通常、ヒアルロン酸製剤は皮膚の真皮下や皮下、骨の近くに注入されます。
一方、微細注入法では、皮膚の真皮内に広く細かく、微細な調節を行いながら注入します。
シワの形にあわせた注入が行いやすいなどの特徴もあり、深い位置にいれるヒアルロン酸よりも1本で広い範囲の治療が可能です(1。
また、正確なデータはないものの、通常の注入法に比べるとシワの矯正効果が長持ちする可能性があります。
個人差はありますが、1本で両側のほうれい線とマリオネットラインの改善を目指すことができます。
ほうれい線やマリオネットライン、おでこの横じわなどの治療ができます。その他、状態に応じて対応できる部位も多数ありますので診察時にお気軽にお尋ねください
目のすぐ下のシワは、注入されたヒアルロン酸が透けて見えることがあるので施術していません(当院では採用していませんが、コラーゲン製剤の注入をおすすめします)。
製剤自体の持続期間は1年程度とされていますが、
注入方法が少し特殊であり、この注入方法による治療効果の持続期間について、正確なデータがありません。
この方法の施術をよく行われている先生は、通常より長持ちする(長い場合は数年)とおっしゃっています。
通常溶けるはずのヒアルロン酸が長持ちする理由は色々考えられていますが、ヒアルロン酸製剤の注入に伴ってコラーゲン生成が促進する可能性(2、特定の部位では代謝が遅く吸収されにくい可能性(3、ヒアルロン酸が被膜に覆われて吸収されにくくなる可能性(4が指摘されています。
真皮内微細注入法では、これらの効果のいずれが働きやすく、治療効果が長く続く可能性があると考えていますが、根拠となる論文報告がなく断言できません。
ヒアルロン酸注入は美容医療の分野で広く活用されていますが、副作用やリスクがあります。
腫れ・赤み
施術後数日間軽度な腫れや赤みが見られることがあります。数週間後に腫れてくる場合もあります。
細菌感染を疑う場合は、抗生物質を使ったり、ヒアルロン酸を溶かす処置が必要になる場合もあります。
内出血
針によって血管が傷ついて内出血が起こる場合がありますが、多くの場合1週間以内に治まります。
しこり感
注入部位にしこり感が残る場合がありますが、多くの場合時間とともに解消します。施術直後にも確認しますが、当日・翌日にしこりに気がついたら、スプーンなどで押しつぶすようにお願いします。
アレルギー反応
非常に稀ですが、製剤に微量に含まれるタンパク質に対してアレルギー反応が見られる場合があります。
血管塞栓症
非常に稀ながら、重篤な合併症です。
深部に注入されたヒアルロン酸が、深部にある太い血管を詰めることが原因ではないかとされていますが、はっきりした原因は特定されていません。
真皮内微細注入法では、深部への注入と比較してリスクは低いと考えていますが、当院では塞栓症の発生リスクが高い部位(鼻など)の施術は受け付けておりません。
ご不安でしたら、いつでもクリニック公式LINE等からご連絡をお願いします。
診察
まずは、お悩みがが本当にヒアルロン酸注入で解決できるのか、確認をさせていただきます。
麻酔
クリームや、注射(ブロック麻酔)で施術範囲の麻酔を行います。
ヒアルロン酸注入
34Gの極細針を使用して、ヒアルロン酸を少量ずつ注入します。
以下のような注意点があるため、施術前後の予定はよくご確認ください。
施術当日はメイクが出来ません。
肌の表面に細かい針穴が空いて傷になっていますので、水かお湯の洗顔と、化粧水だけを使ったスキンケアとしてください。
数日間は激しい運動を避ける
腫れや内出血が悪化する可能性がありますので、激しい運動は数日間控えてください。
施術後4週間は一部の美容治療(レーザー治療やRF治療など)は避ける
ヒアルロン酸を入れる肌の浅い位置に作用するレーザーや光治療、RF治療は避ける必要があります。
ウルトラXC
ウルトラプラスXC
1本で施術できる範囲の目安
両ほうれい線+マリオネットライン
*個人差があります
通常は1本での施術をオススメしています。
使用する製剤は、肌のコンディションや部位によりどちらか1本をおすすめします。
事前の診察を受けていただいてからの施術となります。
施術自体は診察時間外に行っていますので、日程調節をさせていただきます。
事前診察がお済みの方は、LINE/お電話(078-842-6482)、もしくは以下のフォームよりご希望日をお伝えください。
12時以降 月・火・水・金・土
19時以降 月・水・金