2017年3月28日……文学仲間のUさんからお土産にいただいたドミニカ産。ワインのようなフレーバーという説明の通り、上 品かつ鋭い味わいでした。強烈な味わいはナチュラル製法ならではのものですね。Uさん、ありがとうございます!
2017年5月21日……文学仲間のEさんからいただいたお手軽ドリップ珈琲は、なんと日本産を含むブレンド!私は知識が浅く、日本においては沖縄以外では珈琲栽培ができないと思っていましたが、長崎産だそうです。柔らかめのボディの中にどこかトロピカルな不思議な甘さを感じました。今度は自分で行ってこの目で農園を見てみたいです。Eさん、ありがとうございます!
2017年6月16日……自転車で走っている時に、偶然通りかかった珈琲屋さん。小さなお店にとても大きな焙煎機が置いてあり、びっくりしました。マンデリンのナチュラルを聞くと、あるよ、との返事。迷わず買って帰りました。自宅で淹れてみると、やはり個性の強い味。珈琲のプロの方でも好みがわかれるみたいですが、私はとても好きです。
2017年7月23日……パリスマッチ派?オレンジペコー派?珈琲が好きな私は前者です。くたくたになって帰ってきた時は、『after six』を聞きます。一緒に淹れるのは深煎りにしたキリマンジャロ。一口運ぶたびに、疲れが癒えてゆく…。滋味というか、痛みが和らぐのを感じますね。流れる曲とあいまって、少しの間極上の休息タイム。明日も頑張ろう。
2017年7月25日……珈琲を楽しむにはまず味覚を鋭くすることが必要であるように、小説や詩もまずそれを受容する感性の鍛錬が必要なように感じます。珈琲においては、私の場合は様々なブレンドをおこないました。2種類を使用したもの、3種類を使用したものを試して、結果を書き残す。6~7種類を使用したブレンドを試したら、次に自分が飲みたい味のブレンドを作ってみる。例えばこのような過程で、味覚は鋭敏になります。同じように、小説や詩も、幅広く読んで、感想を書き残すことで、その味わいが分かってくるものではないでしょうか。私の師匠も言っていますが、要は場数、ということです。
ただし、珈琲のプロの方は、一つ一つの農園の生産者の方々の苦労に敬意を払い、まずはストレートで味わって欲しいとよくおっしゃいます。上記の味覚の鍛え方は、あくまで参考までに…。
2017年7月28日……アイス珈琲の季節ですね。美味しいアイス珈琲を淹れるのが若干苦手な私は、行きつけのお店でよく注文します。珈琲は体温を下げる働きを持っていますが、それが冷えたものならなおさらだと思います。今年もまた暑い夏ですが、それを乗り切るおともに、アイス珈琲、いかがですか。
2017年8月5日……茶道においては様々な作法がありますね。その一つ一つがもてなす側ともてなされる側の心遣いであると言われています。では、そういったしきたりにあまりとらわれない珈琲においては、もてなしの哲学が存在しないのでしょうか。もちろん、皆さまご存知の通り、そんなことはありません。『孫子』の兵法に似て、定まったものがないだけですね。そこでは珈琲だけでなく、店内の様相や接客にも、担い手の方々の配慮を見ることができます。大げさに言えば、形を重視するのが茶道、実を重視するのが珈琲となるでしょう。自由な雰囲気の中でも、おもてなしの精神を確かに感じる、そんな珈琲文化が好きです。
続きは「珈琲日記2」にて!