「自分と友達の命を守る」 9月30日(火) 第3回避難訓練
火災を想定した避難訓練を、前橋中央消防署と大塚消防設備の皆さまにご協力いただき、実施しました。実際に火災発生を知らせる非常ベルを鳴らし、家庭科室から火災が発生したという想定で行いましたが、子どもたちはふざけたりおしゃべりをしたりせず、素早く行動することができました。非常ベルが鳴ってから、全校児童の安全確認が完了するまでにかかった時間は4分10秒でした。
人数確認の後、前橋中央消防署の職員の方から消火器の使い方について説明を受け、6年生の代表児童2人と職員代表2人が消火訓練を行いました。続いて、前橋中央消防署の方からは「火災の際には、火よりも煙が人を苦しめること」「煙を吸わないように逃げる方法」などについてお話をいただきました。
また、私からは「今日の訓練は命を守るための大切な学びであったこと」「自分の命も友達の命も守るためには『おはしも』が大切であること」「大人がいないときに火災に遭遇してしまったら、まず火事がどこで起きているのかという放送などの情報をしっかり聞き、その上で判断して素早く行動すること」を児童に伝えました。
前橋中央消防署と大塚消防設備の皆さまのご協力のおかげで、実際の火災発生時に近い状況の中で訓練を行うことができました。大変お忙しい中、ご協力いただき、誠にありがとうございました。
「全国学調」の分析と中間発表に向けて 9月29日(月) 校内研修
8月の校内研修では、今年4月に行われた「全国学力・学習状況調査」の問題の中から、国語主任、算数主任、理科主任の先生方が選んだ特徴的な問題を職員全員で解き、今どのような力が求められているのかを確認しました。本日は、過日本校の6年生の学力調査と質問紙調査の分析が終了し、市教委や保護者へ報告することができたため、その分析結果を教職員で共有しました。今年度より職員室に設置した大型ディスプレーを活用しながら、6年生がどの問題で正答率が高く、どの問題で低かったのか、また授業を行う際にどのようなことを意識すればよいのかについて、教頭先生が丁寧に説明してくださいました。
さらに、質問紙調査からは、本校6年生には「規則正しい生活ができている」「自分で学び方を考え、工夫できている」「本が好きで、1日あたりの読書時間が長い」「理科の授業では、問題を見出したり、自分で予想を立てたりしながら授業を受けている」といった児童が多いことが分かりました。
後半の校内研修では、「自ら考え、自ら動き出す児童」の育成に向けた手立てを中心に、編成したグループごとに進捗や中間発表に向けての計画、役割分担を話し合いました。研修主任が当初掲げた目標の一つ「楽しめる研修」が定着してきており、どの班も会話量や笑顔が増え、和気あいあいと研修が進んでいます。
「思いやりバトン」 9月26日(金)全校朝礼
今日の朝礼は、「敷島小学校をどんな学校にしようか」の第2弾として「トイレのサンダル」をテーマにスライドを用いて話をしました。そのお話の概要は、以下の通りです。「思いやりバトン」が途切れることなく、つながっていくことを願いつつ、しばらくの間トイレの点検をしてみたいと思います。
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校長先生は敷島小でも、他の学校に行ったときでも、トイレのサンダルを見てしまう癖があります。なぜ、だと思いますか?
