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マナーも学びも100点満点! 7月14日(火)生活科2年
本日、2年生の生活科「のりものに のろう」の校外学習に同行してきました。2年生の生活科では、「活動や体験を通して生活上必要な習慣や技能を身に付けること」や、「みんなで使うものや、それらを支える人の存在を知り、安全に気を付けて正しく利用すること」を学びます。
子供たちはバスで群馬総社駅へ向かい、JR上越線に乗車して新前橋駅で乗り換え、JR両毛線で前橋駅まで移動しました。事前に公共交通機関でのマナーについて、学習していたこともあり、ホームや車内では静かに過ごしていました。
前橋駅では、JR東日本の職員の皆様が温かく迎えてくださいました。駅構内では、電光掲示板の見方や改札の仕組み、点字ブロックの役割、切符の買い方などについて、一つ一つ丁寧に説明してくださいました。毎日たくさんの人が利用する駅には、安全で快適に利用できるよう様々な工夫があることを学ぶことができました。
同行して感心したのは、子供たちの「学ぶ姿勢」です。職員の方のお話を聞きながら、一生懸命にメモを取る姿が印象的でした。後でメモを見せてもらうと、「点字ブロック」「かいさつ」「あんぜんかくにん」などの大切な言葉を使いながら、短い文でまとめていました。日頃の学習で身に付けてきた「聞く力」「メモする力」が、今日の学びでみしっかり生かされていました。書くスペースが足りなくなり、担任の先生から追加のプリントをもらう子もおり、一番たくさん記録した子はB5用紙5枚分と、その学ぶ意欲に驚かされました。
最後の質問コーナーでは、「駅員さんは、ふだんどんな仕事をしていますか?」「一日に前橋駅を利用する人は何人くらいですか?」「一番大変な仕事は何ですか?」など、自分たちで考えた質問を積極的にする姿も見られました。知りたいことを自ら質問し、理解を深めようとする姿勢は、今年の校内研修のテーマ「自ら考え、自ら動き出す児童」そのものでした。
JR前橋駅の職員の皆様には、お忙しい中、子供たちにも分かりやすく丁寧にご説明いただき、心より感謝申し上げます。子供たちは、公共交通機関を安全に利用するためのマナーや駅を支える人々の仕事について学ぶことができた大変有意義な一日となりました。
想像力・集中力・聴く力を育てる紙芝居 7月13日(月)1・2年
本日、1・2年生を対象に、地域の読み聞かせボランティアの皆さんによる紙芝居が行われました。近年、デジタル機器に囲まれて育つ子供たちだからこそ、紙芝居の教育的な価値が改めて見直されています。
紙芝居は、「絵(静止画)」と「読み手の声」だけで物語が展開していきます。絵本の読み聞かせと似ていますが、大きな違いは、子どもたちには文字が見えないことです。そのため、子どもたちは文字を追うのではなく、舞台で演劇を鑑賞するような感覚で物語の世界に入り込んでいきます。
私自身、桃井小学校の卒業生です。小学生の頃、学校からの帰り道に市立図書館へ立ち寄り、定期的に行われていた紙芝居をワクワクしながら見ていたことを今でも鮮明に覚えています。物語の続きを心待ちにしたあの時間は、本を読む楽しさを知るきっかけとなり、今の読書好きにもつながっているように思います。
紙芝居の絵はアニメのように動きません。その分、子どもたちは登場人物のせりふや物語の説明を聞きながら、登場人物や景色を頭の中で自由に動かし、自分だけの物語を思い描きます。こうした自分だけの物語は「想像力」を豊かに育てる大切な機会です。また、文字が見えず読み手の声だけで物語が進行していくため、「聴き取る力」や「集中力」も自然と養われます。さらに、読むことが少し苦手な子供でも、安心して物語の世界に入り込み、楽しめることも紙芝居ならではの魅力です。
今日の紙芝居では、4人のボランティアの皆さんの息がぴったりと合っていました。それぞれが役割を分担し、まるで声優のように、登場人物ごとに声色を変え、声の大きさや読む速さも工夫しながら演じてくださいました。その巧みな表現に、子どもたちは紙芝居の世界へ引き込まれていました。途中、笑顔になったり、驚いた表情を見せたりしながら、物語の一場面一場面を楽しんでいる様子がとても印象的でした。
紙芝居というと、一世代前のものというイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、子どもの知育という視点で考えると、想像力や集中力、聴く力を育むことのできる大変優れた教材です。毎年、心を込めて素晴らしい時間を届けてくださる読み聞かせボランティアの皆さんに、心より感謝申し上げます。
