第二回活動報告

雨男は誰だー

第二回ゲームパーティーの活動報告です。

2010年3月28日、おやこボードゲームの会 第2回ゲームパーティを開催しました。

桜の咲き始め…とはいいつつも先日来寒い日が続き、特にこの日は夜には雨が降るとかで、なおいっそう寒くなるのではと心配しながら会場に向かいます。元気ながらやや鼻水を垂らした息子を連れての開催です。

当日ご参加いただいたのは全部で7名。こども 2名、おとな5名です。ご家族での参加は 2家族でした。

主催者家族を除いての人数ですが、期末であったりお花見であったりと少人数。一卓できるかどうかと不安ながらに迎えた開催日でしたが、なんとか遊んでいただける場にはなりました。

まずは準備運動から!大切ですから!

一番最初にゲームが始まったのはペタマックをつくろう!。メンバー待ちを兼ねて、説明が簡単でゲームも短時間で終わるアクションゲームです。

ハンバーガーを作るゲームです。順に一枚ずつ山札をめくり、場に同じ具材カードが出たときにテーブル中央のハンバーガーを一番早く叩いた人が具材を手に入れます。でっかいハンバーガーを作るのが目的ですが、見栄えも重要です。同じ色味の具材カードを続けてとってはいけません。

肉系がとれずに野菜だけのベジタブルハンバーガーを作ってしまった人、見栄えが悪くて最終得点がマイナスになってしまう せっかちな調理人など極端な展開になりました。ゲーム終了時の完成ハンバーガーをネタにできるので、大人だけで遊んでも楽しいですね。カードを取っても取られても笑える、楽しいゲームだと思います。

みんなオオカミ役をやりたがる

その頃こどもたちは前回楽しかったオオカミと七匹の子ヤギを取り出して床で遊び始めました。

何でも気になるお年頃の0歳児は、お姉ちゃんが遊んでいる物が気になって仕方がありません。かくれんぼに使うドアや柱時計などを取っては不思議そうに眺めます。このゲームでは小石に見立てた灰色のキューブを使うのですが、うっかり口にしてしまうとたいへんなので、この後、テーブルに移して遊びました。

このゲームはその後もオオカミ役を持ち回りで遊ぶなど、何度も遊ばれていました。特に未就学児などがいる場では重宝します。

宝石を盗らなくちゃダメなの?

さらにこの日はお花見帰りのご家族にも参加いただき、女の子3人を交えてのミスターダイヤモンドが始まります。ゆうもあにも足を運んでいるとかで、ずいぶんとゲームには手慣れた様子。続けて二度ほど遊びましたが、小学生らしくはきはきとした受け答えでお姉ちゃんらしいところが見られました。

ゲーム中、泥棒カードを娘がよく引いたのですが、人様の大切な物をとることに抵抗を感じるらしく二番目くらいに価値の高いダイヤモンドをとっていました。この後も続けて、こどもたちだけで繰り返し遊ぶなど大好評。贋作に惑わされず、上手にダイヤモンドを手に入れたときの爽快感ったらないもんね。

リクエストしたのに遊び損ねた!

この日、参加者さんのお持ち込みでスモールワールドを広げました。たぶん twitterで私がツイートしたのを気にかけてお持ちいただいたのかなと思います。別の参加者さんも気になったようですので、ここでスモールワールドを呼びかけました。

ですが。

インスト中にちょっと席を離れなくてはならず、そのタイミングで離脱。戦争というか小競り合いをテーマにしたゲームにもかかわらず、卓を囲む面々からは笑い声が聞こえており気になる気になる。割と淡々と静かに進行するゲームだったような気がするのですが、この会に集まる参加者さんたちは和気藹々と楽しんでいました。

こういう雰囲気を感じるときは、会を起こして良かったなーと実感します。良い人たちに囲まれて良かった。

次は私がオオカミだよ

こども卓ではひたすらオオカミと七匹の子ヤギが遊ばれていました。小学二年生くらいだと、お姉ちゃんぷりを発揮してちゃんとしたルールで遊びます。

とはいえ、さすがに三連続以上も遊べば疲れてくるもの。お茶卓に移動して休憩。お母さん方はおしゃべりタイムです。

お茶会というかおやつタイムというか

折しも時間としては三時頃。こどもたちにとってはおやつタイムです。

あまり大きくアピールしていませんが、当会に参加いただいても、必ずしもゲームを遊ぶ必要はありません。別におしゃべりだけでも楽しい時間が過ごせればいいんじゃないかなーという緩い感覚からです。ご家族での参加を推進したい会なので、わざわざハードルを上げる必要もないでしょうという判断。お気軽にどうぞ。

年齢幅が広すぎる?

