何のために生きるのか」という問いとも通じる学びです。今回の授業が、子供たち一人一人の心に響き、これからの歩みを支える力となることを願っています。
目指せ! 「はかせ!?」 2年生の静かな挑戦 3月2日(月)
2年1組の担任の先生が家庭の都合でお休みだったため、私は朝の会や帰りの会、算数や書写、給食、清掃指導など、ほぼ1日を2年1組で過ごしました。
2時間目の算数で、計算ドリルに取り組んだときの様子を紹介します。本校では算数の学習で、「はやく・かんたん・せいかくに」の頭文字を取った「はかせ」を大切にしています。ただ速く解くだけではなく、できるだけ簡潔な方法で、しかも正確に計算する力を身に付けることが目標です。計算ドリルは、算数の基礎力を育てる大切な時間です。繰り返し取り組むことで、集中力や持続力、そして自分の力でやり遂げる力を養います。
ドリルを始めた直後は、気持ちが整わず、きょろきょろと周囲を見たり、つい友達に話しかけたりする姿もありました。しかし、数分も経つと教室の空気は変わり、問題用紙をめくる音、消しゴムで文字を消す音、鉛筆を走らせる音だけが静かに響きます。子どもたちは真剣に計算問題と向き合い、教室全体が心地よい緊張感に包まれていきました。
見直しをしていたある児童が「あっ、間違えた」と小さく声を上げ、自分で誤りに気づき、丁寧に直している姿もありました。低学年では、自分の解答を客観的に見直すことは簡単ではありません。それでも、誰かに指摘されることなく、自ら確認し修正する姿が見られ、成長を感じました。
学習が後半に入ると、思わずあくびが出てしまう児童もいましたが、慌てて首を左右に振り、気持ちを入れ直して再び問題に向かっていました。また、教室の壁掛け時計を見て残り時間を確かめ、「このままじゃ終わらないかも」と自分でペースを調整する姿もありました。
「残り10分です。ラストスパートです。スピードアップして頑張りましょう」と声をかけると、素直に「はい!」と返事をし、鉛筆を動かす速さを上げる子どもたち。その前向きな姿勢から、もうすぐ3年生になる子どもたちの頼もしさを感じました。
今日は1日、2年1組の教室で子どもたちと過ごし、久しぶりに担任業務を行いましたが、子どもたちがいろいろと教えてくれたおかげで、何とか無事に終えることができました。