2016年度の出来事

学位授与式(2017/03/24)

学位授与式が行われ,小川研の学部4年生6名に学士(工学)の学位が授与されました.おめでとうございます.今後の活躍を期待しています!

  • 学士(工学):芦川博人,内田陵斗,菅原一真,田中修平,長谷川隆徳,横山勝矢

鹿児島訪問(2017/03/20)

牛モニタリングデータの収録でご協力いただいている鹿児島県の畜産農家を訪問し,インタビューを行いました.早大が試験的に実施した研究の成果に基づきプロジェクト関係者と議論を行い,「映像情報からの牛の分娩予兆検知」に焦点を絞り,来年度より本格的に研究を開始することになりました.

日本音響学会学生優秀発表賞(2017/03/16)

芦川博人くん(B4)の日本音響学会2016年秋季研究発表会における以下の発表が第14回学生優秀発表賞に選ばれました.おめでとうございます!

    • 芦川博人,森岡幹,小川厚徳,岩田具治,俵直弘,小川哲司,小林哲則,``複数人対話のための話者情報を用いたRNN言語モデル,’’ 音講論集,pp.85-88, Sept. 2016. [学生優秀発表賞]

卒論・修論発表会(2017/01/28)

早大の7研究室(誉田研・匂坂研・小林研・池永研・菊池研・及川研・小川研)合同の卒論・修論発表会を開催しました.発表したみなさん,お疲れさまでした!

IEEE Trans. on Audio, Speech, and Language Processing(2017/01/16)

IEEE/ACM Transactions on Audio, Speech, and Language Processingに以下の論文の掲載が決定しました.

  • Motoi Omachi, Tetsuji Ogawa, Tetsunori Kobayashi, ``Associative memory model-based linear filtering and its application to tandem connectionist blind source separation,’’ IEEE Trans. Acoust. Speech Lang. Process., vol.25, no.3, pp.637-650, March 2017. [doi: 10.1109/TASLP.2017.2653941]

E-JUST訪問(2017/01/04)

2017年1月3日~1月9日まで短期でエジプト・日本科学技術大学(E-JUST)を訪問し,情報科学工学(CSE)専攻のセミナーにて以下の講演を行いました.また,教員・学生との研究ディスカッションをひたすら行いました.

  • Tetsuji Ogawa, ``Pattern recognition systems with matacognitive ability - to make systems robust against unknowns -,'' CSE Research Seminar in E-JUST, Jan. 2017.

ところで,エジプトポンドが6.7円程度まで下落していました.昨年の半分以下です.また,大学のあるボルグ・エル・アラブの街のあちこちで道路の拡張・整備工事が行われていました.エジプト政府としてボルグを開発していく意思の表れのようです.

ICPR2016(2016/12/04)

メキシコのカンクンで開催されたICPR2016にて,小川がニューラルネットワークに基づく識別器の性能予測技術に関する発表を行いました.2014年に参加したサマーワークショップ 2014 Frederick Jelinek Memorial Workshop の成果の一つです.

  • Tetsuji Ogawa, Harish Mallidi, Emmanuel Dupoux, Jordan Cohen, Naomi Feldman, Hynek Hermansky, ``A new efficient measure for accuracy prediction and its application to multistream-based unsupervised adaptation,’’ Proc. ICPR2016, pp.2222-2227, Dec. 2016. [doi: 10.1109/ICPR.2016.7899966]

早大・NTT技術交流会(2016/12/19)

早大・NTT技術交流会にて,「メタ認知機能を有する音声処理」というタイトルで講演を行いました.有意義な議論を楽しみました.

学科進級振り分け説明会(2016/11/12)

基幹理工学部は2年次で進級振り分けを実施するため,1年生向けに情報通信学科の説明会を実施しました.情報通信分野で活躍されている先輩方に招待講演を依頼し,高橋氏(NICT),鎌村氏(NTT),常松氏(キャノン)からは情報通信学科で学ぶ意義を熱く語っていただきました.小川は1年生クラス担任として学科紹介を行いました.それに際し,情報通信学科の学科紹介スライドを大幅リニューアルしました.

9研究室合同ワークショップ(2016/10/08)

情報理工学科・情報通信学科の9研究室によるワークショップ(通称:9研)が開催されました.新任ということで学生へのメッセージを込めて講演を行いました.「堅苦しくならない感じで」という依頼を真に受け,堅苦しくなさ過ぎるプレゼンをさせていただきました.今年の小川賞は「ぼのぼの」のPCクッションにしました.

  • 修士最優秀賞:齋藤奨・ハーゲン貴槻・石井王寛(小林研)

  • 修士優秀賞:菊池康太朗(小林研)

  • 学部最優秀賞:横山勝矢(小川研)

  • 学部優秀賞:長谷川美夏(小林研)

情報通信学科・仮配属(2016/09/26)

情報通信学科の仮配属を行いました.小川研には情報通信学科3年生6名が仮配属されました.

日本音響学会学生優秀発表賞(2016/09/15)

大町基くん(小林研OB)の日本音響学会2016年春季研究発表会での発表が第13回学生優秀発表賞に選ばれました.おめでとうございます!

  • 大町基,小川哲司,小林哲則,藤枝大,片桐一浩,``連想記憶に基づく線形分離行列推定を用いたタンデム接続型音源分離,’’ 音講論集,pp.21-24, March 2016. [学生優秀発表賞]

日本音響学会秋季研究発表会(2016/09/14)

富山大学で開催された日本音響学会秋季研究発表会にて,芦川博人くん(B4)と森岡幹くん(小林研D1)が言語モデルに関する発表を行いました.