飲んで食べてのあとはカヤナックを取り出しました。これまた前回おもしろく遊んだゲーム。こども三人とはいえ、二人は七歳、一人は四歳。少し背伸びをしてもいいけれど、今回は敢えて四歳児にあわせてもらいました。

簡易ルールとしてはコマもダイスも使わず穴を掘って釣るだけ。

ただ、今回マズかったのは終了条件を伝え忘れたこと…!かくして延々とすべての穴を空けてあふれるほどのワカサギをつりあげることになりましたとさ。あわわ、ごめんなさい。

ルールが簡単すぎるし考えどころの妙もないので、小学生にはちょっとつまらなかったかな…と心配したのですが、さすがはカヤナック。穴を空けて磁石で釣り上げるだけで虜にしていました。

それはもうずるいくらいに。

さらにずるいゲームをとりだしてみた

あまりに簡単すぎるルールで申し訳なかったので、娘をけしかけてベンガベンガを広げました。四歳児でもこのゲームはちゃんとしたルールで遊べますし、カヤナック同様にずるいゲームなので。

ずるいゲームと評すのはスタンプ遊びを兼ねているからなのですが、問診票に押すしっぽスタンプは実に楽しそうでした。しかしこの後、おとなたちが遊ぶ魅惑的なゲームに目を奪われ、ベンガベンガは途中終了してしまいます…

運動会?忘年会?

おとな卓ではパウワウが遊ばれました。箱絵のいかがわしさからその楽しさがなかなか理解されないめちゃめちゃ楽しいパーティーゲームなのです。今回、参加者一同の微妙な空気を感じながら遊ぶことにしました。

頭にハチマキを巻いて、自分には見えないよう数字が書かれた羽根札を差します。プレイヤー全員の数字合計がいくらか、その合計を超えない数字を順に言っていき、右隣のプレイヤーが超えていると判断したらパウワウ!と宣言して全員羽根札に書かれた数字を確認します。

中には場の最大数字が二倍になるとかマイナス五点だとか特殊な羽根札があり一同を混乱させます。このゲームは暗黙の了解ぽくプレイヤー間が結託していく感覚がオモシロおかしい。

端から見て奇妙な様相、みんな笑いをかみ殺しての疑心暗鬼プレイ。その空気のおかしさからぞろぞろとギャラリーが集まってきます。先ほどベンガベンガを遊んでいたこどもたちもついつい……

遊ぶ人も見ている人も楽しくなれるすてきなパーティーゲームです。ゲームが終わった後の全員一致の見解です(笑)

ゲームの妙もあって、プレイヤーは終始ニヤニヤしっぱなし。羽根札を公開して自分の数字を見たときの驚きといったら……!

簡単な計算と推理、だまし要素が入ったゲームで実は見た目ほどおちゃらけたゲームではありません。笑えるけれど、しっかり楽しんだと思えるものでした。

しばしご歓談ください

リラックスした感じで、参加者はめいめいお茶卓へ移動する人、テーブルに戻ってスタンプ遊びをする人、ドミニオン本(ドミニオンへの招待)に関心を寄せる人に分かれました。ただ、主催者はこの認識が正しいのか自信がありません(笑)

本を読むと遊びたくなる

おとな卓はひととおりの蘊蓄の後、ドミニオンの基本セットを広げます。前回初めて遊んだ方が、その後購入したものの、遊ぶ機会が無かったとのこと。ドミオンは賛否ありますが、プレイは短時間ですし少人数でもそれなりに面白いので主催者も合間を縫って遊べるかなぁと目論んでいましたが……今回は全体の参加者数が少なかったので混ざれませんでした(涙)

(主に主催者向けに)ドミニオン卓常設しとこうかなぁ。でも卓を放置しているとこどもたちに場を破壊されそうだ……

かくれんぼしようよー

未就学児はしきりに「かくれんぼしようよー」と誘いますが(前回羽目を外したのが楽しかったみたいです)、小学二年生くらいになると分別付いているというか少し知的な遊びに興味が強いようであまり相手にしません。優しいので、それでも多少付き合っていましたが。

