東部小教研 特別支援教育部会 夏季研修会 まとめ
日時:令和4年7月29日(金)9:30~11:30
会場:白兎会館
(1) 講演概要
演題「『個』に寄り添い、豊かに生きる力を育む
~個別の教育支援計画及び個別の指導計画作成にあたって~
講師 上灘 良祐 先生
(皆生養護学校教頭、前県教育委員会特別支援教育課係長)
(2 )感想
・個別の教育支援計画、個別の指導計画の意義やその手順が理解 できた。
連携のためのツール、実態や支援目標を曖昧なものではなくはっきりした
ものにするためにも作成が必要だと感じた。
・個別の教育支援計画、個別の指導計画ともにその意義も必要性も理解し
ているが負担が大きい。
・目標設定の仕方が理解できた。
・作成して終わりではなく、活用していくことが大切だと再認識した。
・様式変更の意味が理解できた。
・誰が見ても理解できる指導計画を作成したいと思った。
・担任として個別の指導計画を作成する際には、達成可能な目標を設定することと次年度への引きつきをしっかりしたい。
・児童の苦手なことやできていないところに目が向きがちだが、得意なことや好きなことにも着目をして支援を考えていきたい。
・複数の目で実態把握をしたり、学校体制と個別の教育支援計画作成をしたりしていきたい。
・評価の在り方について学ぶことができた。
・合理的配慮の考え方、書き方等困っていたので、参考になった。
・児童の適切な実態把握に努め、個への支援を考えていきたいと感じた。
・切れ目のない支援の必要性を感じることができた。
・具体的でわかりやすい講演だった。
・映画や文科省のサイトなど、ツールや情報を教えていただき参考にしたい。
・高校の先生から「個別の教育支援計画」は高校に届かないと言われた。保護者や本人の希望で引き継がれないものなのか。
小学校の教員は高校受験やその後も見越しながら作成しているので途絶えるのはどうかと思う。小中高、一貫した引継ぎや支援が必要だと思う。
東部小学校研究大会特別支援教育部会第3回授業研究会
日時:令和4年10月19日(金)14:00~16:30
会場:鳥取市立宝木小学校 体育館
1 実践発表及びグループ協議
実践発表 鳥取市立青谷小学校 松尾智子 教諭
(1)実践発表の感想
<グループ協議より>
・渡りの難しさを教材で補っている。
・個別の支援が必要だから入級しているが丁寧になかなか支援できな い。
・語句・語法はみんなで、物語文は個別でする等工夫している。
・ソーシャルスキルかるた、水書用紙、ドリル等参考になるものが多かった。使ってみたい。
<アンケートより>
・子ども達がやりたいと思うような教材を用意されることで、子ども達が生き生き した表情で学んでいる姿が印象的だった。
・教材教具の工夫や教材、環境整備が参考になった。特に教材については参考になるものが多かったので、ありがたかった。
・明日から使える実践でありがたかった。
・個の実態に合った一人学びの教材を選択していきたい。
・教材の購入について、個人で購入するのではなく教材費で買っていただく方がよいのではないかと思った。
(2)グループ討議
<情報交換>
・年計、個別の指導計画の作成の労力が大きい。それに見合う活用ができていない。減らす工夫も難しい。自立の年計は必要だが、教科の細かい指導計画までの作成は厳しい。必要か。日々の授業の用意で精一杯。
・支援員の配置の在り方
・担任をしながらの特別支援教育主任の仕事は難しい。
・交流学級との関わりの難しさ。
・ドリルの活用(複数学年だとより助かる)
・生単の時間の学習で生活に活きる力をつけたい。
・理解教育について、受け皿(聞き手)がしっかり受け止めてくれるかよく確認していく。
<アンケートより>
・特別支援学級に入級するメリットが保護者に伝わらない現状がある。
・困り感を他校の先生と共有できたのはよかった。
・グループ討議の際、タブレットの効果的な活用法や有用なアプリ等の話題となった。もっと他校の実践を聞きたかった。
2 講演
演題 「特別支援教育に学ぶ~これまでの実践を振り返って~」
講師 中西毅暢校長先生(岩美町立岩美南小学校)
<会員アンケートより>
・具体例を挙げてくださったのでわかりやすかった。
・明日から使える豊富な実践をたくさん教えていただき、ありがたかった。
・明日からまたがんばろうと思える講演だった。
・環境調整、教材教具、学習の工夫等参考になった。
・個の理解が大切だと思った。
・参考になるものが多かった。