これからも地域の皆さんにお力も借りながら、目指す児童像を実現していきたいと思います。
1学期の学びを「未来」へつなぐ「キャリアパスポート」 7月10日(金)キャリア教育
1学期も終わりを迎え、本校ではどの学級でも学級活動の時間を活用して、「キャリアパスポート」の記入が始まりました。子どもたちは、この1学期を振り返りながら、低学年は「がんばったこと」 、高学年は「なりたい自分にどれだけ近づけたか」、を文章にします。それから「つながる」「みつめる」「やりぬく」「きめる」「えがく」の観点にそって、1学期はどのくらいできたかを振り返り自己評価し、「2学期の自分へのメッセージ」を、記録に残します。
この「キャリアパスポート」は、児童生徒が学習や学校生活、学校内外での様々な活動を振り返り、自らの成長や変化を記録し、将来への見通しをもって学び続けるための教材として位置付けられ、小学校から高等学校まで継続して活用することで、その時々の学びや成長を積み重ね、自分自身の変化を実感できることが大きな特徴です。
この「キャリアパスポート」づくりは、本校が大切にしているキャリア教育の一環です。キャリア教育というと、「将来の職業について学ぶこと」という印象をもたれがちですが、それだけではありません。毎日の授業や学校行事、係活動、友達との関わりなど、学校生活のあらゆる経験を通して、自分のよさや可能性に気付き、目標をもちながら主体的に生きる力を育む教育です。
キャリアパスポートに向き合う子どもたちの記述を見ると、「最後まであきらめずに取り組めた」「友達に優しく声をかけられた」「苦手な教科にも挑戦できた」など、一人一人が自分の成長をしっかり見つめていることが伝わってきます。
ご家庭においても「どんなことが一番心に残ったの?」「2学期はどんな自分になりたい?」と、お子さんと話をする機会をもっていただければ幸いです。
遊びながら、競いながら、たくましく!! 7月9日(木) 体育タイム
体育タイムは、子供たちが元気いっぱいに校庭へ飛び出し、笑顔で体を動かす敷島小学校の朝の恒例行事です。小学生が、楽しそうに運動する姿を見ていると、「運動が好き・運動は楽しい」という気持ちを育むことこそ、体力向上への第一歩であることを感じます。
本校では、この「体育タイム」を体力向上計画の取組の一つとして位置付けています。この計画は、毎年実施している新体力テストの結果を体育主任が分析し、子供たちの実態に応じて作成したものです。
昨年度の新体力テストを分析すると、高学年になるにつれて体力の低下が見られる傾向がありました。また、種目別では、上体起こし、長座体前屈、20mシャトルラン、ソフトボール投げに課題が見られました
そのため本校では、授業では、主運動につながる準備運動を工夫し、自然と必要な動きが身に付くようにしています。また、運動量を十分に確保するとともに、体育タイムや授業の中にサーキットトレーニングを取り入れ、楽しみながら筋力や持久力などを高められるよう工夫しています。特に「体育タイム」では、遊びの要素や競争の楽しさも取り入れているため、子供たちは、楽しく運動に取り組んでいます。
さらに、本校では体育の授業に育英大学の学生ボランティアを積極的に受け入れています。水泳や器械運動などで、一人一人にきめ細かな支援が行われることで、子供たちは安心して挑戦し、「できた」という達成感を味わうことができます。
敷島小の目指す児童像に「たくましい子」があります。「たくましい」とは、単に体が強いことではなく、「根気強く頑張りがきく姿」「強い意志で最後までやりとげる姿」でもあります。体育タイムは、その土台を育む大切な時間です。
デジタル時代だからこそ大切にしたい「手で描く学び」 7月8日(水) 4年1組 理科
4年1組の教室の前を通りかかると、理科の先生と子供たちのやり取りがとても楽しそうに聞こえてきました。思わず足を止め、そのまま教室へ入り、授業を参観することにしました。
この日の学習は、理科「あたたかさと生き物」です。3年生までの理科では、自然の様子を「比較」しながら共通点や違いを見付ける学習を積み重ねてきました。4年生では、その一歩先に進み、「なぜ変化したのだろう」と自然事象の変化とその要因を「関係付け」考える学習へと発展していきます。この単元では、「気温の変化」によって「植物や動物の様子」がどのように変わるのかを、観察を通して明らかにしていきます。
今日の授業の導入では、教科書の春と夏の野山の写真が提示されました。子供たちは、2枚の写真を見比べながら、「木の葉の緑が濃くなっている」「雪がなくなっている」など、気付いたことや思ったことを次々に発表していました。こうしたやり取りを通して「季節(気温)の変化」と「植物や動物の様子」が関係していることを自然に意識できるよう工夫された導入でした。
