天地の初発(はじめ)の時、高天(たかま)の原(はら)に成りませる神の名(みな)は、天の御中主(みなかぬし)の神。
古事記の神代の巻の冒頭です。
古事記の上巻を言霊学の教科書として読んでいます。
今日起きた疑問は「言霊ウと言霊スとではどちらが先か」です。
天の御中主(みなかぬし)の神は言霊ウが配当されています。古事記はこの言霊ウから始まっているわけですが、天の御中主の神が成りまする以前に天地と高天原が設定されています。ウから始まっているならウが先かとおもわれますが、ウはどこから来たのでしょうか。これはちょうど卵が先か鶏が先かみたいな問題です。
一つの持続の流れの中での切り口、切り方によってウの位置が先に来たり後に成ったりしていくと思えます。
日本書紀ではこの天地の初発の時をちょうど卵で示しています。千年以上も前から卵か鶏かの問題はあったようです。
得卦は次のようになりました。
艮一
巽‥山風蠱
艮一風山漸----艮為山
離‥山火賁----風火家人--山火賁
震一火雷噬嗑--山雷頣----風雷益--山雷頣
離‥雷火豊----離為火----山火賁--風火家人--山火賁
火水未済の不変を得る。
64番目の最後の卦。
艮で巽を挟んだ上卦。
離で震を挟んだ下卦。
なかなか怪しい雰囲気を持った卦です。
火水未済は水火既済を従えて、乾為天へ戻ります。
言霊ウと言霊スが分かりづらければ鳥と卵に変えても構いません。
前に鳥か卵かは卦を出したように思って探しましたが見つかりません。
鶏は巽です。殻の中にいます。
離の殻の中にあるのは、卵としてみるなら胎動、動き、言霊なら発音発生。
上卦は艮巽艮で殻を造っていますが、
下卦も離震離で殻を造っています。
上には雛が、下には胎動がという関係でしょう。
上卦と下卦は分けてみるのが普通ですが、ここでは上下がどうなっているのか、その繋がりををみるのに、3-4爻で出来た山火賁をみてみましょう。
上九と六二が上下するとなっています。震が上爻をつつけば雛の誕生です。口から発音するした声が出るとなりましょう。
上に行った上爻の艮と下に来た二爻の震で山雷頣の口を造って、震が出ようとしている図、発声しようとしている、となっています。