二人は囀り歌うようです

107 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:42:49 ID:dUOiKSxA0
( -ω-)スースー
( -ω^)「んお?」
( ^ω^)「なんか外がうるさいお」


( ^ω^)「おはようかーちゃん。外がうるさいけど何かやってるのかお? 」
J( ´ー`)し「おはようブーン」
J( ´ー`)し「お隣に引っ越してくる人がいてそのせいでうるさいのかもね」
( ^ω^)「へーどんな人が引っ越して来るのかお? 」
J( ´ー`)し「さあねぇ。まあ今度挨拶に来るでしょう」
( ^ω^)「それもそうおね」



.

108 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:43:42 ID:dUOiKSxA0
('、`*川「こんにちは」
( ^ω^)「お? こんにちは……」
(; ^ω^)「えっと……」
('、`*川「ご挨拶が遅れました。最近こちらに引っ越して来たものです」
( ^ω^)「これはどうもご丁寧に」
('、`*川「ご近所という事でよろしくお願いします」
( ^ω^)「ええ。よろしくお願いします」
('、`*川「申し遅れました。私はペニサスといいまして」
('、`*川「こちらが姪の」
ξ゚⊿゚)ξ「ツンと申しますわ」
ζ(゚ー゚*ζ「デレと申します」
ξ゚⊿゚)ξ「「よろしく、お願いいたします」」ζ(゚ー゚*ζ

109 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:44:10 ID:dUOiKSxA0
( ^ω^)「僕の名前はブーンだお。よろしくだお~」
( ^ω^)(小さいおね。小学生ぐらいかお? )
(; ^ω^)(それにしても凄いファッションだおね。ゴスロリとかいう奴だったかお? )
('、`*川「この子達二人とも海外の生まれでね、日本語がおかしかったらごめんなさいね」
( ^ω^)「あっそうなんですかお。だから髪の毛の色が金なんですおね」
ξ゚⊿゚)ξ
ζ(゚ー゚*ζ
(; ^ω^)「んお? どうかしたかお? 」
ξ^ー^)ξ
ζ(^ー^*ζ
ξ゚ー゚)ξ「さあさあ叔母様行きましょう」
ζ(゚ー゚*ζ「さあさあ叔母様帰りましょう」
('、`*川「ん? そうかい? じゃあ行こうか」
('、`*川「引き留めてすみませんでした。ではこれで」
( ^ω^)「あっはい。さようならですお」

110 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:44:31 ID:dUOiKSxA0
( ^ω^)「ただいまだお~」
J( ´ー`)し「お帰り」
( ^ω^)「さっきお隣さんに会ったお」
J( ´ー`)し「あんたも会ったのね」
( ^ω^)「だお。まさかの外国人とは恐れ入ったお」
J( ´ー`)し「それにしては日本語ペラペラだったけどね」
( ^ω^)「でも、双子の方は喋り方が特徴的だったお? 」
J( ´ー`)し「どんな風にさ? 」
( ^ω^)「うーん……なんかリズムに乗ってるというか歌ってるみたいというか……」
J( ´ー`)し「ふーんあっちの喋り方と混じっちゃってるのかもね」
( ^ω^)「だお」




.

111 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:45:16 ID:dUOiKSxA0
('、`*川「あらこんにちは」
( ^ω^)「あっどうも」
('、`*川「今日はお休みなのですか? 」
( ^ω^)「ええ。大学がしばらく休みでして、ブラブラしてたんですお」
('ー`*川「あら羨ましい」
( ^ω^)「学生の特権って奴ですね」
('、`*川「なら今は時間を持て余してますか? 」
(; ^ω^)「持て余すって……」
( ^ω^)「まあそうですね」
('、`*川「だったらうちの姪たちの話し相手になって貰えないかい? 」
('、`*川「やっぱその国の人と話すのが上達の近道だと思うからねぇ」
(; ^ω^)「上達って……あの子達ペラペラだったと思うんですけど」
('、`*川「それが、変な風に覚えちゃったから、ね」
('ー`*川「ま、ちょっと上がって行きなよ。お茶ぐらい出すからさ」
( ^ω^)「はぁ……」

