ドローン用緊急パラシュートの説明をすると必ず聞かれるのがその総重量
布と紐のイメージでしかないパラシュートは”軽い”という不十分な知識からくる誤った先入観があるようです。
アドエアでは1.1OZ/sm=約30g/ ㎡のミリタリースペックに合格した生地を採用しています。
サスペンションラインにはカイト用のポリエステルラインを
補強テープにはポリエステルで編んだものを採用しています。
パイロットシュート(誘導傘)70g
シューター(射出器) 310g
墜落感知センサー 100g
ドローン重量10kg程度用であれば OWL-VG 6.0 (投影翼面積 2.25㎡) 300g
インナーコンテナ+アウターコンテナ(収納ケース)で80g
ハーネスで50g
コネクターリング類 x 3pcs 15g
合計 525g
これだけ聞いて 思ったより重たい もっと軽くないとドローンに載せられない! と言われます。
では パラシュート本体だけを載せますか? それではなんの意味もないですが
誰しもが開傘して降下状態のパラシュートを想像してそれを基に出てくる言葉なのでしょう
ドローンのように本来は知識を学んで全然を確保して飛ばしてきた航空機の一部の機能を自動化させることで万人に使える機材となったものは未だに残るアナログが必須な機能まで包括的にカバーできると”脳”の思考が勝手に誤解しているケースは多々見られ、例としてパラモーターでの事故発生原因の主流を占めています。
では
パラシュートが何にも包まれずにそのまま機体に装備されて、アラジンの魔法の絨毯のように墜落が始まると勝手に飛び出してくるのでしょうか
問いだす瞬間に数多くあるサスペンションラインが絡むことなく勝手に写真や動画でよく知られる形状に正常に開くのでしょうか
パラシュートはドローンや(写真や動画ではそれを使う)人間の背中に拘束具も無く勝手に生えているのでしょうか?
もちろん回答は パラシュート本体だけでは役に立たないということです。
人の思考回路は 自分にとって未知の脅威に対して機能をマヒさせてしまいます。そして僅かでも知識(それが十分でなくても)のある人(モノ)に盲目的な依存心をもってしまいます。有人飛行の場合には「それで死ぬのは誰ですか?」と尋ねて諭してきたのですが、無人航空機の場合は「それであなたは死なないだろうけれど、被害を受けて殺されるのは誰ですか?あなたとは無関係でたまたまあなたの機体の下の地上にいた責任のない人ですね」と伝えて深く考えてもらいたいです。
「もっと軽くなりませんか?」
万が一にドローンが緊急事態となった時、パラシュートを適切な道具として使うためには依存心の欠片があっても生還への障害となります。
機器の役割と機能を正しく知り、取り扱うことで墜落危機を制御するための道具です。
最も具体的な危機対策のために十分なペイロードを受け入れることができない性能のドローンとは業務をこなすだけの設計レベルには到達していないと考えるべきです。同時に第三者への墜落被害を考慮できないドローン業者はそのリスクを軽視して収益事業を継続してしまうと相応以上の代償を支払う事態に遭遇することでしょう。
事実が受け入れられない場合はパラシュート機材一式を装備するだけ無駄な重量、無駄な予算となってしまいます。
アドエアでは危機対策全般を扱ううえで、機材に留まらず知識のとしての危機対策を公開するために
緊急パラシュート及びドローン配送の講座を製作予定です。
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