2019年度の出来事

【3年生向け】研究室配属に関するお知らせ(2020/03/06)

※ 新型コロナウィルス感染症感染拡大防止のため本年度の情報通信学科・情報理工学科の研究室配属説明会(3/20)ならびに小川研のオープンハウス(3/23~24)は実施しません.小川研への配属に興味があり個別に面談を希望する学生は,小川まで事前に連絡し日時と面談方法(原則オンライン,希望者は face-to-face でも対応します)の調整を行ってください.面談可能時間帯は以下の通りです.「プロジェクト研究A」履修希望の学生も同様です.

  • 3月20日(金)14:00~18:00

  • 3月21日(土)14:00~18:00

  • 3月23日(月)14:00~18:00

  • 3月24日(火)15:00~18:00

  • 3月25日(水)13:00~15:00

  • 面談の場所:喜久井町キャンパス40号館701室 or Zoomミーティング

電子情報通信学会総合大会(2020/03/19)

広島大学・東広島キャンパスにて開催予定であった2020年電子情報通信学会総合大会にて予定されていた以下の依頼講演は新型コロナウイルス感染症拡大防止のためキャンセルとなり,予稿集への掲載のみとなりました.

  • 小川哲司,斎藤奨,中野鐵兵,``ビッグデータを利用できないとき,AI技術をどう開発するか?~水産業支援と畜産業支援の事例紹介~,'' 電子情報通信学会総合大会,企画セッション:あなたは本当にAIを理解していますか? - 基本原理から使い方,応用まで -,p. SSS-26,March 2020. [依頼講演]

第一次産業従事者の意思決定支援のための人工知能技術開発においては,利用可能なビッグデータなど存在しない場合がほとんどです.そのような場合,データに頼る帰納的アプローチと知識を活用する演繹的なアプローチをうまく融合することでデータが少量でも信頼性の高いシステムが構築可能なこと,人の力に頼ることでシステムを早期運用可能としデータを集めながら持続的にシステムを改善可能なこと,を精密水産と精密畜産の事例を題材として紹介させていただくつもりでした.

日本音響学会春季研究発表会(2020/03/16)

埼玉大学にて開催予定であった日本音響学会2020年春季研究発表会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりました.以下の発表が予稿集に掲載されました.

  • 中込優,戸上真人,小川哲司,小林哲則,``所望音源の方向アトラクターに基づく時変の空間フィルタを用いたDNN音声抽出,'' 日本音響学会研究発表会講演論文集,pp.305-308,March 2020.

  • 蓮実拓也,小林哲則,小川哲司,``End-to-end雑音除去のためのネットワーク構造の検討,'' 日本音響学会研究発表会講演論文集,pp.335-336,March 2020.

  • 樋口陽祐,俵直弘,小川厚徳,岩田具治,小林 哲則,小川哲司,``Attentionに関する損失を利用したノイズに頑健なEnd-to-End音声認識,'' 日本音響学会研究発表会講演論文集,pp.935-936,March 2020.

  • 俵直弘,小川厚徳,岩田具治,デラクロアマーク,小川哲司,``短発話を対象としたテキスト独立型話者認識のためのフレームレベル音素非依存特徴抽出,'' 日本音響学会研究発表会講演論文集,pp.997-998,March 2020.

日本畜産学会第127回大会,他の中止(2020/02/27)

京都大学で開催予定であった日本畜産学会第127回大会にて以下の発表を予定していましたが,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催の中止および講演要旨の発行も中止(完全になかったこと)となりました.別の機会に報告したいと思います.

  • 兵頭亮介,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``映像情報を用いた黒毛和牛種の分娩予兆検知のための特徴抽出手法の検討,'' 日本畜産学会第127回大会,VIII-27-06,March 2020.

  • 川野百合子,斎藤奨,中野鐵兵,赤羽誠,近藤育海,山崎稜汰,日下裕美,坂口実,小川哲司,``クラウドソーシングを用いた肉牛の乗駕行動画像データセットの構築,'' 日本畜産学会第127回大会,VIII-27-05,March 2020.