112 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:45:42 ID:dUOiKSxA0
('、`*川「ただいま。ブーン君連れてきたよ」
( ^ω^)「お邪魔しますお」
ξ゚ー゚)ξ「あらあらいらっしゃいませブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあいらっしゃいませブーン様」
(; ^ω^)「ぶ……ブーン様……? 」
ξ゚ー゚)ξ「ええ、ええあなたはブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「そうそうあなたはブーン様」
(; ^ω^)「なんかむずがゆいから呼び捨てにして頂けると」
ξ゚ー゚)ξ「ダメです。ブーン様と、呼ばせて下さい」
ζ(゚ー゚*ζ「私達の、ブーン様と呼ばせて下さい」
(; ^ω^)(圧が凄いお……)
(; ^ω^)「解ったお。好きに呼んでくれお」
ξ゚ー゚)ξ「「ではではではではブーン様、これからどうぞよろしくお願いいたします」」ζ(゚ー゚*ζ
(; ^ω^)「よ、よろしく……」




.

113 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:46:06 ID:dUOiKSxA0
( ^ω^)「ただいま~」
J( ´ー`)し「おかえり」
(; ^ω^)「いや~お隣さんの双子達の会話相手になってくれって言われちゃったお」
J( ´ー`)し「あら別にいいんじゃないの? どうせ暇してるんだし」
(; ^ω^)「そうなんだけど」
J( ´ー`)し「なんか不満でもあるの? 」
(; ^ω^)「いや~」
J( ´ー`)し「ハッキリしない子だねぇ」
J( ´ー`)し「まあ人助けだと思ってやるんだね」
(; ^ω^)「うん……」




ξ゚⊿゚)ξ「おはようございます。ブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「おはようございます。ブーン様」
(; ^ω^)「お、おはようだお」
(; ^ω^)「じゃ、じゃあ今日はなんの話をしよっかお」
ξ゚ー゚)ξ「ブーン様の、事を教えて、下さい」
ζ(゚ー゚*ζ「ブーン様の、話を聞かせて下さい」
(; ^ω^)「ええ……僕の事かお? 」
(; ^ω^)「えっとぉ……」
( ^ω^)「じゃあこんな話はどうかお」

114 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:47:11 ID:dUOiKSxA0
ξ゚ー゚)ξ「なるほどなるほどブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「よくよく解りましたわブーン様」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたがあなたのご家族を」
ζ(゚ー゚*ζ「とてもとても大事にしている事を」
(* ^ω^)「そ、そう言われるとちょっと照れるお」
ξ゚⊿゚)ξ「家族の仲がいいことは」
ζ(゚ー゚*ζ「とてもよろしい事なのですよ」
(* ^ω^)「そうだおね」
(; ^ω^)「おおっと、もうこんな時間かお」
( ^ω^)「じゃあ僕はそろそろ帰るお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうそうそうそうブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「ねえねえねえねえブーン様」
ξ゚⊿゚)ξ「「最後に、一つ、聞きたいことが」」ζ(゚ー゚*ζ
( ^ω^)「ん、なんだお? 」
ξ゚⊿゚)ξ「もしも、もしも、あなたの家族が」
ζ(゚ー゚*ζ「もしも、もしも、いなくなってしまったら」
ξ゚⊿゚)ξ「「あなたはあなたは、悲しいですか? 」」ζ(゚ー゚*ζ
(; ^ω^)「? そりゃ悲しいお」
ξ゚⊿゚)ξ「「なるほどなるほど、わかり、ました」」ζ(゚ー゚*ζ
ξ゚ー゚)ξ「「それではそれではブーン様」」ζ(゚ー゚*ζ
ξ゚ー゚)ξ「「今日は、ありがとう、ございました」」ζ(゚ー゚*ζ


