川 ﾟ -ﾟ)おもしれー女になりてーようです
1 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:15:56 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「私は、おもしれー女に……なる！！！！」
（ ･∀･）「急だなあ」
川 ﾟ -ﾟ)「なるぞ！！！！ おもしれー女！！！！！！」
（ ･∀･）「なろうとしてなるものなの？ おもしれー女って」
川 ﾟ -ﾟ)「おもしれー女に……なる…………！！！」
（ ･∀･）「全く話聞かないし」
川 ﾟ -ﾟ)「なぜおもしれー女になりたいのか……。 それはズバリ、ドクオに釣り合う女になるためだ！！！」
（ ･∀･）「ドクオに？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ、おもしれー男が過ぎるので……」
（ ･∀･）「ドクオがおもしれー男かぁ……」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
（ ＾ω＾）「ドクオが等間隔に増えてるお～」
川;ﾟ -ﾟ)「増殖するなんて……ドクオ……おもしれー男…………！！！」
（ ･∀･）「おもしれーっていうかバグってるね」
2 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:17:44 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)おもしれー女になりてーようです
.
3 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:18:27 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオにふさわしい女になるために、私もおもしれー女になる……！」
（ ･∀･）「二人してバグってたら収拾つかないよ」
川 ﾟ -ﾟ)「どうすればおもしれー女になれるんだ？」
（ ･∀･）「さあ……。ドクオに訊いてみたら？」
川 ﾟ -ﾟ)「名案だな！ ではさっそくドクオに……」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
川 ﾟ -ﾟ)「……どれに訊いたらいい？」
（ ･∀･）「さあ……」
4 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:19:18 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「クソッ、どれが本体だ！？」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
（ ･∀･）「なんか更に増えてない？」
川;ﾟ -ﾟ)「なんて愛おしい……！ この世に存在するドクオの数は多ければ多いほどいいからな……」
（ ･∀･）「いや邪魔だよ。教室を埋め尽くしかねない人数になってきてるよ」
川 ﾟ -ﾟ)「大丈夫だ、机とか壁とか貫通してるから場所は取らないはずだ」
（ ･∀･）「そういう問題じゃないと思う」
川 ('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「いま床を貫通して落ちていったぞ！ なんておもしれー男……！」
（ ･∀･）「下のクラスが騒然としちゃうよ」
5 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:20:04 ID:sE9ct69c0
川 ('A`) 川 ('A`) 川 ('A`)
川;ﾟ -ﾟ)「教室の隅で無限湧きして落ち続けている……！！」
（ ･∀･）「下のクラスがかわいそう」
川;ﾟ -ﾟ)「私の家にもドクオの無限湧きスポットが欲しい……！！」
（ ･∀･）「本当に欲しいかどうか、胸に手を当ててもう一度考えてみてほしい」
川 ﾟ -ﾟ) っ
川 ﾟ -ﾟ)「欲しい……！！！」 っ
（ ･∀･）「じゃあもう何も言うまい」
6 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:21:28 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「……あれ？ いつの間にかドクオがいなくなっていないか？ 無限湧きが止まっているぞ！」
（ ＾ω＾）「ドクオはいま再起動してるお」
（ ･∀･）「再起動ってなに？」
川 ﾟ -ﾟ)「なーんだ、再起動してるだけか」
（ ･∀･）「再起動ってなに？ 俺がおかしいの？」
（ ＾ω＾）「あっ、再起動が終わったみたいだお！」
川 ﾟ -ﾟ)「……？ 本当に再起動できたのか？ どこにもいないぞ」
（ ＾ω＾）「大丈夫、ちゃんと再起動できてるお！」
川;ﾟ -ﾟ)「しかし姿が……。ドクオ……どこに行っちゃったんだ！？」
（ ･∀･）「あの……」
川 ; -;)「まだ好きだと言えてないのに……！ ドクオにいなくなられたら私は……！」
（ ･∀･）σ「いや……あれ……」
7 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:22:12 ID:sE9ct69c0
| 'A` |
川 ﾟ -ﾟ)
川;ﾟ -ﾟ)「壁に埋まってる……！！ なんておもしれー男…………！！！！」
（ ･∀･）「出られるの？ それ」
| 'A` |''
''| 'A` |
（ ･∀･）「あー引っかかってる。出られなさそう……」
| 'A` |
（ ･∀･）「諦めるなよ」
川;ﾟ -ﾟ)「ドクオ……一生このままなのか！？ 壁ごと持って帰るしか……」
（ ･∀･）「持って帰ろうとするな。ドクオも壁も」
（ ＾ω＾）「大丈夫、エンカウントすれば壁から抜けるお！」
（ ･∀･）「エンカウントってなに？」
8 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:23:12 ID:sE9ct69c0
（ ＾ω＾）「見てて、僕がやってみせるお！」
| 'A` | ！（＾ω＾ ）三三 ﾄﾞｩﾝ
あ！ やせいの ドクオが とびだしてきた！
ヽ('A`)ﾉ < ﾄﾞｸｰｵ!!
（ ･∀･）「鳴き声ドクーオでいいの？」
川*ﾟ -ﾟ)「すごいぞ！ ドクオが壁から抜け出した！」
（ ･∀･）「心なしかドクオも嬉しそうだ」
「やったおね！ ドクオ！」（ ＾ω＾）ノ"('A`) ﾎﾟﾝ
(×A×) < ﾄﾞｸｰｵ…
やせいのドクオは たおれた！
（ ＾ω＾）ゞ「あっ倒しちゃった」ﾃﾍﾍ
川;ﾟ -ﾟ)「倒しちゃったﾃﾍﾍじゃないが！！！？」
（ ･∀･）「肩ポンしただけで倒せちゃうのもどうかと思う」
9 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:24:14 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「おい、ドクオが……！ 縮みながら床に吸い込まれるように倒れて消えてしまったぞ！！」
（ ＾ω＾）「大丈夫、少し離れて戻ることでフィールドがリセットされて、ドクオがリポップするお！」
（ ･∀･）「何言ってるか全然わかんない……。ドクオってなに？ 本当に生き物？」
川;ﾟ -ﾟ) ))「離れるだけでドクオが戻ってくるのか？ 少し離れて……」ﾃｸﾃｸ
(( 川;ﾟ -ﾟ)「戻る……」ﾄｺﾄｺ
+.('A`).:+ ﾋﾟｶｰﾝ
川 ﾟ -ﾟ)「うおーーー！！！ 色違いのドクオだ！！！！！」
（ ･∀･）「色違いのドクオってなに？」
（ ＾ω＾）「すごいお！ 色違いが出現する確率は約四千分の一なんだお！！」
川 ﾟ -ﾟ)「通常より少しだけ肌の色が薄い……！！ これはレアだ……！！」
（ ･∀･）「比較画像がないと分からないタイプの色違いだ」
('A`) ('A`)通常 色違い
川 ﾟ -ﾟ)「比較画像を作ったぞ！」
（ ･∀･）「AAじゃ分かんないよ」
10 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:26:37 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「色違いのドクオ……手中に収めたい！！」
（ ＾ω＾）「捕まえるなら攻撃して弱らせるといいお！」
（ ･∀･）「肩ポンで倒れるんだから弱らせるも何もないでしょ」
川;ﾟ -ﾟ)「攻撃……！？ ドクオにそんなことできない！！」
（ ＾ω＾）「眠らせたり、麻痺させるのも効果的だお！」
川 ﾟ -ﾟ)「眠らせる……それなら私の子守唄で眠らせてみせよう！」
川 ﾟ -ﾟ)♪ ﾎﾞｴ~
（ ･∀･）「ジャイアンリサイタルだ」
(ﾟAﾟ) Zzz…
（ ･∀･）「ドクオ寝ちゃった……え、寝てる？ それ本当に寝てる？ 気絶？」
（ ＾ω＾）「目を開けたまま寝るバグだから大丈夫だお！」
（ ･∀･）「あ、そう……普段より目開いてるけど……」
11 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:27:26 ID:sE9ct69c0
(ﾟAﾟ) Zzz…
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオ……なんて愛らしい寝顔だ！！！」
（ ･∀･）「そう？ 今にも眼球が飛び出しそうだけど」
川;*ﾟ -ﾟ)「さっそく捕まえて……く、ドクオを手に入れられると思うと緊張してきた……！！」
Σ('A`) ﾊｯ
川;ﾟ -ﾟ)「起きてしまった！！ チャンスを逃した……！！」
（ ･∀･）「起きてる時の方が目閉じてるの解せないなぁ」
12 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:28:23 ID:sE9ct69c0
（ ･∀･）「そもそも捕まえるってどうするつもりだったの？」
