OB-4 中田勝之:石川県白山周辺の好蟻性アリヅカムシ類の分布記録~特にゴジラツノアリヅカムシ等の再発見について~
2014年から2017年にかけて、白山国立公園区域の特別保護地区以外で、好蟻性アリヅカムシ類(以下「アリヅカ」。)及び寄主アリ類(以下「アリ」。)の調査を行った。調査方法は、公園区域内の加賀禅定道ほかで、登山道脇の石の下等のアリの巣からアリ及びアリヅカを見つけ採りの後、マウント及び同定を行った。
その結果、6属8種95個体のアリヅカ及び5属8種95個体のアリが確認され、アリヅカには原記載以降記録のなかったゴジラツノアリヅカムシ等が含まれる。
今回、採集されたアリヅカ及びアリの水平、垂直分布及び両者の共生関係を、また、アリヅカ個体数の約78%(74個体)を占めるヨコヅナトゲアリヅカムシとアリとの詳細な共生関係も併せて報告する。
(調査結果1:アリヅカリスト(和名末尾の「アリヅカムシ」を略))ゴジラツノ、ハクサンツノ、ジョウエツツノ、ヨコヅナトゲ、エグリチイロ、ツヤクサアリ、ヤマトヒゲブト属の1種、オオヒゲカタ。
(調査結果2:アリリスト(和名末尾の「アリ)を省略)」クロヤマ、アカヤマ、クロクサ、ヒゲナガ、キイロケ、ヤマトアシナガ、シワクシケ、アミメ。