ヨウ素デンプン反応で有名なヨウ素液は、ヨウ素をヨウ化カリウム水溶液に溶かしたものです。小学校の理科実験では、実験用試薬の代用にイソジンうがい薬https://www.isodine.jp/lineup/ugai/ugai-ugaip/を用いるのが便利です。食品や穀物など、デンプンの含量が多いものを調べるときは、イソジンをそのまま使うと、色が濃くなりすぎて「青紫色」を確かめることができないため、20~100倍程度に薄めて使用するとわかりやすいでしょう。でんぷんの含量が少ないときは原液のままでも構いませんが、試料に対して滴下するイソジンの量が多すぎると、元の色(黄褐色)が邪魔をして色の変化が良くわかりません。なお、教科書には記載がありませんが、ヨウ素液は、石灰水や水酸化ナトリウム水溶液などアルカリ性の液体に滴下すると、色が消えて透明になります。
使用上の注意:イソジンには刺激性があるので、目に入らないよう注意する。万一目に入ったら、水かぬるま湯でよく洗い流すこと。症状が重い場合には眼科の診察を!