平成29年10月14日(土)
倶知安町文化福祉センターにおいて、平成29年度北海道火山勉強会in倶知安が開催されました。
勉強会口頭発表
計5件の発表がありました。
十勝岳および雌阿寒岳の最新の研究成果や、最近のニセコ火山の観測体制、イワオヌプリ火山の最新の活動履歴、そして真狩中学校にける地学学習の取組みなど、火山にまつわる幅広い内容で、活発に議論されました。
勉強会ポスター発表
計6件の発表がありました。
ニセコ火山をはじめとした道内の火山における地球物理探査成果や物質科学的解析の成果発表、火山における無人探査手法の紹介がありました。
一般講演会
「イワオヌプリと羊蹄山~活火山とその恵み~」
多数の方にご来場いただきました。
北海道大学大学院理学研究院 中川光弘 教授
羊蹄山およびイワオヌプリ火山のこれまでの噴火の歴史について、ご講演いただきました。
北海道立総合研究機構地質研究所 鈴木隆広 主査
ニセコ火山周辺の温泉の特徴とその生い立ちについて、ご講演いただきました。
懇親会
ホテルようていにおいて懇親会を開催しました。
火山談義で大変盛り上がりました。
平成29年10月15日(日)
寒空の中、イワオヌプリ火山の現地見学会を開催しました。
登山道入り口で、イワオヌプリ火山の最新の活動の説明がありました。
五色温泉で有名なこの一帯は、最近の水蒸気噴火による火口であることが解説されました。
登山道沿いで、最近の活動の水蒸気噴火堆積物が観察できます。
登山道を進むと、大イワオヌプリ溶岩類が出現します。山頂までは、この溶岩ドームを登っていくことになります。
登山道を進むと、大イワオヌプリ溶岩類が出現します。山頂までは、この溶岩ドームを登っていくことになります。
しばらく進むと、左手に小イワオヌプリ溶岩ドームとイワオヌプリ西火口を見ることができます。この西火口は約9,500年前の噴火で形成されたものです。
山頂に到着です。山頂からは東にニセコアンヌプリと羊蹄山、西にニセコ火山群、そしてはるか南には洞爺湖や有珠山を見ることができます。
下山後、大湯沼まで移動しました。活発な地熱活動を間近で観察しながら、鈴木主査に解説していただきました。
盛況のうちに、見地見学会は終了となりました。
平成29年度北海道火山勉強会in倶知安は、倶知安町の皆様のご協力のもと、大盛況のうちに終了することができました。深く御礼申し上げます。