特徴:強いカードだけの少数精鋭デッキ
適応:長距離マップ 除外マスが散在するマップ
弱点:短距離マップ 購入のセンスが問われる 追い越しが必要
デッキを極限まで圧縮することで、強いカードを連続して使えるようにします。ハマれば最強ですが、圧縮にかなりの時間がかかるため、長期戦向きです。短期決戦のマップでは、デッキ圧縮中に先行した他プレーヤーに追いつけず、大負けする危険をはらみます。どの程度なら追い越せるか、他プレーヤーの進行速度はどの程度かを正確に予想する必要があるので、使いこなすのにはかなりの経験が必要です。
初手は2金の購入が定石です。2金の購入以外は極力行わず、できるだけ早く除外マスに到達します。
除外マスに到着したら、除外マスととなりのマスとを往復しながらひたすら手札を除外します。注意すべき点は、金を除外しすぎると今後購入が不可能になります。原則としては1オールを除外→1金を除外→1ナタを除外の順です。除外の合間に適宜購入を行います。主に2金を使ってオールマイティ(コスト2)、3ナタ(コスト3)をそろえます。かなりの長期戦が予想される場合、3金(コスト3)や4金(コスト5)を購入し、1金をすべて除外することも行われます。
最終的な目標はドロー2(コスト4)や5ナタ(コスト5)、アドベンチャー(コスト4)、ネイティブ(コスト5)などの強いカードを購入することです。ただし、実際にはこれらを購入するまで除外マスにとどまることは少なく、これらは進みながら適宜購入となります。また、マップ構成にもよりますが、これらすべてを購入することは通常行いません。
デッキ圧縮にはトラベルログ(コスト3)が有効とされていますが、序盤で購入しなかった場合、除外したいカードが手札にそろわないことが多く、空振りに終わりがちです。逆に超除外を行うプレーヤーへの対抗策として、トラベルログを買わせないという戦術が可能です。
最終的なデッキ枚数は8枚以下が理想です。例えば以下の構成は理想的といえるでしょう。
5ナタ、3ナタ、2金、3金、アドベンチャー、ドロー2、ネイティブ
実際の完成形はここまで洗練されることは少ないです。おおむね以下の例の程度まで圧縮できれば上出来と言えるでしょう。
5ナタ、3ナタ、1ナタ、1金、2金、オールマイティ、アドベンチャー、ドロー2
ある程度までデッキ圧縮が完成してきたら前進します。必要最低限の購入を行うのみとし、先行する他プレーヤーを猛追します。他プレーヤーを追い越すためにはかなりのパワーが必要です。ドロー2で手札の枚数を増やす、3金、キャプテン、アドベンチャーで金マスやオールマスを通過して追い抜く、5ナタや3ナタで一気に追い抜く。これらの手法を複数組み合わせないと、追い越しは難しいです。洞窟でチップを掘っていれば、チップも惜しげなく使いましょう。
この追い越しの可否が勝敗を分けます。追い越しは難しいので、無駄な動きをすることは許されません。次のターンの行動や他プレーヤーの行動までも予想しながら、常に最適な前進をすることが求められます。デッキ枚数が少ないので、次ターンの手札を予想することは難しくありませんが、手札の予想ができないプレーヤーはこの戦術をとるべきではないでしょう。先に読みの力を身につけるべきです。また、当然他プレーヤーは追い越しを阻止しようとするので、それをはねつけるくらい圧倒的に強いデッキを作ることが求められます。後半に追い越しやすいマップが組まれていれば有利です。
デッキ圧縮から前進に切り替えるタイミングの読み、最低限で最強の火力を得るためのデッキ構築、遅れを挽回するための無駄のない動き、圧倒的力を背景とした追い越しまたは他プレーヤーが思いつかない経路からの追い越しなど、難しいかじ取りを迫られる場面が多く、総じて高難度な戦術です。