2021年6月末から7月にかけて日本各地で線状降水帯が相次いで発生し、気象庁は集中的な豪雨をもたらす線状降水帯の発生を伝える情報(顕著な大雨に関する情報)を初めて発表。これが東海から関東の太平洋側でも記録的な大雨となり、静岡県熱海市では大規模な土石流が発生し人的被害も出ました。
2019年の台風19号では南新井地区にも避難指示が出ましたが、いざという時に備えて、「マイ・タイムライン」を作っておきませんか?
「マイ・タイムライン」とは、いざというときにあわてることがないよう、避難に備えた行動を一人ひとりがあらかじめ決めておくものです。東京都では、この「マイ・タイムライン」を作成するツールとして「東京マイ・タイムライン」を公開しています。
「東京マイ・タイムライン」では、風水害からの避難に必要な知識を習得しながら、家族で話し合って、マイ・タイムラインシートを作成することにより、適切な避難行動を事前に整理できるようになっています。
(ガイドブック、デジタル版マイ・タイムライン、手書き版マイ・タイムラインシート)
日野市では、「東京マイ・タイムライン」の作成が難しい方向けに、A4判1枚で簡単に作成ができるものとして「日野市版簡易マイ・タイムライン」を公開しています。詳しくは「日野市版簡易マイ・タイムライン」のページをご覧ください。
■警戒レベル2「自主避難など注意の呼びかけ」
-私と家族がとる行動・避難準備の開始(60分)※母は早めに避難するので、「早期注意情報」が発表された段階で、準備開始!・妹へ連絡(5分)※これから妹の家で「お世話になる」ことを伝える。・避難経路の再確認(10分)・母の常用薬を確認(5分)-地域でとる行動・自治会で分担を再確認(15分)■警戒レベル3「高齢者等避難」
-私と家族がとる行動・京香たちが避難開始(90分)※避難に時間のかかる母は早めに避難-地域でとる行動・町内に声がけ(30分)※自分の避難に影響が出ない範囲で町内に避難の声がけ■警戒レベル4「避難指示」
-私と家族がとる行動・私が避難開始(40分)※自分は、町内に避難の呼びかけを行ってから避難開始・京香、母、京之助が避難完了・私が避難完了マイ・タイムラインは風水害など「災害の数日前から備えができる」場合に使用するものであり、大きな地震などの「いつ来るか分からない災害」には適用できません。
地震が起きたとき、何よりも最優先すべきことは自分のいのちを守ることです。
発災時に落ちついて行動するための知識をきちんと備えましょう。
平成27年9月の関東・東北豪雨では、鬼怒川・小貝川流域の大規模な地域で大きな被害がありました。
地域市町、県、国で構成する「鬼怒川・小貝川上下流域大規模氾濫に関する減災対策協議会」では、「みんなでタイムラインプロジェクト」を推進しており、住民一人ひとりが水防災を意識して生活していけるように普及・啓発活動等に取り組んでいます。この活動が、全国の自治体に広がりました。
「逃げキッド」は小中学生向けのマイ・タイムライン検討ツールとして作成され、学校の授業や防災教育などで活用されています。
みんなでマイ・タイムライン(国土交通省関東地方整備局下館河川事務所)
マイ・タイムラインは住民一人ひとりのタイムラインであり、台風の接近によって河川の水位が上昇する時に、 自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、とりまとめるものです。時間的な制約が厳しい洪水発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用されることで、「逃げ遅れゼロ」に向けた効果が期待されています。
マイ・タイムライン検討ツール「逃げキッド」(一般財団法人河川情報センター)
この「逃げキッド」は、鬼怒川・小貝川版の「逃げキッド」を原案とし、全国で利用可能なよう一部を加筆・修正したものです。
手書きで作るマイ・タイムライン(東京都総務局総合防災部防災計画課)
東京都では独自の「東京マイ・タイムライン」として手書きでマイ・タイムラインを作成するための、(1)ガイドブック、(2)マイ・タイムラインシート(3種類)及び「必要な情報」シート、(3)マイ・タイムライン作成用「行動」シールを作成しています。東京都下での災害に対応した情報が含まれます。