特徴:最初の2ターンでデッキの地盤をバランス良く整え、3ターン目以降に仕掛ける
適応:中距離マップ、中難易度マップ
弱点:短いマップ、長いマップ、極端な配置のマップ
エルドラドの初期山札は1金×4、1ナタ×3、1オール×1で構成されているので、そのままだと合計4金までしか買い物ができず、合計コスト5の2金と3ナタを揃えることはできません。しかし、1ターン目と2ターン目のどちらかで「全てのカードを0.5金として扱う」ルールを用いることで、2金と3ナタ両方を購入することができます。
・1ターン目に金を1枚だけ引いた場合:残りの手札から2枚を使って先に2金を買います。購入には1ナタと1オールを使うと、使いみちのないオールを有効活用することができます。最後の1枚は進行に使います。2ターン目は3ナタを買います。
・1ターン目に金を2枚引いた場合:残りの手札がナタとオールなら、手札をすべて使って先に3ナタを買います。ナタ2枚なら、先に2金を買ってナタは進行に使います。2ターン目に残りの一方を買います。
・1ターン目に金を3枚引いた場合:金3枚を使って3ナタを買い、残りは進行に使います。2ターン目に2金を買います。
・1ターン目に金が0枚、または4枚の場合:2金3ナタを成立させることはできますが、1金が4枚そろうならトランスミッターから5ナタを目指すほうがより爆発力を得ることができるでしょう。
2金があることのメリットは、コスト3のカードが買いやすくなること、そしてコスト4のカードに手が出せるようになることです。強力なカードの多いコスト4帯を入手できることは大きなアドバンテージになります。特に序盤は、相手に買い占められる前にキーカードをなるべく押さえておくようにしましょう。
・オススメカード(コスト1-2帯)
JACK-OF-ALL-TRADES(オールマイティ)……コストの割にややパワーに劣るカードですが、進行と購入を同時進行で行うこのデッキでは真価が発揮されます。進行・購入のどちらにも使えるため、「あと1金(1ナタ)足りない…」とバランスに苦しむパターンを減らすことができます。後述の除外とも相性がよく、隠れたキーカードといえるでしょう。
SCOUT(2ナタ)……2金を買うメリットとは別に、3ナタだけでは後半に息切れしてしまうため進行力を補うために購入することがあります。1金が余った時に購入すると良いでしょう。
COMPASS(コンパス)……一時的な3ドローは序中盤~終盤のいつでも役に立つカードです。コンパスを好きなタイミングで2金1枚で購入できるのは大きなメリットです。
・オススメカード(コスト3帯)
TRAVEL LOG(トラベルログ)……キーカードその1。2金を買う上、比較的購入枚数が多くなりがちな2金3ナタでは必須に近いカードです。1金を除外するためにも市場に出たら最優先で購入しておきましょう。
TRAILBLAZER(3ナタ)……キーカードその2。3ナタが2枚あると進行力が安定してきます。人気の高いカードであるため2枚抑えるのは困難ですが、買えそうなら買ってしまうのがよいでしょう。
・オススメカード(コスト4帯)
CARTOGRAPHER(ドロー2)……キーカードその3。デッキの回転をよくして手札上限も増やせるこのカードが1枚あると戦いやすさがグンとアップします。3ナタや2金が手札に来る頻度を増やすことができる他、引き運によっては5ナタにも手が届くようになるのは大きいです。
ADVENTURER(アドベンチャー)……オールマイティの強化版です。アドベンチャーがあれば2金3ナタと併せておおよそ全ての局面に対応することができます。他のコスト4カードより優先するかどうかは難しいですが、購入しておいて損はないカードです。
TRANSMITTER(トランスミッター)……2金だけでは5ナタやネイティブを手に入れるのは難しいですが、コスト4のトランスミッターなら手が届く範囲です。最初から市場にあるカードのためライバルに先んじて購入するのは難しいですが、押さえられればより追い上げ力を高めることができるでしょう。
PROP PLANE(プロペラ機)……中~終盤での購入候補です。序盤に買うなら他のカードを優先するべきですが、終盤に一気に移動したり、高コストのマスを超えたりするのにピンポイントに役立ちます。
2金3ナタは最短でデッキの基本カードを揃える戦術ですが、それでも相手の出方によっては2金と3ナタの双方を揃えられない場合があります。そんな時のカバー法を紹介します。
・2金が買えなかった場合
狙い目はオールマイティと3金です。オールマイティはデッキ内のナタ濃度を減らさずに金を供給してくれるため、コストの重いカードを購入しない場合は次善の策として優秀です。3金を購入できればコスト4帯にも手が届きやすくなりますが、やや金偏重気味のデッキとなるため1金を最低1枚、できれば2枚以上除外しておきたいところです。
・3ナタが買えなかった場合
3ナタが買えないと進行力で優位に立てなくなってしまうため、何らかの手段でナタを確保することが必要です。2ナタは意外と余っていることも多いので、買っておくのがよいでしょう。また、2金があればトランスミッターが購入しやすくなるので、そこから5ナタを狙うのもいい対応です。
この戦術の弱点は、購入力と進行力を同時に高めていくため、悪く言えば中途半端な戦術であることです。短いマップであれば購入をほとんどしない速攻型の方が一歩先にゴールしてしまいますし、逆に長く難易度の高いマップであれば超除外などのじっくりとデッキを整える戦術から逃げ切ることができません。
しかしながら、2金3ナタが成立していれば基本的にどんな状況にも対応できるだけのデッキ基本パワーは備わっているはずなので、そこから速攻型に切り替える・多めに購入して除外型に切り替えるなど、臨機応変な対処をすれば運にも左右されますがまったく太刀打ちできなくなることは少ないです。デッキの柔軟性が高いことを活かし、なんとか相手に食らいついていきましょう。