運用するPCについて
公式サイトでの動作スペックは
CentOS6(x64)が動作するPC、メモリ1GB以上、起動ディスクは2TB以下のHDD
となっている。
リアルタイム視聴の foltiaLIVE使用時の推奨スペックは
CPU Corei3 3GHz以上
メモリー 4GB以上
となる。
現実問題としてメモリを1GBしか搭載しない環境では、LIVE視聴が不可能(延々と戻ってこない)だったり、エンコード時の動作が緩慢で不安定になるといった制限がある。
CentOS6(x64)自体はCore2Duoや同世代のCeleronなどでも問題なく動作するが、24時間運用することを考えるとアイドル時の消費電力が高いこれらの世代のマシンを選択することはオススメできない。エンコードを行わない運用方法だとしても、Core i世代以降で構築した方が長期的に低コストとなる。
一例として、以下の構成で消費電力の比較を行った。(消費電力はサンワサプライ製ワットメーター表示の目測。やや下側にブレる傾向があるらしいので、あくまで参考値)
・マシン1号 その辺に転がっていた自作機 アイドル時 70W
CPU Celeron Dual Core E1200 1.6GHz (TDP65W) Core2Duo世代の低価格CPU
メモリ 3.5GB
HDD 2TB
Plex PX-Q3PE
カードリーダー SCR-3310
・マシン2号 すでに5年が経過しリース落ちで大量に安価で処分されているスリムタワービジネス機 NEC PC-MJ33L/L-D
CPU Core i3 2120 3.3GHz (TDP65W) 第二世代Core i3(SandyBridge)
メモリ 3GB
HDD 250GB
Plex PX-Q3PE
カードリーダー SCR-3310/v2.0
アイドル時 37W
2チューナー録画時 43W
SDエンコード中 57W
上記のマシン2号はオークションで5千円程度で取引されているPCであり、HDD容量など同構成ではないものの、1号との消費電力差は約1/2となっている。
30分アニメのSDエンコードに関してはマシン2号は録画後約30分で完了する。マシン1号は倍以上の時間がかかっても終わっていなかったため、実用性に乏しいと判断した。
適当なデスクトップPCを選択しても、世代間でこれだけ有意な差がある。エンコードを重視する場合でも、省電力を志向した近年のPCでの運用にメリットがあることは当然ながら、録画のみの低負荷運用としても、古い世代のPCはオススメできない。