HO4の空間
HO4の空間
遠くに見える建物に向かって船を漕ぐ。
近づいていくと、【何か】が積み上がっているのを発見しました。その柱もどきは幾数本も湖から生えています。
それには虹色のキラキラがくっついていました。
ここで積み上がっているはHO4探索者の叶えたい夢に関するものにしてください。
努力の証が積み重なっています。
遠くに見える建物に向かって船を漕ぐ。
やがて、その建物が見えてきます。
やがて足の踏み場がある場所にたどり着きます。
そこには一つの白い塔が立っていました。上空は夜空に霞み、どこまで続いているのか確認することができません。
窓はなく、入り口と思われる四角い穴が開いています。
※HO4のテーマにちなんで挑戦の象徴である「塔」です。
中には一つのエレベーターがありました。中に行き先は書かれていません。
全員が乗り込むと扉は勝手に閉まり、上昇を始めました。
最初の階
扉が開くとそこは小綺麗な受付のようでした。しかし人の気配は一切ありません。
全面ガラス張りの窓からは朝焼けに照らされた【街】が見えました。
秘匿情報:HO4
この街に見覚えがありました。あなたの故郷です。
この【街】はHO4探索者が生まれ育った街です。
都会っ子なら都会が。田舎っ子なら田舎が。海辺出身だったら海が見えるでしょう。
受付周りにはひと息つけるソファや観葉植物なども設置されており、様々なポスターが貼られていることに気がつきます。
また、別のエレベーターも発見しました。
秘匿情報:HO4
ポスターを眺めていると、どれもこれもあなたが知っている内容だということに気がつきました。
地域のお祭りや、学校/職業に関するイベント、あなたが興味があるものなど。
様々なポスターの中で、一つだけ異色のものを見つけました。
『バタフライ・エフェクトはどの終わりを夢見るか?』
どういった映画なのか知るには<知識-30>が必要ですが、HO4のみそのまま<知識>で振ることが可能です。
バタフライ・エフェクトはどの終わりを夢見るか?
=映画の内容=
機械いじりが好きな少年は、ある日世界が終わった未来からやってきた一人の少女と出会います。
その少女は未来を変える力を神様から継承していました。
しかしこの時代にあるはずのないその力に気がついた敵たちが押し寄せ、少女を殺そうと襲ってきます。
少年は少女と共にあらゆる土地へ逃げ、力を使おうとしますがその都度邪魔をされ、破壊されるはずではなかったたくさんの街や人が破壊されてしまいます。
苦渋の結果、二人は少年が作っていた試作品のアンドロイドに力を託すことに決めました。
「誰にも気づかれることなく、お前が未来でこの力を使うんだ!」
まもなくして二人は殺されてしまいます。
目覚めた時、託されたアンドロイドが見た世界の結末は……
元ネタは作者が好きなささくれさんの終末シリーズ+白猫プロジェクト4周年イベント(+デビルマン cry baby)。
終末っていいですよね。しかもその時に二人っきりだったりとかしたら。
ちなみにこれはとある自作品の伏線でもあります。(このシナリオではないです)
いつか公開できるといいな!!!
