2017年度の出来事

日本畜産学会春季大会(2018/03/29)

日本畜産学会春季大会にて沖本祐典くん(B4)が発表しました.牛の分娩の兆候として起立/横臥の回数が増えたり,尻尾が拳上したりします.そういった分娩予兆に寄与する牛の状態を映像から検知できるか?という話です.

    • 沖本祐典,菅原一真,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``映像情報を用いた分娩時の牛の状態推定,’’ 日本畜産学会 第124回大会,March 2018. [SlideShare]

https://www.slideshare.net/pcl-lab/ss-96828843

日本水産学会春季大会(2018/03/27)

日本水産学会春季大会にて幸加木裕也くん(B4)が発表しました.定置網漁において,気象・海洋情報から日ごとの漁獲量を予測する話です.ビッグデータがない場合は事前知識を活用するのが吉な訳ですが,事前知識として定置網漁の漁獲過程を模倣して状態空間モデルを定式化して,ハミルトニアンモンテカルロで最適化&逐次予測すると上手くいきます,という話です.

    • 幸加木裕也,俵直弘,小林哲則,橋本和夫,小川哲司,``定置網漁における漁獲過程モデルを用いたシロサケの日単位漁獲量予測,’’ 日本水産学会春季大会,March 2018. [SlideShare]

https://www.slideshare.net/pcl-lab/ss-96827595

基幹理工学部長賞優秀賞・情報理工学科賞(2018/03/26)

沖本祐典くん(B4)が基幹理工学部長賞優秀賞(成績すごい人)を,土屋平くん(B4)が情報理工学科賞(研究業績すごい人)に選ばれ,学位授与式において表彰されました.おめでとうございます.

学位授与式(2018/03/26)

学位授与式が行われ,小川研の学部4年生7名に学士(工学)の学位が授与されました.おめでとうございます.今後の活躍を期待しています!

    • 学士(工学):岡林佳吾,沖本祐典,幸加木裕也,薗部藍,高見一生,土屋平,冨士川光希

日本音響学会春季研究発表会(2018/03/15)

日本音響学会春季研究発表会にて土屋平くん(B4),島田拓也くん(小林研B4),俵直弘くん(小林研助教)が発表を行いました.敵対的学習を使って抽出した話者ロバストな音響特徴量がゼロリソース音声認識で効果あります(土屋),同様に敵対的損失を使って抽出した音韻の違いにロバストな音響特徴量が話者照合で効果あります(俵),話者正規化の言語非依存性を調査しました(島田),という話です.全く同じ日程で開催された情報処理学会全国大会@早稲田の実行委員であったため抜けられず,参加はできませんでしたが...

    • 土屋平,俵直弘,小川哲司,小林哲則,``敵対的学習を用いた話者の違いに頑健な特徴抽出とゼロリソース音素識別による評価,’’ 日本音響学会講演論文集, pp.9-12, March 2018.

    • 島田拓也,俵直弘,小川哲司,小林哲則,``話者正規化における言語非依存性とゼロリソース音声認識における効果,’’ 日本音響学会講演論文集, pp.109-112, March 2018.

    • 俵直弘,土屋平,小川哲司,小林哲則,``敵対的学習に基づく話者特徴抽出,’’ 日本音響学会講演論文集, pp.141-144, March 2018.

E-JUST訪問(2018/03/06)

久しぶりにエジプト・日本科学技術大学(E-JUST)を訪問しました.今回は5泊7日と短めです.キャンパス建設は「遅遅として」進んでいるようで,新しいビル(事務棟)が建ってました.感動です.Research Seminar にてトークを依頼されましたがもはや話すネタが尽きたので,現在進行中のIoT関連の新ネタ(風力発電・畜産・水産のざっくりした話)をおろしてきました.アブストラクトはこちら

第32回IBISML研究会(2018/03/05)

九州大学で開催された第32回IBISML研究会にて,土屋平くん(B4)が複合行列分解の拡張に関する発表を行いました.複合行列分解では行列間に線形性が仮定されており行列どうしが異種な性質を持つ場合の適用が難しかったわけですが,行列間の非線形性をモデル化した変換複合行列分解を提案し,異なる性質のデータを利用可能にしました,という話です.この研究は,NTTコミュニケーション科学基礎研究所の夏季実習(指導:岩田具治さん)の成果です.