・SSTについて取り入れていきたい実践があった。「ちょっとまったノート」などのトークン法について、継続させるためのコツを教えていただきたい。
・ちょっとまったノート、写真日記、デジタル時計など参考になることが多かった。
・視覚化、認めることの大切さなどを学んだ。
・校内で今回の講演のような話を共通理解できたらと思う。
・楽しい中にも分かりやすく、理論も根底にある話で参考になった。
・QOLや意味理解など、明日からの実践に生かしたいキーワードが得られた。
・後半部分が十分に聞けず残念だった。もっと聞きたかった。
3その他
<会員アンケートを通していただいたご意見>
・個別の指導計画について
・小教研のHPで具体的な支援等についても挙げてほしい。
・丸椅子2時間はきつく、話が途中から入らなかった。丸椅子は何とかならなかったのか。→配慮が足りず、申し訳ありませんでした。
・個別の指導計画作成の負担が大きい。特別支援学級はただでさえ、日中空きの時間がほとんどなく、平日に作る時間もほとんどないから、結局土日や冬休み等、長期休暇に休まずに仕事している。特別支援に関する文書、個別の指導計画作成、仕事の量は膨大なので、業務改善、簡素化の波に逆行している。事務量を減らしていくことはできないのか。
令和5年7月28日(金) 於:用瀬小学校
令和5年度の特別支援教育部会の夏季研修会を実施いたしました。
1開会あいさつ
2講演「特別支援学校のセンター的機能について」
講師 指導主事 大林 幹嗣 様(東部教育局 学校教育担当)
3情報交換
①センター低機能の活用について
②授業における課題と効果的な指導・支援について
4質疑・応答
5謝辞・閉会のあいさつ
6諸連絡
用瀬小学校の多目的ホールに約60名の会員の先生方にお集まりいただき、東部教育局 大林指導主事様の講演を聞かせていただきました。
特別支援教育の現況、困難さの見取りから指導を工夫すること、就学先の決定、特別支援学校のセンター的機能、「わたり」と「ずらし」の指導など、盛りだくさんの内容にとても充実した研修となりました。
また、情報交換会では3~4人の小グループに分かれ熱い議論が交わされました。多目的ホールのエアコンが効かないくらいの白熱した研修会となりました。
令和5年10月25日(水)於:用瀬小学校
令和5年度の特別支援教育部会の秋季研修会を実施いたしました。
1開会あいさつ
2実践発表
鳥取市立面影小学校 細川 愛可 先生
3情報交換(グループ別協議)
〇実践における困り感について
〇連携について(通級・学級・保護者) その他
4講演「困り感のある児童に寄り添った指導・支援について」
講師 指導主事 大林 幹嗣 様(東部教育局 学校教育担当)
5謝辞・閉会のあいさつ
6諸連絡
自然豊かな用瀬小学校の多目的ホールに多くの先生方にお集まりいただき、盛大に研修会を行いました。
今回の研修では、面影小学校通級指導教室担当者の細川愛可先生に実践を発表していただきました。児童の実態に応じた対応や児童の意欲を引き出す指導などについてお聞きすることができました。また、日ごろ使っておられる教材をお持ちいただきました。手に取って見ることができ、とても参考になりました。ありがとうございました。
後半は、東部教育局 大林 幹嗣 指導主事様に「困り感のある児童に寄り添った指導・支援について」というテーマでご講演をいただきました。「子どもの気持ちに寄り添う視点」「3つのつまずきのタイプ」「連携ということ」などについて、とても分かりやすく話していただきました。ペットボトルの水の色が変わるマジック?!には会場からどよめきが起こっていました。楽しいご講義をありがとうございました。
特別支援教育部会
第1回研究部会
令和6年5月22日(水)於:東郷小学校
令和6年度の特別支援教育部会 第1回研究部会を実施いたしました。
1 前年度活動報告
2 今年度役員・活動方針
3 部員による各校課題等についてグループ協議
4 その他
豊かな自然に囲まれた東郷小学校にお世話になり、第1回の研究部会を開催させていただきました。校庭のきれいな芝生で元気いっぱい遊ぶ児童の姿が目に浮かぶようでした。
グループ協議では、各学校の課題や先生方の悩みなど、多くの意見が出されました。また、新しく特別支援学級の担当になられた先生の質問に丁寧に答えるグループもあったようでした。各学校では担当者の数が少なくなかなか話し合えないことでも、もこの会では悩み等を共有できる「仲間」がいることで、有意義な話し合いになったようでした。
