コスト:3(初めから市場にある)
効果:4金として使えるが、使用後に除外される
除外:必要(使った後除外される)
通称:宝箱、1回限りの4金
初めから市場にあり、いつでも買える6種類のカードのうちの1種です。
初手から買える金は2つありますが、永続的に使える2金と異なり、こちらは効果が高い代わりに1度使うと除外されます。
序盤に手に入るカードの中では、ケタ違いに費用対効果の高いカードです。最初から買える他のカードはせいぜい2金(コスト2)か3ナタ(コスト3)ですが、このカードは4金です。1回しか使えない代わりに、全カード中の最高額タイ、コスト5で購入できる4金と同じだけの力を持つのです。
宝箱は高額カード購入へのステップとしてよく使われます。ゲーム序盤はどのプレイヤーも手札に金が少なく大きな買い物は難しいですが、このカードを使うことで4金や5金といったカードにも手が届くようになります。特にトランスミッター速攻やトランスミッター4金など序盤からトランスミッターを利用する戦術ではほぼ必須のカードとなります。
また、市場が空いていればいきなり5ナタやネイティブを購入し、序盤からパワーの高いデッキで相手に差をつけることも可能です。宝箱の真価が生きるのはこの購入法なので、出来る限り市場が空く瞬間や、市場に高コストカードが出回る瞬間を狙うとよいでしょう。
ただし、序盤に宝箱を買ってしまった場合、手札が4金+1金+1金なのにトランスミッターまでしか買えない……という場面のように金が余ってしまうことがあります。金マスや手札を捨てるマス、キャンプ(除外)マスのところまで進んでおくなど、カードパワーを無駄にしない対策が必要となるでしょう。
もう一つの問題点は、継続的な購入力の向上には寄与しないことです。何度も使える2金と違い、宝箱は使ってしまうと購入力が元のデッキの数字に戻ってしまいます。宝箱を確保している間に2金やオールマイティなどを押さえられてしまうと、慢性的な金不足に苦しめられることになります。トランスミッター4金など金不足をカバーできる戦術を取るか、いっそ割り切って購入を最小限にして進んでいくのもよいでしょう。
ゲームでの使い方
初手に1金が2枚あれば購入できます。1金2枚に加え残り2枚を0.5金として使うことで、コスト3の宝箱が購入できます。初手宝箱→トランスミッター→5ナタやネイティブ、という流れはエルドラドの定石のひとつといって良いでしょう。わかりやすく強いカードなので、最初の1周で宝箱が市場から消えた、などということも日常茶飯事に起こります。
トランスミッターを経由せずに直接市場から高コストカードを購入することができればさらに良いです。手札の1金などと合わせて5ナタを購入できれば、序盤から大きなアドバンテージを得ることができます。宝箱からトランスミッターを経由して5ナタを購入する手順は、5ナタ入手までに時間がかかるのが欠点です。宝箱と1金を合わせて5ナタを購入すると、この欠点をカバーすることができます。
最初はあえて宝箱を購入しない、というのもひとつの手です。というのも、初期の市場ではコスト4を要求するのはトランスミッターだけだからです。宝箱で3ナタ(コスト3)を買うくらいなら、宝箱購入に使った3金で3ナタを買っておいたほうがよほど良いのは自明です。最初は2金を確保し、ゲーム中盤に市場が空きそうになってから宝箱を買うのも一つの戦術です。
あまり見ない例ですが、タイルG・H・M・Nなどの金地帯を越えるために使うこともできます。決まれば大きなアドバンテージを得ることができますが、そのためにタイミングを見計らって購入するのは至難の業でしょう。
宝箱をいつ買うのか、それとも買わないのかは間違いなくエルドラド序盤の大きなターニングポイントです。自分の得意とする戦術・周りの戦術・盤面・市場・デッキの様子などを考慮し総合的に判断できるようになると、自分のレベルを1段階上げることができます。
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