その後、子供たちは校庭へ出て植物を観察し、スケッチをしながら気付いたことをプリントに記録しました。観察を始める前にある子供が「写真で記録してもいいですか?」と質問しました。普段から一人一台端末を活用している子供たちらしい発想です。しかし、先生は「今回はアナログでプリントにスケッチを描きましょう」と説明していました。
そのやり取りを聞きながら、小学校理科におけるスケッチの大切さを改めて考えました。小学校理科のスケッチは、絵を上手に描くことや正確な記録を残すことだけが目的ではありません。描こうとすることで対象をじっくり見つめ、細かな特徴に気付くことに価値があります。例えば、スケッチを描かせると葉の表面に生えている細かな毛や葉脈の様子、葉の付き方など、写真を撮るだけでは見過ごしてしまうような発見が生まれます。スケッチを通して「よく見る力」を育てることことが今日の授業の「ねらい」です。
教科書には、植物を写真で記録する活動も紹介されています。それでも今回は、あえてスケッチを選択していました。授業者の意図は、「子供たちの気付きの幅をより広げるためなのではないかと思うので、あとで、あえてスケッチをさせた意図を聞いてみたいと思います。
デジタル機器を効果的に活用する時代だからこそ、鉛筆を持ち、自分の目でじっくり観察し、自分の手で記録する学びの価値を改めて実感した授業でした。子供たちが、自然を真剣に見つめる眼差しの中に、理科の学びの楽しさと探究する心が育っていることを感じました。
「未来のわたし」から始まる自分だけの轍(わだち)~図工が育むキャリア教育~ 7月7日(火) 6年図工
各教室で行われている授業の様子を見て回っていると、廊下に並んだ6年生の図画工作「未来のわたし」の作品に思わず足が止まりました。
美容師、保育士、スポーツ選手、パティシエ、駅員、プログラマー……。子供たちは、自分が将来なりたい姿を生き生きと表現しています。どの作品も、人物のポーズや背景まで工夫されており、「こんな自分になりたい」という思いが、見る人にまっすぐ伝わってきます。
これほど魅力的な作品が生まれた背景には、授業者の工夫があります。授業では、過去の作品の中から、人物の立たせ方や動きの表し方、背景の描き方などに特徴のある作品を数多く紹介し、子供たちの発想を広げていました。優れた作品との出会いは、「まねをする」のではなく、「こんな表現もあるのか」という新たな気付きにつながります。その気付きが、一人一人の豊かな発想を引き出し、自分らしい作品へと結び付いていきました。
また、この学習は図画工作であると同時に、キャリア教育としても大きな価値があります。「キャリア教育」と聞くと、職業調べや職場体験を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、文部科学省は、キャリア教育を「一人一人の社会的・職業的自立に向けて、必要な基盤となる能力や態度を育てる教育」と示しています。つまり、目指しているのは職業を知ることだけではなく、「将来に向けて自分らしく生きるための力」を育てることです。
今回の学習でも、子供たちは、「どんなことが好きか」「将来どんな大人になりたいか」を考えながら作品を構想します。これは、キャリア教育でいう自己理解・自己管理能力を育むことにつながります。また、未来の姿を具体的に表現することで、「こんな大人になりたい」という目標や希望を言葉や形にすることができます。こうして、将来への見通し、未来に向かって伸びる轍をもつことができます。
「キャリア」の語源は「轍(わだち)」に由来すると言われます。轍とは、車が通ったあとに残る道筋です。人の人生もまた、一歩一歩の積み重ねによって、自分だけの轍がつくられていきます。図画工作で「未来のわたし」を描いた子供たちには、作品の完成をゴールにするのではなく、「こんな自分になりたい」という思いを胸に、今日から新しい一歩を踏み出してほしいと思います。
人前で堂々と話せる子へ ~発表で見えた子供たちの成長~ 7月6日(月) 児童集会
7月3日(金)の朝の児童集会では、保健委員会の子供たちが、「ケガを減らそう」をテーマに、全校児童に向けて発表を行いました。
発表では、昨年度にケガのために保健室を利用した敷島小学校の児童は905人にのぼり、一昨年度よりも増加していることが紹介されました。ケガの種類は「だぼく」「すり傷」「ねんざ」の順に多く、発生場所は「校庭」「教室」「体育館」が上位を占めています。サッカー中の接触や鉄棒への衝突、教室で机の角にぶつけてしまうこと、廊下での衝突など、子供たちにとって身近な場面が具体的に示され、全校児童も自分のこととして考えながら耳を傾けていました。
