Cell Phone
携帯電話
アメリカのプリペイド携帯の概要
アメリカのプリペイド携帯はスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどどこでも買え、身分証明書要らずで登録でき、住所の変更も氏名の変更もインターネット上で自由に行うことができます。セットアップはパソコンからでもできますし、店頭でもしてくれます。
契約型携帯電話とプリペイド携帯の比較
契約型携帯電話の問題点の1点目は、SSNがないと、高額のデポジットが必要になることです。それだけの価値があるか、といえば、余りありません。契約型のメリットは使用料を後払いにすることができる(使っている間に残額がなくなることがない)ということですが、プリペイドも自動入金が可能なので、残り5ドルになったら10ドル入金などと設定しておけば、途中で残額不足になることを心配する必要はありません。
契約型の問題点の2点目としては、費用がかかることです。安いといわれるスプリントでさえ、無料通話200分の最低限のプランが30ドルです。これに税金やら追加料金やらが5ドルくらい加算されます。国際電話も高く、1分1ドルくらい追加でかかります。1分17セントの追加料金にするプランもありますがこれには別に月4ドルかかります。メールやデータ通信をするなら、また別に費用が必要です。(ちなみにメールは1通20セントでした。)正直なところ、英語が苦手な留学生はほとんど電話で通話しません。直接会って確認するか、メールを利用するのがほとんどだと思います。結局のところ、無料通話分を使いきることはまずないと考えてよいと思います。
月間の通話時間8分でも45ドルくらいになったことがあります。プリペイドは、1分20セントです。国際電話の追加料金は、日本の固定電話だと1分2セント、携帯電話だと1分15セントです。メールは1通15セントで受送信できます。バージンモバイルの弱点は、基本プランだとデータ通信の値段が高いという点ですが、データ通信しなくても問題ないですし、もし必要なら、月5ドルのパッケージを購入しても良いと思います。
なお、国際電話をかけるなら、スカイプでかける方が安いです。問題点としては非通知設定になってしまうことがあげられますが、あらかじめメールで予告しておけばその不都合も回避することができます。
3点目は、契約期間です。日本と同じで本体価格がやたらと高いのですが、1年契約をすれば少し安くなり、2年契約をすれば大幅に安くなります。しかし、途中解約すると高額の違約金が必要になるので、キャリアが気に食わないとか、機種が気に入らないとかいうのに大きな足かせになります。(機種変更には違約金はかかりませんが、新規購入費用を安くしようとするとさらに2年契約を結ぶ必要があります。)
逆に、プリペイドの問題点としては、1点目として、定期的に入金する必要があるというのがあります。バージンモバイルの場合、90日以内に20ドル以上入金しないとサービスがストップします。ただ、3か月に20ドルだったらそもそもたいした額ではありません。それに、72時間以内に合計60ドル入金すると1年間サービスを維持してくれるキャンペーンなどを頻繁にやっているので、そういうキャンペーンを利用するのも良いと思います。
2点目は、最新機種を使うことができないことです。ブラックベリーはありませんし、iPhoneみたいなタッチパッドもありません。アメリカの携帯電話に日本のような高機能を求めても仕方ないとあきらめた方が良いかもしれません。
海外赴任者向けのサービスとして、KDDIがやっているKDDI Mobileというのがあります。これの良い点はSSNがなくてもデポジット不要で契約ができる点と、月ぎめプランだと日本語対応の携帯電話(メールは同じ機種相手なら日本語可能。ただ、この機種をつかっている人がどれくらいいるのかは知りません。ウェブメールを使えば日本語でパソコンにもメールが送れるそうです。)が使えること、日本に電話機を送ってくれるので、到着直後から利用できることです。でも、機種がちょっと貧弱な気がしています。プリペイドプランもあって、日本語対応ではありませんが、通話料は安そうです。到着直後に電話が絶対に必要なら、このサービスを使うことになると思いますが、そこまでの必要性はない気もしています。
日本人向け携帯サービスとしては、Hanacellというサービスもあります。これもそこそこに安いですが、機種が一種類しかありません。
ちなみに、Virgin MobileもKDDI Mobileも回線はスプリントと同じ回線を使っています。