その理由は、そろっているサンダルは、ただのサンダルではなく「思いやりのバトン」だと思っているからです。ここでいうバトンとは、リレーの時に使うあのバトンです。
トイレで用を済ませたあとサンダルを脱ぐときは、次の人のことを考えなければ、この写真のような向きに脱いだ方が楽だし、早く教室に戻れる。手だって汚れない。だから、次の人のことを考えないなら、サンダルは、写真のような向きに脱ぎます。
思いやりのある人は、トイレを出る時、サンダルを脱ぐ前に体の向きを変えてサンダルを次の人が履きやすい向きにします。思いやりのある人は、サンダルを脱いだ後に手で向きをそろえます。このようにサンダルをそろえている人は「思いやりバトン」をサンダルに残していると思います。
もしも「思いやりバトン」をサンダルに残した人が、次にトイレに行った時、サンダルがバラバラだったら、どんな気持ちになると思いますか?そう、残念な気持ちになりますよね
もしも「思いやりバトン」をサンダルに残した人が、次にトイレに行ったときに、きれいにサンダルがそろっていたら、どんな気持ちになると思いますか?そう、絶対にうれしい気持ちになると思います。だって、知らない誰かが自分と同じ思いをもって、サンダルを揃えていることが分かるからです。
次にトイレに行ったときにサンダルが揃っているということは「思いやりバトン」が途切れずにつながったのだから、揃えてくれた人たちは、絶対にハッピーな気持ちになる。
そして、つぎの日も次の日も、誰一人とぎれさせずに、次の人に「思いやりバトン」が回せるようになったら、ハッピーな気持ちになる人が、どんどん増えていく。敷島小がそんな学校になったら素敵な事だと思いませんか。
最後に、1つ想像してもらって今日のお話を終わりにします。 「あなたは、トイレに行きました。サンダルは、きれいにそろっています。トイレには、自分以外に誰もいません。用をたして、トイレを出る時、サンダルをそろえますか? そえませんか?」
就学時健康診断 9月25日(木)
本日、来年度入学予定の園児を迎え、健康診断を実施しました。可愛らしい年長児の姿に、来年度の入学がますます楽しみになりました。
本校職員や育英大学の学生ボランティアの誘導のもと、幼児たちは「眼科」「歯科」「内科」「耳鼻科」などの各分野の学校医の先生に診ていただきました。幼児たちは、小学校の長い廊下に驚いた様子を見せつつも、しっかりと指示に従って行動し、大変立派でした。
保護者の皆様におかれましては、お子様の小学校入学を前に、期待とともに学校生活に対する不安もおもちかと思います。そこで、子どもたちが検診を受けている間に、敷島小学校で行っている教育活動について、学校のホームページを用いて説明させていただきました。
今後も、入学にあたりご心配やご不明な点などがございましたら、どうぞ遠慮なくご連絡・ご相談ください。よろしくお願いいたします。 最後に、本日の健康診断にご協力いただきました学校医の先生方、前橋市教育委員会の皆様、育英大学学生ボランティアの皆様に、心より感謝申し上げます。
伊香保グリーン牧場での学び 9月24日(水)遠足事前指導
10月3日(木)、1年生と2年生が一緒に伊香保グリーン牧場へ遠足に出かけます。牧場では、動物とふれあったり、広い自然の中で思いきり体を動かしたりと、学校ではなかなかできない体験がたくさん待っています。
当日は、1・2年生が合同の班を作り、協力しながらスタンプラリーに挑戦する予定です。この遠足は、楽しいだけでなく、子どもたちにとって“学びの場”でもあります。本日行われた事前指導で、1年生と2年生の班の顔合わせや役割分担をして、班長や時計係、保健係などの役割を決めました。小さなリーダーシップや責任感、友達と協力する力は、これから大きくなっていく中でとても大切なものです。2年生は、昨年1年生の時に見た2年生のお兄さん、お姉さんぶりを思い出してしっかりとリーダーシップを発揮してほしいと思います。この遠足での経験は、将来さまざまな人と一緒に仕事をしたり、社会で活躍したりするための第一歩、いわば“キャリア教育”の入り口にもなっています。
また、担任の先生からは、道徳の授業で学んだ「友達と仲良く過ごすこと」「ルールを守ること」の大切さを、この遠足で実際に試してみようというお話がありました。動物や自然、そして仲間とのふれあいを通して、子どもたちが「どうしたら相手が気持ちよく過ごせるか」「自分にできることは何か」を考えるきっかけになると思います。
