コスト:2(初めから市場にある)
効果:1ナタまたは1オールまたは1金として使える
除外:不要
通称:オールマイティ
初めから市場にあり、いつでも買える6種類のカードのうちの1種です。
1ナタ、1オール、1金のどれか1つとして使え、汎用性が高いのが最大の利点です。このゲームでは、金がほしいのに手札がナタばかりだったり、ナタがほしいのに手札にナタがなかったりということがあります。このカードがあれば、そんなストレスとは無縁です。ナタが欲しい時はナタとして、オールが欲しい時はオールとして、金が欲しい時は金として使えます。
ただし、購入コストの割に効果が弱いのが欠点です。同じコスト2で買える2金はオールマイティの倍の効果の2金として使え、オールマイティより安く買える2ナタは、オールマイティよりも強力なナタカードです。いつでも使える代わりに効果は弱い。それがオールマイティです。
上位互換としてアドベンチャー(コスト4)があります。
オールが極端に少ないマップでは、初期札に1枚入っている1オールがほぼ確実に機能しません。そこで1オールを早々に除外し、代わりにオールマイティを購入して1オールの代わりにします。オールマイティはナタや金としても使え、確実に機能します。
逆にオールが多いマップでは、オールの強化が必要です。しかしオールが多いマップといっても、オールマスの連続は2マス以下になることが多いです。キャプテン(コスト2・3オール)が必須な場面は少なく、初期札の1オールとオールマイティが1枚ずつあれば、たいていのオールマスは乗り越えられてしまいます。
キャプテンをオススメしない理由は、キャプテンがオールマス以外で機能しないからです。また、キャプテンは最初から市場に並んでいるカードではないため、予定通り買えるとは限りません。オールマイティは初めから市場にあり、ほぼ確実に購入できます。キャプテンに頼るよりも堅実な戦術になるでしょう。
オールの代わりにする方法以外のオールマイティの使いどころは、前進速度を絶対に落としたくないときです。
ナタ、あるいは金がなければ進めないときに、必要な手札と実際の手札とがかみ合わないときがあります。オールマイティならそういった不都合を回避しやすくなります。ナタが欲しいのに金が来てしまった場合には、余った金で何か別のカードを購入することができますが、最悪なのは金がほしいのにナタが来てしまった場合で、ナタを捨てるしかありません。こういったリスクを回避するためにオールマイティを手札に入れておくと役立ちます。
特に金やオールが1マスだけありその先ではナタを使えるときは、オールマイティを1金として使い、続けて手札のナタで前進を続けられます。オールマイティがなければ腐ってしまうナタが、オールマイティにより生かされます。
一方、オールマイティは効果が弱いのが欠点です。
同じコスト2で買える2金はオールマイティの倍の効果の2金として使え、2ナタ(コスト1)は、オールマイティよりも安くて強力なナタカードです。
ナタや金において1ナタまたは1金だけあれば十分といった展開は多くなく、たいてい多ければ多いほどよいことが多いです。4枚の手札で高額な買い物をしようと思えば2金以上の高額な金が必要です。
また、マップは2ナタや3ナタ、2金を要求するマスが多く存在します。オールマイティは1ナタと同じパワーしかなく、2ナタ3ナタ必須な場面においては結局役立たずです。オールマイティが手札にあるものの2ナタや3ナタを要求されて進めないことは、決してまれなことではありません。
オールマイティは前進するためのカードとしては弱いことを覚えておくべきです。
初心者のうちは、手札が思い通りにそろわない場面を多く経験します。金がほしいのに手札がナタばかりだったり、ナタがほしいのに手札にナタが少ない経験は、ほぼ誰でもあるでしょう。一度このような経験をすると、1ターンをムダにしてしまうことを恐れ、オールマイティ購入に走るようになります。
ところが、実のところ手札の引きが悪いのは、不要なカードをたくさん買ってしまったためであることが多いです。本当に有用で必要なカードだけを購入するようにすれば、オールマイティがなくても不思議と手札運に恵まれます。
手札の引きが悪いことへの対策としてオールマイティを買おうとしている人は、他の購入カードを一度見直してみるとよいかもしれません。
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