保健委員会からは、運動前のストレッチや廊下の右側通行など、今日から取り組めるケガの予防策も紹介されました。さらに、2学期の学校保健委員会に向けて、校内の危険箇所を調べて「校内キケンマップ」を作成すること、ケガの手当て方法を分かりやすく伝えること、危険を予測する力を育てる「キケン予知トレーニング」を保健室前に掲示することなど、今後の取組についても力強く発表してくれました。
児童集会で私が感心したのは、保健委員の子供たちの話し方でした。前日の昼休みと当日の朝には、体育館で養護教諭や保健主事の先生方とともにリハーサル(1枚目の写真)を重ね、本番を迎えました。その成果もあり、多くの子供たちは原稿から目を離し、聞いている相手を見ながら堂々と発表していました。小学校の国語では、「話すときには、なるべく原稿から目を離して、聞く人の方を見ながら話す」ことを繰り返し学びます。今回の発表は、日頃の国語の学習と丁寧な練習の積み重ねが実を結んだ姿そのものであり、高学年らしい姿だと感じました。また、児童集会終了後には、先生と子供たちで活動の振り返りが行われていました。こうした丁寧な委員会指導が、委員会活動の充実につながっています。
子供たちのケガを減らすためには、一度の呼びかけだけで終わらせるのではなく、養護教諭や担任、そして保健委員が、それぞれの立場から同じメッセージを繰り返し伝え続けることが大切です。同じ内容でも、伝える人が変われば、子供たちの心への届き方も変わります。これからも学校全体で安全への意識を高めていきたいと思います。
「その時、自分ならどうする?」~真剣に考えた勇気ある断り方~ 7月3日(金)3年1組
本日、3年生を対象に、前橋警察署のスクールサポーター(元警察官)を講師としてお迎えし、「万引き防止教室」を実施しました。
「万引きは絶対にしてはいけない。」これは多くの子供たちが知っていることです。しかし、実際の場面では、「友達に誘われたら」「断ったら仲間外れになるかもしれない」といった気持ちが働き、正しい判断が難しくなることがあります。今日の授業では、そのような「心の揺れ」に目を向けながら、自分ならどう行動するかを考えました。
授業では、小学3年生の「じろう君」が友達の「さぶろう君」から「ポテトチップスを万引きしよう」と誘われ、「一緒にやらないなら友達をやめる」という言葉に迷いながらも、万引きをしてしまうという物語をもとに学習を進めました。
物語をより現実の出来事として感じられるよう、担任がじろう君役、スクールサポーターがさぶろう君役となって、場面ごとに役割演技を行いました。そして、「じろう君はどんな気持ちだっただろう」「友達に何と言えばよかったのだろう」「警察から連絡を受けた家族はどんな思いだっただろう」と、一つ一つ場面を止めながら子供たちに問いかけ、全員で考えを深めていきました。
さらに後半は、子供たち自身が考えた「友達への断り方」をもとに、スクールサポーターと一緒に役割演技に挑戦しました。実際に言葉にしてみることで、断るのは思った以上に難しいことに気付いたようでした。
こうした役割演技には大きな教育的効果があります。話を聞くだけではなく、実際に自分がその立場になって言葉を発したり相手の反応を受け止めたりすることで、知識が「自分ならどう行動するか」という実践的な力へとつながります。万引きをしないという知識を身に付けるだけでなく、誘惑や友達からの圧力に直面したとき、自分で正しい判断をする力を育てることができます。
授業の最後には、「今日の学習を終えて考えたこと」を一人一人が振り返りとしてまとめました。近年では、闇バイトに誘われたとき、断ることができず事件に巻き込まれてしまった若者がニュースで取り上げられることもあります。子供たちも、これから成長する中で、さまざまな場面で判断を求められることでしょう。今日の学びが、自分自身や友達、家族を大切にする行動につながる判断力として育っていくことを願っています。
「分かれて始まり、一つになって終わる」~6年生が見つけた『カノン』の魅力~ 7月2日(木)音楽 6年1組
先日、音楽主任から「7月2日の4時間目に6年生がリコーダー合奏の発表会をするので、ぜひ聞きに来ませんか。」と声をかけてもらいました。当日は急な来客対応があり、少し遅れて音楽室へ向かうと、子供たちは発表曲である『カノン』の最終練習の真っ最中でした。
