タトゥー除去

従来の「Qスイッチ付レーザー」では組織へのダメージが大きく、色素脱出などの合併症が多くみられました。
ピコレーザーは従来のレーザーよりも「繊細な」治療を行うことができ、正常皮膚へ影響を及ぼしにくく、タトゥーの色素を狙い撃ちします。結果的に治療回数を減らせる傾向にはあります。

当院で治療できるタトゥー・アートメイクについて

当院では、「エンライトンSR」という機種を採用しています。

ピコレーザーにも種類はあり、波長を切り替えることで様々な色のタトゥーの除去に対応します。
エンライトンSRの波長は1064nm 及び 532nmの２種類で、３種類の波長を切り替えられる他機種に比べると、対応できるタトゥーの色には限りがあります。
そのため、寒色系(青や白など)の色素には対応できない、もしくは治療回数が増える可能性があります。

そのため、当院では黒色の単純なタトゥーのみの対応とさせて頂いています。

タトゥーの治療の流れ

１．事前のカウンセリング
タトゥーの治療をご希望される場合は、まず、診察のご予約をお取りください。
タトゥーの状態を確認し、ピコレーザーの治療の適応について判断いたします。
治療が適切であった場合、ピコレーザー治療の内容や注意点、治療後のケア方法についても説明します。

２．麻酔
麻酔クリームもしくは注射で麻酔を行います。

３．テストのためのレーザー照射
目立ちにくく、かつテスト照射が適切と思われる部位にレーザーを照射します。数分後の反応を観察し、治療可能かどうか判断します。
場合により、次回の診察時まで判断を保留させていただく場合もあります。

４．治療のためのレーザー照射
除去を希望される部位にレーザーを照射します。

４．治療後のケア
肌のダメージを最小限に抑えるため、クーリングやステロイド軟膏を塗るなどのケアをしていただきます。
また、治療後にお渡しするステロイドの軟膏を、２週間程度、１日２回塗っていただきます。また、直射日光を避けたり、紫外線対策が重要です

４．再治療
多くの場合、複数回の治療が必要になります。プロのタトゥーは深い部位に多量のインクが入っているため、治療回数が多くなります。
インクの種類によっては、レーザー照射に伴って変色し、治療が難しくなるケースがあります。その場合、より適切な機種のレーザーを持っておられる病院へご紹介する場合もあります。