  • 河田宗士,沖本祐典,中野鐵兵,赤羽誠,小川哲司,``注意機構を用いた環境の差異に頑健な黒毛和牛種の羊膜・尿膜検知,'' 日本畜産学会第127回大会,VIII-27-04,March 2020.

また,同様の理由で マリンITワークショップ2020みえ も中止となりました.次回,函館で報告できればと思います.

  • 小川哲司,幸加木裕也,小林哲則,``ドローン空撮画像を用いた潮目の検知~漁師にとって直感的なセンシングのために~,'' マリンITワークショップ2020みえ,三重,March 2020.

高知マリンイノベーション運営協議会(2020/02/21)

小川が高知マリンイノベーション運営協議会委員に就任し,第1回協議会に参加しました.高知県をフィールドとして,生産から流通・販売まで将来の水産業のあるべき姿を模索していきます.早稲田大学としては,JAMSTEC,高知県水産試験場,高知県漁業振興課,高知県水産政策課,室戸漁業指導所,土佐清水漁業指導所,高知県産業創造課と連携して主に漁船漁業のスマート化に関する研究・開発を推進していきます.[高知県ウェブサイト]

協議会からの意見交換会では現場の方々,水産・海洋の専門家の皆様と大いに盛り上がり,プロジェクトを超えた連携により,重要かつ広がりのある課題に取り組めそうなワクワク感で充満していました.関係者の皆様,よろしくお願いいたします!

福岡大学応用数学専攻セミナー(2020/02/19)

福岡大学応用数学専攻のセミナーにて,小川が以下の講演を行いました.

  • 小川哲司, ``このビッグデータ時代にビッグデータがなかったとき,どのように人工知能技術を開発するか?,'' 福岡大学応用数学専攻セミナー,福岡県・福岡市,Feb. 2020. (host: 藤木淳教授, 福岡大学)

専門家の経験や勘・コツをデータの力を使って言語化していきたい訳ですが,現実の問題ではビッグデータなど全く利用できない場面に直面します.そのような状況に対して我々が最近取り組んでいる,整備された大規模データの構築を待たずにAI技術を構築するアプローチに関する事例を紹介しました.ついでにエジプトでの経験とそれに基づくメッセージも語らせていただきました.議論に参加してくださった皆様,ありがとうございました!

AAAI-20 Workshop on Artificial Intelligence of Things(2020/02/07)

ニューヨークで開催された人工知能に関する国際会議AAAI2020のワークショップ(Artificial Intelligence of Things)にて,真殿航輝くん(M1)が画像の秘匿化と認識に関する発表を行いました.

  • Koki Madono, Masayuki Tanaka, Masaki Onishi, Tetsuji Ogawa, ``Block-wise scrambled image recognition using adaptation network,'' AAAI-20 Workshop on Artificial Intelligence of Things, Feb. 2020. [arXiv]

監視映像などセンサデータが日々大量に集まる中,データ取得者はその解析者に対してデータを秘匿化したいというシーンが想像されます.そのように秘匿化された画像でも解析可能にするにはどうすればよいか?という話です.

博士論文公聴会(2020/01/29)

斎藤奨君の博士論文「Fair-trade crowdsourcing: Predicting the working times of microtasks」に関する公聴会が開催され,審査をクリアしました.小川は副査として参加しました.

卒業論文・修士論文発表会(2020/01/25)

早大の8研究室(誉田研・匂坂研・小林研・池永研・菊池研・及川研・小川研・松居研)合同の卒論・修論発表会を開催しました.発表したみなさん,運営の皆さん,お疲れさまでした!

小川研からは,高見一生くんが修士優秀賞を,植木風馬くんがOB賞(実用部門)を受賞しました.おめでとうございます!

第186回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会(2020/01/16)

石垣島の大濱信泉記念館にて開催された情報処理学会・第186回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会にて森永聖也くん(M1)がクラウドソーシングにおける効率的な回答収集方法に関する以下の講演を行いました.

