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ハーマン・B・ウェルズ。後方はインディアナメモリアルユニオン

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送金手段

シティバンク銀行に口座を作る人が多いと思います。外貨預金ができる環境であれば、為替が安くなったときにドルを買うことができます。最安値で買うことはなかなかできませんが、相場リスクを少し減らすことができます。また、最初の生活資金については、シティバンクでトラベラーズチェックを発行してもらいそれを持参するとよいと思います。

その上で外貨キャッシュカードで引き出すのが、一番安い送金方法です。

外貨キャッシュカードは、アメリカのATMで利用でき、日本のシティバンクの米ドル用口座から直接米ドルを引き出せるというキャッシュカードです。ブルーミントンにシティバンクのATMはありませんが、ATM使用料がかからないシティバンクの提携先がいくつかあります。

    • 5/3 Bank
    • Bloomfield State Bank
    • German American Bank
    • Region
    • Wells Fargo

外貨キャッシュカードは、1回あたりの利用手数料が2ドルです。アメリカのATMは、1回の引き出しに制限がかかっており、500ドルまでしか1度に引き落とせないことがほとんどですので、500ドルあたり2ドルの手数料で送金する手段といえます。月々の生活費など比較的少額の送金手段としておすすめの方法です。外貨キャッシュカードの作成自体は無料ですから、作成しておくのがお勧めです。カードが到着したら、引き出し限度額を1日3000ドルくらいまで引き上げておくとこちらに来て銀行に行く回数を減らすことができます。

シティバンクのウェブサイトから海外送金することもできます。送金先の登録は,用紙がネットで手に入るので,アメリカから郵送して手続することも可能です。サインではなく,印鑑を登録している場合は,あらかじめ予備も含めて5枚くらい印刷して押印したものを持参しておけば日本にいるほかの方に頼まなくても何とかなるものと思われます。海外送金の場合の手数料は,3500円ですが,月間の預かり残高の平均が100万円以上なら2000円になります。アメリカの銀行の側でも受け取り手数料がかかります。チェイス銀行の場合は15ドルです。大きな金額(約9000ドル以上)をまとめて送金する場合は,こちらの方が外貨キャッシュカードによる方法より安く送金することができます。学費も自分で支払うことになる場合は、こちらの手続もしておく方がよいでしょう。送金は送金指示をしてから1日もあれば完了します。

両替は、シティバンクで外貨を購入することができます。手数料は1ドルにつき片道1円になっています。交換レートはシティバンクの側で適宜変更しており、1日レート変更がなされないこともあれば、数分ごとに変更がされる場合もあります。

シティバンクでの両替が一般的ですが、マネーパートナーズにFXの口座を開設した上で、FX口座で両替をして、その外貨をシティバンクへ出金するという方法もあるようです。手間はかかりますが、両替手数料が1ドル当たり20銭程度となります。取引レート変更はリアルタイムです。

クレジットカード

生活で必要になるのは、登録住所がアメリカ国内の、VisaかMasterCardの、クレジットカードかデビットカードです。

デビットカードとはアメリカで銀行に口座を作るともらえるカードで、キャッシュカードではありますが、クレジットカードと同様に利用することもできます。クレジットカードとの違いは、すぐに銀行口座から引落しになるため、残額が足りない場合はカードの利用ができないことです。基本的にこのデビットカードで十分です。

JALプレミオカードをはじめとするクレジットカードには,デビットカードにない付帯サービスがあります。レンタカーの割引や,レンタカー保険などです。また、カードによっては航空会社のマイルを貯めることもできます。それらのサービスと年会費を天秤にかけてクレジットカードを作るか検討されるとよいと思います。

アメリカでクレジットカードを作るには、SSNが必要になりますが、ほとんどの留学生はSSNを持つことができません。そのため、特殊な方法を利用する必要があります。まず、MasterCardであればプレミオカード、VisaであればANA Card USAで作ることができます。プレミオカードはJALのマイレージを貯めることのできるJALファミリークラブプレミオカードも提供しています。

また、日本のAMEXを持っているならば,日本のAMEXの信用情報を利用してアメリカのAMEXに加入することができます。しかし、ブルーミントンでは、VisaかMasterCardならばほぼどこでも使用することができますが、AMEXとDiscoverはお店によっては使用できないことがあり、JCBはほぼ使うことができません。そのため、あえて作る必要はないように思います。作る場合はAMEXに問い合せて下さい。