遠足の当日は、私も引率をする予定なので、子供たちの成長を見てきたいと思います。
「生鮮市場TOP前橋リリカ店」を調査 9月22日(月)3年1組 社会科見学
3年生の社会科「スーパーマーケットの工夫」の学習では、身近な地域の販売の仕事について、学習問題を追究・解決する見学・調査活動を通して、「販売の仕事は、消費者の多様な願いを踏まえ、売り上げを高めるよう工夫して行われていることを理解する」「消費者の願いや販売の仕方に着目して、販売に携わっている人々の仕事の様子を捉え、それらの仕事に見られる工夫を考えたり表現したりする力を伸ばす」ことを目標に勉強を進めています。
今年も「生鮮市場TOP前橋リリカ店」にご協力いただき、売り場や、鮮魚のパック詰め・お惣菜作りなどのバックヤードの様子を、店長さん・副店長さんに解説していただきながら見学させていただきました。普段から買い物で利用している身近なお店「生鮮市場TOP」ですが、売り上げを伸ばすためのさまざまな工夫や従業員の努力に関する説明に、「へー」「なるほど」と、3年生なりに納得しながら一生懸命メモを取っていました。
見学終了後、事前学習の中で生まれた「朝は何時から働いているの?」「1日に何人くらいの人が買い物に来るの?」「会社名の由来は?」「このお店で働いている人は何人?」など、子どもたちの質問に、店長さんが一つ一つ丁寧に答えてくださいました。小学校段階の社会科学習においては、このような調査活動としての社会科見学が、問題解決的な学習において大変重要であることを改めて感じました。
業務でお忙しい中、店長さん・副店長さんには、本校児童のために本当に丁寧にご対応いただき、ありがとうございました。また、従業員の皆様にも、陳列や運搬の邪魔をしてしまった部分もあったかもしれませんが、子どもたちを温かく見守ってくださり、社会科見学にご協力いただき心より感謝申し上げます。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
自分事として「万引き」について考える 9月19日(金) 3年1組
前橋警察署スクールサポーター(元警察官)を講師としてお迎えし、3年生を対象にした「万引き防止教室」を実施しました。今日の授業は、次のような「お話」を元に考えました。
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小学3年生の太郎君が本屋で、友達から「漫画本を万引きしようぜ」と誘われ、友達と一緒に万引きをしてしまいます。そして、ちょうど漫画本を盗んだところを店主に見つかり、2人は捕まります。その後、2人は警察に引き渡され、警察からそれぞれの家族に電話連絡があり、心配した家族が警察まで子どもたちを迎えに来ます。
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子どもたちが自分のこととして考えられるよう、担任とサポーターがロールプレイを交えて物語を展開し、場面ごとに劇を止めて、「その時の自分の気持ち」「友達に何と言えばよかったのか」「警察から連絡があった時の家族の気持ち」などを子どもたちに考えさせました。
また、「万引きされたお店や家族に与える影響の大きさ」「どんなに安いものでも、お金を払わずにお店から持ち帰ってしまえば万引き(犯罪)であること」「罪を犯した場合は『ごめんなさい』と謝っただけでは許されないこと」などについて、元警察官の方がお話しくださったため、子どもたちはいつも以上に真剣なまなざしで聞いていました。
6年生の新リーダー誕生 9月19日(金) 体育タイム
今日は、朝活動の「体育タイム」に、運動会の全体練習が始まりました。初めに、運動会の開会式や閉会式での団ごとの並び方を確認しました。先頭の位置を体育主任の先生が決めると、各団の団長・副団長として活躍する6年生の新リーダーが、1・2年生の位置を決めて指示を出していきます。
6年生になると、クラブ活動や委員会活動、修学旅行など、さまざまな場面でリーダーとしての経験を積んでいきます。あいさつをしたり、全体に指示を出したりすることが、リーダーとしての資質を高める大切な機会になっています。