(; ^ω^)「ふぅ。終わったかお」
(; ^ω^)「それにしても最後の質問は何だったのかお? 」

115 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:47:47 ID:dUOiKSxA0
J( ´ー`)し「そういやお隣さんの事なんだけどさ」
( ^ω^)「んお、なんかあったのかお? 」
J( ´ー`)し「いや、なんかあったって訳じゃないんだけど」
J( ´ー`)し「最近双子ちゃん達をよく見かけるからね、気になったのよ」
( ^ω^)「へぇ」
( ^ω^)「って言っても近所だし見かけるのも当然じゃないかお? 」
J( ´ー`)し「まあそうなんだけどねぇ……」
( ^ω^)「あの二人目立つ格好をしてるから嫌でも目につくんじゃないのかお? 」
J( ´ー`)し「かもしれないねぇ」
( ^ω^)「じゃあ今日も呼ばれてるから行ってくるお」
J( ´ー`)し「いってらっしゃい。あまり迷惑をかけないようにするのよ」






.

116 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:48:09 ID:dUOiKSxA0
( ^ω^)「今日は呼ばれてないからちょっと一人でブラブラしてくるお」
J( ´ー`)し
(; ^ω^)「かーちゃん? 」
J(; ´ー`)し「ん。ああごめんね」
(; ^ω^)「なんかあったのかお? 」
J(; ´ー`)し「前も言ったけどあの双子ちゃんをよく見かけてねぇ」
( ^ω^)「ああ、前も言ってたおね」
J(; ´ー`)し「気のせいだと思うんだけど……」
J(; ´ー`)し「あの二人、こちらを見て嗤ってた気がするのよね」
(; ^ω^)「ええ……怖い事言わないでくれお」
J(; ´ー`)し「ごめんごめん」
( ^ω^)「まあ今日はとーちゃんも家にいるし安心するお」
J( ´ー`)し「だねぇ」
J( ´ー`)し「じゃあまあ行ってらっしゃい」
J( ´ー`)し「引き留めて悪かったわね」
( ^ω^)「いいおいいお」
( ^ω^)「じゃ、行ってくるお~」







.

117 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:48:29 ID:dUOiKSxA0
(; ^ω^)(何だお? 家の前に人が集まってるお……? )
('、`;川「あっ! ブーン君! 」
( ^ω^)「どうもペニサスさん」
('、`;川「あなたは無事だったのね!!? 」
(; ^ω^)「無事って……何かあったのですかお? 」
('、`;川「……君に何も連絡は行ってないの? 」
(; ^ω^)「連絡……? 」
('、`;川「君の家に……強盗が入って……」

(; ゚ω゚)「……は? 」
('、`;川「君の……ご両親が……」


(; ゚ω゚)「……は? 」
('、`;川「と、とにかく! こっちに……!! 」
('、`;川「警察の人が、詳しい話をしてくれるから……」






.

118 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:49:51 ID:dUOiKSxA0
(;  ω )(とーちゃんとかーちゃんが……殺された……? )
(;  ω )(死因は全身を滅多刺しにされた失血死)
(;  ω )(そんなに恨みを買ってたのかお……? )
(;  ω )(いいや! そんな訳ないお!! )
(;  ω )(だったら……誰が……? )
('、`;川「その……ブーン君……今回は……ご愁傷様……というか……」
(;  ω )「気を使って頂いてありがとうございますお」
('、`;川「その……良かったら、落ち着くまで、家に……来ない……」
(;  ω )「……え? 」
('、`;川「君も一人じゃ大変だろうし、私達も女所帯だから、心細くて、ね? 」
(; ^ω^)「う、うーん…」
(; ^ω^)(確かに……ペニサスさんと幼い二人だけど……)
(; ^ω^)(そんなに甘えて良いものなのかお…? )
(; ^ω^)(それに……)
ξ゚ー゚)ξ
ζ(゚ー゚*ζ
(; ^ω^)(あの二人は何で葬式なのに笑ってるんだお……)
('、`;川「ね。ブーン君」
(; ^ω^)「あっはい」
('、`;川「頼むから、ね? 」



(; ^ω^)「わ、わかりました」


.