ルールだからしょうがないでしょ

お姉ちゃんたちの主導で、ふたたびミスターダイヤモンド。どちらが選んだのかな?今日何度目かのプレイです。面白いよねぇ。

写真でも分かるかなと思いますが、おとなは付いていません。自分たちでゲームを持ってきてセットアップして、彼女たちだけで遊んでいます。良い感じ。

ルールも分かっていますし、それなりに遊べているようですのであまり注意を払っていませんでしたが、ここでお姉ちゃんの鋭い指導の声。

「ルールだからしょうがないでしょ」

おそらくまた泥棒カードを引いて「盗るのがイヤ」だか「盗られるのがイヤ」だかで未就学児がごねていたんでしょう。

これにはお隣のおとな卓でドミニオンを遊んでいたおとなもびっくり。そうかー、ルールだからしょうがないよねぇ。よく聞く、ゲームを通じてルールを守ることを学ぶというのはこんな感じなのかな、と思いました。

リメイクは嬉しいけれど

おとな卓では続けてグレン画廊が取り出されました。いろいろ言われていますが、再販自体は喜ぶべきこと。でも、コンポーネントだけは……というのもよくわかる声で。私もこの目がチカチカしそうなボードはちょっと苦手です。オリジナルのシンプルすぎる感もどうかとは思いますが(笑)

けっこう長い時間遊んでいましたが、頭使いすぎて疲れなかったかな?

今回も無茶なお題ゲームを用意していた

こどもたちが勝手に遊んでいて、お茶卓で暇そうでしたので、お母さん方をそれ何やねん?に誘ってみました。

お菓子のおまけみたいな、下手したらゴミみたいなものを使ってお題を表現し当ててもらうゲームです。ピクショナリーが絵を描くことで伝えるように、このゲームでは(無節操な感すらただよう)小物を使って、なんとか伝えます。

かなり無茶なお題、たとえば「アポロ11号着陸」とかをコイン、指輪、布、毛布の切れ端、小さな飛行機、洗濯ばさみ、棒などで表現してみてください…無茶ぶり具合が実感できましたか?

このゲームは無茶ぶりとその表現、正解発表後の突っ込みが楽しいゲームです。

が、ここでミスターダイヤモンドを終えたこどもも参加。とたんに困難を極めます(笑)。いや、お題難しくてわかんないですし。

お母さんと相談しながらカードを選び、なんとか参加。写真下部、左にあるお題のどれかを右の写真で表現しています。分かりますか?主催者はちゃんと正解しましたよ。

パウワウ同様、他の人にも是非遊んで欲しいゲームのひとつです。今回、TGWの おのサンのご厚意で、写真に写っている日本版お題カードをダウンロードできるように公開しました。ぜひご家族で遊んでみてください。

可愛いけれど難しいぞ?

夕食時にかかり、こどもたちもちょっとお疲れ。お母さんの帰ろうよコールもどこ吹く風で「つぎはこのゲーム!」とどうぶつしょうぎにチャレンジ。どちらかというと、お母さんの方が気になっていたみたい。

最初は親子で。慣れてきたのか今度はお友達と。小学生ならしっかり遊べるみたいですね。可愛い絵柄ですが、根っこは将棋なので頭使いますよ~

じゃぁ、これがいい

帰るコールにくじけた娘さん、最後に一個遊んで帰るという約束で選んだのは……

パウワウ(笑)

いや、ずっと気になっていたんでしょうね。遊んでいる方が楽しんでいると、端で見ている方も楽しくなってくる。ハチマキ巻いて遊びたかったんだろうなぁ。

ここでは即興でこどもルールを作って遊びました。

    • 羽根は緑の物だけ(整数のみ。負数、ゼロ、特殊な羽根は除く)
    • 足し算のできない子(この場合未就学児)は前の人よりひとつ大きな数を言う

パウワウをコールするタイミングが難しかったようです(説明が悪く、かなかなか理解に繋がらなかった様子)。それでもミス時のハゲタカマークをおでこに付けるのは屈辱だったようで、どうしても付けたくなかった子は……

……脱走しました!そこからは徒競走(笑)

たぶん一番楽しんでいたのはうちの娘です。前回も走り回っていたし、やっぱりこどもは体を動かす方が楽しいよね~

今回もご参加ありがとうございました。少人数ではありましたが、ひょっとしたら前回より笑いの多いパーティーだったかもしれません。イベントゲームの実施は断念しましたが、次回ぜひまた遊びましょう。

次回開催は 2010/04/25(日)です。皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。