皮膚腫瘍の除去

方法にとらわれず、最適な方法での皮膚腫瘍の除去をご提案します

単純切除:保険適応

最もシンプルな皮膚腫瘍の除去方法です。
切開するとキズアトが気になる、と言われる場合もありますが案外一番目立たない場合もあります。

切開の向きや方向にちょっとした工夫を加えることで、目立たなくする配慮もできます。

くり抜き法(粉瘤):保険適応

粉瘤( ふんりゅう、アテローム)の治療で行うことがあります。

キズアトが小さくてすむというメリットがありますが、切除した後の皮膚のよじれ・歪みが目立ちそうな部位や、腫れたことがある粉瘤では切除後のキズアトがキレイにならなかったり再発したりすることがあります。

切開の向きや方向にちょっとした工夫を加えることで、目立たなくする配慮もできます。

切除+皮弁作成術:保険適応

腫瘍を取った後に単純に縫い閉じるとキズアトが大きくなりすぎる、目立つ、寄せる皮膚の量がたりない、といった場面で用いられます。
切開デザインの方法は様々です。

形成外科ならではの手術ですが、この方法が最適、という場面は限られます。

エルビウムレーザー・高周波メス(RFナイフ):保険適応もしくは自費

「いぼ」と呼ばれている皮膚腫瘍の除去に適応となる場合があります。
組織を削りとる治療になり、腫瘍の種類によりキズアトを残さない場合や、小さなキズアトを残す場合があります。

高周波メス(RFナイフ)による焼灼(保険適応)

主に汗管腫に対しておこなっています。
麻酔をした上で、腫瘍に針を指して高周波メスを通電します。

針の周りの組織を焦がし、軟膏処置を続けることで脱落し、
腫瘍が縮小したりなくなったりします。
その後しばらく色素沈着を残すことが多いです。

アグネス®という、RFを使用した自費診療用の医療機器と似たような仕組みです。
当院で行っている方法は、アグネス®よりもダウンタイムが長いですが、1度あたりの治療効果は高いと考えられます。

液体窒素による凍結療法

一部の「いぼ」で行う、古典的な方法です。
綿棒やピンセットを用いて、液体窒素で皮膚の腫瘍を凍結させます。2週間程度で自然に脱落します。

安価であることがメリットですが、治療が何度か必要になる場合があったり、色素沈着がおきやすいというデメリットもあります。