    • 芦川博人,森岡幹,小川厚徳,岩田具治,俵直弘,小川哲司,小林哲則,``複数人対話のための話者情報を用いたRNN言語モデル,’’ 音講論集,pp.85-88, Sept. 2016. [学生優秀発表賞]

    • 森岡幹,岩田具治,小川厚徳,俵直弘,小川哲司,小林哲則,``少量データに頑健なニューラルネットワーク言語モデル,’’ 音講論集,pp.89-92, Sept. 2016.

APSIPA Transactions on Signal and Information Processing(2016/08/31)

APSIPA Transactions onf Signal and Information Processing に以下の論文が掲載されました.

  • Naohiro Tawara, Tetsuji Ogawa, Shinji Watanabe, Tetsunori Kobayashi, ``Nested Gibbs sampling for mixture-of-mixture model and its application to speaker clustering,’’ APSIPA Trans. Signal & Infor. Process., vol.5, Aug. 2016. [doi: 10.1017/ATSIP.2016.15]

小林研・小川研夏合宿(2016/08/20)

軽井沢セミナーハウスにて2泊3日で小林研・小川研夏合宿を行いました.修士論文と卒業論文の中間報告およびプロジェクト研究Aの発表会を行いました.台風が襲来し,最終日のスポーツは取りやめて東京に戻りました.

オープンキャンパス(2016/08/06)

早稲田大学オープンキャンパスが開催され,情報通信学科の担当として運営をサポートしました.情報通信学科は前原研,亀山研,小林研,嶋本研,渡辺研がデモ展示を行いました.小林研からは対話ロボットschemaのデモ展示を行いました.ご協力いただいた先生方・学生の皆様,ありがとうございました!

スマート漁業モデル推進コンソーシアム発足(2016/07/29)

一般社団法人東松島みらいとし機構,宮城県東松島市,東北大学大学院農業研究科,岩手県立大学,早稲田大学,株式会社KDDI総合研究所,大友水産株式会社,大野電子開発株式会社をメンバーとしてスマート漁業モデル推進コンソーシアムが発足しました.2016年度は総務省・IoTサービス創出支援事業(課題名:海洋ビッグデータを活用したスマート漁業モデル事業)に取り組みます.早稲田大学はデータ解析(気象・海洋データからの漁獲量予測アルゴリズムの開発)を担当します.

7月29日,30日に東松島市にてキックオフミーティングが開催されました.定置網漁の見学(船への同乗)をさせていただき,その後漁師さんへのインタビューを行いました.やはり議論は現場で行うのが一番で,非常に有意義な時間となりました.

  • 総務省「ICT地域活性化事例100選」は(こちら

  • KDDIの記事「事例紹介:東松島市」は(こちら

  • KDDIのカルチャーマガジン記事「勘や経験だけに頼らない!海洋ビッグデータを活用した「スマート漁業」始まる」は(こちら

小林研・小川研春合宿(2016/05/22)

伊豆川奈セミナーハウスにて,小林研・小川研の春合宿を行いました.小林・小川研の春合宿が伊豆・川奈セミナーハウスで開催されました.1泊2日で昼はテニス・サッカー・ソフトボール・ディアボロ,夜の部は歌とコントを楽しみました

情報通信学科に着任(2016/04/01)

2016年4月より基幹理工学部情報通信学科に着任いたしました.着任前の4年間は,基幹理工学研究科に所属しながら,秋学期はエジプト・日本科学技術大学(E-JUST)に4か月滞在してエジプト人学生の研究指導と専攻運営のお手伝いをし,また春学期はジョンズホプキンス大学やブルノ工科大学に数か月滞在し,第一線の研究者と共同で未知の環境でも頑健に動作するパターン認識システムの構築法に関する研究を行ってきました.

欧米の大学で目にしたのは,自分たちで分野を切り開き開拓していこうという圧倒的なリーダーシップと,研究機関の枠にとらわれない連携によるスピード感を持った実行プロセス,そしてイノベーションを阻害する要因を徹底的に排除しようという高等教育機関・研究機関としての在り方でした.そもそも,我々が活動している情報・通信という研究領域はスピード感を持って日々拡大しており,一人の研究者や一研究室でできることは必然的に限られてしまいます.したがって,一つの専門や枠にとらわれず新しいチャレンジを可能とする風土や実際の連携の必要性を強く感じています.特に,単純にお互いの分野の知識や技術を持ち寄るのみならず,これまでになかった「ものづくりのための方法論」や「視座」を与えるような新たな試みが重要であると思っています.

さて,本研究室では,音や映像,人間の行動情報の理解・認識に関する研究を通じて,人間の機能・行動原理を理解・解明するとともに,メディア情報の有効な活用方法を探求することを目指しています.最近では,人間が持つようなメタ認知機能(「わかっているかいないかがわかる」機能)をパターン認識システムに持たせることで,データの収集だけに頼ることなく未知の状況でも頑健に動作するシステムの構築法や,人間の行動をモニタリングしてその因果関係を明らかにすることに興味を持っています.日々蓄えられていくデータを活用して自動でシステムを成長させ,未知の状況に適応可能にするアルゴリズムの確立がその基礎となりますが,これは人の成長過程にも通じるところがあります.研究者・教育者としての基礎を学んだ早稲田大学で,学生の皆さんが未知の課題に対峙し得る力を習得するためのお手伝いができる喜びと責務を感じています.

2016年度研究室配属(2016/03/26)

研究室配属が実施され,学部4年生6名が小川研に配属されました.記念すべき第1期生です.小林哲則研究室と密な連携をしながら研究室運営を行います.