中央大学商学部のスポーツビジネス・プログラムの講座である「グローバル・スポーツ・ビジネス・キャリア(以下GSBC:担当教員 商学部教授 渡辺岳夫)」が開催されました!この講座では、中央大学商学部がドイツのブンデスリーガ所属のプロサッカークラブであるフォルトナ・デュッセルドルフと提携して、選抜された学生10名が7日間に渡りスポーツビジネスに関する実地研修を受けることができます。
本来であれば、学生一人ひとりに対して明治安田生命保険相互会社のご協賛による奨学金が支給され、現地で研修を受けるはずでしたが、新型コロナウィルスの蔓延状況に鑑み、オンラインによる研修となってしまいました。しかし、フォルトナ側のご尽力により、大変充実したオンライン・プログラムが組まれましたので、受講生の声と合わせて一部をご紹介します!
「親愛なる中央大学の皆様,フォルトナの会長として,有意義なことを多く学べる時間が提供できることを願っています。ダイナミックなプロサッカークラブとして,多くの事を共有できれば幸いです。様々なことを学び,楽しんでください。今年もオンラインになってしまいましたが,皆様のためになる知識やフォルトナを知るための全てをお教えします。頑張ってください!それではまた!健康には気を付けてください!」
オンラインスタジアムツアーを開催!日本のスタジアムとは異なる規模の大きさに受講生からは質問が相次ぎました!
フォルトナ日本デスクの薬丸隼人氏、廣岡大貴氏を中心に、学生たちは「フォルトナのフィロソフィー」、「ユースアカデミー」、「チケッティング」、「ファン対応」、「セールス」、「地域貢献・CSR」を学修し、最終日にはフォルトナスポンサー企業の副社長からご講演いただきました!
最終日には、日本代表の田中碧選手が授業にサプライズ参加していただきました!
受講生からの「ドイツと日本の環境の違いは?」「ブンデスリーガの他のチームに所属する日本人選手との交流は?」など多くの質問に丁寧に回答して頂きました!
今回の講座を通して間違いなく自分のキャリアの幅は広がったといえる。自分自身海外で働くことにほとんど興味を持っていなかったが、今回の講義でその可能性を見出すことができた。また、自分のキャリアの中でスポーツ界に直接かかわるイメージは全くなかったが、それもイメージがついたし、視野を広げることができた。このプログラムを取ってよかったと思う。
ここまでステークホルダーのことを考え抜いているクラブがどれくらいあるかはわからないが、フォルトナは本当に素敵なクラブだと感じた。自分たちの利益を優先するのではなく、パートナーの利益やドイツサッカー界の将来のことまで考え抜くという、クラブとしての姿勢には非常に驚かされた。将来自分がスポーツ界と関わることがあるかはわからないが、こういった地域から愛されるクラブや企業はとても自分にとって魅力的な組織だと感じた。今回の経験が自分の就活の軸になると言っても過言ではないと思う。人生を変えると大げさかもしれないが、それぐらい学びの大きい講座であったと思う。
日本のプロスポーツ界はドイツなどの欧米諸国に比べてまだまだ未熟であると今回の研修で感じた。まだまだ地域に根差した存在であるとは言い切れないし、プロスポーツが社会全体に影響を与えるということはあまりないように感じる。それには歴史や文化などの背景があることは否めないが、日本でも不可能ではないと今回の講座で分かった。簡単なことではないが、それを可能にするヒントのようなものがこの一週間に詰まっていたと思う。今回得ることが出来た知見を、自分の今後のキャリアに繋げていきたいと思った。そしていずれかは日本のスポーツビジネス界の発展に寄与することが出来ればいいなと思った。
オンラインと決まった時かなりショックを受けたが、想像以上に実りある講座であった。むしろ、渡独にはない理解の仕方があったと感じた。この講座はサッカービジネス界、ないしスポーツビジネス界を志す僕らにとって、南野や冨安にサッカーの技術を教わることに等しいものだと断言できる内容だった。そしてその内容がさらにこの講座は唯一無二であることが理解できた。大学の講義でブンデスリーガの経営を体系的に学べることは通常あり得ない。さらに、ネットにもあるいは知人から聞けることもない。実際に働いている人が直に赤裸々に講義して下さったことで挑戦してよかったと感じた。
私は他の受講生に比べてサッカーの知識はあまりない方でしたが、その分新たな知識を得ることができ、より学びの多い授業となりました。また、我々の質問に対してその何倍もの回答を下さったため、議論がより良いものになったと感じています。我々のみが知る情報や知識が増えたことは今後の財産です。
講義終盤にはシャルケ戦を観戦しましたが、1週間の講義があったからこそ、試合の中で様々な物事に目を向けることができました。例えば、試合中にどのような広告が出ているか、スタンドにいるファンはどこに座っているかなどです。また、自分もフォルトゥナの一員になった気持ちで観戦していました。そして、講義の最終日には田中碧選手がZoomに参加して下さり、非常に驚きました。