川 ﾟ -ﾟ)「え……なんかこう……抱きついて……？」
（ ･∀･）「ノープランだったんだ……」
+.('A`).:+
（ ･∀･）「結局どうするの？ 捕まえるの？」
川 ﾟ -ﾟ)「……いや、やめておく」
（ ･∀･）「あれっ、やめるんだ？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオだって人間なんだ。身勝手に捕獲するのは違うと思い直したんだ」
（ ･∀･）「ドクオが本当に人間かどうかは議論の余地があると思う」
川 ﾟ -ﾟ)「私はドクオを一人の人間として尊重したい！！」
('('('('('('('A`)`)`)`)`)`)`)
（ ＾ω＾）「上から見たらＶみたいな並びでドクオが増えてるお～」
（ ･∀･）「ドクオが本当に一人かどうかも議論の余地があると思う」
13 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:29:14 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「私はドクオと対等でありたい！ ということで、引き続きおもしれー女を目指す！」
（ ･∀･）「対等ってそういうことじゃないと思うけどなあ」
川 ﾟ -ﾟ)「というわけでドクオ！ おもしれー女になるにはどうすればいい？」
('A`)
（ ＾ω＾）「『知らん』って言ってるお！」
（ ･∀･）「言ってないよ」
川 ﾟ -ﾟ)「そうか……知らんなら仕方ないな……」
（ ･∀･）「言ってないのに」
14 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:30:20 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「そうだよな……ドクオは天然でおもしれー男なんだから、なり方なんか知らないよな……」
（ ･∀･）「そもそも、対等であるためにおもしれー女になる必要あるの？」
川 ﾟ -ﾟ)「例えば、ドクオって授業中にふっといなくなる時あるだろ？」
（ ＾ω＾）「それは座標バグだおね！」
（ ･∀･）「あー、授業中に窓の外見たら空気椅子のドクオが宙に浮いてたことあったなあ」
（ ＾ω＾）「床から頭だけ突き抜けてる時もあったお！」
（ ･∀･）「生首みたいになってた時あったな～。あれ下のクラスは首から下が天井から生えてたのかな」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオにだって、センチメンタルな瞬間があるんだ。授業中にも関わらずどこかに行ってしまいたくなるような。 そんな時に私がそっとドクオのそばに寄り添えたらいいなと……」
（ ＾ω＾）「いや、座標バグはドクオの意思に関係なく発生するお！ センチメンタルとか関係ないお！」
（ ･∀･）「バッサリ斬り捨てるじゃん」
川 ﾟ -ﾟ)「おもしれー男に物理的にも精神的にも寄り添うには、おもしれー女である必要がある！！」
（ ･∀･）「寄り添うために宙に浮いたり生首にならなきゃいけないのハードル高いなあ」
15 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:31:40 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「あと、ドクオが無限湧きした時に私も無限湧きすれば、ドクオと私のカップルが無限に成立するわけだ！」
（ ･∀･）「二人で無限湧きするのは邪魔だなぁ。ものすごく」
川*ﾟ -ﾟ)「私もおもしれー女になれば、おもしれードクオにいつだって寄り添えるはず！」
（ ･∀･）「うーん、でもドクオはどう思ってるのかな」
川 ﾟ -ﾟ)「えっ？」
（ ･∀･）「ドクオはおもしれー女に寄り添ってもらうことを望んでいるのかな」
川;ﾟ -ﾟ)「うっ……それはたしかに……。私はドクオの気持ちを何も知らないな……」
（ ･∀･）「まずはドクオとコミュニケーションを取ることが大事じゃない？ ドクオって意思疎通とれるのか分かんないけど」
川 ﾟ -ﾟ)「たしかに、ドクオのことを知らなければ何も始まらないな！ そうと決まればドクオと……あれっ、またいなくなっていないか？ 再起動してる？」
（ ･∀･）「再起動という概念慣れないなー」
16 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:32:52 ID:sE9ct69c0
（ ＾ω＾）「いや、ドクオはいま再起動してないお」
川;ﾟ -ﾟ)「しかし、姿が見えないぞ！？ もしかして、私がドクオの気持ちも考えずに寄り添いたいだとか言っていたから、呆れて帰ったのか！？」
（ ･∀･）「いや……」
川 ; -;)「ドクオに嫌な思いをさせたかもしれないのに、謝ることすらできないなんて……！」
（ ･∀･）b「あの……あれ……」
天井￣￣ﾉ( ﾍﾍ￣￣
川 ﾟ -ﾟ)
川;ﾟ -ﾟ)「天井から空気椅子ドクオの首から下が生えている……！！！ お、おもしれー男……！！！」
（ ＾ω＾）「座標バグだおね～」
（ ･∀･）「下のクラスの視点こんな感じだったんだ～」
17 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:36:05 ID:sE9ct69c0
天井 ￣￣￣￣￣￣
（ ･∀･）「あ、消えた」
（ ＾ω＾）「ドクオはいま再起動してるお！」
（ ･∀･）「ドクオが特異すぎて薄れてたけど君も何なの？ ドクオに対する慣れの度合いが尋常じゃないよね」
（ ＾ω＾）「僕はただの幼なじみだお！」
（ ･∀･）「年月をかけてドクオに尋常じゃなく慣れただけの人か～」
('A`)ﾉ( ﾍﾍ
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオの再起動が終わったぞ！」
（ ･∀･）「なんかまだ空気椅子してない？」
（ ＾ω＾）「まだ座標がバグってるおね～。ドクオの席からちょっと位置がズレてるお」
('A`) ('A`) ('A`) ('A`) ('A`)ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ
（ ･∀･）「ああ～最悪だ。空気椅子ドクオが増え始めた。めっちゃ邪魔」
川 ﾟ -ﾟ)「一人くらいなら持って帰ってもバレないだろうか……。誰にもバレないようにこっそりと……」
（ ･∀･）「バレるよ。バレる大きさだよドクオは」
18 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:38:20 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「いけない、ドクオの気持ちを知ると決意した矢先から持って帰ろうとするなんて！ 何事もまずはドクオの意思を確認せねば！」
（ ･∀･）「ドクオが自我を持つ生き物なのかは分からないけどね。まず本当に生き物なのかも疑問だけど」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ！ 私と一緒に帰らないか！？」
（ ･∀･）「ドクオを持って帰るのまだ諦めてないの？」
川 ﾟ -ﾟ)「一緒に下校しようという意味だ！！」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
川 ﾟ -ﾟ)「それは肯定か？ 否定か？」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
川;ﾟ -ﾟ)「……ど、どっちだ？ いいのか？ ダメなのか？」
（ ＾ω＾）「あ、これ一生ドクーオって言い続けるバグだお」
川;ﾟ -ﾟ)「これだとドクオの意思が分からないぞ……」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
（ ＾ω＾）「大丈夫！ ドクオは一緒に帰ろうって言ってるお！」
（ ･∀･）「言ってないよ。彼はドクーオとしか言ってないよ」
19 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:39:21 ID:sE9ct69c0
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオと一緒に帰るの夢だったんだ！」
（ ･∀･）「そうなの？」
川*ﾟ -ﾟ)「ああ、ドクオって自転車通学だろう？ ドクオと自転車の二人乗りがしたいんだ！」
（ ･∀･）「二人乗りは危ないからダメだよ」
川;ﾟ -ﾟ)「そ、それはそうなんだが……。シチュエーションとして憧れが……」
（ ･∀･）「ドクオの自転車は本当に危ないから絶対にやめた方がいいよ」
川#ﾟ -ﾟ)「ドクオが危険運転をするとでも言いたいのか！？ ドクオはそんなことしないぞ！」
（ ･∀･）「いや、ドクオじゃなくてドクオの自転車が危ないんだよ。だって……」
( 'A`)三 ( o o三 ‘ＪＪ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ＿＿＿＿＿＿＿地面
（ ＾ω＾）「ドクオが虚無に乗ってるお～」
（ ･∀･）「ドクオの自転車っていっつもバグってて透明なんだもん」
20 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:40:09 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「スケルトンでカッコいいだろう？」
（ ･∀･）「スケルトンなんてレベルではない」
川*ﾟ -ﾟ)「こう、後ろの荷台に座ってだな……！」
（ ･∀･）「妄想始まっちゃったよ。荷台ついてるタイプかすら分かんないよ、ドクオの自転車」
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオの腰にそっと腕を回したりなんかして……！」