  • 森永聖也,斎藤奨,中野鐵兵,小林哲則,小川哲司,``クラウドソーシングにおける動的な回答収集による低コストな多数決手法,'' 情報処理学会研究報告 (HCI),vol.2020-HCI-186, no.36, pp.1-6, Jan. 2020.

Human-in-the-loop machine learning にクラウドソーシングを導入する際,スパマーなどの影響で収集されるラベル情報の信頼性が低下する訳ですが,信頼性を高めるためのタスクの追加発注を効率的に行う方法について検討しました,という話です.

第41回風力エネルギー利用シンポジウム【ベストポスター賞】(2019/12/05)

科学技術館にて開催された日本風力エネルギー学会・第41回風力エネルギー利用シンポジウムにて長谷川隆徳くん(D1)が風力発電設備のメンテナンス支援に関する以下の講演を行いました.

  • 長谷川隆徳,緒方淳,村川正宏,飯田誠,小川哲司,``あらゆる風車に適用可能な状態監視技術を目指して~風車主要機器におけるデータ駆動型異常検知とその評価~,'' 第41回風力エネルギー利用シンポジウム,pp.187-190, Dec. 2019. [SlideShare]

「異常検知システムをあらゆる風車で早期運用する」ための技術として,異常検知器を風車や周辺環境の違いに頑健にするのは諦め(未知の異常を検知できなくなるので),風車や周辺環境の違いの影響が取り除かれた特徴を抽出する方式の開発に注力している訳ですが,提案方式を風車主要機器である主軸,増速機,発電機に適用したときの知見を整理しました,という話です.

なお,本発表は【ベストポスター賞】を受賞しました.おめでとうございます![Link]

OplusE(2019/11/25)

光エレクトロニクスと画像工学に関する技術情報誌 OplusE の特集「自然に挑む画像センシング技術~農林水産業の現場でいかに役立つか?~」に以下の記事が掲載されました.

  • 小川哲司,斎藤奨,中野鐵兵,``映像情報を用いた繁殖牛分娩検知システムの構築と運用法に関する研究・開発(自然に挑む画像センシング技術~農林水産業の現場でいかに役立つか?~),'' OplusE,vol.41, no.6, pp.858-862, Nov. 2019. [Link]

繁殖牛の分娩検知を題材として,映像に基づく状態監視システムをクラウドソーシングを用いて早期運用しながら持続的に改善するための方法論を解説しています.

小林研究室OB・OG会(2019/11/10)

小林研の第2回OB・OG会を開催しました.今回はこじんまりとした会になりましたが,その分話題は「濃密な」ものとなり大いに刺激を受けました.また,現役の修士課程学生に「小川の先輩方が学生時代の(小林先生もご存じなかった)小川の話を全部しゃべる」というリスクにも直面しましたが,学生は大いに楽しんでいたので良しとします.相変わらず,幹事として不手際も多かったことと思いますが,どうか引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします.

E-JUST訪問(2019/11/01)

エジプト・アレキサンドリアにあるエジプト日本科学技術大学(E-JUST)を訪問し,新任の先生とのディスカッションや学生の研究指導,パターン認識を実問題に応用する際に直面する課題への対処に関する以下の講演を行いました.今回で(おそらく)13回目のエジプト渡航です.

  • Tetsuji Ogawa, ``Robust pattern recognition applications - How to build a system when big-data are not available? -,'' E-JUST CSE Seminar, Nov. 2019.

インフラのメンテナンスや第一次産業など実問題の多くはビッグデータに頼れないため,帰納的なアプローチだけでなく演繹的なアプローチを効果的に融合させることが基本で,識別的な特徴表現学習(風車異常検知を例として),半教師あり学習(映像による家畜の状態監視を例として),データ同化(日単位漁獲量予測を例として)といった対処法とその事例を紹介しました.

プロジェクト開始から10年以上が経過してようやくメイン・キャンパスの建設が本格化し,一部利用が開始されています(写真は現在キャンパスとして利用されている事務棟・福利厚生施設エリア).JICAスタッフ,支援大学の先生方,エジプト人教員,皆さんが「なんか,大学みたいになってきたよね」とおっしゃっていて,「じゃ今まで何だったんだw」と思いつつ,なんだかんだで嬉しそうなのが印象的でした.日本食レストランも登場するなど本当にそれらしくなってきました.E-JUSTの発展に限らず,アレキサンドリア市内でもボルグ・エル・アラブでも道路・橋梁などのインフラ整備,建築ラッシュが起こっており,経済指標の改善が身近なところにも表れているようです.