今回の学習では、パッヘルベルの『カノン』をただ演奏するだけではありません。卒業式のBGMやテレビなど、どこかで耳にしたことのあるこの名曲を鑑賞したり演奏したりしながら「カノンとは何か」という問いについて、一人一人が自分の言葉で考えをまとめていきます。
リコーダー練習を始める前に、NHKの名曲アルバムプラスのために作成された旋律の特徴をボールの動きで表現した動画を視聴しながら、「カノンとは何か」という問いについて、一人一人が自分の言葉で考えをまとめました。その時の学習プリントを見せてもらうと、「間を一定に空けてから別のパートがスタートする。音の輪唱のような感じ」「リズムは一定で、だんだん細かくなっていく」など、音楽の特徴を自分なりの言葉で見事に表現していました。言葉で説明することは簡単ではありませんが、子供たちは音をよく聴き、特徴をしっかり捉えていることが伝わってきました。
今日までリコーダーで旋律を演奏したり、3つのパートに分かれて合奏したりしながら、それぞれの旋律の動きや重なりを何度も確かめてきたそうです。この日も、練習時間には、楽譜と真剣に向き合って個人練習に励む子、近くの友達と音を合わせながら確認し合う子など、それぞれが課題を意識して取り組む姿が見られました。
そして、いよいよ発表会。本日のお客さんは養護の先生と私です。音楽の先生のピアノ伴奏に合わせ、リコーダーの澄んだ音色が音楽室いっぱいに響き渡りました。2分音符の旋律に4分音符の旋律が重なり、今でもポップスなどで数多く使われている美しいコード進行が少しずつ形づくられていきます。一つ一つの旋律が重なり合い、最後には一つの音楽として完成していく様子はとても見事で、息の合った演奏に養護教諭とともに大きな拍手を送りました。
授業の終末には、いつもの授業で行っている「振り返り」の代わりに、改めて「カノン」について文章で表現する時間が設けられていました。「ズレて演奏すると違う曲に聞こえるのが面白い」「何回も聞きたくなる」「1回聞くとずっと聞きたくなるような美しい曲」「分かれて始まるのに、最後は1つになって終わるのがきれい」など、子供たちの感性豊かな言葉に思わず感心しました。こうした文章から、実際に自分たちの手で演奏し、友達と音を重ねる経験を通して、『カノン』の美しさや仕組みを体感的に理解していることがよく伝わってきました。音楽を「演奏する」だけでなく、「聴く」「考える」「言葉で表現する」ことを大切にした学びが、子供たちの豊かな感性を育んでいることを改めて実感しました。
まさかの結末!?小学4年生が大学生と25m平泳ぎで真剣勝負 7月1日(水)
今年度も、育英大学の学生の皆さんが水泳指導のボランティアとして本校に来てくださいました。毎年、体育の授業補助や水泳指導、書き初め指導などで学生ボランティアの皆さんにご協力いただいていますが、今年度も多くの学生がボランティアに応募してくださいました。
今回は、3・4年生の水泳学習で、泳ぎの練習の補助や水泳検定のお手伝いをしていただきました。一人一人に声を掛けながら丁寧に支援してくださったおかげで、子供たちは安心して練習や検定に取り組むことができました。教員だけでは目が行き届きにくい場面でも、学生の皆さんが寄り添ってくださることで、子供たちが個別に指導を受ける機会が増え、学習効果も高まったように感じました。
検定が予定より早く終了したため、「泳ぎのお手本を見せてもらえますか」とお願いすると、学生の皆さんは快く引き受けてくださいました。大学生の2人は、クロールを披露する横で、水泳が得意な本校の4年生が、大学生と25メートル平泳ぎで勝負することになりました。
初めは、大学生のクロールのスピードの速さに目を奪われましたが、平泳ぎの勝負では、予想に反して大接戦。「がんばれ!」「いける!、いける!」「いい勝負だ!ファイト!」と、プールサイドから子供たちからも先生たちからも自然と大きな声援が沸き起こります。最後まで勝敗の分からない白熱したレースとなり、結果はわずかな差で本校4年生の勝利。大学生にとっても想定外の結果だったようで、勝負の後には「練習してきます!!」と清々しい笑顔で話していた姿がとても印象的でした。
本校では、教頭が窓口となって市教委や大学と連携しながら、学生ボランティアを活用しています。教頭のコーディネートと学生ボランティアの皆さんの協力により、子供たちへのきめ細かな指導を充実させるとともに、授業準備や片付けなど教職員の負担軽減にもつながっています。
また、学生にとっても、教育現場で子供たちの体育の指導に関わる経験は、貴重な学びの機会となっているとおもいます。こうした現場での学びが将来の教員育成の一助になると幸いです。育英大学の学生の皆さんの温かな支援に心より感謝申し上げます。