（ ･∀･）「たまにえげつないウィリーのまま延々と走ってる時あるから、そっと腕を回す程度じゃ危ないね。 もっと必死にしがみつかないと」
（ ＾ω＾）「自転車だけ先に行って、空中にドクオが取り残されてる時もあるお！」
（ ･∀･）「マジで危ないじゃん。絶対に乗っちゃダメだよ」
21 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:41:04 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ！！！ 後ろに乗せてくれないか！？」
（ ･∀･）「やめときなって。本当に」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
（ ･∀･）「まだそのバグ続いてたんだ」
（ ＾ω＾）「危ないからダメって言ってるお！」
川;ﾟ -ﾟ)「ドクオ……そうだよな、危ないよな……。怪我をするかもしれないんだしな……」
"('A`)" ﾋﾟﾀｯ
川 ﾟ -ﾟ)「？ どうしたんだ？ 急に止まって」
（ ＾ω＾）「あー、自転車だけ先に行っちゃってドクオが空中に取り残されちゃったお」
（ ･∀･）「もう捨てろそんな自転車」
22 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:41:44 ID:sE9ct69c0
三('A`)
（ ･∀･）「結局普通に歩いて帰……歩いてる？ これ。足動いてないけど」
（ ＾ω＾）「水平移動するバグだおね～」
（ ･∀･）「もりのようかんで見たなあ、この動き」
川*ﾟ -ﾟ)「足を動かさずとも移動できるとは……！ さすがドクオだ！ 私も真似するぞ！」
川 ﾟ -ﾟ)「水平移動だ！！」
（ ･∀･）「歩いて。クーがやっても立ち止まってるだけだから」
川 ﾟ -ﾟ)「水平移動～！！」
（ ･∀･）「諦めないその心持ちだけは評価してあげたいよ」
23 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:42:47 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「クッ……どうやっても私はおもしれー女になれないのか……。私はドクオにふさわしくないのか……？」
（ ･∀･）「そもそもおもしれー女って、全然なびかない女性みたいなことじゃないの？」
川;ﾟ -ﾟ)「そうなのか？」
（ ･∀･）「よく知らずに使ってたんだ……」
川 ﾟ -ﾟ)「つまり私がドクオになびかなければ、私はおもしれー女になれる……？」
（ ･∀･）「既にめちゃくちゃなびいてるから手遅れじゃないかなぁ」
三川 ﾟ -ﾟ)「よし、いくぞドクオ！ 私はなびかないぞ！」ﾀﾞｯ
（ ･∀･）「なびかないっていうのは、そんな能動的にやることじゃないよ」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
川;ﾟ -ﾟ)「クッ、また等間隔に増えている！！ どのドクオになびかなければいいんだ！？」
（ ･∀･）「あえて言うなら全部のドクオかな」
24 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 00:43:23 ID:isfyi.hE0しえんこれは着地点が予想できない
25 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:43:41 ID:sE9ct69c0
('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「よし、片っ端からなびかないぞ！ ドクオのこと、おもしれー男だなんて思ってないんだからね！ 今後思うこともないんだからね！」
（ ･∀･）「なびかないっていうか、テンプレのツンデレだね」
('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「えっと……勘違いしないでよね！」
+.('A`).:+ ﾋﾟｶｰﾝ
川;ﾟ -ﾟ)σ「色違いだろうと、欲しくなんかないんだからね！」
('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「この私が惚れるなんてありえないんだからね！」
(ﾟAﾟ) Zzz…
川;ﾟ -ﾟ)σ「寝顔も素敵だなんて思ってないんだからね！」
（ ･∀･）「定期的に変なドクオ混じるなぁ」
('('('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「付き合ってほしいなんて思ってないんだからね！」
（ ･∀･）「あ、今めんどくさくなって一塊のドクオに話しかけたでしょ」
川;ﾟ -ﾟ)「気づくな！！」
26 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:44:48 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「ハァ、ハァ……これで全員か？」
川 ('A`) 川 ('A`) 川 ('A`)
（ ･∀･）「無限湧き始まっちゃったよ」
川;ﾟ -ﾟ)「このタイミングでか！？ 無限湧きドクオ全員になびかないのは骨が折れる……！」
（ ＾ω＾）「ドクオが地面を貫通して落ちていってるお～」
川;ﾟ -ﾟ)「地面を貫通したドクオはどうやって救出すればいいんだ！？ スコップで掘れば出てくるか！？」
（ ･∀･）「どうぶつの森の化石じゃないんだから」
（ ＾ω＾）「うーん、これは再起動を待つしかないおね～」
川;ﾟ -ﾟ)人「ドクオ！ 再起動してくれ！！ 頼む！！！」
川;ﾟ -ﾟ)「あっ違う、えっと……再起動してほしくなんかないんだからね！」
（ ･∀･）「なびかないをずっと曲解しているよね」
（ ＾ω＾）「あ、ドクオの再起動始まったお！」
（ ･∀･）「ドクオの再起動ってどうやって感知してるの？」
27 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:45:41 ID:sE9ct69c0
| 'A` 'A` 'A` 'A` 'A` |
（ ＾ω＾）「再起動が終わったらドクオが等間隔に壁に埋まっちゃったお～」
（ ･∀･）「住宅街が途端にドクオの現代アートになっちゃったよ」
川;ﾟ -ﾟ)「壁に埋まったドクオはエンカウントすれば抜けるんだろう！？ 片っ端からエンカウントすればいいんだ！」
三三（ ＾ω＾）！「そうだおね！ じゃあさくっとエンカウントしちゃうお～」ﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾝ
(×A×) < ﾄﾞｸｰｵ…
(×A×) < ﾄﾞｸｰｵ…
川;ﾟ -ﾟ)「おい、慎重にエンカウントしてくれ！！！ ドクオは肩ポンで倒れるくらい儚いんだぞ！！！！」
+.(×A×).:+ < ﾄﾞｸｰｵ…
川;ﾟ -ﾟ)「色違いのドクオまで！！！！！」
（ ･∀･）「ドクオの色違い案外いるなぁ。全然レアじゃなくない？」
28 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:46:28 ID:sE9ct69c0
川 ; -;)「ドクオが全滅してしまった……！ そんな……私はどうしたら……！！」
（ ･∀･）「離れて戻ったらドクオが増えるみたいな話なかったっけ？」
（ ＾ω＾）「そうだお！ フィールドがリセットされてドクオがリポップするお！」
（ ･∀･）「耳慣れない言葉しかないなぁ」
川 ﾟ -ﾟ)「よし、水平移動で離れるぞ！」
（ ･∀･）「それはもう諦めて」
29 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:47:22 ID:sE9ct69c0
三川 ﾟ -ﾟ)「どうだ、ドクオは湧いたか！？」
（ ･∀･）「湧きはしたけど……」
三('('('('('('('A`)`)`)`)`)`)`)
（ ＾ω＾）「上から見たらＶみたいな並びでドクオが水平移動しているお～」
（ ･∀･）「一糸乱れぬ動きだ。絶妙に道を塞いでて邪魔だなぁ」
川;ﾟ -ﾟ)「また増えているのか！？ 全員になびかないようにしなきゃ……」
（ ･∀･）「それ別にもういいんじゃない？ 曲解してるし」
( 'A`)三 ( o o三 ‘ＪＪ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ＿＿＿＿＿＿＿地面
（ ＾ω＾）「あ、ドクオがまた虚無に乗っちゃったお！」
（ ･∀･）「その虚無はどこから持ってきたの？ ドクオを空中に残してどっか行っちゃってたのに」
（ ＾ω＾）「AAで表現するのは大変だから省略してるけど、ドクオが全員Ｖ字のまま虚無に乗ってるお！」
（ ･∀･）「並走なんてレベルではないね。取り締まられてほしいね」
30 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:48:16 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)っ「クッ、ドクオが虚無に乗ってどこかに行ってしまう！ 待ってくれ！！」
( 'A`)三 ( o o三 ‘ＪＪ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ＿＿＿＿＿＿＿地面
（ ･∀･）「止まらないね」
（ ＾ω＾）「無常だお～」
川;ﾟ -ﾟ)「クソッ、自転車だけ先に行ってドクオが空中に取り残されるバグ来い！！ バグれドクオ！！」
"('('('('('('('A`)`)`)`)`)`)`)" ﾋﾟﾀｯ
川*ﾟ -ﾟ)「よっしゃ！！！ 自転車だけ先に行ってドクオが空中に取り残されるバグ来た！！！！」
（ ･∀･）「Ｖ字のまま空中に取り残されてるドクオ、通行の邪魔だなぁ。狭い道でこのバグされたら詰みでしょ」