最後に、各団の団長・副団長が、運動会にかける意気込みを語ってくれました。あいさつはしっかりと準備されており、みな原稿を見ずに発表してくれました。「みんなと協力して優勝したいです」「6年生にとって最後の運動会になるので、優勝で終わりたいです」「運動会をみんなの記憶に残るものにしたいと考えています。楽しい運動会も大事ですが、私が目指すのは優勝です」など、力強く団員を鼓舞するあいさつもありました。こうした6年生の頼もしい姿やあいさつに、1~5年生は拍手を送るとともに、憧れの気持ちをもってその姿を見上げていました。
「陸上特別練習」が始まっています 9月17日(水) 5年・6年
「陸上記録会への出場に向けて練習したい5・6年児童」や「体力向上のために陸上練習に取り組みたい5・6年児童」を対象とした「陸上特別練習」が、9月11日(木)から始まっています。
今週は、自分で種目を選ぶために、1つの種目に決めず、いくつかの種目の練習に取り組んでいます。9月中旬となりましたが、まだまだ放課後も蒸し暑く、児童は額に大粒の汗を浮かべながら頑張っています。また、多くの先生方が翌日の授業準備などを中断し、陸上練習の指導に当たってくださっています。
陸上競技のような個人種目は、まじめに練習に取り組めば、練習を始める前の記録を必ず更新することができます。陸上練習では、自分の成長が数字で表れるところが魅力です。そして、その記録更新が練習のモチベーションとなり、さらに努力を続けることができます。そうした小さな成功体験を積み重ねてほしいと願っています。
また、自己ベストを目指して陸上特別練習に取り組むことを通して、敷島小が目指している「根気強く頑張り抜く子」「強い意志で最後までやり遂げる子」が増えることを期待しています。
「みんなで音楽を作り上げる喜び」 9月16日(火) 5年6年 マーチング
本校では、5年生と6年生が合同でマーチング練習に取り組んでいます。前橋祭りや授業参観などで披露するマーチングは、子どもたちにとって大きな挑戦であり、同時に学びの宝庫でもあります。2学年が一緒に練習することで、お互いに刺激を受けながら、一体感のある演奏・演技をつくり上げることができます。
6年生は、昨年度の経験を活かし、リーダーとして下級生を引っ張る役割を担っています。楽器の持ち方や演奏のポイント、行進の姿勢などを丁寧に伝える姿は、まさに「お手本」です。5年生は、憧れの6年生の姿を間近に感じながら、少しずつ自信をつけて取り組んでいます。こうした異学年交流は、5年生にとっては、自分の成長の見通しをもつことができたり、6年生にとっては、昨年からの自分の成長を感じとれる、キャリア教育の視点も含まれていたりします。
小学校でのマーチング指導の難しさは、中学・高校の部活動のように全員が同じモチベーションをもって集まっている集団ではなく、音楽が苦手な子や嫌いな子などがいる中で、楽器の演奏の技術を習得して、暗譜して、合奏する点にあります。そのため、そのため、指導には多くの時間を要します。子供たちも音楽担当の先生も本番に向けて、休み時間も一生懸命頑張っています。
毎年、子どもたちの本番に向けて目覚ましく成長していく姿は、楽しみであり頼もしくもあります。本番の日に向けて、練習は続きますが、子どもたちの頑張りや成長をどうぞ温かく見守ってください。
「にこにこ集会」で「七つの心」 9月12日(金) 体育館
朝活動の「にこにこ集会」では、運営委員が中心となり、2学期に大切にしたい「七つの心」について、プレゼン資料を使って説明しました。
敷島小学校には「七つの心」の教えがあります。これは昭和58年4月に、学校とPTAが協力して、子どもたちの豊かな心の育成を願い制定されたものです。(当サイトの「各種資料」ページに『七つの心 敷島小のよい子』を掲載しています。)
敷島小では、この「七つの心」についてのポスターを作成して校内に掲示したり、運営委員が全校に呼びかけたり、道徳の時間に読み物資料と関連する心について考えたり、普段の教育活動の中で折に触れて担任が関連する心を伝えたりしています。
9月は「私がします」という積極的な心、10月は「すみません」という反省の心、11・12月は「お先にどうぞ」という譲り合いの心です。それぞれの「心」について運営委員さんが、具体的な場面を挙げ、どのように行動すれば良いかをみんなで考えました。
