石川県白山の特別保護地区内の好蟻性アリヅカムシ類の分布記録
2018年8月から9月にかけて,白山国立公園区域の特別保護地区内で,好蟻性アリヅカムシ類(以下「アリヅカ」)及び寄主アリ類(以下「アリ」)の調査を行った.
調査方法は,公園区域内の砂防新道ほかで,登山道脇の石の下等のアリの巣からアリ及びアリヅカを見つけ採りの後,マウント及び同定を行ったものである.
その結果,ヨコヅナトゲアリヅカムシを含む3属3種のアリヅカ及びヤマクロヤマアリを含む2属2種のアリが確認された.
今回,採集されたアリヅカ及びアリの水平,垂直分布及び両者の共生関係について,2014年から2017年にかけて,同公園区域の特別保護地区外で行われた調査結果と合わせて報告する.