    • 土屋平,岩田具治,小川哲司,``異種データ活用のための変換複合行列分解,’’ 電子情報通信学会技術研究報告,vol.117,no.475,IBISML2017-96,pp.41-48,March 2018.

ティーチングアワード総長賞受賞(2018/02/08)

山名教授と担当している「論理回路」(情報理工学科/情報通信学科・2年)が2017年度早稲田大学ティーチングアワード総長賞を受賞しました.本賞に恥じぬよう,教育・研究に精進してまいります.今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします.

卒業論文・修士論文発表会(2018/01/27)

早大の8研究室(誉田研・匂坂研・小林研・池永研・菊池研・及川研・小川研・松居研)合同の卒論・修論発表会を開催しました.発表したみなさん,お疲れさまでした!

APSIPA2017, Poster Book Prizes(2017/12/15)

マレーシア・クアラルンプールで開催されたAPSIPA2017にて,芦川博人くん(M1)の発表が Poster Book Prizes に選ばれました.おめでとうございます.複数人会話音声の認識において,発話者の情報をどのように扱うと良いか?という話です.

    • Hiroto Ashikawa, Naohiro Tawara, Asunori Ogawa, Tomoharu Iwata, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Exploiting end of sentences and speaker alternations in recurrent neural network-based language modeling for multiparty conversations,'' Proc. APSIPA2017, Dec. 2017. [doi: 10.1109/APSIPA.2017.8282217]

第39回風力エネルギー利用シンポジウム(2017/12/07)

風力エネルギー利用シンポジウムにて,長谷川隆徳くん(M1)が風力発電設備の異常検知に関する発表を行いました.風力発電設備の機器などはそうそう故障しないため,モニタリング対象機器の異常データを使って異常検知システムを構築するというアプローチは現実的ではありません.とは言え,もしも他の機器で故障が生じた場合,その価値のあるデータを利用しない手は無いわけで,そのためにはどうすれば良いか?という話です.

    • 長谷川隆徳,緒方淳,村川正宏,小川哲司,``正常・損傷の表現学習に基づく風力発電システム異常検知技術の高度化,’’ 第39回風力エネルギー利用シンポジウム,pp.371-374,Dec. 2017. [SlideShare]

https://www.slideshare.net/pcl-lab/ss-96819379

TRECVID Workshop(2017/11/13)

米国国立標準技術研究所(NIST)が主催する国際競争型大規模映像検索・評価ベンチマーク(TRECVID)のAd-hoc Video Search(AVS)タスク(manual)で、世界中の研究機関の中で第1位の成績を収め、下記の発表を行いました.

    • Kazuya Ueki, Koji Hirakawa, Kotara Kikuchi, Tetsuji Ogawa, Tetsunori Kobayashi, ``Waseda Meisei at TRECVID2017: Ad-hoc video search,’’ Notebook paper of the TRECVID 2017 Workshop, Nov. 2017. [1st place at TRECVID 2017 Ad-hoc Video Search task (manual)]

小林先生還暦祝賀会・小林研究室OB・OG会(2017/10/28)

小林先生の還暦祝賀会ならびに小林研OB・OG会を開催しました.先輩方,皆さま活躍されており,大いに刺激を受けました.小林先生が還暦とはピンとこないのですが,私が学生として小林研に配属されたときの小林先生の年齢と,今の私の年齢がさほど変わらない(「小川の貫禄の無さは異常」)という指摘を受けて愕然としました.本会の運営に際し,幹事として不手際も多かったことと思いますが,どうか引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします.

9研究室合同ワークショップ(2017/10/07)

情報理工学科・情報通信学科の9研究室によるワークショップ(通称:9研)が開催されました.非公式のゆるーい感じの研究発表会で,春学期の成果をまとめる良い機会になっています.また,他研究室の友人がどんな研究をしているのかを知る良い機会にもなっているようです.ちなみに,PHM2018に参加していたため成田から西早稲田に直行したものの研究発表セッションには間に合わず,懇親会からの参加となりました.今年の小川賞はリラックマのPCクッションにしました(賞の選定は助教の俵くんにお願いしました).

PHM2018(2017/10/03)

(画像をクリックすると発表スライドが閲覧可能です)

米国・セントピーターズバーグにて開催された Annual Conference of the Prognostics and Health Management Society 2017 (PHM2017)にて,長谷川隆徳くん(M1)が回転機器の異常検知に関する発表を行いまいました.モニタリング対象機器と類似の機器で観測されたデータを用いて構築した異常検知システムをうまいこと転用すると,異常検知システムの早期運用が可能になります,という話です.産総研の人工知能研究センターの客員研究員として,緒方淳さん(産総研)と共同で進めている研究の一部です.学生の頃から尊敬していた緒方さんと音声以外の研究でコラボレーションできるというのは感慨深いものがあります.

