本編開始
※探索者たちは既に神の子と交渉してそれぞれの感覚器官を譲渡した後なので、秘匿情報が行き交います。混ざらないように頑張って伝えてください!
HO1→味、匂いを感じない
HO2→音を感じない(他探索者の声は魂に直接響くので分かる)
HO3→色が見えない(モノクロ)
HO4→痛みや熱を感じない(普段の生活と変わりなく動けるが、少しでも意識した瞬間に消える)
また本編全体では探索者は生きた魂の状態であり、本体の身体は神の子の元にあるので、何をしてもHPは減りません。
物などは普通に掴むことができます。HO4以外は痛みなども普通に感じれるでしょう。
全員:今の体力とSAN値はどこかにメモをして覚えておいて体力のみ全回復させてください。
また、ここから先は別日で遊ぶ場合、導入から放置した日数分SAN値を減らしてください。キャラを放置した分だけ減ります。
例)7日ぶりに遊ぶ → 1d7点減少
20日ぶりに遊ぶ → 1d20点減少
(この空間ではSAN値がマイナスになっても大丈夫です。)
※ココフォリアで遊んでいた場合はまだステータスはシークレット状態にしておいてください。
誰かに、呼ばれたような気がした。
誰かって……誰だろう。いや、自分は確か……ずっと何かをしていたはずだ。
何かを……求めていたはずだ。
『あなた』の意識が徐々に侵食する。
うっすらと明ける視界の先に、細い紐(ひも)のようなものがあることに気がついた。
それが大量にあなたの目の前を覆(おお)っている。差し込む光は眩しく、先に何があるのかうまく確認ができない。
払い除けようとしてあなたは気がつく。
この紐のようなものが身体中に絡まり、手足をうまく動かすことができないのだ。
この場から脱出するためにはPOW対抗をしてもらう必要があります。
(※魂状態なのでSTRではなくPOW対抗)
失敗したらSAN値1d3を削って脱出
力を込め、勢いよく体に纏(まと)わりつくその紐を引き千切った。
ぶちぶちという音と共に体が離される。その紐が千切れるたびに軽い痛みが走りました。
※この根っこは探索者の本体と繋がっている生命の根です。
秘匿情報:HO4
紐が体から取れる際の痛みを全く感じません。
目の前に広がっていたのは見知らぬぼやけた空間。
いや、ぼやけているのではない。これはおそらく霧(きり)だ。
白く広がる霧がまるであなたを隠すように周囲に立ち込めているのです。
何があったんだっけ……?
思い出そうとしますが、記憶が曖昧でした。
何故こんな場所にいるのか、ここはどこなのか。一切思い出せないのです。
唯一覚えているのは、朝自分の部屋で目が覚めたところまで。
確か『あの人』と一緒に出かける約束をしていたはず……。
ハッとする。
霧でぼやけていましたが、よく目を凝らすと自分以外に3つの影が近くにあることに気がつきます。
秘匿情報:HO2
他探索者の声が自分の頭の中で反響するように聴こえます。
秘匿情報:HO3
目に映るもの、人、光景全てがモノクロカラーに見えます。
霧のヒナゲシ畑
そこは白い花が咲き誇る場所でした。
花畑は霧の向こうまで続き、所々に水の溜まり場が点在しています。
後ろを振り返ると巨大な根っこの集合体がありました。
どうやらあなたたちはこの木の根っこから出てきたようです。
※見た目は普通ですが、魂状態なので荷物などは何もありません。
<目星>
根っこの集合体は相当な大きさのものだと分かります。
太く伸びた根は霧の向こう側まで伸び、どのぐらいの高さがあるのかすら分かりません。
触れると優しい温もりを感じました。何故か深い安心感を感じます。
秘匿情報:HO4が触れた場合
木の根っこに触れても暖かさを感じれません。しかしあなたもこの木から謎の安心感を感じます。
<聞き耳>
花畑なのに風も吹かず異様に静かです。あなたたちの声しか聞こえません。
虫や動物の様な生物も確認できません。
全て造花で出来ているのではないかと思うほど花畑特有のみずみずしさと生命力を感じませんでした。
ただ、周囲に咲く花からは甘いいい香りがします。
秘匿情報:HO1が成功した場合
周囲の花からは全く香りを感じません。
<博物学>
周囲に咲いている花はポピーであるということが分かりました。
ポピー、別名「ヒナゲシ」。
ヒナゲシは邪神ヒュプノスの象徴です。
夢といえば、の邪神なのでCoC慣れしてる人ならこの花を見ただけで根本の邪神にはすぐ気づけるでしょう。
(まぁタイトルで秒読みかもしれませんが)
ある程度探索したら……
[強制]<幸運>
ふわり、と淡い虹色の何かが鼻先をかすめました。それは一匹の蝶。
虹色に輝くまるで現実味を感じないその蝶は、あなたたち4人の周りをしばらく翔び続けた後、ゆらゆらとどこかへと翔んで行こうとします。
秘匿情報:HO3
蝶は虹色に見えます。全てがモノクロの世界でこの蝶だけやけにくっきりとした色が見えました。
この蝶の色は夢の中で見た人影と同じ色だということに気がつきます。
その蝶を追っていくと、一枚の紙が落ちていることに気がつきました。
ひとりぼっちの王さま①
あるところに いっぴきのクマがいました。
クマはいつもひとりぼっち。
仲が良さそうな子たちを見るといつもイライラしてしまいます。
怖い言葉をかけておいはらってしまいます。
すぐに暴れてみんなのものをこわしてしまいます。
クマはみんなのキラキラした顔がきらいでした。
潜在意識の間
あなたたちはとあるものを発見しました。
それは花畑に突如ぽっかりと現れた地下へと続く階段。それも普通の階段ではありません。
周りの水が流れ落ち、その水が階段となっているのです。
水の階段をゆっくり降りていくと、目の前には摩訶不思議な光景が広がっていました。
頭上に広がるのは広大な星空。
白い地面の周りは海のように水が溜まり、その上に無数の虹色に輝く光がどこまでもどこまでも、ゆらゆらと輝きながら浮いています。
それはまるで頭上の星空から落ちてきた星が戻れなくなってしまったようにも見えました。
秘匿情報:HO3
この空間にあるものも全てモノクロに見えます。
[強制]<アイデア>
現実味のないこの場所に恐怖感は感じませんが、この光景をずっと見ているとひどく悲しい気持ちになりました。
謎の寂寥(せきりょう)感、虚無(きょむ)感、孤独感、そんな言葉に近いようでまた違う、とっても不思議な感情です。
まるで息が詰まるかの様な苦しい感覚でした。
SAN値チェックです。1/1d3
秘匿導入でドポン!と飛び込んだ場所はここの湖でした。
あの時探索者は死んだNPCの魂を抱え、運命に抗おうと次元をこじ開けてここに辿り着いたわけです。
それからセッションが終了しPLがいなくなった後もこの湖の中で探索者の意識は閉じることなく、ぐるぐると苦痛の災禍に囚われ続けていました。
それを見つけた神の子がみんなを助けてくれたのです。
遠くの星空と水平線の境界に、ぼんやりと建物の影が見えました。
家のようなもの
街のようなもの
正方形のようなもの
塔のようなもの
その数は確認できるだけで4つ。全てバラバラの方向にありました。
水の上には1つの小さな舟が浮いています。
ちょうど4人乗りが出来そうな大きさでした。