秘匿導入

秘匿導入は個々にやると一人大体30分〜1時間程度。

事前に一人ずつ回した後、本編で全員集合という形になります。

秘匿導入は時間を気にせずゆっくりと楽しんでもらった方が、よりキャラに感情移入できていいと思うので、本編のセッション日とは分けてプレイすることをお勧めします。

また導入と本編における秘匿パートはそれぞれの秘匿人生設定を聞いた上でKPさんがまとめて作っていく必要があります。

一応導入例を多数書いておきますが、一番キャラクターに合う物語を作ってあげてください。

導入内容は事前にPLさん本人に決めてもらう必要があります。

尚、ダイスで決めるのは無しとします。

タイプA〜Dの全4種類。キャラによって内容は変わってくると思うので被りはありです。

PLさんへ:タイプによって導入の内容が大きく変わります。この導入はかなり大事なのでしっかりと責任を持って選んでください。

A:NPCが自殺によって死亡

B:NPCが病死によって死亡

C:NPCが事故死によって死亡

D:NPCが殺害され死亡

導入スタート:破滅電話

まず最初に、このシナリオへの意気込みを聞きたいので【プレイヤー】から【探索者】へ未来電話をかけてください。

これはPLが探索者の体を乗っ取る儀式です。探索者の個はそこにあるという認識をさせます。

破滅電話をかけることによって、このシナリオにおけるRPをすることの意味が変わってきます。

本来はちゃんと【意識のある】キャラを押し除けてPLが人生を乗っ取るという形になります。

完全にPLに意志を奪われ、キャラは自分の意思を持つことを許されない状態です。

序章:不思議な夢

『夢って何?』って聞かれたとき、私は正直なんて伝えてあげればいいのか分かりませんでした。


叶えるもの? 諦めるもの? 見続けるもの? 目指すもの?


……だって私自身よく分かっていないんですから。

正しい答えが分からなくなって、あやふやになって、ちぐはぐになって…。


悩んでる私を見て「難しいものなんだね」ってあの子は笑ってくれました。



その時初めて私は『神様は夢を見れないんだな』って思ったんです。



違う世界の魂さん。あなたならその答えを教えてくれますか?

一本の電話がどこからともなくかかってきた。

受話器を取っても声は聞こえてこない。一体誰が自分にかけてきたのだろうか。

────たった今、あなた(探索者)の中に異物(PL)が混ざり込んだ。

これよりクトゥルフ神話TRPGオリジナルシナリオ『ユメノコキュウ』を始めていきます。

共通導入:未来電話

これはあなたが幼い頃の思い出です。

あなたは【誰か】と一緒に【お出かけ先】へ来ています。

【誰か】はPLさんにその場で聞いてください。家族、友人、学校の遠足など形は自由。

お出かけ先】はできれば探索者の夢にゆかりのある土地。無難な場所でも可。

あなたはいつの間にか【来た人】とはぐれてしまいました。

気づけば周りに人はおらず、まるで誰もいなくなった世界に迷い込んでしまったかのようです。

そんな中、あなたは『未来電話』と書かれた不思議な電話を発見しました。

『未来電話 受話器を取って未来へお願い事をお話ししてください』

今まで感じていた不安はどこへやら、不思議で面白そうな電話ボックスを見た途端、あなたの心は好奇心に満ち溢れ、この電話ボックスでお話してみたいと思いました。


【探索者】が『将来の夢』を大人の自分に話しかける感じで電話してください。

ここで話したことを録音するなりメモするなりすると、物語最後のエンド選択場面でより効果的に使えるかもしれません。わはは悩みに拍車をかけるのだ!

ピピピピ……ピピピピ……ピピピピ……

HO1の目覚め(タップで開く)

あなたは目を覚ましました。

いつもと変わらない天井、見慣れた部屋。ここは【HO1探索者】の部屋です。

さっきまでどこか懐かしい夢を見ていたような気がしましたが、どんな夢を見ていたのか覚えていません。

ただ、心に温かさが満ち、どこか幸せを感じている自分がいることに気がつきます。

HO2の目覚め(タップで開く)

あなたは目を覚ましました。

いつもと変わらない天井、見慣れた部屋。ここは【HO2の探索者】の部屋です。

さっきまでどこか懐かしい夢を見ていたような気がしましたが、どんな夢を見ていたのか覚えていません。

ただ、心に雨雲がかかったような悲しさと虚しさをどこかで感じている自分がいることに気がつきます。

HO3の目覚め(タップで開く)

あなたは目を覚ましました。

いつもと変わらない天井、見慣れた部屋。ここは【HO3探索者】の部屋です。

さっきまでどこか懐かしい夢を見ていたような気がしましたが、どんな夢を見ていたのか覚えていません。

ただ、心が空っぽになってしまった様な虚しさをどこかで感じている自分がいることに気がつきます。

HO4の目覚め(タップで開く)

あなたは目を覚ましました。

いつもと変わらない天井、見慣れた部屋。ここは【HO4探索者】の部屋です。

さっきまでどこか懐かしい夢を見ていたような気がしましたが、どんな夢を見ていたのか覚えていません。

ただ、心がすっと透き通り、やる気を感じている自分がいることに気がつきます。

それぞれが選んだ導入内容へGO!