道徳教育論7回目2020FB

「暴力は立場の違う2者間において上の者から下の者に振るわれる」という部分を読み、学校におけるいじめの対処法は、子どもたちが自身と他者を尊重する心を育むことで解決するのではと感じた。しかしいじめの解決が難しいと言われる所以はこの困難性にあるということも理解できる。私は道徳の「相互理解・寛容」という単元がいじめの根源的な解決につながるのではと考える。例えば、自分の長所短所を改めて考える時間を設けたり、自分を客観視する時間など、小学校ではもっと取り入れたいと感じた。

→ そうですね。「上の者」と「下の者」が生まれてしまう原因の一つは、一元的な基準で人間が序列化されることにあると思います。基準が多様化すればするほど(あるいは一元化が起きるタイミングが生じなければ)、「上」と「下」がよくわからなくなり、序列化しにくくなります(たとえば大学のように固定化されたクラスがあまりなく、人の流動性が高くなると、クローズド・サークル内で一定の基準が生まれにくくなるので、いじめは減ると思います)。長所短所を改めて考える、自分を客観視するなどのことで、一元化が起きにくくなる機会を作ることができるかもしれませんね。