31 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:49:14 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「よし、ドクオは空中に取り残されたことだし、一人ずつなびかないぞ！」
（ ･∀･）「まだやるんだね、それ」
軒下 ＼￣￣ﾉ( ﾍﾍ￣￣￣
('A`) ﾉ( ﾍﾍ
('A`)ﾉ( ﾍﾍ ('A`)￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣地面
（ ＾ω＾）「あーなんかいっぱい座標バグ起こしてるお」
（ ･∀･）「ちょっとでも気を抜いたら即バグるなぁ」
川;ﾟ -ﾟ)「軒下に刺さっているドクオは救出した方がいいか！？ 空中に浮いているドクオと地面に埋まっているドクオはいいとして……」
（ ･∀･）「何を以っていいとしたんだ。 空中に浮いているのも地面に埋まっているのも一大事だよ、本来は」
川;ﾟ -ﾟ)「救出したところでまた変な座標に行くかもしれないし、そもそも増えられたら追いつかない……！！ ダメだ、勝てるビジョンが見えない……！」
（ ＾ω＾）「ドクオに勝ちたいなら肩ポンでいけるお！」
（ ･∀･）「そういう話ではないんだよ」
川;ﾟ -ﾟ)「ドクオ……さすが私が認めたおもしれー男！！！！！！！」
32 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:50:00 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「もうダメだ……私じゃドクオにふさわしいおもしれー女にはなれない……」
（ ･∀･）「諦めるの？」
川;ﾟ -ﾟ)「私はバグれないし、なびかないように気をつけていたのに、結局なびいてしまった……」
（ ･∀･）「なびかないのとツンデレは違うんだけど……。ていうかツンデレって実質なびいてるようなもんだからなぁ」
川;ﾟ -ﾟ)「なんだと……。やはり私はおもしれー女にはなれないのか……」
（ ･∀･）「うーん……さっきも言ったけど、ドクオがどう思うかなんじゃないの？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオがどう思うか……」
（ ･∀･）「クーの思う『おもしれー女』でも、一般的なイメージの『おもしれー女』でもなく、 ドクオにとっての『おもしれー女』になるのが大事なんじゃないの？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオにとっての……『おもしれー女』……」
33 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:50:55 ID:sE9ct69c0
川*ﾟ -ﾟ)「そうか、そうだよな！ 私は他の誰でもなく、ドクオにおもしれーと思ってもらいたいんだ！」
（ ･∀･）「色々言った手前アレだけど、ドクオに思考能力があるのかは分かんないよ」
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオ！！ 聞いてくれ！！！」
('A`)
川*ﾟ -ﾟ)σ「私はドクオにとって、最高におもしれー女になるからな！！！！ 首を綺麗にしておけよ！！！！！」
（ ･∀･）「『首を洗って待ってろ』って言いたいのかな」
（ ＾ω＾）「修学旅行の大浴場で、ドクオが首を延々と洗い続けるバグがあったお！」
（ ･∀･）「あるなよ」
34 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:51:34 ID:sE9ct69c0
川*ﾟ -ﾟ)「あの手この手で絶対ドクオにおもしれー女だって思わせるからな！！ 覚悟しておけよ！！」
三川*ﾟーﾟ)ﾉｼ「また明日な！ ドクオ！！」ﾀｯ
('A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ
（ ･∀･）「ナチュラルに増えてても驚かなくなっちゃったな」
（ ＾ω＾）「クーさん、元気出たみたいだおね！」
（ ･∀･）「うん。よかったよかった」
＼水平移動～！ ／
（ ･∀･）「水平移動はもう諦めてほしい」
35 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:52:23 ID:sE9ct69c0
('A`)「……」
('A`)「……素直クール、か……」
（ ･∀･）「えっ」
（ ･∀･）「……えっ？ 急にめっちゃ普通に喋るじゃん。えっ？？」
（ ＾ω＾）「普通に喋るバグだおね！」
（ ･∀･）「普通に喋ることすらバグなの難儀すぎない？ これだけはバグじゃないって信じたいよ俺は」
('A`)「この俺様に、おもしれーと思われようだなんてな……」
('A`)「フッ……おもしれー女」
（ ･∀･）「俺様キャラだったのかよ」
('A`)「おもすぃれー女……」
（ ･∀･）「発音にこだわるタイプの俺様キャラだった」
('A`) < ﾄﾞｸｰｳｫ‼︎
（ ･∀･）「あ、ドクーオに戻……発音にこだわっている！」
36 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:53:24 ID:sE9ct69c0
('A`) ｼｭﾎﾞｯ 川 川 川 川 川
（ ･∀･）
（ ･∀･）「え？ ドクオが大空へと射出された……。なんの前触れもなく……」
（ ＾ω＾）「射出バグだおね！ 物語の締めにピッタリだお！」
（ ･∀･）「いいの？ 終わり方こんなんで……。いいか、うん……。いいや別に……うん……」
（ ＾ω＾）ゝ「ドクオ、宇宙まで行くかな～」
（ ･∀･）「ドクオなら無重力でも活動できそうだけど、万が一があるし戻ってきてほしいな」
＼ドクオが降ってきたぞ！？ ご褒美か！？ ／
（ ･∀･）「あ、墜落してる」
('('('A`) おしまい ('A`)`)`)
.
37 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:53:56 ID:sE9ct69c0
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) おしまい('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
('A`)お('A`)し('A`)ま('A`)い('A`)
（ ･∀･）「おしまいの形態に悩むな」
38 ： ◆lNG3w0QzVU [↓] ：2024/04/25(木) 00:54:28 ID:sE9ct69c0投下は以上です。ありがとうございました！
39 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 07:58:17 ID:CV6qXbJo0乙
40 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 15:12:08 ID:PjUaZnpA0乙乙！めっちゃテンポ良くて面白かった！ドクオ×クー好きだから見れて良かった笑
41 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 19:43:47 ID:6PCWK6i60乙で
42 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 19:55:49 ID:aweu4PRQ0乙乙座標バグは卑怯すぎるめっちゃ笑った
43 ：名無しさん [] ：2024/05/07(火) 19:27:58 ID:Bo/Sc84s0充分おもしれー女すぎるこのシーンと「あるなよ」と「おしまいの形態」が特に好きです
https://downloadx.getuploader.com/g/3%7Cboonnews/276/naritee.jpg
44 ：名無しさん [↓] ：2024/05/07(火) 19:36:15 ID:Bo/Sc84s0すみませんミスったので上げ直しhttps://downloadx.getuploader.com/g/3%7Cboonnews/277/naritee.jpg
45 ： ◆lNG3w0QzVU [↓] ：2024/05/07(火) 20:21:40 ID:HBa.IO/Q0>>43>>44素晴らしい支援絵をありがとうございます！無限湧きドクオの光景が想像以上にカオスでめちゃくちゃ笑ってしまいました('A`)最高に嬉しいです！！
川 ﾟ -ﾟ)「私は、おもしれー女に……なる！！！！」
（ ･∀･）「急だなあ」
川 ﾟ -ﾟ)「なるぞ！！！！ おもしれー女！！！！！！」
（ ･∀･）「なろうとしてなるものなの？ おもしれー女って」
川 ﾟ -ﾟ)「おもしれー女に……なる…………！！！」
（ ･∀･）「全く話聞かないし」
川 ﾟ -ﾟ)「なぜおもしれー女になりたいのか……。 それはズバリ、ドクオに釣り合う女になるためだ！！！」
（ ･∀･）「ドクオに？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ、おもしれー男が過ぎるので……」
（ ･∀･）「ドクオがおもしれー男かぁ……」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
（ ＾ω＾）「ドクオが等間隔に増えてるお～」
川;ﾟ -ﾟ)「増殖するなんて……ドクオ……おもしれー男…………！！！」
（ ･∀･）「おもしれーっていうかバグってるね」
2 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:17:44 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)おもしれー女になりてーようです
.