119 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:50:16 ID:dUOiKSxA0
(; ^ω^)(なんだかんだ押し切られて一緒に暮らすことになったお……)
(; ^ω^)(んお、話し声が聞こえるお)
「「クスクスクスクス」」
「これでこれで、上手くいった」
「これでこれで、上手く出来た」
「「これでこれで邪魔な、人は、消えた! 」」
「「彼は彼はひとりぼっち」」
「「彼の家族は、もういない! 」」
「だって」
「だって」
「「私達が、処理を、したから! 」」
「「邪魔だったから、仕方、ないの」」
「「ブーン様だけいれば、いいの!! 」」
「「クスクスクスクス」」




.

120 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:50:39 ID:dUOiKSxA0
(;  ω )

(;  ω )「さっきの話……本当なのかお……? 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあら聞かれて、しまいましたわ」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあ聞かれてしまいましたね」
(#  ω )「答えろお!! 」
ξ゚ー゚)ξ「ええ、ええ。そうですそうですわ」
ξ゚ー゚)ξ「私が、あなたの愛する父を」
ζ(゚ー゚*ζ「私が、あなたの愛する母を」
ξ゚ー゚)ξ「何度も」
ζ(゚ー゚*ζ「何度も」
ξ゚ー゚)ξ「「何度も刺して! 」」ζ(゚ー゚*ζ
ξ゚ー゚)ξ「刺して」
ζ(゚ー゚*ζ「刺して」
ξ゚ー゚)ξ「処理を、しました」ζ(゚ー゚*ζ

121 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:51:22 ID:dUOiKSxA0

(;  ω )


(;  ω )「け……警察に……」
(;  ω )「警察に通報しなきゃ……」
ξ゚ー゚)ξ「クスクス」
ζ(゚ー゚*ζ「クスクス」
(#  ω )「何がおかしいお!! 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあらブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「証拠は、おありで、ござい、ますの? 」
ζ(゚ー゚*ζ「私達が、殺した証拠が」
(#  ω )「今、お前たちが自供しただろうがお! 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあらブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「それでは、証拠に、なりま、せんわ」
ζ(゚ー゚*ζ「それでは、子どもの、いたずらですと」
ξ゚ー゚)ξ「「そう、思われて、しまい、ますわ」」ζ(゚ー゚*ζ
(;  ω )「クッ……」
ξ゚ー゚)ξ「小学生に、こんな、犯罪、出来まして? 」
ζ(゚ー゚*ζ「それを、誰が、信じ、まして? 」
ξ゚ー゚)ξ「「あなたは、誰にも、信用されない」」ζ(゚ー゚*ζ

ξ^ー^)ξ「「クスクスクスクス」」ζ(^ー^*ζ

122 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:51:47 ID:dUOiKSxA0

(;  ω )



(;  ω )「僕が…こいつらを……何とかしないと……! 」




.

123 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:52:17 ID:dUOiKSxA0
(; ^ω^)「何か……手は……」
(; ^ω^)「取り押さえるかお……? 」
(; ^ω^)「いや、ダメだ……あいつ等に騒がれたら不利になるのはこちらだお……」
(; ^ω^)「ペニサスさんに相談するかお……? 」
(; ^ω^)「ダメだお……あの人を信用することが出来ないお……」
(;  ω )「くそっ……」
(;  ω )「何か……何でもいい……何か証拠になるものでも……」




(;  ^ω)「んお? ここは……物置かお」
(; ^ω^)「何か、犯罪にでも使われてた物でも見つかれば……」

(; ^ω^)「ん…? これは……」


「毒…………薬…………? 」


(;  ω )「これを……これを使ってあいつ等を……」




.

