PX-Q3PE5

発売                :    2022年2月

チューナー数   :    地デジx4,BS/CSx4 (8番組同時録画)

                                シリコンチューナー RafaelMicro R850 x4個、RT710 x4個

                                復調IC 東芝TC90522XBG x2

                                コントローラー ITEtech IT9305E x2

                                PCIe to 4PortUSB2.0コントローラー moschip MCS9990CV

価格                :    ¥37,180- (直販価格)

URL                :    http://www.plex-net.co.jp/product/px-q3pe5/

Amazonでの取り扱い 有り    https://www.amazon.co.jp/dp/B09PY98JG6/

特徴                :    カードサイズはロープロファイル対応の小型仕様。フルハイトとロープロファイルの両方のブラケットが付属する。同社従来モデルの系譜などから、台湾digibest社による設計製造と思われる。

基本部分はPX-Q3PE4系統に非常に似ており、新規にPCIe-USB変換チップ「MCS9990CV-AA」が実装されていることが確認できる。内部USB接続が不要になっているが、PCI-Expressから変換を経て内部接続されるように仕様変更されただけで、劇的な設計変更が行われているわけではない。内部的には PX-W3PE4、PX-Q3PE4 とほぼ同一の仕様で、内部USB変換するチップを搭載しただけの構成。そのため PX-W3PE4/Q3PE4のドライバを微変更することで問題なく動作させることできる。BonDriverも同様で、一部の記述を変更して強制的に動作させること可能だが、2022年末時点ではJacky版BonDriverも配布されている。

これまでのマザーボード上のUSBチップとの相性やリソースの問題などが解消されるため、動作安定性が向上していることが期待される。
これまで同様、PCとの接続にはPCI-Expressを使用する。x1仕様のため、x4,x8,x16などの上位スロットに装着しても問題ない。

ドライバ入手先    :http://www.plex-net.co.jp/download/

BonDriver入手先  Jacky版BonDriver 2022年

別途必要なもの        : B-CASカード

導入難易度            :  容易

純正視聴アプリ 「PLEX TV」使用可能

■所感

ロープロファイル対応で他の8チューナー製品と差別化されている。
PX-W3PE4/Q3PE4の頃から考えると、最初からこれを出してくれれば良かったんじゃないかな? と言いたくなる仕様変更ではある。逆に言えばPE4ユーザーが買い換える理由はなく、新規ユーザーやチューナー数を増やしたいヘビーユーザー向き。

また、ユーザー側ではなく流通や販売店側の視点では、純正視聴アプリが提供されることで「オモテの製品」として胸を張って販売でき、サポートはメーカーに任せる、といったことが可能になる点が大きい。これまでは使用方法や不良判断を店員に問い合わせても、販売店なども「まずはご自身で調べてください」といった回答しかできず、販売側からすれば非常にもどかしい状態になるため、販路が広がらなかったという側面がある。一般的なTV視聴録画のハードとしては誰でも普通に使えて、TS抜きチューナーとしてより深く使用したい人にも応えてくれる製品として魅力が増した。