ミラドライは、ワキ汗の治療に特化した非侵襲的な医療機器です。
マイクロ波を使用して汗腺を破壊し、半永久的にワキ汗の量を減らすことができます。
厚生労働省およびアメリカFDAから承認を受けており、その安全性と効果が確認されています。
エクスパレル麻酔は、アメリカ食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)の両方で承認された長時間作用型局所麻酔薬です。
注射された場所に長時間(最大72時間程度)効果を持続させることが特徴です。
院長が個人的に受けた経験も踏まえて、エクスパレル麻酔を標準付帯しています。
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miraDryは、腋の汗腺を「ピンポイントで狙う特殊な電子レンジ」のようなものです。
吸引で汗腺を表面に引き寄せる
「掃除機」のように皮膚を軽く吸引し、汗腺を皮膚の表面近くに持ち上げます。
これにより、エネルギーが正確に汗腺に届き、周囲の組織を守ることができます。
マイクロ波エネルギーで汗腺を破壊
次に、「電子レンジ」のようなマイクロ波エネルギーが皮膚の下約2~5mmの深さにある汗腺を加熱します。
この熱で汗腺は破壊され、再生することはありません。
皮膚表面を冷却して保護
一方で、「冷却装置」が皮膚表面を冷やしながら治療するため、熱によるダメージから皮膚を守ります。
このステップを繰り返して治療を行います。
発汗量は80%以上減少します。
完全に破壊された汗腺は再生しません。
個人差はありますが、多くの方が治療直後から効果を実感できます.
保険診療で行う皮弁法は、しっかりアポクリン汗腺を除去しようと思うと、術後の厳密な安静が必要で、皮膚が壊死するなどの合併症がありえます。
ミラドライは非侵襲的であり、
皮膚を切開する必要がありません。
一時的な痛み腫れや赤み、しびれ感がありえます。
マーキング、麻酔、施術、クーリングの順に行います。
諸々込で、1時間半程度は時間がかかります。
施術の安全性にも関わるので、注射による麻酔は必須です。
治療の最初に、医師が注射で局所麻酔を行います。
医師施術オプション +25,000円
このオプションの有無にかかわらず、麻酔と事前の安全確認は院長が責任をもって行います。
2回目の施術は、1回目の施術後3ヶ月以降に行えますが、効果が不十分だった場合のみで大丈夫です。1回ですむ方も多いです。
他院で4〜5万円相当のオプションであるエクスパレル麻酔を標準付帯として、
消耗品等含めてミラドライの両脇を21万円でご提供しています。
痛みが心配な方は、当院のミラドライを積極的に御検討ください。
施術当日:
痛み・腫れ: 麻酔が切れると、ヒリヒリとした痛みや腫れを感じることがあります。
対処法: 施術後は患部を冷却し、痛み止めを服用することで症状を和らげます。
入浴: 当日は入浴を避け、シャワー浴にとどめてください。
施術翌日~1週間後:
痛み・腫れ: 痛みや腫れのピークは施術当日夜から翌日にかけてで、その後徐々に軽減します。
日常生活: 一般的な日常生活には支障がなく、軽い活動は可能ですが、激しい運動は1週間程度控えてください。
入浴: 翌日から入浴が可能ですが、長時間の入浴や過度な温まりは避けてください。
施術1週間後~1か月後:
症状の改善: 腫れや内出血はほとんど消失し、痛みも軽減します。
効果の実感: 汗や臭いの減少を実感できる時期です。
施術1か月後~半年後:
効果の安定: 汗や臭いの減少効果が安定します。ただし、破壊されなかった汗腺が回復し、若干の汗や臭いを感じることがあるかもしれません。
症状の消失: 腫れや痛み、内出血などの症状は完全に消失し、通常の状態に戻ります。
臭いの元となるアポクリン汗腺と、主に汗を出すエクリン汗腺は別のものです。
ミラドライは、主にエクリン汗腺を破壊するための治療として承認をとっています。
ですが、腋臭症に対する効果も開発時の論文では評価されており、「ワキの臭いが気にならない」と答えた人数の割合は治療前は12.9%(4人/31)だったのに対し、治療後6か月で74.2%(23人/31)に増加しています。
アポクリン汗腺の臭いは、繁殖した細菌が分泌物を分解することにより発生しています。
ミラドライが直接アポクリン汗腺を障害したり、汗が減ることで繁殖する細菌量を減らしたりすることで軽度の腋臭症はミラドライで臭いも改善することが期待できます。
また、アジア人のほうがアポクリン腺の発達は弱く、開発時の論文では欧米人が対象に含まれていることを鑑みると、腋臭症に対する効果はもう少し期待できるかもしれません。
ただし、そばにいると強い臭いを指摘される場合、部屋に入っただけで気が付かれる高度な腋臭症については、保険診療(皮弁法など)が適切かもしれません。
形成外科医としては、ミラドライを行うことで、腋臭症手術のトラブルが大幅に増える可能性が高いと考えているので、重症の方にはミラドライは積極的におすすめしません。まずは手術もご検討ください。
現在当院では手術を行っていませんが、診察と手術を行える施設にご紹介は可能です。
ミラドライが海外で公的な承認を得た際の論文では、最低1回〜最大3回の治療が行われています。
治療後12か月の時点でもワキ汗による不快感が90.3%軽減、発汗量の約82%減少、それ以降も効果が維持されており、半永久的な効果がでることが見込まれます。
この論文では主に欧米人が対象となっており、アジア人の治療効果について詳細に評価された論文は発表されていないようですが、肌感覚では(皮膚が薄い)アジア人のほうが治療効果が高いのでは?とも思います。
最初から2回受けるプランを契約するプランは不適で、必要な場合に2回目以降を考える、でよいのではないでしょうか。
ワキの皮膚の下に、やけどのような変化を起こす治療です。ですので、麻酔が切れた後に痛みがあります。
施術後は肩をあげたり、動かしたりするときに痛みが出うるので、少し安静が保てる時期を選んで施術をうけるようにしましょう。
当院では、特殊な事情があり不適を思われる場合を除き、術後72時間痛みを抑えられるエクスパレル麻酔を標準付帯とする予定です(現在準備中につき、エクスパレル麻酔なしの割引価格で実施中です)。
Q: 治療後すぐに運動しても大丈夫ですか?
A: 施術後数日は激しい運動を控えることをお勧めします。
Q: 効果はどのくらい持続しますか?
A: 効果は半永久的ですが、個人差があります。
Q: 保険は適用されますか?
A: 保険適用外ですが、症状により確定申告の医療費控除が使用できる可能性があります。詳しくは税務署にお問い合わせください。
Q: ワキ脱毛を並行して行えますか?
A: 先にミラドライをおすすめします。治療に伴って脇毛は減少するので、脱毛にかける労力と費用が節約できます。
Q: 治療ができない人、むかない人はいますか?
A: 痩せ型の方は、皮膚と神経の距離が近く治療に伴う神経障害の可能性が高い場合があり、安全性の観点から出力を上げきれず十分な治療効果が得られない可能性があります。
また、ワキにキズアトがあったり、大きないぼやホクロがある場合は安全に皮膚を吸引できない可能性があり、治療をお断りする場合があります。
脇の手術をうけたことがある、脇に傷跡がある、大きなできものがあるなどの状況では、安全に施術ができない場合があるため、事前の診察を必須とさせていただいております。
事前に、美容皮膚科(担当:丸口勇人)の診察を受けていただくようにお願いいたします。
診察済の方は、こちらからお申し込みください。