ここからは私たちが考える適切な「ルール」について説明します。
学校で一番大切なことは、次の2点です。
「ルール」は、この二つを両立させるための学校内生徒行動規則です。
モデルルールズをご覧ください。
ルールには三つの部分が必要です。
学校にとっては、 指導の根拠、正当性
指導の安定性の確保
説明ができる
加害生徒にとっては、 学び(行為と責任)
予見
被害生徒にとっては、 問題解決のルート
生徒全体にとっては、 人権教育、規範教育
正義の感性を満たす
加害保護者にとっては、懸念や疑心暗鬼を払拭
知る権利の保障
被害保護者にとっては、問題解決へのルート
保護者全体にとっては、規範意識の共有
透明性と安心感
ルールを学校に導入すれば生徒指導は安定します。さらに、子ども・若い人々の権利保障と、生徒指導の透明性を高めることで、保護者や社会の理解も深まることでしょう。
ルールは個に対し、そして全体に対して、強い教育性をもちます。
1 公正なルールが存在すること、それ自体が、生徒に対して強い教育力をもちます。 そしてそのようにルールは存在し、運用されなければなりません。(平等原則、比例原則)(適正手続)
2 行為には責任が伴うことを、形ある措置を通じて、実感的に学びます。
3 ルールは権利教育です。他の人には自分と同じだけの権利があり、他の人の権利を侵す権利は誰にもありません。 もしも他の人の権利を侵害すれば、自分の権利が停止されるでしょう。“rights and privileges” 自分の権利に気づきましょう。「いじめられることは正しくない」「暴力は受けない」「わたしには適切な環境で授業を受ける権利がある」
4 ルールは規範教育でもあります。