集会が終わると運営委員会の担当の先生が、子供たちを集合させ振り返りをさせていました。この事後指導によって運営委員の子供たちの全校の前で話をした体験は強化され、次回に生きる経験に変化するのだと思っています。
「整える」と「思いやる」 9月12日(金) 児童玄関
学校に入って最初に目に入るのは下駄箱です。敷島小の下駄箱は、どの学年の子どもたちの靴も、きちんと向きをそろえて入れられています。
靴がそろっているだけで、学校全体がとても落ち着いた雰囲気に包まれているように感じます。これは、子どもたち一人ひとりが「自分のことを整える」ことを意識して行動している証拠だと思います。また、同時に、「次に使う人が気持ちよく使えるように」と、相手を思いやる心も育まれると思います。
こうした小さな行動の積み重ねが、授業や休み時間など日々の学校生活の落ち着きにもつながっています。このように下駄箱の整った靴は、子どもたちが、2学期よいスタートを切れていることを物語っていると思います。
「コンちゃんと学ぶ」 9月11日(木) 食育
子どもたちが心身ともに健やかに成長するためには、食生活がとても大切です。学校では給食を通して、栄養のバランスや食事のマナー、感謝の気持ちを学んでいます。
今日は食育の一環として、北部共同調理場の栄養教諭をお迎えし、「何でも食べることの大切さを再確認し、個々の食行動に反映させること」を目標とした授業を行っていただきました。今回は給食中の授業であったため、校長室から1~6年生の教室に映像を配信する形式をとりました。
教室のテレビに栄養教諭とキツネのパペット「コンちゃん」が登場すると、教室が一気に静まりました。栄養教諭は、今日の給食に使われている食材を「体の三つの働き」に分けて提示し、残さず食べることの大切さを「コンちゃん」を動かしながら腹話術で伝えてくれました。真剣にテレビを見つめる子どもたちの表情から、今日の給食の残食は少なくなるように思います。
私が言うまでもありませんが、人の体は食べたものでできています。家庭と学校が協力して「食」を考えることは、子どもたちの将来の健康や生きる力につながります。ぜひご家庭でも、食について話題にしたり、食材や料理に関心をもたせたりしていただければと思います。
「できること、広がっています」 9月10日(水) 1年2組 情報教育
1年2組では、9月8日にGIGA支援員さんを講師に迎え、「ミライシード」の「オクリンクプラス」に搭載されている、児童と教員が共通の場所で意見交換や協働作業を行うためのオンラインスペース「みんなのボード」の操作方法を学びました。この「みんなのボード」を使うことで、一人ひとりの考えを共有でき、コメントやスタンプでリアクションしながら、お互いの意見を深めることができます。
この日は、「みんなのボード」上でカードを書いて提出する練習や、リアクションの仕方を教わりました。一通り操作を覚えると、子どもたちは「しりとりゲーム」に挑戦しました。初めての学習とは思えないほどスムーズに使いこなし、楽しそうに活動していました。「しりとりゲーム」が終わると、友達が提出したカードを見ながら、「いいね!」やスタンプで反応し合い、意見や気持ちを伝え合っていました。
1年生にタブレットが貸与されて3か月ほどですが、写真を撮ったり、絵を描いたり、ドリル問題を解いたりと、できることがどんどん広がっています。
「新聞を読もう」 9月9日(火) 5年1組 国語
5年1組の5時間目の国語では、単元「新聞を読もう」の学習に取り組んでいました。児童は2人1組になり、発行日の異なる新聞の1面記事を比較しながら、新聞の構成や特徴をまとめていました。真剣に新聞を読む5年生の姿に、頼もしさを感じました。
この単元では、目的に応じて文章と図表を結び付けて必要な情報を見付けたり、論の進め方について考えたりする力の育成を目指しています。授業では、「見出しの文字の大きさやフォントが違う」「石破総理の辞任に関する記事の見出しは、文字サイズが一番大きい」など、児童が違いを見つけて次々に発言していました。敷島小では「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」を目標に、導入や発問、教材の工夫を行っていますが、今日の5年1組の子どもたちは、担任の先生の発問に意欲的に応じていました。