3 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:18:27 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオにふさわしい女になるために、私もおもしれー女になる……！」
（ ･∀･）「二人してバグってたら収拾つかないよ」
川 ﾟ -ﾟ)「どうすればおもしれー女になれるんだ？」
（ ･∀･）「さあ……。ドクオに訊いてみたら？」
川 ﾟ -ﾟ)「名案だな！ ではさっそくドクオに……」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
川 ﾟ -ﾟ)「……どれに訊いたらいい？」
（ ･∀･）「さあ……」
4 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:19:18 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「クソッ、どれが本体だ！？」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
（ ･∀･）「なんか更に増えてない？」
川;ﾟ -ﾟ)「なんて愛おしい……！ この世に存在するドクオの数は多ければ多いほどいいからな……」
（ ･∀･）「いや邪魔だよ。教室を埋め尽くしかねない人数になってきてるよ」
川 ﾟ -ﾟ)「大丈夫だ、机とか壁とか貫通してるから場所は取らないはずだ」
（ ･∀･）「そういう問題じゃないと思う」
川 ('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「いま床を貫通して落ちていったぞ！ なんておもしれー男……！」
（ ･∀･）「下のクラスが騒然としちゃうよ」
5 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:20:04 ID:sE9ct69c0
川 ('A`) 川 ('A`) 川 ('A`)
川;ﾟ -ﾟ)「教室の隅で無限湧きして落ち続けている……！！」
（ ･∀･）「下のクラスがかわいそう」
川;ﾟ -ﾟ)「私の家にもドクオの無限湧きスポットが欲しい……！！」
（ ･∀･）「本当に欲しいかどうか、胸に手を当ててもう一度考えてみてほしい」
川 ﾟ -ﾟ) っ
川 ﾟ -ﾟ)「欲しい……！！！」 っ
（ ･∀･）「じゃあもう何も言うまい」
6 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:21:28 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「……あれ？ いつの間にかドクオがいなくなっていないか？ 無限湧きが止まっているぞ！」
（ ＾ω＾）「ドクオはいま再起動してるお」
（ ･∀･）「再起動ってなに？」
川 ﾟ -ﾟ)「なーんだ、再起動してるだけか」
（ ･∀･）「再起動ってなに？ 俺がおかしいの？」
（ ＾ω＾）「あっ、再起動が終わったみたいだお！」
川 ﾟ -ﾟ)「……？ 本当に再起動できたのか？ どこにもいないぞ」
（ ＾ω＾）「大丈夫、ちゃんと再起動できてるお！」
川;ﾟ -ﾟ)「しかし姿が……。ドクオ……どこに行っちゃったんだ！？」
（ ･∀･）「あの……」
川 ; -;)「まだ好きだと言えてないのに……！ ドクオにいなくなられたら私は……！」
（ ･∀･）σ「いや……あれ……」
7 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:22:12 ID:sE9ct69c0
| 'A` |
川 ﾟ -ﾟ)
川;ﾟ -ﾟ)「壁に埋まってる……！！ なんておもしれー男…………！！！！」
（ ･∀･）「出られるの？ それ」
| 'A` |''
''| 'A` |
（ ･∀･）「あー引っかかってる。出られなさそう……」
| 'A` |
（ ･∀･）「諦めるなよ」
川;ﾟ -ﾟ)「ドクオ……一生このままなのか！？ 壁ごと持って帰るしか……」
（ ･∀･）「持って帰ろうとするな。ドクオも壁も」
（ ＾ω＾）「大丈夫、エンカウントすれば壁から抜けるお！」
（ ･∀･）「エンカウントってなに？」
8 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:23:12 ID:sE9ct69c0
（ ＾ω＾）「見てて、僕がやってみせるお！」
| 'A` | ！（＾ω＾ ）三三 ﾄﾞｩﾝ
あ！ やせいの ドクオが とびだしてきた！
ヽ('A`)ﾉ < ﾄﾞｸｰｵ!!
（ ･∀･）「鳴き声ドクーオでいいの？」
川*ﾟ -ﾟ)「すごいぞ！ ドクオが壁から抜け出した！」
（ ･∀･）「心なしかドクオも嬉しそうだ」
「やったおね！ ドクオ！」（ ＾ω＾）ノ"('A`) ﾎﾟﾝ
(×A×) < ﾄﾞｸｰｵ…
やせいのドクオは たおれた！
（ ＾ω＾）ゞ「あっ倒しちゃった」ﾃﾍﾍ
川;ﾟ -ﾟ)「倒しちゃったﾃﾍﾍじゃないが！！！？」
（ ･∀･）「肩ポンしただけで倒せちゃうのもどうかと思う」
9 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:24:14 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「おい、ドクオが……！ 縮みながら床に吸い込まれるように倒れて消えてしまったぞ！！」
（ ＾ω＾）「大丈夫、少し離れて戻ることでフィールドがリセットされて、ドクオがリポップするお！」
（ ･∀･）「何言ってるか全然わかんない……。ドクオってなに？ 本当に生き物？」
川;ﾟ -ﾟ) ))「離れるだけでドクオが戻ってくるのか？ 少し離れて……」ﾃｸﾃｸ
(( 川;ﾟ -ﾟ)「戻る……」ﾄｺﾄｺ
+.('A`).:+ ﾋﾟｶｰﾝ
川 ﾟ -ﾟ)「うおーーー！！！ 色違いのドクオだ！！！！！」
（ ･∀･）「色違いのドクオってなに？」
（ ＾ω＾）「すごいお！ 色違いが出現する確率は約四千分の一なんだお！！」
川 ﾟ -ﾟ)「通常より少しだけ肌の色が薄い……！！ これはレアだ……！！」
（ ･∀･）「比較画像がないと分からないタイプの色違いだ」
('A`) ('A`)通常 色違い
川 ﾟ -ﾟ)「比較画像を作ったぞ！」
（ ･∀･）「AAじゃ分かんないよ」
10 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:26:37 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「色違いのドクオ……手中に収めたい！！」
（ ＾ω＾）「捕まえるなら攻撃して弱らせるといいお！」
（ ･∀･）「肩ポンで倒れるんだから弱らせるも何もないでしょ」
川;ﾟ -ﾟ)「攻撃……！？ ドクオにそんなことできない！！」
（ ＾ω＾）「眠らせたり、麻痺させるのも効果的だお！」
川 ﾟ -ﾟ)「眠らせる……それなら私の子守唄で眠らせてみせよう！」
川 ﾟ -ﾟ)♪ ﾎﾞｴ~
（ ･∀･）「ジャイアンリサイタルだ」
(ﾟAﾟ) Zzz…
（ ･∀･）「ドクオ寝ちゃった……え、寝てる？ それ本当に寝てる？ 気絶？」
（ ＾ω＾）「目を開けたまま寝るバグだから大丈夫だお！」
（ ･∀･）「あ、そう……普段より目開いてるけど……」
11 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:27:26 ID:sE9ct69c0
(ﾟAﾟ) Zzz…
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオ……なんて愛らしい寝顔だ！！！」
（ ･∀･）「そう？ 今にも眼球が飛び出しそうだけど」
川;*ﾟ -ﾟ)「さっそく捕まえて……く、ドクオを手に入れられると思うと緊張してきた……！！」
Σ('A`) ﾊｯ
川;ﾟ -ﾟ)「起きてしまった！！ チャンスを逃した……！！」
（ ･∀･）「起きてる時の方が目閉じてるの解せないなぁ」
12 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:28:23 ID:sE9ct69c0
（ ･∀･）「そもそも捕まえるってどうするつもりだったの？」
川 ﾟ -ﾟ)「え……なんかこう……抱きついて……？」
（ ･∀･）「ノープランだったんだ……」
+.('A`).:+
（ ･∀･）「結局どうするの？ 捕まえるの？」
川 ﾟ -ﾟ)「……いや、やめておく」
（ ･∀･）「あれっ、やめるんだ？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオだって人間なんだ。身勝手に捕獲するのは違うと思い直したんだ」
（ ･∀･）「ドクオが本当に人間かどうかは議論の余地があると思う」
川 ﾟ -ﾟ)「私はドクオを一人の人間として尊重したい！！」
('('('('('('('A`)`)`)`)`)`)`)
（ ＾ω＾）「上から見たらＶみたいな並びでドクオが増えてるお～」
（ ･∀･）「ドクオが本当に一人かどうかも議論の余地があると思う」
13 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:29:14 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「私はドクオと対等でありたい！ ということで、引き続きおもしれー女を目指す！」
