「しみ」について
「しみ」と呼ばれるものの中には色々な種類があり、多くの方では、複数の種類のしみが混在しています。
re-Beau2で適宜経過を確認しながら、適切な診断を行い、負担の少ない治療方法のご提案をいたします。
老人性色素斑
いわゆる普通のシミです。今までの日光や摩擦などのダメージが蓄積してできるシミです。
レーザー治療によく反応します。しみの濃さや分布により、レーザーやハイドロキノンクリーム、液体窒素などで治療を行います。
肝斑
慢性的な刺激やホルモンバランスによって炎症が起きてできるシミです。
化粧品やクレンジング、日常のスキンケアの刺激が原因になっている場合があるので、ご自身のスキンケアの仕方を見直すことが根治につながることがあります。ビタミンCなどの内服薬で改善が見込めますが、最低でも数ヶ月の治療期間を要します。また、原因となっている刺激を取り除かないと再発する可能性があります。レーザー治療などが刺激となって増悪する可能性があるので、肝斑を合併している場合は治療計画を慎重に立てる必要があります。
雀卵斑(そばかす)
体質的にできるシミです。遺伝的な要素もあります。
予防や根治が難しい部分もあるのですが、レーザーに反応しやすいので、濃くなってきた頃に繰り返し治療を行うことができます。乾燥肌の方が多いので、保湿は意識して行って頂いたほうがよいでしょう。
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
何らかの原因により、皮膚の深い部分にメラニン(黒い色素)が沈着してできるシミです。
ルビーレーザーで治療ができるのですが、治療後数ヶ月をかけて色調が薄くなります。治療後は、焦らずにゆっくり経過をみるようにしてください。
炎症後色素沈着
レーザー治療やケガなどの後の皮膚にメラニン(黒い色素)が沈着したシミです。
数ヶ月の期間を要しますが、自然に色が抜けていきます。早く改善させたい場合はハイドロキノンクリームも使用できます。レーザー治療は悪化の原因となるので、おすすめしません。
外傷後刺青
ケガをしたときに、皮膚の中にアスファルトの粉などの異物が混入してしまってできるものです。
レーザー治療で改善が見込めます。
自宅で行える「しみ」の治療
内服薬(ビタミンC、トラネキサム酸)
肝斑、炎症後色素沈着で効果が見込めますので、必要に応じて処方いたします。
ゼオスキンヘルス(ZO SKIN HEALTH)
老人性色素斑、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着で効果が見込めます。ADMはやや薄くなっても、残る可能性が高いです。
18週間の間に治療完遂を目指すセラピューティックプログラムのほか、日常のケアとして行えるプログラムもあります。
詳しくはこちらを御覧ください。
ユークロマ(4%ハイドロキノンクリーム) ¥2,850/20g
しみの治療薬としては歴史の古い、ハイドロキノンを配合したクリームです。安価でありながら、常温保存が可能です。
肝斑、老人性色素斑、炎症後色素沈着で効果的です。
ハイドロキノンは、アレルギーを起こす方もいらっしゃるので、初めてお使いになる場合はよく説明をうけた上でご使用ください。
ハイドロキノンコンシーラー ¥3,100/本
ハイドロキノンを配合した、肌になじむ化粧品です。しみを隠しながら、しみの治療ができます。
クリニックで行う「しみ」の治療
ピコレーザー(2023年新規採用)
ピコレーザーの登場で、ダウンタイムの少ないしみ治療が可能となりました。
詳しくは、こちらもご覧ください。
Qスイッチ付きルビーレーザー
老人性色素斑、ADM、そばかすの治療が可能です。肝斑には向かないので、治療をしたい部位に肝斑がある場合は肝斑の治療を先に行います。
レーザー照射後はテープで創部の遮光と安静を保つ必要があるので、1週間〜2週間程度のダウンタイムがあります。
しみレーザー(ロングパルスアレキサンドライトレーザー)
老人性色素斑やそばかすの治療が可能です。
顔や腕、足などに散らばった広範囲の老人性色素斑を一度に治療することができます。
レーザー照射後、テープなどを貼る必要がなく、すぐにお化粧できますが、10日~14日までにしみの上に黒いかさぶたができます。
レーザー治療について、詳しくはこちらもご覧ください。