「NIE(Newspaper in Education)」という言葉を目にするようになって久しく経ちますが、これは「新聞を教育に取り入れる取り組み」です。世界中の学校で行われ、日本でも新聞協会が中心となって推進されています。NIEでは、新聞を読むことを通じて、情報を読み取る力(リテラシー)、社会に関心をもつ態度、自分の考えを表現する力を育てることを目標としています。
ご家庭でも、お子さんと一緒に新聞を読みながら、「見出しから、記事にはどんなことが書かれていると思う?」「この記事を読むと、どんなことが分かる?」などと問いかけたり、分からない言葉の意味を教えたりすると、情報を読み取る力や社会に関心をもつ態度が身に付きます。これから始まる秋の夜長に、テレビを消して親子で新聞を読む時間をつくってみてはいかがでしょうか。
思わず貯金したくなるアイデア貯金箱 9月8日(月) 前橋平和郵便局
現在、前橋平和郵便局内には、敷島小学校の子どもたちが夏休みの宿題として取り組んだ「アイデア貯金箱」の作品が展示されています。
「ゆうちょアイデア貯金箱コンクール」は、ゆうちょ銀行が主催する事業で、「貯金箱の製作を通じて子どもたちの造形的な創造力を育むとともに、貯蓄への関心を高めてもらうこと」を目的として、1975年から約半世紀にわたり、小学校の夏休み工作の定番として親しまれてきました。私自身も小学生のときに、お金を入れると動く貯金箱を宿題で提出した思い出があります。
先日、子どもたちがつくった作品をじっくり見ましたが、動物や乗り物を模したもの、寿司やたこ焼きなど食べ物をテーマにしたものなど、アイデアにあふれた楽しい作品が多く、思わずお金を入れたくなるほどでした。
これらの作品は、9月30日まで前橋平和郵便局内に展示されています。ぜひ一度ご覧いただき、来年度の作品づくりの参考にしていただければと思います。
「どうして毛筆の練習をするの?」 9月5日(金) 6年2組 書写
6年2組の教室では、子供たちが集中して筆を走らせています。3時間目は、書写の時間です。
書写を担当している6年1組の先生が、一度練習を止め、平仮名の書き方を水書板を使って説明しています。子供たちは、自分の書いた「れ」と水書板に先生が書いた「れ」を比較しながら聞いています。先生曰く、平仮名は、余白が多いので字形を整えるのが難しいけれど、今回の説明も小1の国語の時間に教えた「れ」の書き方や注意すべきポイントと同じだと言います。毎日、毎日文字を書いているうちに、少しずつ自己流が入り平仮名の字形は崩れてしまうようです。
現代は、手紙や書類もパソコンやボールペンで書くことが多く、毛筆を使う機会はぐっと少なくなりました。それでも、小学校では昔も今も「書写」の時間に毛筆の練習をしています。集中して練習している子供たちを見ていたら「どうして毛筆の練習をするのかな?」疑問が浮かんだので、少し調べてみました。調べてみると毛筆の学習には、たくさんの良さがありました。
まずは、日本の伝統文化を知ること。書道は長い歴史を持ち、今でもお正月の書初めや卒業証書など、大切な場面に使われています。学校で学ぶことで、子どもたちは自然と日本の文化に親しむことができます。
また、毛筆は一文字一文字を丁寧に書かないと形が崩れてしまいます。そのため、字の正しい形やバランスを意識する力がつき、ふだんの鉛筆やペンで書く文字にも生かされます。
さらに、筆を持つときは集中が必要です。筆の角度や力の入れ方を少し間違えると線が太くなったりかすれたりします。その「むずかしさ」が、子どもたちの集中力や落ち着きを育ててくれます。
書写の毛筆の練習は、「字をきれいに書く」だけでなく、日本の文化を大切にする心や、集中して取り組む姿勢も育ててくれる時間です。6年生の集中して毛筆に取り組む様子を見ていると、敷島小の目指す児童像「根気づよく頑張りのきく子」が育ってきていると感じました。
5年環境教室 9月4日(木) 児童文化センター
5年生が、児童文化センターまでバスで出かけ、環境について学習してきました。
児童文化センターは、前橋市民の環境保全意識を高めることを目的とした環境教育の拠点であり、市内の全小学校5年生を対象に環境教室を実施しています。
地球温暖化など、未来を生きる子どもたちにとって環境問題は喫緊の課題です。小学校の環境教育では、人間と環境との関わりについて正しく理解し、自ら責任ある行動をとることで、持続可能な社会づくりに主体的に参画できる人材を育成することを目指しています。
