給与の源泉所得税額を求めるためには、まず、その月の給与を確定させる必要があります。
残業代や手当などを計算し、社会保険料を差し引いた後の金額が、
源泉所得税額を求める基準となるのです。
次に、給与所得の源泉徴収税額表を参照します。
給与所得の源泉徴収税額表には、「月額表」と「日額表」の2種類があります。
月給制の場合は月額表、日給制・週給制の場合は日額表を利用してください。
源泉徴収税額表には、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出した社員が適用となる「甲欄」と、
提出しない社員が適用となる「乙欄」があります。そして、日雇いなどの従業員が適用となるのは「丙欄」です。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書は、
その社員を雇ってから最初の給与計算をする前までに提出してもらう書類で、
扶養している家族に関して税金を軽減するための申告書です。
国税庁 源泉徴収税額表
国税庁 給与所得者の扶養控除等申告書
甲欄の月額給与の源泉徴収税の計算方法
1該当社員の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書に応じた扶養人数を確認します。
2該当社員の社会保険料などを除いた給与額を確認します。
3該当年度の給与所得の源泉徴収税額表(月額表)の甲欄から、「1」で確認した扶養人数に該当する列を参照します。
4「その月の社会保険料等控除後の給与等の金額」欄から、「2」で確認した給与額が含まれる行を確認します。
「3」で確認した列との交点の数字が、その月の源泉徴収税額となります。
乙欄の月額給与の源泉徴収税の計算方法
その月の社会保険料等控除後の給与などの金額欄から、
当該社員にあてはまる欄を見てください。
乙欄に記された税額が、その月の源泉徴収税額となります。