わき汗

原発性腋窩多汗症に対して、
保険診療・自費診療を組み合わせて様々な選択肢をご用意しています。

保険診療

保険診療が認められるのは、以下のHDSSスコアが3点以上の場合となります。

1:発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
2:発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
3:発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
4:発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

外用剤(保険適応)による治療

現在、腋窩多汗症に対して認められている保険適応の外用薬は、「エクロックゲル®」と「ラピフォートワイプ®」です。
使用方法が大きく異なりますが、効果と作用の仕組みが大きく変わるわけではないため、使用感の好みで選んで頂いてよいと思います。

薬の成分上、緑内障がある方は注意が必要ですので、必ず申告をしてください。

ボトックス注射による治療

美容診療で使用されているボトックスが有名かと思います。
神経の信号を遮断する作用があり、汗腺へ作用する自立神経をブロックすることで、発汗を軽減させる作用があります。

片わきあたりあたり、20箇所程度の注射を行います。
作用期間は個人差がありますが、4〜9ヶ月持続します。

ボトックスの注射量は100単位となります。
保険適応とはいえ薬剤費が高く、3割負担の方で自己負担額は3万円程度です。

また、治療を受けられる患者さんの情報をメーカー側に登録する必要があり、薬剤の発注が必要となります。
そのため、初回のご相談の際に、当日注射を行うことはできません。
初回の診察を行った後に、施術の日程調節をさせていただきます。

自費診療

塩化アルミニウム外用剤による治療

塩化カルシウム外用液は、古くから様々な部位の多汗症に対して用いられてきました。
汗を出す汗管に作用して、閉塞させることで汗の量を減少させます。皮膚炎を起こすことがあるというデメリットがあります。
院内調剤製剤を60ml:500円で自費処方しています。

ボトックス注射による治療

保険適応基準を満たさない方については、自費での治療を承っております。
自己負担額は3万円ですが、通常50単位での施術となります。ご希望があれば、100単位の施術も承ります。
詳しくはこちらも御覧ください。