今日の環境教室では、初めに自分たちの身近で起きている環境問題について、写真やグラフを使って確認しました。その後、身近な生物の代表としてメダカを取り上げ、公園内のむつみ川に生息しているメダカの観察・調査を通して、メダカにとって住みやすい環境はどういうものか考えました。そして、今日のメダカの観察・調査の結果と、数十年における県内における前橋メダカの個体数が急激に減少し、今では前橋メダカは絶危惧種であることとを関連付け、地球規模で起きている環境問題が生物に与える影響について深く考えることができました。
授業を担当してくださった児童文化センターの先生からは、「敷島小の子どもたちは、リアクションが大きく、授業が進めやすい」「メダカの観察・調査に意欲的に取り組んでいた」など、嬉しい感想をいただきました。
授業後の子どもたちの感想を読むと「買い物をするときはエコバッグを必ず持って行きたい」「ゴミが出ないように気を付けたい」など、今日の学習をきっかけに自分事として環境問題に取り組もうとする意欲が高まっていることが分かりました。
今日の学習のまとめとして講師の先生からは、「環境問題に取り組む時に大切なのは、一緒に取り組んでくれる仲間を増やすこと。今日お家に帰ったら、家族に今日勉強したことをお話して、家族も一緒に環境問題に取り組んでいこう」とお話がありました。「環境のために自分たちにできること」をご家庭でも話題にしていただけると子供たちの実践力が高まります。ご協力をよろしくお願いいたします。
「この1本のステッキからその事件は始まった!!」 9月3日(水) 5時間目 国語
今日も猛暑が続いています。お昼休みはWBGTが高かったため、外遊びは危険と判断し、子供たちは教室内で静かに読書をしたり絵を描いたり、タブレットを使ったりして過ごしました。
5時間目は、4年1組の国語の授業にお邪魔しています。授業の始めはいつものように進出漢字の練習です。まず、先生が進出漢字を使った用例を説明し、空書き→指書き→目を閉じての空書き→なぞり書き→本番書きをドリルに書き込んでいきます。一通り終わると、一人一人が「できました!」と声を上げています。4年1組ではこれがルーティンとなっており、手際よく短時間で漢字練習を終えています。午後の授業は午前と比べて集中力が途切れがちですが、4年生は今日もよく頑張っていました。
漢字練習が終わると「本のPOPや帯をつくろう」が始まります。この単元では、読んだ本の魅力についてPOPや帯を作成して交流することで、一人一人の感じ方の違いに気付き、選書の幅を広げながら読書に親しむことを目指しています。国語の教科書にもPOPの例はありますが、担任は図書室から『POPをつくろう』という本を借り、実物投影機で写しながら紹介しました。キャッチーなコピーが書かれたもの、イラストで内容を表現したもの、クライマックスの登場人物のセリフを引用したものなど、多様なPOPに子供たちは「怖そう。でも読みたい」「これは読みたくなる」「どんな内容か気になる」などと感想を交わしながら、自分のPOPづくりのアイデアを広げていました。
この日誌のタイトル「この1本のステッキからその事件は始まった!!」は、4年生が考えたシャーロック・ホームズ『バスカビルの魔犬』のPOPのタイトルです。思わず読みたくなるキャッチーな表現だと思います。
敷島小では、図書館司書の先生と連携し、本好きな子供を育てるために読書活動を推進しています。今年、小学6年生が受けた「全国学力・学習状況調査」の児童質問紙調査では、家庭での読書時間が「30分以上」と回答した児童が6割を超えました。また、「読書が好きですか?」という問いに肯定的に答えた児童は8割を超えていました。いずれも全国平均より10%以上高く、教職員にとってもうれしい結果となりました。
下校班集会 9月2日(火) 5時間目
集団下校班を編成し、安全に下校する手段の一つとして、集団下校が速やかに行えるようにしました。その際、安全な歩行や横断の仕方を指導し、交通安全への意識を高めるために下校班集会を実施しました。
2年生以上は下校班ごとに決められた教室へ自分たちで移動し、1年生は下校班の班長が教室まで迎えに行き、班長と共に決められた教室へ向かいました。教室では、1学期の下校の様子を振り返り、歩道では広がらず迷惑にならないように歩くこと、信号や横断歩道・歩道橋のあるところを通ること、道路に飛び出さないことなどを改めて確認しました。また、みんなが安全に登校できるよう、交通指導員さんや旗振りをしてくださっているPTAの方にも元気よく挨拶をしましょうと指導しました。ある班では、相手の目を見て声を出して挨拶する練習を行っていました。
