60FT DOLLS ALBUMS

The Big 3 

Label : BMGビクタ-(JPN) : Indolent Records (UK) : Geffen Records (US)

Release : 21 Jun.1996 (JPN) : 27 May 1996 (UK) : 28 Jan. 1997 (US)

Format : CD
Catalog Number : BVCP-938 (JPN)

SONG LIST
1. New Loafers (Parfitt)
2. Talk To Me (Parfitt)
3. Stay (Parfitt / Cole)
4. Hair (Cole)
5. Happy Shopper (Parfitt / Cole)
6. The One (Cole)
7. Good Times (Parfitt)
8. No.1 Pure Alcohol (Parfitt / Cole)
9. Streamlined (Parfitt)
10. Loser (Cole)
11. Pig Valentine (Parfitt / Cole)
12. Terminal Crash Fear (Parfitt)
13. Buzz (Cole)
14. Doctor Rat (Parfitt / Cole) Bonus Track Japanese Only

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Format : 12inch Vinyl
Catalog Number : DOLLSLP004S (UK)
Limited Edition Includes Free 7"

SIDE A :
1. New Loafers (Parfitt)
2. Talk To Me (Parfitt)
3. Stay (Parfitt / Cole)
4. Hair (Cole)
5. Happy Shopper (Parfitt / Cole)
6. The One (Cole)
7. Good Times (Parfitt)
SIDE B :
1. No.1 Pure Alcohol (Parfitt / Cole)
2. Streamlined (Parfitt)
3. Loser (Cole)
4. Pig Valentine (Parfitt / Cole)
5. Terminal Crash Fear (Parfitt)
6. Buzz (Cole)

Comment:
ペニー・スミス(The Clashの写真を多く撮影した)によるジャケットに包まれたファーストアルバム。インドレントからのシングルリリース5曲を含め全14曲(日本盤)。 ラフトレードリリースの「No.1 Pure Alcohol」も再録されている。捨て曲なし!

確か何かの雑誌でBoo RadleysのMartin Carrが、1996年のベストソングにあげていた「Good Times」、 ”君には俺しかいないんだ!”とマイクの歌う「The One」。マイクは他にも「Loser」、 ギターのアルペジオが印象的な「Buzz」でもボーカルをとっている。

異色の出来は「Streamlined」。より高度に管理し、無駄を排除し続ける都市の夜の闇の中で、もう一度自然に、自由に戻りたいと願う男を歌う。 ギタープレイでは、リチャードのトム・ヴァーレインからの影響が垣間見える曲。
「Terminal Crash Fear」はリチャードによれば、シングルのB面用として録音したデモ・バージョンが 気に入り、アルバムに収録してしまったという。

UK盤のアナログには、片面のみの7インチシングルが付属していて、ラフトレードリリースの 「White Knuckle Ride」がリミックスされて収録されている。

The Big 3 US Release 

Format : CD

Catalog Number : DGCD-24966 (US)

SONG LIST
1. Happy Shopper (Parfitt / Cole)
2. Stay (Parfitt / Cole)
3. Pig Valentine (Parfitt / Cole)
4. The One (Cole)
5. Hair (Cole)
6. Talk To Me (Parfitt)
7. Streamlined (Parfitt)
8. Loser (Cole)
9. New Loafers (Parfitt)
10. Good Times (Parfitt)
11. No.1 Pure Alcohol (Parfitt / Cole)
12. Terminal Crash Fear (Parfitt)
13. Buzz (Cole)

Comment:
本国よりもおよそ半年遅れてリリースされた、アメリカ仕様のファースト・アルバム。曲順は大きく変更されたが、追加曲はなかった。ジャケットも硬派なイメージだったUK仕様よりも、 ポップな赤を基調としたデザインと、3人のフォト(少々軟派なポーズ)が使用されている。しかしアメリカ盤の1曲目に、シニカルな"Happy Shopper"をもってくるとは無謀ではなかったか.....。