追記:11月18日に新キャンパスの開所式が行われ,NHKも取材に来たようです.[NHK World] [NHK News WEB]

(参考)「エジプト日本科学技術大学プロジェクト・フェーズ3

IoTビジネス推進コンソーシアム沖縄 第7回セミナー(2019/10/23)

IoTビジネス推進コンソーシアム沖縄主宰の第7回セミナーにて小川が以下の講演を行いました.

  • 小川哲司, ``人工知能技術の現状と課題~メンテナンスや一次産業支援に適用する際に注意すべきこと~,'' IoTビジネス推進コンソーシアム沖縄第7回セミナー,Oct. 2019. [記事]

ここ数年のマリンITワークショップへの参加が縁でお誘いいただきました.貴重な(不思議な)出会いやイベントが多々ありましたが,現場が抱える様々な課題を共有していただき非常に勉強になりました.関係者の皆様に感謝申し上げます!

CSSW2019(2019/09/28)

情報理工学科・情報通信学科の10研究室によるワークショップ Computer Science Student Workshop(CSSW)が開催されました.非公式のゆるーい感じの研究発表会で,春学期の成果をまとめる良い機会になっています.昨年度から運営の主体が学生に移りましたが,昨年の課題も解消され滞りなく終了しました.発表した皆さん,実行委員の皆さん,お疲れさまでした.また,小川研からは,川野百合子さんが学部の優秀賞を受賞しました.おめでとうございます.ちなみに,今年の小川賞はUSB接続の腹巻にしました.

INTERSPEECH2019(2019/09/18)

オーストリア・グラーツで開催された音声言語処理に関する国際会議 INTERSPEECH2019 にて,俵直弘くん(現職NTT・CS研)がEnd-to-end 音源分離技術に関する発表を,樋口陽祐くん(小林研・M1)がゼロリソース音声認識技術に関する発表を行いました.

  • Naohiro Tawara, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Multi-channel speech enhancement using time-domain convolutional denoising autoencoder,'' Proc. INTERSPEECH2019, pp.86-90, Sept. 2019. [DOI] [Scopus]

  • Yosuke Higuchi, Naohiro Tawara, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Speaker adversarial training of DPGMM-based feature extractor for zero-resource languages,'' Proc. INTERSPEECH2019, pp.266-270, Sept. 2019. [DOI] [Scopus]

日本畜産学会第126回大会(2019/09/19)

岩手大学で開催された日本畜産学会第126回大会にて,川野百合子さん(B4)が以下の発表を行いました.

  • 川野百合子,河田宗士,沖本裕典,中野鐵兵,赤羽誠,近藤育海,山崎凌汰,日下裕美,坂口実,小川哲司,``画像情報による黒毛和牛種の乗駕行動の検知に関する検討,'' 日本畜産学会 第126回大会,Sept. 2019. [SlideShare]

牛繁殖農家が掲げる目標は,繁殖牛1頭あたり「1年1産」と言われますが,そのような高収益化の鍵を握っているのは紛れもなく人工授精の成否です.人工授精に適する期間は短いため,それを逃してしまうと次の適期まで3週間程度待つ必要があり,効率化の阻害要因になっています.繁殖農家さんが実際に発情の判断根拠とする牛の行動として乗駕行動(スタンディング・マウンティング)がある訳ですが,それが映像情報からどの程度検知できるかを調査しました,という内容です.北里大学獣医学部坂口研究室との共同研究の成果です.

ICSI2019(2019/09/02)

ポルトガル領マデイラ諸島で開催された機器の構造保全・管理技術に関する国際会議 International Conference on Structural Integrity (ICSI2019) にて,長谷川隆徳くん(D1)がフライホイール蓄電装置(FESD)の異常検知に関する発表を行いました.FESDに設置した加速度振動センサから得た振動信号に基づくデータドリブンな故障状態識別,異常検知を適用した事例の紹介です.