別のエレベーター
エレベーターに乗り込むと
地下4階/【探索者の年齢の】階/【導入を遊んだ日付の】階/50階
に行けることが分かりました。
扉が開くと視界は真っ暗でした。
<目星>−20に成功すれば、電源のスイッチを見つけることができます。
その部屋はすごくシンプルでした。
こじんまりとした正方形の部屋の中には色々物が散らばっています。
散らばっているのは【HO4探索者が好きな人に関係する物】です。
その人の趣味のものだったり、持ち物だったり、思い出の品だったり。
秘匿情報:HO4
あなたはこの部屋に散らばっている物が全て【好きな人】の物だということに気がつきます。
それらを見て、あなたは何故かひどく悲しくなりました。SAN値チェックです。1/1d4
現れたのはHO4探索者が秘匿導入で【好きな人と出かけた場所】です。
屋外だった場合は大きな額縁に写真として飾られています。
もし秘匿導入で思い出のある物があった場合、目星を振って壊れた状態で発見させてもいいかもしれません。
例)
・記念に買ったグッズ
・入場チケット
・ビデオカメラ
秘匿情報:HO4
何故か胸が鳥肌が立つ気持ち悪い感覚に襲われます。
あまりここに長居したくないと思いました。
エレベーターから降りる。
するとそこは…
ここに現れるのは【現在のHO4探索者の部屋】または【HO4の職業に関する場所】となります。
秘匿情報:HO4
部屋の大きさ、並べられた家具、使い慣れた道具。
ここはあなたの部屋で間違いありません。
<目星>
あなたは隠されたように挟まれた手紙を発見しました。
『これで本当に良かったのか、今になって分からなくなってきた。
でも、神様のおかげで【私/俺】たちはまだ続けることができる。
それは素直に嬉しいし感謝はしてる。
それに、あの神様も多分【私/俺】たちと一緒なんだ…。きっと根本的なものは人も神も変わらないんだね。』
この手紙は、導入から本編開始の間までに放置された探索者自身の決意の手紙です。
キャラを乗っ取ったPLにとっては全く身に覚えがないでしょうね。
決して代償を払ったから記憶がないとかじゃないんですよ。
エレベーターの扉が開く。
するとそこには部屋ではなく、上へと続く坂が現れました。
坂の上は眩く輝いており、外へ出られるようです。。
[強制] <HO4の一番得意な技能>
坂を上がろうとした途端、ふわりと虹色の蝶が鼻先をかすめました。
その蝶はゆっくりと坂の横にあった小さい穴の中へと飛んでいきます。
その蝶を追う。穴に入るとそこに蝶はおらず、一片の紙が落ちていることに気がつきます。
【絵本のかけら】はHO1〜4の探索者の空間全てに出現します。ただし、<一番得意な技能>に成功しないと開示されません。
探索場所の順番は卓によって異なると思うので、成功したら順番に2、3、4、5と公開していってください。
失敗したら飛ばしていってください。
※この技能は探索者が【自分】という個を象徴するものなので、それに呼応する形でユメが蝶となって出現します。
ひとりぼっちの王さま②
もし話しかけようとするものなら、大きな口でガブリ。
するどいツメでガリガリ。
だからみんなクマを怖がりました。
誰もクマに近づこうとはしませんでした。
ある夜、クマはお星さまを見上げてお願いしました。
「誰もいないところに行きたい。
みんなうるさいから、どこかへいなくなれ!」
ひとりぼっちの王さま③
つぎの日、クマが目を覚ますと、おうちの外から音がしなくなっていました。
不思議に思ったクマは町を歩いてみます。
すると、楽しげな小鳥たちの歌声が、追いかけっこするうさぎたちが、
キャンキャン吠え合う犬たちがいません。
あんなにうるさかったみんながいなくなっていたのです。
クマはとっても嬉しくなりました。
お星さまがボクの願いを叶えてくれたんだ!
ひとりぼっちの王さま④
ひとりだと、あんなに混んでいた公園であそび放題!
学校に行かなくたっていい!
お店のものを勝手に食べても怒られない!
みんなが使ってたおもちゃもひとりじめ!
ここではボクは王さまだ。何でもできる自由の王さま。
それはクマにとって天国でした。
誰もいない場所。何をしても怒られない。誰も文句を言わない。
クマはずっとずっと幸せな毎日を暮らしました。
ひとりぼっちの王さま⑤
しかしある時、クマは「さみしい」と思ってしまいました。
ボクだけの自由の国。ボクは王さまなのに。ボクは何でもできちゃうのに。
毎日同じことのくり返し。
ひとりぼっちのさみしい世界。
王さまの目からポタリと涙がこぼれます。
どうして? ボクはお願いが叶って嬉しいはずなのに。
夢の世界は幸せなはずなのに。
がまんできずに、ひとりぼっちの王さまはわんわんと泣きました。
けれど誰にもその声は届きません。誰も王さまをなぐさめてくれません。
長い長い急な坂を登っていく。
出口から見えた光景にあなたは驚いた。
目の前に広がるのはどこまでも続く赤い赤い空。
それが湖いっぱいに反射し、美しい光景が広がっていました。
自分が目覚めたあの霧の場所にあったものと同じ白い花が辺り一面に咲き乱れています。
そしてそんな中にぽつんと置かれた白い電話ボックスが一つ。
リリリリ リリリリ
涼やかな音が鳴り響きます。どうやら電話がかかってきたようです。
この電話に出られるのはHO4探索者のみです。
あなたは意を決して受話器を取る。
「もしもし、【探索者】?」
そこから聞こえてきたのは、あなたにとって聞き馴染みのあるあの人の声ー。
瞬間、あなたたちは光に包まれた。