パラシュートへの誤解その15-1
空飛ぶクルマの説明は誤認情報ばかり
あまりにもひどい状況なので行政または行政に付随する建設コンサル団体などの無責任な言動を公開して事実を知ってもらいます。
タイトルはパラシュートに関することですが知識として密接な相互関係があるのでここに記述します。
昨今空飛ぶクルマのネットニュースをよく目にします。
2025年実施予定の大阪万博でもその目玉としてしますが、最初は有人乗車で商業稼働を予定していたところデモフライトのみとなりました。
正直言ってそれすらも怪しい気がしています。
巷で聞かれる空飛ぶクルマの説明が誤認情報で怪しいという根拠ですが
まず騒音が従来のヘリコプターに比べて静かであるという主張を展示会ブース、シンポジウムでも聞きますが
まったく根拠がありません。却って騒音は大きいと思われます。
プロペラの回転にモーターを使っているのでがヘリコプターのプロペラを回すエンジン音よりも静かという主張なのですが
減るコプターが上空に飛んできてうるさいなあ!っと思う音質って バタバタバタっていう空気を叩いて発生する音です。燃料を爆発させて響くエンジン音はバタバタバタバタっという音質ではありません。
空気を叩く回転翼である以上はこの音量に差異はありません。 同じ重量を持ち上げるという条件ならばです。
もう一つ ヘリコプターの大きな径のシングルローター翼に比べて小さな径の複数のローターですが
小さな径ほど回転させると騒音の音階が高音となります。
大きな径の低音では音量が同じでも機体が遠くへ離れた時の距離によって消音率が高く、高音であるほど距離が離れてもいつまでもキ――――ンといった耳に響く音が残ります。
これらはモーターパラグライダーのプロペラ回転によって30年以上前に騒音問題が日本各地で起こり、小職が勤務した上場企業においてそのモーターパラグライダーのエンジンユニットの開発実験を行った結果プロペラを長径化して対策した経緯がありますので今それを情報公開しています。
さて展示会で空飛ぶクルマ関連のブースにおいて応答できる機会があった際に前記の騒音の自覚についてたずねてみたところ
曖昧な受け答えしかされませんでした。
プロペラ数が多いから小音なのでは などと無責任な回答がありましたが
軽量にできるようです との応答もいただきました。
軽量にしなければ浮きあがらないだけのことであってそれが軽量にできる理由がありません。モーターの数は空飛ぶクルマのほうがヘリコプターよりも数が多いのです。それだけでもヘリコプターよりも重量が増します。
そこへさらに小径のプロペラでは揚力が大幅に劣るので浮上させて飛行するには軽量化に務める以外にないのです。
前記が空飛ぶクルマを取り巻く現状です。