  • Takanori Hasegawa, Mao Saeki, Tetsuji Ogawa, Teppei Nakano, ``Vibration-Based Fault Detection for Flywheel Condition Monitoring,'' Procedia Structural Integrity, vol.17, pp.487-494, 2019 (3rd International Conference on Structural Integrity, ICSI2019, 2-5 Sept. 2019). [DOI] [Scopus]

ECPLF2019(2019/08/26)

アイルランド・コークで開催された精密畜産業に関する国際会議 The 9th European Conference on Precision Livestock farming (ECPLF2019) にて,兵頭亮介くん(M1)と小川(代理)が映像情報を用いた肉牛の分娩予兆検知技術に関する発表を行いました.

  • Ryosuke Hyodo, Saki Yasuda, Yusuke Okimoto, Susumu Saito, Teppei Nakano, Makoto Akanabe, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Two-stage calving prediction system: Exploiting state-based information relevant to calving signs in Japanese black beef cows,'' Proc. ECPLF2019, pp.670-676, Aug. 2019. [Scopus]

  • Kazuma Sugawara, Susumu Saito, Teppei Nakano, Makoto Akanabe, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Calving prediction from video: Exploiting behavioural information relevant to calving signs in Japanese black beef cows,'' Proc. ECPLF2019, pp.663-669, Aug. 2019. [Scopus]

情報処理技術を用いた圃場の管理や家畜の監視に関する研究が支配的で,我々の研究内容とマッチした会議です.家畜の監視についてはdairymaster社のMooMonitor+のような接触型センサを用いたシステムが主流で,我々が焦点を当てている画像・映像に基づく監視についてはその価値は認められ注目が集まっているものの,洗練されたシステムはまだ見られていない,という状況でした.

小林研・小川研夏合宿(2019/08/20)

鴨川セミナーハウスにて2泊3日で小林研・小川研合同の夏合宿を実施しました.B4の卒論中間報告15件,M2の修論中間報告8件を行った後は例年通りひたすら遊びます.今年度は,鴨川シーワールドでずぶ濡れになる組とスポーツ組(ランニングからの海&ソフトボール&サッカー)に分かれて遊んだ後は,バーベキュー&花火でエモい感じになってからの飲み会とぐったりです.発表した皆さん,幹事の皆さんお疲れさまでした!

プロジェクト研究A報告会(2019/08/07)

「プロジェクト研究A」(小林研・小川研)の成果報告会を実施しました.発表内容と質疑のレベルがもはやプロ研の報告会のレベルを逸脱した高いものばかりで驚愕しました.皆さん,お疲れさまでした!

(以下はプロジェクト一覧です)

  • 音声・音響:接話型マイクロホンアレイを用いた多人数会話音声の分離・認識(2名のグループワーク)

  • パターン認識:1-D CNNを用いた地震検知(2名のグループワーク)

  • パターン認識:事前・事後アンケート回答を補足情報として用いたスパマー検出

  • 自然言語:基本的欲求に基づく事象の感情極性推定

  • 対話:フィラー自動検出システムの構築

  • 対話:マルチモーダル情報を用いた応答義務推定

  • 対話:ユーザの知識・興味に基づく発話戦略モデルの構築を目的としたクラウドソーシングによるデータ収集

マリンITワークショップ2019(2019/08/02)

マリンITワークショップ2019にて,小川が定置網漁のための日単位漁獲量予測に関する研究を紹介しました.過去の漁獲量と気象情報を用いて漁獲量予測を行う場合,過去の漁獲量の情報が支配的になるので,センサ情報(気象情報)が多少欠損しても漁獲量予測性能にはほとんど影響を及ぼしませんよ,という話です.

  • 小川哲司,堀内優佳,小林哲則,福嶋正義,井戸上彰,``センサデータの欠損が漁獲量予測性能に与える影響,'' マリンITワークショップ2019, Aug. 2019.