最後に各グループで話し合われた内容を全体で共有し、理解を深めることができたと思います。とても有意義なグループ協議ができたと思います。部員の皆様、どうもありがとうございました。
特別支援教育部会
夏季研修会
令和6年7月26日(水)於:鳥取県立福祉人材研修センター
令和6年度 夏の特別支援教育部会 第2回研究部会を実施いたしました。
1 開会あいさつ(池本 久美 部長)
2 演習「教研式知能検査の見方と支援方法」
3 グループ討議
4 指導助言
5 質疑応答
6 謝辞・閉会あいさつ(細砂 知子 副部長)
パリでは熱い戦いが盛り上がってますね。チームジャパンのメダル獲得のニュースに毎朝元気をもらいます。
体温越えのニュースが入ってくるなど酷暑が続く中、東部小教研特別支援教育部会「真夏の大研修会」が熱く盛り上がりました。
東部教育局より、西小路 真智子 指導主事様を講師にお招きし、「特別な配慮の必要な児童のアセスメント方法と支援~教研式知能検査の見方と支援方法~」というテーマで講演及び演習をしていただきました。グループ討議では、結果一覧表(見本)を見ながら気になる児童についての話合いが行われました。グループ発表では児童の実態だけではなく必要だと思われる対応策なども発表されました。指導助言の中で、西小路指導主事様より「どうしても数字が低い児童に目がいってしまうが、数字が高い児童も困り感を抱えていることがある」という助言をいただき、その困り感についてもお話をしていただきました。
今回の研修では、児童のアセスメント方法について多くのご示唆をいただきました。検査の数字だけを見て判断するのではなく、日々の様子を総合的にとらえて初めて児童の全体像が見えてくる・・・。そんなこと感じさせていただいた研修会でした。
西小路 真智子 先生、部員の皆様、暑い中ありがとうございました。
特別支援教育部会
第3回研修会
令和6年10月23日(水)於:鳥取県立福祉人材研修センター
令和6年度 第3回研究部会を実施いたしました。
1 開会あいさつ 池本 久美 部長(鳥取市立東郷小学校校長)
2 日程説明
3 研修
①事例紹介 西村陸志 先生(鳥取市立城北小学校教諭)
②ワークシートの説明 西小路真知子 指導主事(東部教育局学校教育担当)
③タブレットの操作
④グループ別事例検討
⑤グループ発表
⑥指導助言・講義 西小路真知子 指導主事
⑦質疑・応答
4 謝辞・閉会挨拶 木原 由美 副部長(鳥取市立中野郷小学校教頭)
今年度の研修会も最後となりました。第2回の教研式知能検査の研修に続き、今回はWISC4のデータと児童の実態を比較しながらアセスメントの演習ができました。休憩時間を返上して白熱した意見交換があったグループもあったようです。
前回(第2回研究部会)に引き続き、今回も東部教育局より、西小路 真知子 指導主事様をお招きし、ワークシートの記入やアセスメントをする上でのポイントなどについて教えていただきました。西村陸志先生には、2件の事例を提供していただき、グループで話し合いました。また、今回の研修では特に、学校として「どのような対応が必要か」「どのタイミングで誰が、何を進めていくのか」ということについても話し合うことができました。
西小路指導主事様からの指導助言では、鳥取県立鳥取盲学校、「エール」鳥取県発達障がい者支援センター、鳥取県立鳥取療育園などの情報についてお話しいただいたほか、保育所職員の訪問支援、通訳のボランティア、フリースクールの情報なども提供していただき、鳥取県の特別支援を広い視野でとらえることができました。
今回の研修会もとても充実したものになりました。各校に持ち帰り、今後の児童支援の一助になると確信しています。
西小路真知子先生、西村陸志先生、部員の皆様、ありがとうございました。
特別支援教育部会
第1回研究部会
令和7年5月21日(水)於:東郷小学校
令和7年度の特別支援教育部会 第1回研究部会を実施いたしました。
1 前年度活動報告
2 今年度役員・事業計画案
3 部員による各校課題等についてグループ協議
4 その他
令和7年度の第1回特別支援教育部会を実施しました。
グループ協議では、本年度、本部会で学びたいことや、講師としてお招きしたい方について案を出し合いました。また、各学校の課題や先生方の悩みを共有し、各校の取り組みについて知ることで、今後の実践につながる話し合いができました。とても有意義なグループ協議ができたと思います。部員の皆様、どうもありがとうございました。