（ ･∀･）「対等ってそういうことじゃないと思うけどなあ」
川 ﾟ -ﾟ)「というわけでドクオ！ おもしれー女になるにはどうすればいい？」
('A`)
（ ＾ω＾）「『知らん』って言ってるお！」
（ ･∀･）「言ってないよ」
川 ﾟ -ﾟ)「そうか……知らんなら仕方ないな……」
（ ･∀･）「言ってないのに」
14 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:30:20 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「そうだよな……ドクオは天然でおもしれー男なんだから、なり方なんか知らないよな……」
（ ･∀･）「そもそも、対等であるためにおもしれー女になる必要あるの？」
川 ﾟ -ﾟ)「例えば、ドクオって授業中にふっといなくなる時あるだろ？」
（ ＾ω＾）「それは座標バグだおね！」
（ ･∀･）「あー、授業中に窓の外見たら空気椅子のドクオが宙に浮いてたことあったなあ」
（ ＾ω＾）「床から頭だけ突き抜けてる時もあったお！」
（ ･∀･）「生首みたいになってた時あったな～。あれ下のクラスは首から下が天井から生えてたのかな」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオにだって、センチメンタルな瞬間があるんだ。授業中にも関わらずどこかに行ってしまいたくなるような。 そんな時に私がそっとドクオのそばに寄り添えたらいいなと……」
（ ＾ω＾）「いや、座標バグはドクオの意思に関係なく発生するお！ センチメンタルとか関係ないお！」
（ ･∀･）「バッサリ斬り捨てるじゃん」
川 ﾟ -ﾟ)「おもしれー男に物理的にも精神的にも寄り添うには、おもしれー女である必要がある！！」
（ ･∀･）「寄り添うために宙に浮いたり生首にならなきゃいけないのハードル高いなあ」
15 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:31:40 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「あと、ドクオが無限湧きした時に私も無限湧きすれば、ドクオと私のカップルが無限に成立するわけだ！」
（ ･∀･）「二人で無限湧きするのは邪魔だなぁ。ものすごく」
川*ﾟ -ﾟ)「私もおもしれー女になれば、おもしれードクオにいつだって寄り添えるはず！」
（ ･∀･）「うーん、でもドクオはどう思ってるのかな」
川 ﾟ -ﾟ)「えっ？」
（ ･∀･）「ドクオはおもしれー女に寄り添ってもらうことを望んでいるのかな」
川;ﾟ -ﾟ)「うっ……それはたしかに……。私はドクオの気持ちを何も知らないな……」
（ ･∀･）「まずはドクオとコミュニケーションを取ることが大事じゃない？ ドクオって意思疎通とれるのか分かんないけど」
川 ﾟ -ﾟ)「たしかに、ドクオのことを知らなければ何も始まらないな！ そうと決まればドクオと……あれっ、またいなくなっていないか？ 再起動してる？」
（ ･∀･）「再起動という概念慣れないなー」
16 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:32:52 ID:sE9ct69c0
（ ＾ω＾）「いや、ドクオはいま再起動してないお」
川;ﾟ -ﾟ)「しかし、姿が見えないぞ！？ もしかして、私がドクオの気持ちも考えずに寄り添いたいだとか言っていたから、呆れて帰ったのか！？」
（ ･∀･）「いや……」
川 ; -;)「ドクオに嫌な思いをさせたかもしれないのに、謝ることすらできないなんて……！」
（ ･∀･）b「あの……あれ……」
天井￣￣ﾉ( ﾍﾍ￣￣
川 ﾟ -ﾟ)
川;ﾟ -ﾟ)「天井から空気椅子ドクオの首から下が生えている……！！！ お、おもしれー男……！！！」
（ ＾ω＾）「座標バグだおね～」
（ ･∀･）「下のクラスの視点こんな感じだったんだ～」
17 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:36:05 ID:sE9ct69c0
天井 ￣￣￣￣￣￣
（ ･∀･）「あ、消えた」
（ ＾ω＾）「ドクオはいま再起動してるお！」
（ ･∀･）「ドクオが特異すぎて薄れてたけど君も何なの？ ドクオに対する慣れの度合いが尋常じゃないよね」
（ ＾ω＾）「僕はただの幼なじみだお！」
（ ･∀･）「年月をかけてドクオに尋常じゃなく慣れただけの人か～」
('A`)ﾉ( ﾍﾍ
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオの再起動が終わったぞ！」
（ ･∀･）「なんかまだ空気椅子してない？」
（ ＾ω＾）「まだ座標がバグってるおね～。ドクオの席からちょっと位置がズレてるお」
('A`) ('A`) ('A`) ('A`) ('A`)ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ ﾉ( ﾍﾍ
（ ･∀･）「ああ～最悪だ。空気椅子ドクオが増え始めた。めっちゃ邪魔」
川 ﾟ -ﾟ)「一人くらいなら持って帰ってもバレないだろうか……。誰にもバレないようにこっそりと……」
（ ･∀･）「バレるよ。バレる大きさだよドクオは」
18 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:38:20 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「いけない、ドクオの気持ちを知ると決意した矢先から持って帰ろうとするなんて！ 何事もまずはドクオの意思を確認せねば！」
（ ･∀･）「ドクオが自我を持つ生き物なのかは分からないけどね。まず本当に生き物なのかも疑問だけど」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ！ 私と一緒に帰らないか！？」
（ ･∀･）「ドクオを持って帰るのまだ諦めてないの？」
川 ﾟ -ﾟ)「一緒に下校しようという意味だ！！」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
川 ﾟ -ﾟ)「それは肯定か？ 否定か？」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
川;ﾟ -ﾟ)「……ど、どっちだ？ いいのか？ ダメなのか？」
（ ＾ω＾）「あ、これ一生ドクーオって言い続けるバグだお」
川;ﾟ -ﾟ)「これだとドクオの意思が分からないぞ……」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
（ ＾ω＾）「大丈夫！ ドクオは一緒に帰ろうって言ってるお！」
（ ･∀･）「言ってないよ。彼はドクーオとしか言ってないよ」
19 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:39:21 ID:sE9ct69c0
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオと一緒に帰るの夢だったんだ！」
（ ･∀･）「そうなの？」
川*ﾟ -ﾟ)「ああ、ドクオって自転車通学だろう？ ドクオと自転車の二人乗りがしたいんだ！」
（ ･∀･）「二人乗りは危ないからダメだよ」
川;ﾟ -ﾟ)「そ、それはそうなんだが……。シチュエーションとして憧れが……」
（ ･∀･）「ドクオの自転車は本当に危ないから絶対にやめた方がいいよ」
川#ﾟ -ﾟ)「ドクオが危険運転をするとでも言いたいのか！？ ドクオはそんなことしないぞ！」
（ ･∀･）「いや、ドクオじゃなくてドクオの自転車が危ないんだよ。だって……」
( 'A`)三 ( o o三 ‘ＪＪ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ＿＿＿＿＿＿＿地面
（ ＾ω＾）「ドクオが虚無に乗ってるお～」
（ ･∀･）「ドクオの自転車っていっつもバグってて透明なんだもん」
20 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:40:09 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「スケルトンでカッコいいだろう？」
（ ･∀･）「スケルトンなんてレベルではない」
川*ﾟ -ﾟ)「こう、後ろの荷台に座ってだな……！」
（ ･∀･）「妄想始まっちゃったよ。荷台ついてるタイプかすら分かんないよ、ドクオの自転車」
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオの腰にそっと腕を回したりなんかして……！」
（ ･∀･）「たまにえげつないウィリーのまま延々と走ってる時あるから、そっと腕を回す程度じゃ危ないね。 もっと必死にしがみつかないと」
（ ＾ω＾）「自転車だけ先に行って、空中にドクオが取り残されてる時もあるお！」
（ ･∀･）「マジで危ないじゃん。絶対に乗っちゃダメだよ」
21 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:41:04 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ！！！ 後ろに乗せてくれないか！？」
（ ･∀･）「やめときなって。本当に」
('A`) < ﾄﾞｸｰｵ!!