124 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:52:40 ID:dUOiKSxA0
('ー`*川「わざわざありがとうねブーン君」
( ^ω^)「いえいえお世話になっているのですから紅茶の一つぐらい淹れさせていただきますお」
ξ゚ー゚)ξ「ありがとう、ございますブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「とっても、嬉しいですわブーン様」
( ^ω^)「いいんだお。気にしないでくれお」


( ^ω)「じゃあ僕は自分の分を淹れるくるお」
( ^ω)「僕の事は気にせず先に飲んでてくれお」
('ー`*川「じゃあお言葉に甘えて」
ξ゚ー゚)ξ「お先に、頂きますわ」ζ(゚ー゚*ζ





(  ω゚)



.

125 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:53:12 ID:dUOiKSxA0





(;  ω )「な…何で……」

ξ゚ー゚)ξ「あらあら」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあ」
ξ゚ー゚)ξ「「ブーン様」」ζ(゚ー゚*ζ
(;  ω )「ち…違う……! 」
(;  ω )「こんなはずじゃあ……」

( 、 *川

(;  ω )「何で……」
(;  ω゚)「何で……!! 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあら動揺、されてます? 」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあ動揺、されてます? 」
ξ゚ー゚)ξ「「どうか、落ち着いて、ブーン様」」ζ(゚ー゚*ζ
(; ゚ω゚)「何でお前たちが生きているんだお!! 」
ξ゚ー゚)ξ「おかしな事を言いますわ」
ζ(゚ー゚*ζ「全くですねお姉さま」
ξ゚ー゚)ξ「あなたがいれた飲み物に」
ζ(゚ー゚*ζ「毒でも入っていたとでも? 」
ξ゚ー゚)ξ「だからこうして私達」
ζ(゚ー゚*ζ「生きているのが、おかしいと? 」

126 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:53:34 ID:dUOiKSxA0
ξ゚ー゚)ξ「代わりに、叔母が死んでるの」
ζ(゚ー゚*ζ「理由は解って、おりますね? 」
(;  ω )「……」
ξ゚ー゚)ξ「あんな、幼稚なトラップでは」
ζ(゚ー゚*ζ「私達は、殺せません」
(;  ω )「……」
ξ゚ー゚)ξ「まあまあそんな悲しげな」
ζ(゚ー゚*ζ「顔をしないでブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「たった一度の失敗で」
ζ(゚ー゚*ζ「諦めてしまっては、いけません」
ξ゚ー゚)ξ「でもでもここで残念な」
ζ(゚ー゚*ζ「事実が一つございます」
ξ゚ー゚)ξ「気付いていましてブーン様? 」
(;  ω )「な…何を……だお? 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあらあらあらブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあまあまあブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「気付いていない、ふりをしてますの? 」
ζ(゚ー゚*ζ「ホントは気付いているのでしょう? 」
(#  ω )「だから、何をだお!! 」

127 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:54:19 ID:dUOiKSxA0
ξ゚ー゚)ξ「あなたは今、この時に」
ζ(゚ー゚*ζ「私達と、一緒になったのです」
ξ゚ー゚)ξ「「そう、あなたは人殺し」」ζ(゚ー゚*ζ
ξ゚ー゚)ξ「「私達と同じ、人殺し」」ζ(゚ー゚*ζ
(;  ω )「ち……違う……!! 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあら照れてるのですか? ブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあ恥ずかしがらないでブーン様」
(# ゚ω゚)「お前たちと同じにするな! 」
ξ゚ー゚)ξ「あらあらならばこの遺体」
ζ(゚ー゚*ζ「一体どういう事でしょう? 」
ξ゚ー゚)ξ「私達の大切な」
ζ(゚ー゚*ζ「家族の遺体、なのですよ? 」
ξ゚ー゚)ξ「私達がブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたの家族を、殺したように」
ξ゚ー゚)ξ「あなたも私達の、家族を」
ζ(゚ー゚*ζ「殺してしまいましたのよ」
ξ゚ー゚)ξ「でもでも心配しないで」
ζ(゚ー゚*ζ「これは私、達が処理しましょう」
ξ゚ー゚)ξ「だからだからブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「一緒に堕ちて行きましょう? 」

