Mac (OSX 10.7) に iraf ver 2.16 インストールメモ
<頭書き>
下記ブログに掲載されているpdfを参考にした。
http://kkizumig.blogzine.jp/blog/2011/01/irafubuntu_1010.html
先人に感謝。
参照した上記インストールガイドはUbuntsuにver 2.15をインストールする内容。
Mac OSX 10.7でも基本は同じだった。
ver 2.15からirafパッケージがオールインワンになったらしい。
ver 2.12-14のインストールメモは直接は参考に出来ない。
基本的にver 2.15と同様にver 2.16もインストール出来る。
OSX 10.5にもインストールできた。ただ64bit cpuだったけれど32bit版でなければ上手くいかなかった。
<詳細メモ> (2012/07/20作成、2012/08/17修正)
・まずユーザー名が「iraf」のiraf用ユーザアカウントを作る。
Macだと必要ないかもしれないけれど、心配を少なくさせるためにも。
irafとしてログイン。irafには管理者権限をつけておく
・必要ディレクトリを作る。xterm 的なのを立ち上げて、コマンドラインから
> sudo mkdir /usr/local
> sudo mkdir /usr/local/iraf
> sudo mkdir /usr/local/iraf/iraf
> sudo mkdir /usr/local/bin
まで作る
(パスを通すためにmkdir した後に一度xtermを再起動するのが良い?)
・ところでOS 10.7ではx11はあってもirafインストールに必要な"gcc"が入っていない
そこでmac appstoreに行ってXcodeをダウンロードし、インストールする必要があった。
アカウント作成などの作業をして首尾よくXcodeをダウンロード、インストールできたら
Xcodeを立ち上げPreference を選んで「command line tools」という項目をインストールする。
直接irafに関係ないこの作業が一番時間がかかる(10-20分)という。。
・iraf プロジェクトページからmac用のirafをダウンロード
64bit版ならiraf.macx.x86_64.tar.gz
・以下の作業はroot関連ディレクトリで行うので、全てのコマンドの前に'sudo'が必要かも。
OSX 10.7では(なぜか)sudo無くても上手くいき、OSX 10.5では必要だった。
・tar ファイルを /usr/local/iraf/iraf
以下まで持っていく
> mv iraf.macx.x86_64.tar.gz /usr/local/iraf/iraf
・解凍
> tar -zxpf iraf.macx.x86_64.tar.gz
・ターミナルのシェルをcshにしておく
> csh
・setenv
> setenv iraf /usr/local/iraf/iraf
・source
> cd /usr/local/iraf/iraf/unix/hlib
> source irafuser.csh
(> source install.csh は間違いだった?マイナー修正で名前が変更された?)
・インストールコマンドの実行
> sudo ./install
インストールプログラムが動くので基本的には指示に従って設定を進めていく
指示は親切な感じ
<ディレクトリ設定について>
指定されるディレクトリは各PCで変わる可能性あり、一つ一つ確認しながら
New iraf root directory は /usr/local/iraf/iraf
Default root image storage directory は /usr/local/iraf/imdirs
Default root cache directory は /usr/local/iraf/cache
Local unix commands directory は /usr/local/bin
<注意点>
Configure IRAF Networking on this machine? (yes):<=== no
yesにすると失敗するとのこと
・首尾よくインストールが成功したら一度ターミナルを落として新しく立ち上げる
ホームディレクトリから
> mkiraf
使用ターミナルを聞かれるので選ぶ xtermにした
その後、iraf実行には
> cl
インストールできているのに動かないときは/usr/local/bin/cl
で動くかも。
・動作テスト
ds9を立ち上げる。 (ds9ダウンロードページ)
ホームディレクトリで"cl"と打ってiraf実行後、
> display dev$pix 1
上記実行でM51銀河がds9上に表示される。