それからPTA実行委員会で「旗振りの時間より早く登校してしまう児童がいて心配」という意見があったため、旗振りの場所と時間について子どもたちと確認しました。旗振りの場所は、交通量が多く危険な場所でもあるので、旗振りの時間に通過するようにご家庭でもお声かけいただけるとありがたいです。
「毎日の努力は紙を折るように」9月1日(月) 2学期始業式
長い夏休みも終わり、今日から2学期が始まりました。我が家の十数年前の夏を思い出すと、毎日子どもが家で過ごす生活に疲れもたまり、始業式の日の朝、子どもを無事に学校へ送り出すと、思わず「ホッ」と一息ついていた気がします。
南門で子どもたちを出迎えていると、「あーあ、夏休み終わっちゃったな」と少し浮かない顔をしている子もいれば、「〇〇くん、おはよう!」と友達との久しぶりの再会にウキウキしている子もいます。昔も今も変わらない、始業式の朝の学校風景です。
「校長先生、久しぶり」「おはようございます」と、私にも元気に挨拶をしてくれる子がたくさんいます。そんな子どもたちからパワーをもらい、「よし、2学期も頑張るぞ」という気持ちが高まりました。
今日は、子どもたちは登校後に学級活動を済ませ、朝の8時40分から敷島小学校の体育館で2学期始業式を行いました。
始業式では、まず6年生の指揮・伴奏に合わせて、全校で元気よく校歌を歌いました。次に代表の児童が作文を発表してくれました。作文の内容は、9月1日に発行する学校だよりで紹介しますが、どの子もやる気に満ちた素晴らしい発表でした。私からは、紙を折ったときの厚さの増え方を「努力の積み重ね」に例えて、次のようなお話をしました。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
ここに1枚の紙があります。とても薄い紙で、だいたい0.1ミリくらい、人の髪の毛と同じくらいの薄さです。
この紙を1回半分に折ると、厚さは2倍になります。さらにもう一度折ると4倍、3回目で8倍、4回目で16倍……どんどん厚くなっていきますね。
では質問です。さらに20回折ったらどうなるでしょうか。
なんと10キロメートル! 富士山よりも高くなってしまいます。「えー!? そんなはずない!」と思うかもしれませんが、数学的には本当の話です。
もしこの紙を、頑張って42回折ることができたとしたら、どのくらいの厚さになると思いますか? ノートの厚さくらい? 机の高さくらい? 実はなんと、地球から月まで届くくらいの厚さになるのです。信じられないですよね。でも、これは本当です。最初はたった1枚の紙。それが少しずつ、少しずつ倍になっていくことで、とても大きな力になるのです。
このことから伝えたいのは、「小さなことを続けると、とてつもない力になる」ということです。
紙を1回折るだけではほんの少し。でも2回、3回と積み重ねていくうちに、とんでもない大きさに育っていきます。
たとえば、毎日10分だけ本を読む子がいます。はじめの1日目は、たった10分。目に見える変化はあまりありません。でも、それを毎日続けると、1か月で約5時間、1年でなんと60時間も読書したことになります。
もし毎日少しずつ漢字を覚えたり、運動を頑張ったり、友達にやさしくしたりしたら、それが積み重なって、1年後には大きな力になっているのです。逆に「今日はちょっとめんどうだからやめてしまおう」と思うと、せっかく積み重ねてきた努力が元に戻ってしまうかもしれません。
だからこそ、毎日コツコツと続けることがとても大切なのです。みなさんも、ぜひ自分の「1枚の紙」を見つけてください。
本を読むことでもいいし、算数の計算でもいいし、リコーダーの練習でもいいし、おうちでのお手伝いでもいいです。見つかったら、その紙を1回折ってみてください。明日も折って、あさっても折っていけば、きっとすごい高さに届きます。
みなさんも、今日から「自分の紙を毎日1回折っていく」気持ちで、努力を積み重ねてみませんか。2学期の終わりには、きっと「こんなにできるようになった!」と、自分でも驚くような成長が待っていますよ。