（ ･∀･）「まだそのバグ続いてたんだ」
（ ＾ω＾）「危ないからダメって言ってるお！」
川;ﾟ -ﾟ)「ドクオ……そうだよな、危ないよな……。怪我をするかもしれないんだしな……」
"('A`)" ﾋﾟﾀｯ
川 ﾟ -ﾟ)「？ どうしたんだ？ 急に止まって」
（ ＾ω＾）「あー、自転車だけ先に行っちゃってドクオが空中に取り残されちゃったお」
（ ･∀･）「もう捨てろそんな自転車」
22 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:41:44 ID:sE9ct69c0
三('A`)
（ ･∀･）「結局普通に歩いて帰……歩いてる？ これ。足動いてないけど」
（ ＾ω＾）「水平移動するバグだおね～」
（ ･∀･）「もりのようかんで見たなあ、この動き」
川*ﾟ -ﾟ)「足を動かさずとも移動できるとは……！ さすがドクオだ！ 私も真似するぞ！」
川 ﾟ -ﾟ)「水平移動だ！！」
（ ･∀･）「歩いて。クーがやっても立ち止まってるだけだから」
川 ﾟ -ﾟ)「水平移動～！！」
（ ･∀･）「諦めないその心持ちだけは評価してあげたいよ」
23 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:42:47 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「クッ……どうやっても私はおもしれー女になれないのか……。私はドクオにふさわしくないのか……？」
（ ･∀･）「そもそもおもしれー女って、全然なびかない女性みたいなことじゃないの？」
川;ﾟ -ﾟ)「そうなのか？」
（ ･∀･）「よく知らずに使ってたんだ……」
川 ﾟ -ﾟ)「つまり私がドクオになびかなければ、私はおもしれー女になれる……？」
（ ･∀･）「既にめちゃくちゃなびいてるから手遅れじゃないかなぁ」
三川 ﾟ -ﾟ)「よし、いくぞドクオ！ 私はなびかないぞ！」ﾀﾞｯ
（ ･∀･）「なびかないっていうのは、そんな能動的にやることじゃないよ」
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
川;ﾟ -ﾟ)「クッ、また等間隔に増えている！！ どのドクオになびかなければいいんだ！？」
（ ･∀･）「あえて言うなら全部のドクオかな」
24 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 00:43:23 ID:isfyi.hE0しえんこれは着地点が予想できない
25 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:43:41 ID:sE9ct69c0
('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「よし、片っ端からなびかないぞ！ ドクオのこと、おもしれー男だなんて思ってないんだからね！ 今後思うこともないんだからね！」
（ ･∀･）「なびかないっていうか、テンプレのツンデレだね」
('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「えっと……勘違いしないでよね！」
+.('A`).:+ ﾋﾟｶｰﾝ
川;ﾟ -ﾟ)σ「色違いだろうと、欲しくなんかないんだからね！」
('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「この私が惚れるなんてありえないんだからね！」
(ﾟAﾟ) Zzz…
川;ﾟ -ﾟ)σ「寝顔も素敵だなんて思ってないんだからね！」
（ ･∀･）「定期的に変なドクオ混じるなぁ」
('('('A`)
川;ﾟ -ﾟ)σ「付き合ってほしいなんて思ってないんだからね！」
（ ･∀･）「あ、今めんどくさくなって一塊のドクオに話しかけたでしょ」
川;ﾟ -ﾟ)「気づくな！！」
26 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:44:48 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「ハァ、ハァ……これで全員か？」
川 ('A`) 川 ('A`) 川 ('A`)
（ ･∀･）「無限湧き始まっちゃったよ」
川;ﾟ -ﾟ)「このタイミングでか！？ 無限湧きドクオ全員になびかないのは骨が折れる……！」
（ ＾ω＾）「ドクオが地面を貫通して落ちていってるお～」
川;ﾟ -ﾟ)「地面を貫通したドクオはどうやって救出すればいいんだ！？ スコップで掘れば出てくるか！？」
（ ･∀･）「どうぶつの森の化石じゃないんだから」
（ ＾ω＾）「うーん、これは再起動を待つしかないおね～」
川;ﾟ -ﾟ)人「ドクオ！ 再起動してくれ！！ 頼む！！！」
川;ﾟ -ﾟ)「あっ違う、えっと……再起動してほしくなんかないんだからね！」
（ ･∀･）「なびかないをずっと曲解しているよね」
（ ＾ω＾）「あ、ドクオの再起動始まったお！」
（ ･∀･）「ドクオの再起動ってどうやって感知してるの？」
27 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:45:41 ID:sE9ct69c0
| 'A` 'A` 'A` 'A` 'A` |
（ ＾ω＾）「再起動が終わったらドクオが等間隔に壁に埋まっちゃったお～」
（ ･∀･）「住宅街が途端にドクオの現代アートになっちゃったよ」
川;ﾟ -ﾟ)「壁に埋まったドクオはエンカウントすれば抜けるんだろう！？ 片っ端からエンカウントすればいいんだ！」
三三（ ＾ω＾）！「そうだおね！ じゃあさくっとエンカウントしちゃうお～」ﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾝ
(×A×) < ﾄﾞｸｰｵ…
(×A×) < ﾄﾞｸｰｵ…
川;ﾟ -ﾟ)「おい、慎重にエンカウントしてくれ！！！ ドクオは肩ポンで倒れるくらい儚いんだぞ！！！！」
+.(×A×).:+ < ﾄﾞｸｰｵ…
川;ﾟ -ﾟ)「色違いのドクオまで！！！！！」
（ ･∀･）「ドクオの色違い案外いるなぁ。全然レアじゃなくない？」
28 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:46:28 ID:sE9ct69c0
川 ; -;)「ドクオが全滅してしまった……！ そんな……私はどうしたら……！！」
（ ･∀･）「離れて戻ったらドクオが増えるみたいな話なかったっけ？」
（ ＾ω＾）「そうだお！ フィールドがリセットされてドクオがリポップするお！」
（ ･∀･）「耳慣れない言葉しかないなぁ」
川 ﾟ -ﾟ)「よし、水平移動で離れるぞ！」
（ ･∀･）「それはもう諦めて」
29 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:47:22 ID:sE9ct69c0
三川 ﾟ -ﾟ)「どうだ、ドクオは湧いたか！？」
（ ･∀･）「湧きはしたけど……」
三('('('('('('('A`)`)`)`)`)`)`)
（ ＾ω＾）「上から見たらＶみたいな並びでドクオが水平移動しているお～」
（ ･∀･）「一糸乱れぬ動きだ。絶妙に道を塞いでて邪魔だなぁ」
川;ﾟ -ﾟ)「また増えているのか！？ 全員になびかないようにしなきゃ……」
（ ･∀･）「それ別にもういいんじゃない？ 曲解してるし」
( 'A`)三 ( o o三 ‘ＪＪ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ＿＿＿＿＿＿＿地面
（ ＾ω＾）「あ、ドクオがまた虚無に乗っちゃったお！」
（ ･∀･）「その虚無はどこから持ってきたの？ ドクオを空中に残してどっか行っちゃってたのに」
（ ＾ω＾）「AAで表現するのは大変だから省略してるけど、ドクオが全員Ｖ字のまま虚無に乗ってるお！」
（ ･∀･）「並走なんてレベルではないね。取り締まられてほしいね」
30 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:48:16 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)っ「クッ、ドクオが虚無に乗ってどこかに行ってしまう！ 待ってくれ！！」
( 'A`)三 ( o o三 ‘ＪＪ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ＿＿＿＿＿＿＿地面
（ ･∀･）「止まらないね」
（ ＾ω＾）「無常だお～」