Joya Magica 

Label : Quattro (JPN) : Huge & Jolly (UK)

Release : 21 Oct.1998 (JPN) : 9 Aug.1999 (UK)

Format : CD
Catalog Number : QTCY-2126 (JPN)

SONG LIST
1. Alison's Room (Parfitt)
2. Let It Show (Cole)
3. Baby Says Yeah (Parfitt)
4. The Biggest Kick (Cole)
5. Summer Is Gone (Parfitt)
6. Silver Screen (Parfitt)
7. Back To The Summer (Cole)
8. Killer Inside (Parfitt)
9. Cars, Bars And Movie Stars (Parfitt)
10. I Want You (Parfitt)
11. Pretty Little Thing (Parfitt / Cole)
12. Spanish (Parfitt)
13. Two Lane Black Top (Parfitt) Bonus Track Japanese Only
14. Time After Time (Cole) Bonus Track Japanese Only

Comment:
待ちに待ったセカンドアルバム。1stアルバム発売後から2年近くのアメリカツアー。そのままアメリカに残りニュージャージーや ニューヨークといった場所でレコーディングされた。

日本ではBMGビクターから1998年6月3日に発売予定だった(カタログNo.はBVCP-6117)が、 発売中止になってしまった。
確か日本先行発売の予定だった思う。このへんの経緯はBiographyのページも参照してほしいが、レコード会社(インドレント・レコード) 内部で彼等のマネージャーも含む多数の人間が解雇され、新しいマネージメントと喧嘩別れ、 レコード会社を追い出されてしまった。結果、4ヶ月余り後に日本のみでリリースされた(UKでは翌年の8月リリース)。

秋~冬にかけてそんなにこのアルバムは聴かなかった。翌99年の春に来日公演があり、予習復習でたびたび聴いた。そして初夏になる頃、 『Joya Magica』は頻繁に聴く様になった。
「Summer Is Gone」、「Back To The Summer」、「Silver Screen」といった直接的に夏を扱った曲があるし、「Spanish」なんて曲は 夏の夕立、雨上がりに聴くとさらに感慨深い。寒い季節に聴くアルバムではなかったのだ。
このアルバムは当初の6月にリリースされれば、かなり印象の違うものになっていたことは間違いない。車の中で聴く時などに、さらに夏向きにするには、2曲めの「Let It Show」から始まり「Alison's Room」はボーナストラックと 同じ扱いにすると良いと思う。

「Let It Show」、「The Biggest Kick」、「I Want You」、「Pretty Little Thing」といった曲は 1stアルバムの勢いもそのままのR&Rナンバー。もちろん悪かろうはずは無い。アコースティックな「Baby Says Yeah」は爽やかな印象を残す曲。 "Summer of Love”なリチャードのサイケデリック・ギターが聴ける。ほろ苦い夏の思い出、季節だけではなく”夏=少年の日々”の思い出を描く3部作「Summer Is Gone」、 「Silver Screen」、「Back To The Summer」。60ft Dollsのダーク・サイドといった感じの「Killer Inside」、「Cars, Bars And Movie Stars」。そして、スペインの大地を濡らしてゆく銀色の雨のようにリチャードのギターが響く「Spanish」。異国の地で知り合った彼女との別れを、引きちぎられる心を叫ぶ、まさに名曲だ。

『魔法の宝石』と題されたアルバムに収められた14個の宝石。それぞれが、様々な色彩で眩しい光を放ち、ときにその光が暗い影を作る。僕は次の輝きを早く見たい。

The Big 3 Deluxe Expanded Edition 

Label : DiskUnion(JPN) : 3 Loop Music (UK)

Release : 18 July 2015 (JPN) : 10 July 2015 (UK)

Format : CD
Catalog Number : 3RANGEDU38 (JPN) : 3RANGE-38 (UK)