128 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:54:39 ID:dUOiKSxA0
(#  ω )「ふ……ふざけるな!! 」
(;  ω )「僕は……僕は……」
ξ゚ー゚)ξ「あらあらあらあらブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあまあまあブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「今はとても動揺を、していられるご様子で」
ζ(゚ー゚*ζ「でしたら今、この時は、一旦席を外しましょう」
ξ゚ー゚)ξ「「それではそれではブーン様」」ζ(゚ー゚*ζ
ξ゚ー゚)ξ「「どうかどうかお元気で」」ζ(゚ー゚*ζ




(;  ω )「僕……は……」





.

129 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:55:01 ID:dUOiKSxA0
ξ゚ー゚)ξ「あらあらブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「まあまあブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「「おはようおはようございます」」ζ(゚ー゚*ζ
(;  ω )「何故平気な顔をしているんだお……? 」
ξ゚ー゚)ξ「変な事をおっしゃるブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「何か何かありました? 」
(;  ω )「僕は君たちの家族を……! 」
ξ゚ー゚)ξ「ええ、ええブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたによって殺された」
ξ゚ー゚)ξ「「でもでもそれは、いいのです」」ζ(゚ー゚*ζ
(;  ω )「いいって……」
ξ゚ー゚)ξ「私達には、ブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたが、いて、くれるのです」
(;  ω )「僕は……君達の物にはならない」
ξ゚ー゚)ξ「……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
ξ^ー^)ξ「「クスクスクス」」ζ(^ー^*ζ
(;  ω )「な……何がおかしいんだお……! 」

130 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:56:13 ID:dUOiKSxA0
ξ゚ー゚)ξ「ええ、ええブーン様」
ζ(゚ー゚*ζ「勿論勿論そうですわ」
ξ゚ー゚)ξ「あなたは私、だけのもの」
ζ(゚ー゚*ζ「いいえ、あなたは私、だけのもの」
ξ゚ー゚)ξ「「半分こなんて許さない」」ζ(゚ー゚*ζ
ξ゚ー゚)ξ「私、達はいつでも二人で一つ」
ζ(゚ー゚*ζ「どんな、物でも半分こ」
ξ゚ー゚)ξ「それでは満足、出来ません」
ξ゚ー゚)ξ「私はあなたの全てを手に入れたい」
ζ(゚ー゚*ζ「私はあなたの全てを受け入れたい」
ξ゚ー゚)ξ「「どちらもなんて、いやですわ」」ζ(゚ー゚*ζ

131 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:56:38 ID:dUOiKSxA0
ξ゚ー゚)ξ「さあさあどうか、ブーン様」
ξ゚ー゚)ξ「どうか」
ζ(゚ー゚*ζ「どうか」
ξ゚ー゚)ξ「私を」
ζ(゚ー゚*ζ「私を」
ξ^ー^)ξ「「選んで下さい」」ζ(^ー^*ζ

132 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:57:43 ID:dUOiKSxA0
(  ω )「そうかい、それでも君たちを」
(  ω )「家族を奪った、君たちを」
            アイ(  ω゚)「僕は両方殺して見せるよ」
ξ゚ー゚)ξ「まあまあなんて強欲で」
ζ(゚ー゚*ζ「素敵なお方なのでしょう」
ξ゚ー゚)ξ「でしたらいつかその時が」
ζ(゚ー゚*ζ「来るまで永久に」




ξ^∀^)ξ「「愛し、あいましょう!」」ζ(^∀^*ζ


                                           二人は囀り歌うようです
133 : ◆8gwSzhoaP. [↓] :2024/04/23(火) 20:59:34 ID:dUOiKSxA0【作品名】二人は囀り歌うようです
【作品URL】>>107~>>132
【コメント】双子のセリフはリズムを取りながら読んでいただければ楽しめる……かも

134 :名無しさん [↓] :2024/04/24(水) 01:05:21 ID:hvXHBD460最も強力な魅了のやり方だな……ラスト3レスでぞっとした