キズアトの治療
キズアトの状態により、行うべき治療が異なります。
キズアトができてから間もない時の治療
テーピング:保険診療
キズアトの安静をたもつ、日光を防ぐ、などを目的にして行われます。
3M社製のマイクロポアテープ®を基本的にはおすすめします。
切開の向きや方向にちょっとした工夫を加えることで、目立たなくする配慮もできます。
保湿
キズアトは乾燥させるとなかなかおちついてくれません。
保湿は、地味ながら大切な治療です。
赤く、平らなキズアトの治療
待つ
ニキビのキズアトがしばらく赤い、というのと似た状況です。
赤いだけであれば、時間はかかれど徐々に改善していくことが多いです。
膨らんできたり、痒みが強くなってくるようであれば積極的な治療が必要になる場合もあります。
ロングパルスヤグレーザー
血管内に含まれるヘモグロビンに反応するレーザーを弱めに、繰り返し当てることで、なるべく早く赤さを引かせることを目的とします。
キズアトのかゆみも改善するといったデータもあります。
保湿
キズアトは乾燥させるとなかなかおちついてくれません。
保湿は、地味ながら大切な治療です。
赤く、膨らんだキズアトの治療
塗り薬・貼り薬による治療:保険診療
ステロイドの外用剤が有効な場合があります。
毎日、自宅で処置を行っていただきます。
注射剤による治療:保険診療
ステロイドの注射剤を、キズアトに注射する方法です。
注射に痛みがあるので、局所麻酔薬を併用して注射します。状態により、2週間〜数ヶ月おきの治療を行います。
内服薬による治療:保険診療
抗ヒスタミン薬(花粉症などで処方される薬)の1種(リザベン®)が有効な場合があります。
膀胱炎のような症状や、血尿がでるという副作用がありえます。
平坦で、白いキズアトの治療
手術:保険診療
ケガや水疱瘡の後など、面状のしろいキズアト、凹んだキズアトは手術でしかなおせない場合があります。
手術後に線状の白いキズアトを残しますが、もともとのキズアトよりはめだたないだろうという場合にご提案します。
また、キズアトの向きがしわにそっていない、長すぎる、ひきつれている、という場合にも治療の選択肢にはいります。
針の周りの組織を焦がし、軟膏処置を続けることで脱落し、腫瘍が縮小したりなくなったりします。
その後しばらく色素沈着を残すことが多いです。
アグネス®という、RFを使用した自費診療用の医療機器と似たような仕組みです。
当院で行っている方法は、アグネス®よりもダウンタイムが長いですが、1度あたりの治療効果は高いと考えられます。
レーザー治療・マイクロニードリング:自費診療
キズアトが気になる場所に、細かく小さなキズアトを新しくつくって、まぎれこませるという治療方法です。
「木を隠すなら森の中」というイメージでしょうか。
医療機関により色々な方法があります。
当院では、ピコフラクショナルを採用しています。
ぜひご相談ください
キズアトの状態と、目標とされるゴールはひとそれぞれ異なると思います。
ご希望にあわせて治療方法をご提案します。