川;ﾟ -ﾟ)「クソッ、自転車だけ先に行ってドクオが空中に取り残されるバグ来い！！ バグれドクオ！！」
"('('('('('('('A`)`)`)`)`)`)`)" ﾋﾟﾀｯ
川*ﾟ -ﾟ)「よっしゃ！！！ 自転車だけ先に行ってドクオが空中に取り残されるバグ来た！！！！」
（ ･∀･）「Ｖ字のまま空中に取り残されてるドクオ、通行の邪魔だなぁ。狭い道でこのバグされたら詰みでしょ」
31 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:49:14 ID:sE9ct69c0
川 ﾟ -ﾟ)「よし、ドクオは空中に取り残されたことだし、一人ずつなびかないぞ！」
（ ･∀･）「まだやるんだね、それ」
軒下 ＼￣￣ﾉ( ﾍﾍ￣￣￣
('A`) ﾉ( ﾍﾍ
('A`)ﾉ( ﾍﾍ ('A`)￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣地面
（ ＾ω＾）「あーなんかいっぱい座標バグ起こしてるお」
（ ･∀･）「ちょっとでも気を抜いたら即バグるなぁ」
川;ﾟ -ﾟ)「軒下に刺さっているドクオは救出した方がいいか！？ 空中に浮いているドクオと地面に埋まっているドクオはいいとして……」
（ ･∀･）「何を以っていいとしたんだ。 空中に浮いているのも地面に埋まっているのも一大事だよ、本来は」
川;ﾟ -ﾟ)「救出したところでまた変な座標に行くかもしれないし、そもそも増えられたら追いつかない……！！ ダメだ、勝てるビジョンが見えない……！」
（ ＾ω＾）「ドクオに勝ちたいなら肩ポンでいけるお！」
（ ･∀･）「そういう話ではないんだよ」
川;ﾟ -ﾟ)「ドクオ……さすが私が認めたおもしれー男！！！！！！！」
32 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:50:00 ID:sE9ct69c0
川;ﾟ -ﾟ)「もうダメだ……私じゃドクオにふさわしいおもしれー女にはなれない……」
（ ･∀･）「諦めるの？」
川;ﾟ -ﾟ)「私はバグれないし、なびかないように気をつけていたのに、結局なびいてしまった……」
（ ･∀･）「なびかないのとツンデレは違うんだけど……。ていうかツンデレって実質なびいてるようなもんだからなぁ」
川;ﾟ -ﾟ)「なんだと……。やはり私はおもしれー女にはなれないのか……」
（ ･∀･）「うーん……さっきも言ったけど、ドクオがどう思うかなんじゃないの？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオがどう思うか……」
（ ･∀･）「クーの思う『おもしれー女』でも、一般的なイメージの『おもしれー女』でもなく、 ドクオにとっての『おもしれー女』になるのが大事なんじゃないの？」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオにとっての……『おもしれー女』……」
33 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:50:55 ID:sE9ct69c0
川*ﾟ -ﾟ)「そうか、そうだよな！ 私は他の誰でもなく、ドクオにおもしれーと思ってもらいたいんだ！」
（ ･∀･）「色々言った手前アレだけど、ドクオに思考能力があるのかは分かんないよ」
川*ﾟ -ﾟ)「ドクオ！！ 聞いてくれ！！！」
('A`)
川*ﾟ -ﾟ)σ「私はドクオにとって、最高におもしれー女になるからな！！！！ 首を綺麗にしておけよ！！！！！」
（ ･∀･）「『首を洗って待ってろ』って言いたいのかな」
（ ＾ω＾）「修学旅行の大浴場で、ドクオが首を延々と洗い続けるバグがあったお！」
（ ･∀･）「あるなよ」
34 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:51:34 ID:sE9ct69c0
川*ﾟ -ﾟ)「あの手この手で絶対ドクオにおもしれー女だって思わせるからな！！ 覚悟しておけよ！！」
三川*ﾟーﾟ)ﾉｼ「また明日な！ ドクオ！！」ﾀｯ
('A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ'A`)ﾉｼ
（ ･∀･）「ナチュラルに増えてても驚かなくなっちゃったな」
（ ＾ω＾）「クーさん、元気出たみたいだおね！」
（ ･∀･）「うん。よかったよかった」
＼水平移動～！ ／
（ ･∀･）「水平移動はもう諦めてほしい」
35 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:52:23 ID:sE9ct69c0
('A`)「……」
('A`)「……素直クール、か……」
（ ･∀･）「えっ」
（ ･∀･）「……えっ？ 急にめっちゃ普通に喋るじゃん。えっ？？」
（ ＾ω＾）「普通に喋るバグだおね！」
（ ･∀･）「普通に喋ることすらバグなの難儀すぎない？ これだけはバグじゃないって信じたいよ俺は」
('A`)「この俺様に、おもしれーと思われようだなんてな……」
('A`)「フッ……おもしれー女」
（ ･∀･）「俺様キャラだったのかよ」
('A`)「おもすぃれー女……」
（ ･∀･）「発音にこだわるタイプの俺様キャラだった」
('A`) < ﾄﾞｸｰｳｫ‼︎
（ ･∀･）「あ、ドクーオに戻……発音にこだわっている！」
36 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:53:24 ID:sE9ct69c0
('A`) ｼｭﾎﾞｯ 川 川 川 川 川
（ ･∀･）
（ ･∀･）「え？ ドクオが大空へと射出された……。なんの前触れもなく……」
（ ＾ω＾）「射出バグだおね！ 物語の締めにピッタリだお！」
（ ･∀･）「いいの？ 終わり方こんなんで……。いいか、うん……。いいや別に……うん……」
（ ＾ω＾）ゝ「ドクオ、宇宙まで行くかな～」
（ ･∀･）「ドクオなら無重力でも活動できそうだけど、万が一があるし戻ってきてほしいな」
＼ドクオが降ってきたぞ！？ ご褒美か！？ ／
（ ･∀･）「あ、墜落してる」
('('('A`) おしまい ('A`)`)`)
.
37 ： ◆lNG3w0QzVU [] ：2024/04/25(木) 00:53:56 ID:sE9ct69c0
('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)('('('A`) おしまい('('('A`)('('('A`) ('('('A`) ('('('A`)
('A`)お('A`)し('A`)ま('A`)い('A`)
（ ･∀･）「おしまいの形態に悩むな」
38 ： ◆lNG3w0QzVU [↓] ：2024/04/25(木) 00:54:28 ID:sE9ct69c0投下は以上です。ありがとうございました！
39 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 07:58:17 ID:CV6qXbJo0乙
40 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 15:12:08 ID:PjUaZnpA0乙乙！めっちゃテンポ良くて面白かった！ドクオ×クー好きだから見れて良かった笑
41 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 19:43:47 ID:6PCWK6i60乙で
42 ：名無しさん [↓] ：2024/04/25(木) 19:55:49 ID:aweu4PRQ0乙乙座標バグは卑怯すぎるめっちゃ笑った
43 ：名無しさん [] ：2024/05/07(火) 19:27:58 ID:Bo/Sc84s0充分おもしれー女すぎるこのシーンと「あるなよ」と「おしまいの形態」が特に好きです
https://downloadx.getuploader.com/g/3%7Cboonnews/276/naritee.jpg
44 ：名無しさん [↓] ：2024/05/07(火) 19:36:15 ID:Bo/Sc84s0すみませんミスったので上げ直しhttps://downloadx.getuploader.com/g/3%7Cboonnews/277/naritee.jpg
45 ： ◆lNG3w0QzVU [↓] ：2024/05/07(火) 20:21:40 ID:HBa.IO/Q0>>43>>44素晴らしい支援絵をありがとうございます！無限湧きドクオの光景が想像以上にカオスでめちゃくちゃ笑ってしまいました('A`)最高に嬉しいです！！