2022年度活動内容

■ 国際女性デー記念シンポジウム開催のお知らせ

3月4日(土)、国際女性デー記念シンポジウム女性と表象ーー服飾、モード、ジェンダー」を開催いたします。詳細は以下のフライヤーをご確認ください。

お申し込みはこちらよりお願いいたします。

■ クリスティーヌ・バール氏講演会開催のお知らせ(早稲田大学ジェンダー研究所)


クリスティーヌ・バール氏の講演会「パリの女性市民たち、女性の解放のための闘い、1789年–200年」を3月2日(木)早稲田大学戸山キャンパスで開催いたします。


詳細は以下のフライヤーをご覧ください。

フライヤー.pdf

■ クリスティーヌ・バール氏講演会開催のお知らせ(奈良女子大学アジア・ジェンダー文化研究所)

奈良女子大学では、クリスティーヌ・バール氏の講演会「パリの女性市民たち、女性の解放のための闘い、1789年–200年」を2月27日(火曜)にズームにて開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。


Bard先生講演会ポスター広報用 0208.pdf

2022年度第1回女性思想研究会開催のお知らせ


2月11日(土) 17時より、本年度第1回目の女性思想研究会が下記のとおり開催されます。

【2022年度第1回女性思想研究会】

「邂逅する瞬間――ヴァージニア・ウルフとシモーヌ・ヴェイユ」

発表者:今村純子

開催日:2023年2月11日(土)

時間:17:00〜19:00

場所:オンライン(Zoom ミーティング)

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 【要旨】

 誕生した瞬間に紙に書き留められたようなシモーヌ・ヴェイユの言葉のひとつひとつは、緻密で堅固な体系を打ち立てていないにもかかわらず、確実に、着実に、わたしたちが生きる具体に遡源しうる。このことがヴェイユ思想の最大の魅力であり、独自性である。そしてその具体が、リアリティの深さに裏打ちされたとき、彼女の言葉は途轍もない強度をもって心に迫ってくる。

 本発表では、ヴァージニア・ウルフの最高傑作のひとつと目される『灯台へ』を取り上げ、とりわけ、光と音の変幻、モノの遠近が織りなす、いわゆる「意識の流れ」に注目することで、「宇宙は追憶からなっている」、「死の瞬間は生の規範であり、目標である」というシモーヌ・ヴェイユの考えが、意識の出会う瞬間において、どのような深さと広がりをもつのかを考察してみたい。

※ 発表の後に質問とディスカッションの時間を設けます。

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ご参加の方は、こちらのリンクより登録をお願いいたします。

2月11日 女性思想研究会 参加登録

「女性情報ファイル」136号を発行いたしました

2022年2月8日に発行いたしました。

女性情報ファイルに関する情報は、こちらよりご覧いただけます。


■ 2022年度第2回「文学・芸術における女性の表象研究会」開催のお知らせ

2022年度第2回「文学・芸術における女性の表象研究会」を下記のように開催いたします。

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日時 2022年11月7日(月)18hー19h 30

場所 日仏会館601号室



ランコントル:「復活したフェミニズムの象徴ー 震えよ、魔女の到来だ!

 

18h-18h 10  開会 西尾治子 

            司会進行 新行内美和  

      通訳 マルコ・ソッテイーレ

 

18h 10ー18h20 モナ・ショレ氏:『魔女ー女性たちの不屈の力』をめぐって

18h-20-18h30    コメント 新行内美和

18h 30ー19h 20  質疑応答  

 

19h20  閉会 西尾治子

 

主催 「フランス語圏の文学・芸術における女性の表象研究会」(日仏女性研究学会)

協力  アンスチチュ・フランセ日本 日仏会館フランス国立日本研究所

   日仏会館・フランス国立日本研究所

 

モナ・ショレ氏は、ヨーロッパのフェミニズムの議論に大きな影響力を持つ気鋭のジャーナリスト、エッセイストです。仏でベストセラーとなった著書『魔女ー女性たちの不屈の力』(翻訳版)の刊行を機に、初の訪日が実現しました。『魔女ー女性たちの不屈の力』は、ヨーロッパ中近世を席巻した魔女狩りの歴史を掘り起こし、「女性蔑視」という「現代社会の災厄」と関連づけて論じています。その他、Réinventer l'amour (Éditions La Découverte,2021)など、フェミニズム、マスメディア、現代フランス社会における様々な表象に関する著作を多く書かれています。

