奇妙なこと。

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文学フリマ東京39以外での販売について

私たちは移動して壁側に来た。そこにあったのはガチャガチャだった。

「正樹さんこれ懐かしい、昔やった」

「ああ、子どものだよな、最近は大人向けのも多いらしいけど」

「そうなんだ、ん？　なんだこれ人形にナイフが刺さっているよ」

「ん？」

「あっそれシークレット」と男が後ろに立った。男はみすぼらしい格好をしていた。

「えっと、これシークレットなんですか？」

「うん、そろそろ来る」

「へ？」

　そう告げた瞬間彼は身を屈めナイフを持った男の子がいた。

「ちっまたミスった」といい人混みに紛れ込んだ。

「え？　紅羽これはボスに報告しないといけない案件じゃないか？」

「うん、でもボス多忙だから無理かも」

「ああ、いいよ俺が後で裏で捕まえて優しくお説教するから」

　そう言いガチャガチャの前で座った。

「あの、インタビューいいですか？」

「え？　ああドジっ子暗殺者に狙われています」

「え、ってことはブラックリストに載ってる本当の殺人鬼！？」

「いえ、それは少し違うけど、でも見てあんなに必死なルーガちゃん可愛いよね」

　暗殺者らしいのに人混みの中でも分かるくらい目立ってていいのか？？　それにルーガちゃんってあの子の名前なのか……。

　男は無言になってしまった。

　というわけで