SONG LIST
Disc 1
1. New Loafers (Parfitt)
2. Talk To Me (Parfitt)
3. Stay (Parfitt / Cole)
4. Hair (Cole)
5. Happy Shopper (Parfitt / Cole)
6. The One (Cole)
7. Good Times (Parfitt)
8. No.1 Pure Alcohol (Parfitt / Cole)
9. Streamlined (Parfitt)
10. Loser (Cole)
11. Pig Valentine (Parfitt / Cole)
12. Terminal Crash Fear (Parfitt)
13. Buzz (Cole)

Disc 2
1. Dr. Rat (Parfitt / Cole)
2. Everybody’s Got Something To Hide (Except For Me And My Monkey) -LIVE- (Lennon / McCartney)
3. White Knuckle Ride -Remix-(Parfitt / Cole)
4. British Racing Green (Parfitt / Cole)
5. Yellow Candles (Parfitt / Cole)
6. Easy (Cole)
7. The Maindee Run (Parfitt / Cole)
8. Rosalyn (Parfitt / Cole)
9. After Glow (Marriott / Lane)
10. Mess (Parfitt / Cole)
11. 60FT Dolls vs Pastor Ray Bevan - Stay
track 12~16 -BBC John Peel Session, 17th February 1996-
12. The New Loafers (Parfitt)
13. Streamlined (Parfitt)
14. Loser (Cole)
15. Piss Funk (Parfitt / Cole)
16. Stay (Parfitt / Cole)

Re-issue mastering by Keiron McGarry

Comment:
60ft Dollsのファースト・アルバムがシングルのカップリングやBBCセッション等を収録した2枚組拡大盤としてリリースされた。カールの2014年のインタビューでは『The Big 3』がまもなく拡大盤としてリイシューされると語っていたが、 実現するとはなかなか信じられなかっただけにうれしい限りだ。 少し黄色味が強くなったジャケットにCDが2枚と英文のブックレットが収納されている。 日本盤は輸入盤に帯と解説書1枚(英文ライナーの和訳は無し)を付けただけの国内流通盤。

ディスク1はオリジナル・アルバムの全曲。ディスク2は“B-Sides”と題され、シングルのカップリング曲などのレアリティーズが収録されている。
1,2はCDシングル「Happy Shopper」のカップリングで、1は1996年時アルバムの日本盤ボーナストラックとしても収録されていた。 2は1995年のライヴでビートルズの高速カヴァー。3は1996年リリースアナログLP盤のフリーシングルとして付属していたSean SladeとPaul Kolderieによるリミックス・ヴァージョン。4,5はCDシングル「Pig Valentine」のカップリング。

6はCDシングル「Talk To Me」のカップリング。7,8はCDシングル「Stay」のカップリング。9はプロモ・アナログ・シングル盤に収録されていたスモール・フェイセスのカヴァー。このカヴァーをCDで聴けるのは非常にうれしい。10はシングル「Hair」のカップリング。

11はソノシートに収録されていたカールの父親(牧師)の説教。途中に「Stay」が挿入されている。これ要らなかったんじゃないかなぁ。 ファンクラブに配布したソノシートという事だが。収録曲の中で一番長いし。12~16は1996年2月17日にBBCレディオ1で放送されたジョン・ピール・セッションを初収録。レコーディングは1996年2月11日におこなわれた。 勢いのある「The New Loafers」、メランコリックな「Streamlined」、マイクの歌う「Loser」、インストのパンク・チューン「Piss Funk」、 代表曲「Stay」の5曲。 このセッションの収録もうれしい。

ただIndolent盤CDシングルのカップリング5曲が収録されず...。「Hair」はシングル・ヴァージョンもあるし。 収録時間からするとIndolent盤シングルのコンプリートは出来たんじゃないかなぁ。 さらにCD2枚分の収録時間からするとタウンヒルやラフトレードの音源も収録出来たんじゃないか。 まぁ一応メンバーが選曲したってことだけど...。次は『Joya Magica』の拡大盤に期待。そのころのジョン・ピール・セッションもあるしね。