生前整理のやり方とは
生前整理(生前お片付け)とは
「生前整理」は元気なうちに、身辺をある程度片付けておくことをいいます。似た言葉に「終活」「老前整理」「生き活」がありますが、沖縄片付けラボが提案する生前整理は、自分自身が老後を楽しく、安心して暮らすために必要なお片付けだと思います。
また、事故や災害も多いなか、急に命を落とす可能性は、誰しもゼロではありません。自分が突然亡くなった後のことを考えて身の回りを整えておく、家族が困らないように手配しておく心づかいにもなります。
生前整理をした方が良いのか、どうやってやればいいのかお悩みの方へ生前整理のやり方について説明します。
生前整理はいつから?
時間的にも体力的にも判断力にも余裕があるうちに、子供達が独立する50代、還暦を機に60歳も生前整理を行う良いタイミングです。「退職」「子供の独立」「引越し」といったライフイベントをきっかけに取り組む方が多いです。
生前整理は何を整理するのでしょう?
「モノ・心・情報・思い出」を整理します。大きく分けて、「物」「財産」です。
生前整理のやるべき項目
要る物・要らない物を整理する
部屋を暮らしやすく整える
財産目録の作成
遺言書の作成
デジタル情報の整理
こちらでは、生前整理の項目のうち「お片づけ」に関するものをお話しします。
なぜ、モノの「片付け」なのか?
面倒でも生前整理は「家の片付け」から手を付ける、のが大事だからです。
人は何十年という時間の経過とともにたくさんのモノを溜め込んできています。不用品の処分は大変な時間がかかります。
生前整理で一番の山なのです。
でもここを乗り越えると生前整理はだいたい成功します。
さらに「家の片付け」から取り掛かる理由は、片付ける過程でどこにいったかわからなくなってた重要な書類や貴重品が出てくることが多いからです。
すると、その後の財産の目録や遺言書の作成をスムーズに進めることができます。
生前整理を行うメリットとは?
生前整理を行うのは、ハッキリ言って自分のためになります。
生前整理を行うことは、今まで所有してきた多くのモノ達と向き合い、これからの自分に必要なのかを一つ一つ考えていきます。自分の人生を見つめ直す、人生の棚卸しとなります。モノを見つめ直すことで、そこにくっついた自分のこだわりや人間関係、金銭感覚などの問題が見えてきます。モノを選び、不要なものを切り離すことで自分でも気づかなかった苦しい心の鎖を断ち切れます。
「モノ」=「空間」=「心」。モノと心は繋がっています。
さらにそれらを一旦整理することで、心がラクになるだけでなく、人生の新たなスタートを切るきっかけになるのです。
「あの時は大変だったな」「こんなことを頑張った時代もあったな」と思い返し、「そういえばこんなことをやりたかったんだよね」「私こんなことが好きなのよね」と今後自分がやりたいことや挑戦してみたいことが明確になるでしょう。
今をより良く生きる、健康に楽しく暮らすことが大切なのです。
家族のために生前整理を行う
何の準備もなく亡くなった方の遺品を整理するのは、想像以上に大変なことです。特に今は昔と違いモノの少ない時代ではなくモノの溢れた社会となっています。しかしモノは大事にしなければという価値観・教育のもと、モノを捨てきれず溜め込んでしまっている人がたくさんいます。生前の膨大な遺品の山を片付けるのは肉体的にも精神的にも、そして金銭的にも負担が大きいです。
残された家族にこうした苦労をかけないため、物を減らしたり、亡くなった後の物の行先を決めておいたりする生前整理は大切なのです。
他にも、メリットとして
・いざという時に備えられる
もし、がん等病気にかかって入院しなくてはいけなくなったり、介護が必要な状態や認知症になるなどして施設に入居することになったとき、整理をしておくことで、自分の精神的負担も家族への負担も軽くなります。
また、あらかじめ対策をしておくことで、突然の入院にも慌てずに済みます。
・安全で暮らしやすい住環境が作れる
生前整理は今後の人生を見据えての整理です。
歳をとるにつれて足腰や筋力の低下がきます。介護の必要な状態になるかもしれません。自分が弱った時のことを考えて、不便のないように困らないようにできる限り自宅で自立した生活が送れるように整えることができます。
整理整頓された環境で暮らすことは、ストレス・不衛生からくる疾病や、部屋の散らかりによる転倒などから起こる怪我のリスクの軽減にもなります。
・どこに何があるのか把握できる
生前整理で貴重品や重要書類、大切なものや思い出のものをきちんとまとめて、しまう場所を決めることで「自分自身もあれどこだっけ」と紛失する不安や探す手間がなくなります。
生前整理のやり方・進め方・コツとは?
要る物・要らない物を整理する
多くの物に囲まれた生活では、「今」を生きていく場合でも決して居心地は良くないはずです。必要なものと不要なもの(処分するもの)を分別しましょう。
洋服や思い出の品・本・書類など、ついつい溜め込んでしまう物もあるでしょうが、本当に必要な物以外は処分する作業に取り組みましょう。何も、全てを捨てなければならないわけではありません。何を処分して何を残すのかを見極めることが大切なのです。
今後自分がどのように暮らしていきたいのか、これからの自分に必要かの基準で決めましょう。
少しずつ身辺を身軽にしていくイメージで取り組みましょう。
部屋を暮らしやすく整える
ライフスタイルや身体状況に合わせて、家具の種類やレイアウトを変更して、家事効率が良く、生活しやすい動線、体に負担のないわかりやすい収納方法を工夫しましょう。大切なのは家の中でケガをしないように、体力が落ちてもラクなように部屋を整えていくことです。
廊下にモノを置かない、高いところに重たいものをしまわない、重いなべを軽いものに買い換える、衣替えをしなくて済むような洋服収納にするなどちょっとした工夫でグッと住みやすくなりますよ。
生前整理のまとめ
生前整理は時間も労力も必要ですが、やるメリットは大きいです。
まあ大変な作業なのでなかなかやる気が起きないという方もいるでしょう。
その場合は、できる範囲で少しずつ。一気にやろうとしない事です。
部屋を空けて孫が遊べるようにする、趣味の部屋にするなど楽しみな目標を決めて始めるとやる気が出ますよね。
また家族などに協力してもらうのも良い手です。モノを整理しながら思い出話もでき、遺産相続や介護になったときの自分の思いも伝えるきっかけになるのでないでしょうか。
沖縄片付けLaboは沖縄で生前整理サービスを扱っています。
うまく片付かない、体力的にきつい、収納を考えて欲しいなどありましたら、沖縄片付けLaboへご相談ください。