情報技術で水産業にアプローチしている技術者・研究者と漁業従事者が一同に会するワークショップで,今回は20周年の記念大会なのだそうです.昨年同様イベントにはフル参加し(函館港まつりの「いか踊り」含む),交流を深めました.水産業が情報通信分野に求める課題は本当にチャレンジングなものばかりで,データに頼り切るアプローチは現実的ではありません.したがって,必然的に専門家のノウハウを組み込んだモデリングや仕組みが鍵になってくる訳で,専門家との意見交換は非常に勉強になります.

人工知能学会全国大会・学生奨励賞(2019/08/01)

兵頭亮介くん(M1)による以下の発表が「学生奨励賞」を受賞しました.おめでとうございます![人工知能学会サイト]

  • 兵頭亮介,斎藤奨,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``画像から得られる牛の身体情報に基づく分娩予兆検知,'' 2019年度人工知能学会全国大会,4H3-J-13-02,June 2019. [DOI] [CiNii] [学生奨励賞]

第22回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2019)(2019/07/29)

グランキューブ大阪にて開催された第22回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2019)にて,真殿航輝くん(M1)が画像の秘匿化に関する研究と,車載映像データベース作成のための効率的なアノテーションに関する研究を発表しました.写真は「お立ち台セッション」中の様子.参加者も1000人を超えたとのことで,非常に活気があります.

  • 真殿航輝,田中正行,大西正輝,小川哲司,``学習可能な暗号化画像への敵対的学習に基づく攻撃,'' 第22回画像の認識・理解シンポジウム (MIRU2019), PS1-41, pp.1-4, Aug. 2019.

  • 真殿航輝,中野鐵兵,小林哲則,小川哲司,``双方向時系列情報を利用した検出結果と正解情報付与による効率的なアノテーション手法,'' 第22回画像の認識・理解シンポジウム (MIRU2019), PS2-5, pp.1-4, Aug. 2019.

MTS/IEEE OCEANS2019 Marseille(2019/06/17)

フランス・マルセイユで開催された水産・海洋工学に関する国際会議 MTS/IEEE OCEANS 2019 Marseille Conference and Exhibit (OCEANS 2019 Marseille) にて,幸加木裕也くん(M2)と堀内優佳さん(M1)が漁獲量予測に関する心理尺度と漁獲量予測モデリングに関する発表を行いました.

  • Yuya Kokaki, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Psychological measure on fish catches and its application to optimization criterion for machine learning based predictors,'' Proc. OCEANS2019, June 2019. [DOI]

  • Yuka Horiuchi, Yuya Kokaki, Tetsunori Kobayashi, Tetsuji Ogawa, ``Data assimilation versus machine learning: Comparative study of fish catch forecasting,'' Proc. OCEANS2019, June 2019. [DOI]

IEEE ICPHM2019(2019/06/17)

サンフランシスコで開催された機器の診断技術に関する国際会議 2019 IEEE International Conference on Prognostics and Health Management (ICPHM2019) にて,佐伯真於くん(M2)が回転機器異常検知の可視化に関する発表を行いました.振動解析の専門家の判断根拠とGrad-CAMに基づく注視箇所が一致した事例の紹介です.

  • Mao Saeki, Jun Ogata, Masahiro Murakawa, Tetsuji Ogawa, ``Visual explanation of neural network based rotation machinery anomaly detection system,'' Proc. ICPHM2019, June 2019. [DOI] [Scopus]

2019年度人工知能学会全国大会(2019/06/07)

新潟県・朱鷺メッセにて開催された2019年度人工知能学会全国大会にて,長谷川隆徳くん(D1),沖本裕典くん(M2),幸加木裕也くん(M2),兵頭亮介くん(M1)がスマートメンテナンス,畜産業支援,水産業支援に関する発表を行いました.

