まずはデートをした後二人を殺します。(実際には探索者は死線ギリギリの状態)
NPCは自殺です。探索者はそのショックで事故死という形にしてください。
さあここからはKPさんの腕の見せ所です。
探索者の事前情報「二人っきりでお出かけするならどこに行きたいですか?」の回答からデートスポットを決めてください。
季節はリアルタイムと同期しているため、冬に卓を回すのであれば冬の情景、夏であれば夏の情景を描写する等しておくと、より『生きてる』感が強まっていいでしょう。
楽しい時間なんてここだけなんでね、思いっきり楽しめるように長めの時間をとってあげるといいかもしれません。
ただこの【自殺】だった場合、NPCの精神が不安定である必要性が出てくるため、会話のところどころで不自然な箇所を作ることが大事です。
やたらと探索者に「今幸せ?」と尋ねたり、「君とここに来れてよかった!」と大袈裟な台詞を吐いたり、困り笑い・しんどそうな笑いを入れたり、何てことないところで涙を流す場面を入れたり……
キャラクターの性格によっては「最近、生きることが辛くて…」とダイレクトに吐露してしまってもいいでしょう。
「俺だけはお前の味方だよ…!」と背中をさすってくれた後に死んでたらその分ショックも大きいはず!
探索者がNPCの不自然さにRPで気づかないようであれば<アイデア>で気づかせるのも一つの手です。
理想はNPCの死体を第一発見者として見つけてもらうことですが、鈍感すぎる人には後から家族の電話で教えてもらう、ニュースやSNSで遺体発見を知るなどなど調理法は様々です。
自殺死亡例一覧
・首吊り(自宅)
・包丁orナイフ(自宅)
・毒(自宅、山)
・銃(外国、特殊な職業)
・放火(自宅、人気のない廃墟)
・飛び降り(学校、マンション、ビル)
・飛び込み(川、海、ダム、電車)
・その他
作者が書いた導入例1(HO1、仕事関係で別々に暮らしている夫婦)
鬱病が悪化し首吊り(とある作品のリスペクト)
久しぶりの再開→水族館(午前)→公園でお弁当→苦しそうな笑顔の妻「大丈夫だよ!ごめんね。」→映画館(午後)→解散「ねぇ、あなたは今幸せ?」→妻の様子が気になる/荷物が紛れ込んでいることに気づいて妻のマンションへ→首吊り発見→家から飛び出る→ショックで目眩→手が滑って転落
作者が書いた導入例2(HO2、お互い両片思いの男女)
仕事関係が嫌になり飛び込み
相手から突然連絡「会えないか?」→露骨に疲れた顔をした相手「お前の顔を久しぶりに見たかった」→そのまま一緒にショッピング→夕暮れの海→相手のスマホに着信(仕事関係)→無視して出ない相手「気が変わった、もう少しここにいる。お前は先に帰っててくれ」→崖から飛び込もうとする→助けようとした探索者も海で溺れる
探索者が帰ったらプレゼントから遺書的な手紙→Uターン→飛び込み現場目撃→助けようとして溺死
作者が書いた導入例3(HO3、好きだけど会いたくない息子と独りの父)
全てを消したくなり放火
引っ越しをすることになったから荷物を持って行ってほしい(最初から放火する気なので父の嘘)→一緒にお昼の買い出し→二人で最後のごはん→帰宅→探索者の荷物に紛れ込む父からのプレゼント&別れと感謝の手紙→ニュースにて自宅火災を知る→Uターン→燃える家の中で動かない父を発見→一緒に瓦礫に飲まれる
作者が書いた導入例4(HO3、40歳息子と75歳の父)
先だった人たちに責められる妄想が悪化し飛び込み
母さんの墓参りに行こう→墓参りグッズ+花火購入→車内にて不自然な大きさの父のカバンを発見→墓参り→食堂にてお昼→温泉→川で花火→蛍を見て様子がおかしくなる父「やっぱり俺だけダメだよな」→気分が悪くなったからと離れる父→カバンの中から自殺用の毒薬発見→探しに行くと川から突き出す足を発見→助けようとして探索者も川に飲み込まれる
作者が書いた導入例5(HO4、大学生と幼馴染)
学内でのいじめに耐えられなくなり飛び降り
博物館へ向かう途中たまたま出会う→一緒に回る→昔の思い出を語り合う→どんどん沈んでいく相手の顔→「私寄りたいとこあるから、先帰って」→後を追うと思い出の見晴らしから飛び降りしようとする相手→慌てて止めようとするもバランスを崩して一緒に転落
帰った場合、相手の母から連絡「○○が崖から落ちて…!」→家を飛び出し病院へ→ショックで周りが見えず車に轢かれる
SAN値を削る
大切な人の死を目の当たりにした探索者はショックで大幅なSAN値を削られます。
SAN値はマイナスになっても大丈夫です。後で回復させる場面があります。
SAN値30台 成功:3d6+4/失敗:3d6+20
SAN値40台 成功:3d7+4/失敗:3d7+20
SAN値50台 成功:4d8+4/失敗:4d8+20
SAN値60台 成功:5d8+4/失敗:5d8+20
SAN値70台 成功:7d8+4/失敗:7d8+20
SAN値80台 成功:8d8+4/失敗:8d8+20
一見えげつない減りに見えますが、たくさん減ってる方がいいです。
というのも本編の人生の追体験中回復するSAN値量はPLに決めてもらうのですが、そこで回復しすぎると安心感で狂気が溶けて夢の世界に魅入られてしまうからです。
ありがたいはずのSAN値回復が今回に限っては罠になります。狂気に身を委ねている方が夢に染まりきらないから正気なのです。
不定の狂気に入った場合は以下のボタンから狂気内容を確認してください。
今回このシナリオ用に全10種類考えました!
一時的だったら発症しません。
HPを削る
SAN値を大量に削った後は体力もボロボロになるまで削ります。
理由は助けようとして巻き込まれる、相手の死のショックで事故るなど。
HPは絶対にマイナスになることのないように調整してください。下はあくまで目安です。
1d2+4 最小値:5 最大値:6
1d3+4 最小値:5 最大値:7
1d4+4 最小値:5 最大値:8
2d3+4 最小値:6 最大値:10
4d2+4 最小値:8 最大値:12
4d3+4 最小値:8 最大値:16
耐え難い痛みに、あなたは為す術もなくそのまま気を失ってしまいます。