なお,日本で発行された円建てのクレジットカードでも,ほとんどの場合利用できます。一部ではカードの登録住所がアメリカであることが要求され、利用することができない場合もあります。Citiドルカードはドル建てではありますが、登録住所が日本の住所になるため使い勝手が悪いかもしれません。円建てのクレジットカードの場合、日本円での支払い金額が為替相場に左右される上、銀行での両替金利より悪いレートで請求されるため、留学中をとおして利用するのは得策ではないように思います。なお、JALカードを持っていて、JALファミリークラブの会員になると、円建てのJALカードの登録住所をアメリカにすることが可能ですので、利用できる場面を増やせます。ですが、手続にやや時間がかかるので、この手続をしている間にデビットカードが到着してしまうかもしれません。

トラベラーズチェックは結構な確率で利用を拒否されます。シティバンクで送金のために高額のトラベラーズチェックを作成してこちらに持ってきたら,早めに銀行口座を開設してそこにトラベラーズチェックのまま預けてしまうのがよいでしょう。

銀行

アメリカにはチェッキングアカウントとセービングアカウントという2種類の口座があります。チェッキングアカウントは各種の払込み、小切手等の清算に使う口座で、原則として利息がつきません。セービングアカウントは、利息の付く口座です。月々の引出回数が決まっており、それを超えると手数料が必要となります。比較的ドルを多く所持しているのであれば、セービングアカウントを開設して預けておくのもよいと思います。

ブルーミントンにも多くの銀行があります。全米規模のチェイス銀行かインディアナ大学クレジットユニオンを利用している人が多いです。

チェイス銀行は、パスポートとI-20及び住所を確認できる書類(アパートの契約書又は国際課からのレター)で口座開設できます。チェイス銀行では小切手帳は有料(30ドルくらい)です。IUクレジットユニオンは無料になっています。ただ,買い物はデビットカードやクレジットカードで行えば,小切手を使う必要はありませんし,公共料金等は,ウェブサイトから公共料金の会社に無料で小切手を送ることができます。(自分の顧客番号,相手方の住所などを入力します。交通違反切符の支払や,友人への送金にも使えるみたいです。)そのため、小切手帳無しで過ごすことも可能です。

チェイス銀行は全米規模の銀行ですので、各地に旅行に行った際、チェイスのATMで無料で現金を引き出すことができるのが利点です。フロリダのディズニーワールドに設置してあるATMも、グランドキャニオンのATMもチェイスが提供しておリ、無料で現金を引き出すことができます。

難点としては、口座維持にかかる費用が高めに設定されており、また、セービングアカウントの利率もIUクレジットユニオンに比べて低いです。(2009年12月時点でセービングアカウントの利率は0.02%)

チェイス銀行の口座維持手数料について

チェイス銀行には、数種類のチェッキングアカウントがあります。種類の変更は銀行窓口での簡単な手続で可能です。

Chase Online Checking

最低残高の基準はありません。口座維持手数料は月6ドルですが、月5回以上デビットカードを使用した場合には免除になります。ドル建てクレジットカードを作らず、デビットカードのみ使う人におすすめです。

Chase Better Banking Checking

チェッキングアカウントの残高が1500ドルある場合は口座維持手数料がかかりません。月内に1度でも1500ドルを下回ると12ドルの口座維持手数料がかかる。ドル建てクレジットカードを持っていると、デビットカードを使うのを忘れがちになるためこの口座にしておくのがお勧め。日本帰国後も口座を残しておく場合にもこの口座にしておけば手数料不要で口座が維持できます。なお、セービングアカウント等との合計額が5000ドル以上でも口座維持手数料がかかりません。マネーオーダー(ただし日本への送金には使えない模様)、トラベラーズチェック等の発行手数料も無料です。

Chase Premiere Checking

チェッキングアカウント・セービングアカウント等の残高が15000ドル以上ある場合に口座維持手数料がかからなくなる口座です。それを割り込んだ場合は月20ドルの口座維持手数料が必要になります。マネーオーダー、トラベラーズチェックの発行手数料のほか、小切手帳の発行も無料。月4回まで他行のATM利用に伴う手数料も免除されます。(ATMの管理銀行からの使用料がかかる可能性はあります)。セービングアカウントほどではありませんが、チェッキングアカウントにも利息がつきます。

チェイス銀行にはQuickPayというサービスもあります。これは、振込元か振込先のどちらかがチェイス銀行の口座を持っている場合に無料で送金できるというサービスです。

税務申告

アメリカで収入がなくても、留学生は確定申告をする必要があります。インディアナ大学では、確定申告関係の書類を作成するCINTAXというソフトウェアを利用することができます。毎年3月に国際課から案内のEメールが来ますので、日時を予約した上で、指定された場所でパソコンを利用して書類を作成します。印刷した書面を封筒に入れて指定された場所に送付して完了となります。