 今回、アンスチチュ・フランセ日本(フランス大使館)より機会を頂き、会員限定で「モナ・ショレ氏を囲む会」を開催することになりました。参加を希望される会員は、

事務局にメールでご連絡頂きますよう、お願いいたします。

 




■ 2022年度第3回「文学・芸術における女性の表象研究会」開催のお知らせ

2022年度第3回「文学・芸術における女性の表象研究会」を下記のようにオンラインで開催いたします。

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開催日:2022年12月17日(土)
時間:16:00〜18:00 / オンライン(Zoom)開催
使用言語:日本語
総合司会・コーディネーター:西尾治子(日仏女性研究学会 代表)

16時:開会
16時10分:秋永沙穂(九州大学 人間環境学府教育システム専攻 教育社会史研究室)「歴史教育の『女性化』のゆくえ―第三共和政前期女子中等教育の教育プログラム改定過程に着目して―」コメンテーター:尾上雅信(岡山大学 教授)
16時50分:ソッティーレ・マルコ(慶應義塾大学 准教授)「第四共和政期の仏領アルジェリアにおける初等教育の『女性化』—IBAZIZEN寄贈蔵書と女性教員の養成に着目して—」コメンテーター:石川清子(静岡文化芸術大学 名誉教授)
17時30分:休憩(10分)
17時40分:質疑応答
18時:閉会

発表の概要:秋永沙穂

「歴史教育の『女性化』のゆくえ―第三共和政前期女子中等教育の教育プログラム改定過程に着目して―」

 本発表では、フランス第三共和政前期になされた女子中等教育における歴史プログラムの「女性化 féminiser」の議論の過程を跡付けることで、歴史叙述のなかに女性を登場させようとした顛末の具体に迫る。

 第三共和政期における女子中等教育史研究では、その嚆矢とされるフランソワーズ・マイユール(1977)の研究[1]をはじめとして、女子中等教育法(1880年12月21日)を定めたカミーユ・セー(Camille Sée, 1847-1919)および法案の成立に助力した共和派の議員には女子を解放しようという目的はなく、むしろ家庭に戻ることを期待して教育プログラムの中でも家政、衛生、針仕事を重視していたことが指摘されてきた。報告者も史料を確認したが、この点に異論はない。しかし、これらのいわゆる女子生徒向けの科目だけでなく、セーは歴史教育でも「女性化」を主張していた。報告者はこの点に着目し、当時、特に女性の科目として捉えられていなかった科目としての歴史に、セーが女性を登場させることで女性役割を教えることを主張した議論そのものを辿った。

 女子中等教育の教育プログラムが制定されたのは1882年である。このプログラムが出された2年後の1884年からは早くも改定に向けた議論が始まる。セーの主張についてはこの議論の過程で確認することができる。本発表では、まず、セーがどのように歴史の「女性化」を主張し、それに対してどのような反応があったのかについて確認する。次に、歴史家たちに意見を求めつつ、歴史の「女性化」の議論が辿った道を確認する。

 

発表の概要:ソッティーレ・マルコ

「第四共和政期の仏領アルジェリアにおける初等教育の『女性化』—IBAZIZEN寄贈蔵書と女性教員の養成に着目して—」

 本研究の目的は、仏領アルジェリアにおける植民地教育政策の転換期を明らかにすることである。第二次世界大戦の終焉と第四共和政期(1946-58年)の到来は、仏領アルジェリアの教育政策に影響を与えた政治・社会改革の時期と重なる。例えば、「ヨーロッパ人教育と原住民教育の融合」(1949年)や、ムスリムの子ども、特にムスリムの女子を対象とした意欲的な学校教育計画(1944年と1958年)などが挙げられる。

