王家の谷は、石灰岩でできた山礫の中にあります。これは、新王国時代になると、王墓を荒らす窃盗団から王墓を隠すためあえて環境の厳しい場所に造ったと言われています。ただ考えてみると王墓を建造したやからは、何処に埋めたか知っているはずですので窃盗団とグルになっていた者もいたに違いありません。
結局、王墓をこのような厳しい環境化に造りましたが盗掘はなくならず、王のミイラを盗まれる前に別の場所に集め再埋葬するなどの手を尽くした形跡があるそうです。
この王家の谷で唯一完全な状態で発見されたツタンカーメンの墓は、何故盗掘をま逃れたか、というと、このツタンカーメンの墓の入り口の上にラムセス6世の墓が造られた為、また、アテン信仰をアメン信仰に戻したツタンカーメンは、アテン信仰王として、歴代ファラオから除名されていたこともあり、誰にも気付かれず現代まで完全な状態で保存されていたようです。
ラムセス6世の墓は逆に入り口が盛り土のようになっていてすぐ発見できるような状態だったようです。また、この時の情勢は、混乱していたようで本来ラムセス5世の墓を増築して6世の墓を造ったと言う複雑な事情もあるようです。
ピラミッドに見立てられたと思われるクルナ山。この山の山腹が王家の谷。