    • Takanori Hasegawa, Jun Ogata, Masahiro Murakawa, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Adaptive training of vibration-based anomaly detector for wind turbine condition monitoring,’’ Proc. Annual Conference on PHM Society, pp.177-184, Oct. 2017. [phm]

https://www.slideshare.net/pcl-lab/adaptive-training-of-vibrationbased-anomaly-detector-for-wind-turbine-condition-monitoring

日本音響学会秋季研究発表会(2017/09/25)

日本音響学会秋季研究発表会にて芦川博人くん(M1)と森岡幹くん(小林研D2)が発表を行いました.ニューラルネットワーク言語モデルのドメイン適応(森岡)と複数人会話音声認識における話者情報の活用方法(芦川)に関する話です.

    • 森岡幹,俵直弘,小川哲司,小川厚徳,岩田具治,小林哲則,``ドメイン依存・非依存の内部表現を有する再帰型ニューラルネットワーク言語モデル,’’ 日本音響学会講演論文集,pp.27-30,Sept. 2017.

    • 芦川博人,俵直弘,小川厚徳,岩田具治,小林哲則,小川哲司,``複数人対話を対象としたRNN言語モデルにおける発話終端情報利用の有効性,’’ 日本音響学会講演論文集,pp.23-26,Sept. 2017.

情報通信学科仮配属(2017/09/25)

情報通信学科の仮配属が実施されました.小川研には情報通信学科3年生6名が仮配属されました.

鹿児島ITビジネス研究会(2017/09/13)

鹿児島ITビジネス研究会にて,「人工知能研究の進展と課題」について講演を行いました.畜産プロジェクトのオーガナイザよりお招きいただきました.有意義な議論を楽しみました.

小林研・小川研夏合宿(2017/09/01)

軽井沢セミナーハウスにて2泊3日で小林研・小川研夏合宿を行いました.B4とM2の中間報告を行った後は,ひたすら遊びました.いいおっさんが綱引きをやると内腿の筋肉痛が異常です.テニスで右手の握力がなくなります.その他いろいろ.若い学生さんたちに合わせようとすると無理があることを知りました.

ACM Transactions on Knowledge Discovery from Data(2017/08)

E-JUSTのEssam Algizawyくんと研究していた交通網のモニタリングの話が,ACM Transactions on Knowledge Discovery from Data (TKDD) に掲載されました.スパースな通信データ(セネガルのダカールにおける,通話とSMSを行った基地局と時間情報)のみから,事前知識(交通網シミュレーション)と隠れマルコフモデルを用いて時間発展可能なシステムを構築しました,という話です.

    • Essam Algizawy, Tetsuji Ogawa, Ahmed Elmahdy, ``Real-time large-scale map matching using mobile phone data,’’ ACM Trans. Knowl. Discov. Data, vol.11, no.4, Aug. 2017. [doi: 10.1145/3046945]

情報通信学科2年生オリエンテーション(2017/05/27)

早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて情報通信学科2年生オリエンテーションを開催し,2年生クラス担任として運営に携わりました.ゲストスピーカとして,高橋健志氏(情報通信研究機構),谷山輝氏(SQUARE ENIX),斎藤奨氏(情報理工・情報通信専攻博士課程)にご講演戴き,学生に対して情報通信学科で学ぶ意義を熱く語っていただきました.懇親会ではポジションペーパー名札を導入するなど参加者の交流促進を図りました.小林研OBの谷山くんは講演中は「しくじり先生」を豪語していましたが,SQUARE ENIX のサウンドクリエーターとして活躍しているようです.

小林研・小川研春合宿(2017/05/20)

鴨川セミナーハウスにて1泊2日で小林・小川研の春合宿を行いました.昼はサッカー・テニス・ソフトボール・ディアボロを楽しみ,夜は宴会にて歌が披露されるなど,親睦を深めました.

2017年度研究室配属(2017/03/31)

学部4年生7名(うち修士課程進学が4名)が小川研に配属されました(小川研としては第2期生となります).小川研の学生は修士課程5名,学部7名の計12名となりました.