 本研究では、イバジゼン寄贈蔵書(fonds IBAZIZEN)の分析に基づき、仏領アルジェリアにおける小学校教員の「女性化」の取り組み、特にマドレーヌ・イバジゼン(Madeleine IBAZIZEN, 1903-2013)が創設者の一人である 「アルジェリアに適応された初等教育の女性教員養成機関」(Section Féminine d’Adaptation、1949年設立)に着目し、当時の仏領アルジェリアにおける女性教員養成の特徴を示す。そして最後に、発表者がイバジゼン寄贈蔵書の分析の可能性について考察する。

■ 2022年度会員交流セミナー開催のお知らせ

2022年度会員交流セミナーを以下の通り開催いたします。

日時:2022年11月12日(土)17:00-18:30(Zoomでの開催)
平井佐和「コレット後期作品における動物とケアの倫理」
コメンテーター:吉川佳英子

参加申込はこちらから

■ 2022年会員研究発表会開催のお知らせ

日時:2022年10月15日(土)16:00-17:50  


コメンテーター:原知砂子


2. サンドラ・シャール  「『モダン––– 両大戦間期の日本における都市・身体・ジェンダー』について」


コメンテーター:アンヌ=クレール・カシウス


参加申込はこちらから:

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2022年会員研究発表会プログラム

       (ZOOMオンライン講演会)

 

 

日時 2022年10月15日(土)  16h―17h 50

使用言語 日本語

 

16:00 開会

 

16:10 発表 岩本美砂子

「日本でなぜ女性首相が出現しないか」

 

16:30 コメンテーター 原千砂子

   コメンテーターによるコメント(参加者の質問も含む)

 

16:40 発表 サンドラ・シャール

「『モダン––– 両大戦間期の日本における都市・身体・ジェンダー』について」

 

 

17:00 コメンテーター アンヌ=クレール・カシウス 

    コメンテーターによるコメント(参加者の質問も含む)

 

17:10 休憩(10分)

 

17:20 質疑応答

 

17:50 閉会

 


「女性情報ファイル」135号を発行いたしました

2022年8月6日に発行いたしました。

女性情報ファイルに関する情報は、こちらよりご覧いただけます。


■ 2022年度第1回「表象の会」開催のお知らせ

2022年度第1回「表象の会」を以下の通り開催いたします。
非会員の方も参加いただけます。どうぞふるってご参加ください。

「第二帝政期フランスの少女雑誌における『人形(poupée)』─ブルジョワ女性の規範をめぐる両義性」
発表:谷口 奈々恵(東京大学大学院 総合文化研究科超域文化科専攻表象文化論 博士後期課程・パリ・シテ大学博士課程)

コメンテーター:村田 京子(大阪府立大学名誉教授)

2022年5月6日(金)20時―21時半 ZOOM オンライン

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 本発表の目的は、1863年にフランスで創刊された「人形(poupée)」をテーマとする少女雑誌『ラ・プペ(La Poupée)』(1863)、『ガゼット・ドゥ・ラ・プペ(Gazette de la poupée)』 (1863-1867)、『ラ・プペ・モデル(La Poupée modèle)』(1863-1924)を対象に、第二帝政期の少女教育において人形が果たしていた役割を、ブルジョワ女性に対するジェンダー規範の観点から考察することにある。

 19世紀半ばのフランスにおいて、女性型の人形は女児の代表的な玩具であり、人形の制作は産業として洗練を極め、児童文学においては人形をテーマとする作品が流行していた。こうした社会・文化的状況を背景に刊行された上記の雑誌が、モノとしての人形といかに結びつき、誌面において人形というモティーフをどのように活用していたかを検討することによって、母性やケア役割を教育する道具としての役割を期待されていた人形が、他方で少女たちに規範からの逸脱を促し得るという、両義性を孕む存在であったことを明らかにする。


お申し込みはこちらから。

■国際女性デー記念シンポジウムを開催いたしました(2022年3月5日)

「フランスのフェミニズムを再考するー大革命期からパリテ法まで」

本シンポジウムは日仏会館、フランス国立日本研究所、ジェンダー法政策研究所との共催(財)日仏会館の協力で開催いたしました。

詳しくはこちら