学会長講演

作業療法の過去・現在・未来 

〜作業療法の不易流行〜 

第33回東北作業療法学会

学会長 大黒一司

東北文化学園大学

 近代の作業療法が先人により実践されてから100年を超えた現在,作業療法の変わらない部分,技術や理論として発展向上したことがある.それが作業療法の「不易流行」であると考える.「不易流行」はいつまでも変化しない本質的なことを忘れない中にも,新しい変化を取り入れていくことと解釈する.流行はその時代に即して変化することであるが,変化しながらも不易である本質を求めることであると理解する.作業療法の不易とは,作業に焦点をあて人々の健康や幸福を考えることであろう.流行は,科学による新たな発見を取り入れながら,時代や情勢の変化に応じた作業療法を展開することにあると考える.作業療法の過去,現在をあらためて見つめ直し,情報通信技術,人工知能などの技術が発展する中,自動化されず将来残る職業とされている作業療法の未来に向けた可能性について考えてみたい. 

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