コスト:4
効果:山札からカードを2枚引き、手札に加える
除外:不要
通称:ドロー2
コスト4のカードの一つです。ゲーム開始時には市場にないため、トランスミッターを使うか市場が空くの待つ必要があります。
効果は「山札からカードを2枚引く」、このカードを使用した分のロスが入るため使用後は手札が5枚となり、実質的に手札が1枚分増えることになります。同じコスト4のカードの中では強さがわかりやすく、安定して役立つカードであるため、特に人気が高いです。高額カードでありながら1周のうちに売り切れてしまうこともしばしばです。
エルドラドのゲームにおいて、手札が1枚増えるということは非常に大きな意味を持ちます。
購入は手札の金を合わせて使うことが可能であるため、手札が1枚増えることで購入できるものが大きく変わってきます。手札4枚では安定して変えるのはせいぜいコスト2-3、2金や3金を買っていればコスト4も選択肢に入る程度ですが、手札が5枚あれば金がもう一枚プラスされる確率があるので、デッキによってはコスト5のカードも十分に射程圏内に入ってきます。また、買いたいカードがあっても0.5金ぶん足りない……というのもままあることで、そんなリスクもドロー2で減らすことができます。
エルドラドでは1金をプラスできるかできないかで大きな差があるので、手札を1枚増やすことには大きな意味があります。
極端な話をします。あなたの山札が「5ナタ」と「オールマイティ1」だけだったとして、「手札は1枚、ただし連続して2ターン使える」のと、「手札は2枚、ただし1ターンのみ」のとではどちらが強いでしょうか?
答えはだんぜん後者です。前者では、周りが金やオールだらけのときに先に5ナタがくれば腐ってしまいますが、後者では好きな順番でカードを使えるからです。手札1枚と手札2枚では、進行の自由度に大きな差が生まれるのです。
手札4枚と手札5枚(ドロー2使用)でも、原理的には同じことが起こっています。手札が増えることは単純にそのターンに進める距離が伸びるだけでなく、難局を打開できる可能性が広がることにも繋がるので、この意味でも大きな利点を持つのです。
エルドラドのデッキは捨て札を何度も使いまわす形式のため、1枚余分にカードを引けば1枚分早くデッキを回すことができます。つまりドロー2を使えば、さっき使った強カードがまた手札に巡ってくるのがより早くなるということです。当然、ドロー2自体が再び手に入るのも早くなるため、デッキの回転は加速度的に早まる事になります。さすがにトラベルログには及びませんが、それに準ずるレベルでのデッキ圧縮力を持つと考えてよいでしょう。
以上のように、ドロー2には4金を支払ってもお釣りが来るようなカードパワーが含まれています。積極的に購入することで、戦いやすさがグンとアップするでしょう。
ドロー2は購入タイミングに迷うカードでもあります。
最序盤からトランスミッターを使用して購入すべきかと問われると、ちょっと違います。ドロー2があってもデッキが1ナタや1金ばかりでは、手札が増えてもパワーがたかが知れています。もちろんそれでも弱いわけではありませんが、まずは3ナタや5ナタ等パワーの有るカードを手に入れるのが先決でしょう。
かといって最終盤は購入するには遅すぎます。せっかくドロー2を買ったのに1回位しか使えないのでは4金の払い損です。使い回せば使い回すほど強い性質上、せっかくなら3回くらいは発動させておきたいところです。
以上から、ドロー2を戦略に組み込む場合は「序盤はデッキの強化を行い、市場に空きが出始めたくらいのタイミングで狙って購入する」のがベストと言えるでしょう。
ドロー2と相性の悪いカードは基本的に存在しませんが、特にトラベルログとの相性は最高レベルです。トラベルログでの除外で強化されたデッキをドロー2でぶん回すことで、驚異的なパワーを安定して得ることができます。また、ドロー2の直後にトラベルログを使うことができれば除外候補を増やすこともできます。
普段はややいらない子扱いのオールマイティ・オールマイティ2の活躍機会も増えます。ドロー2を使ってデッキの回転率を上げた場合、同じカードを何回も使うことが多くなるので、さまざまな場面に対処できるオールマイティの価値は上昇します。
またコンパスを使ったり、もう一枚ドロー2を購入したりしても、さらに手札を増やして1ターンの行動の可能性を広げることができるので強力な戦術となります。
上でも述べましたがドロー2の2枚併用は非常に強力です。デッキを少なくすれば常に安定して5-6枚の手札で行動できるようになるため、まるで1人だけ別のバランスのゲームをやっているような強さになることもあります。特に4人プレイでは、同じプレイヤーに2枚のドロー2が行き渡ることは、周囲のプレイヤーとしてはなんとか阻止しておく必要があるでしょう。
デッキを極限まで薄くして「ドロー2」「ドロー2」「オールマイティ2」にしたら、ドロー2でドロー2を引き続けることで無限にオールマイティを使い続けることができるのでしょうか?
答えはノーです。ルールを読むとわかりますが、そのターンに使用したカードは厳密にはすぐに捨て札には置かれず、いったん別の場所に置かれることになっています。すなわち、「そのターン中に使ったカードは、ターンが終わるまでデッキに戻すことはできない」のです。
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