  • 長谷川隆徳,緒方淳,村川正宏,小川哲司,``回転機器状態監視のための振動異常検知システムにおける特徴表現学習,'' 2019年度人工知能学会全国大会,4C3-J-13-01,June 2019. [DOI] [CiNii]

  • 幸加木裕也,堀内優佳,俵直弘,福嶋正義,井戸上彰,橋本和夫,小林哲則,小川哲司,``ベイズ状態空間モデルを用いた定置網漁のための日単位漁獲量予測,'' 2019年度人工知能学会全国大会,4H3-J-13-01,June 2019. [DOI] [CiNii]

  • 沖本裕典,斎藤奨,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``肉牛の分娩検知システムにおけるクラウドソーシングを用いた誤通報の抑制,'' 2019年度人工知能学会全国大会,1F4-OS-17b-05,June 2019. [DOI] [CiNii]

  • 兵頭亮介,斎藤奨,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``画像から得られる牛の身体情報に基づく分娩予兆検知,'' 2019年度人工知能学会全国大会,4H3-J-13-02,June 2019. [DOI] [CiNii] [学生奨励賞]

パターン認識・メディア理解研究会(2019/05/30)

オリンピック記念青少年センターにて開催されたパターン認識・メディア理解研究会(PRMU)のテーマセッション「第一次産業」にて,兵頭亮介くん(M1),沖本裕典くん(M2),幸加木裕也くん(M2)が畜産業支援,水産業支援に関する以下の発表を行いました.

  • 兵頭亮介,菅原一真,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``動画像から得られる牛の身体情報に基づく分娩予兆検知システム,'' 電子情報通信学会技術研究報告 (PRMU),PRMU2019-1, pp.1-6, May 2019.

  • 沖本裕典,斎藤奨,中野鐵兵,赤羽誠,小林哲則,小川哲司,``クラウドソーシングを用いた肉牛分娩開始検知システムの早期運用,'' 電子情報通信学会技術研究報告 (PRMU),PRMU2019-2, pp.7-12, May 2019.

  • 幸加木裕也,俵直弘,橋本和夫,小林哲則,福嶋正義,井戸上彰,小川哲司,``網内の魚の振る舞いを表現した状態空間モデルによる定置網漁のための日単位漁獲量予測,'' 電子情報通信学会技術研究報告 (PRMU),PRMU2019-3, pp.13-18, May 2019.

小林研・小川研春合宿(2019/05/25)

小林研・小川研合同の春合宿を菅平セミナーハウスにて実施しました.昼はドローン操縦の特訓をしつつ,サッカー,テニス,水遊び?,夜はチームビルディングや演奏など,昼夜問わずひたすら遊び,親睦を深めました.今回はよく練られた企画ラッシュに驚愕しました.運営担当のM1の皆さん,お疲れさまでした.

また,教授昇進のお祝いで,どこでどう使っていいのかわからない(ただし凝っている)ものをいただきました.ありがとうございました.

ICASSP2019(2019/05/15)

イギリス・ブライトンで開催された音声・音響信号処理に関する国際会議 2019 IEEE International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing (ICASSP2019) にて,俵直弘くん(現NTT・CS研)がEnd-to-end 音源分離技術に関する発表を行いました.

  • Naohiro Tawara, Hikari Tanabe, Tetsunori Kobayashi, Masaru Fujieda, Kazuhiro Katagiri, Takashi Yazu, Tetsuji Ogawa, ``Postfiltering using an adversarial denoising autoencoder with noise-aware training,'' Proc. ICASSP2019, pp.3282-3286, May 2019. [DOI] [Scopus]

日本風力エネルギー学会誌・活き活き人材広場(2019/05/01)

日本風力エネルギー学会誌に小林研・小川研の紹介記事が掲載されました.

  • 長谷川隆徳,黒澤郁音,斎藤奨,松山洋一,林良彦,小林哲則,小川哲司,``活き活き人材広場 早稲田大学知覚情報システム・メディアインテリジェンス研究室紹介,'' 日本風力エネルギー学会誌,vol. 43,no.1,pp.154-157,May 2019. [CiNii]

2019年度研究室配属(2019/03/28)

学部4年生7名(うち修士課程進学が4名)が小川研に配属されました(小川研としては第4期生となります).これで小川研の学生は博士課程1名,修士課程8名,学部7名の計16名となりました.小林・小川研で数えると学生だけで43名となります.